チャタム諸島
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- チャタム諸島
- Rēkohu
Wharekauri
Chatham Islands -
(諸島の旗) -
公用語 モリオリ語
マオリ語
英語首府 ワイタンギ 面積 966 km2 人口
(2016年推計)610 人 時間帯
- 標準時
- 夏時間チャタム標準時間帯
- UTC+12:45
- UTC+13:45ISO 3166-2:NZ NZ-CIT
座標: 南緯44度02分 西経176度26分 / 南緯44.033度 西経176.433度
チャタム諸島(チャタムしょとう、モリオリ語 : Rēkohu、マオリ語: Wharekauri、英語: Chatham Islands)は、南太平洋上にある諸島で、ニュージーランドの特別領。チャタム島のワイタンギが最も大きな集落である。総面積963km2。人口610人(2016年推計[1])。
地理
[編集]ニュージーランド南島の東方1000kmに位置する。チャタム諸島は、主島で日本の千葉県のような形のチャタム島と、ピット島などを始めとする火山性の島々からなる。チャタム島は火山の噴火により隆起した島で、島内には小さな湖が点在し、ラグーンが島内の1/3を占める。
気候
[編集]チャタム諸島(1981年 − 2010年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
平均最高気温 °C (°F) | 17.9 (64.2) |
18.2 (64.8) |
17.1 (62.8) |
14.9 (58.8) |
13.0 (55.4) |
11.3 (52.3) |
10.5 (50.9) |
11.0 (51.8) |
11.9 (53.4) |
13.1 (55.6) |
14.4 (57.9) |
16.4 (61.5) |
14.1 (57.4) |
日平均気温 °C (°F) | 14.9 (58.8) |
15.2 (59.4) |
14.3 (57.7) |
12.4 (54.3) |
10.6 (51.1) |
9.1 (48.4) |
8.2 (46.8) |
8.6 (47.5) |
9.4 (48.9) |
10.6 (51.1) |
11.7 (53.1) |
13.5 (56.3) |
11.5 (52.7) |
平均最低気温 °C (°F) | 11.9 (53.4) |
12.3 (54.1) |
11.5 (52.7) |
9.9 (49.8) |
8.1 (46.6) |
6.8 (44.2) |
5.9 (42.6) |
6.2 (43.2) |
6.9 (44.4) |
8.0 (46.4) |
9.1 (48.4) |
10.7 (51.3) |
9.0 (48.2) |
雨量 mm (inch) | 54.9 (2.161) |
63.9 (2.516) |
84.7 (3.335) |
75.7 (2.98) |
87.9 (3.461) |
107.8 (4.244) |
84.7 (3.335) |
84.4 (3.323) |
71.1 (2.799) |
63.4 (2.496) |
66.7 (2.626) |
66.3 (2.61) |
911.3 (35.878) |
平均降雨日数 (≥1.0 mm) | 7.9 | 7.7 | 11.3 | 11.1 | 14.4 | 16.0 | 14.8 | 14.5 | 11.9 | 11.2 | 9.8 | 9.4 | 140.1 |
% 湿度 | 82.2 | 83.5 | 83.2 | 83.4 | 85.7 | 85.8 | 86.9 | 85.8 | 83.4 | 84.0 | 82.5 | 82.7 | 84.1 |
平均月間日照時間 | 191.3 | 145.5 | 124.2 | 106.3 | 81.2 | 61.8 | 74.4 | 101.0 | 109.1 | 129.7 | 148.9 | 164.0 | 1,437.3 |
出典:NIWA Science climate data[2] |
政治
[編集]ニュージーランドの特別領で、元首はチャールズ3世(「英連邦王国」「ニュージーランド王国」「ニュージーランド国王」参照)。独自のチャタム諸島議会(Chatham Islands Council)も持つ。パトリック・F・スミス(Patrick Francis Anthony Smith)がチャタム諸島の首相。
経済
[編集]主な産業は羊と肉牛の放牧と漁業。羊毛や冷凍魚を輸出している。
歴史
[編集]- 1500年頃 - モリオリ人が移住。
- 1791年 - イギリス海軍のウィリアム・ロバート・ブロートンが、乗艦チャタム号(en:HMS Chatham (1788))から命名。
- 1835年 - マオリ人による征服。
- 1842年 - イギリス領に。
- 1918年 - クジラの大量座礁(座礁鯨)が報告される。
- 2020年 - ゴンドウクジラが100頭近く座礁する[3]。
住民
[編集]元々はポリネシア系のモリオリ人が居住していたが、現在では減少している。その他はマオリ、白人。かつてマオリ戦争で敗れたアナル・マテテなどのマオリ指導者が流罪となった場所でもある。
生物
[編集]チャタム諸島には、以下の生物が固有種、固有亜種として生息している。人間の密猟や外来種のために生息数が激減し、絶滅したり、絶滅が危惧されている種類がある。
鳥類:
- チャタムクイナ(w:Chatham Islands Rail)EX(絶滅種)
- チャタムオビクイナ(w:Dieffenbach's Rail)EX(絶滅種)
- チャタムシマゼッカ(w:Chatham Islands Fernbird)EX(絶滅種)
- チャタムミズナギドリ(w:Chatham Island Petrel)CR(近絶滅種)
- チャータムウ(w:Chatham Island Shag)CR(近絶滅種)
- チャタムミヤコドリ(w:Chatham Oystercatcher)EN(絶滅危惧種)
- チャタムヒタキ(w:Chatham Islands Robin)EN(絶滅危惧種)
- ノドグロチドリ EN(絶滅危惧種、ランゲティラ島に棲息)
- チャタムジシギ(w:Chatham Islands Snipe)VU(危急種)
- チャタムアホウドリ(w:Chatham albatross)VU(危急種)[4]
- チャタムセンニョムシクイ(w:Chatham Islands Gerygone)LC(低危険種)
- ニュージーランドスズガモ LC(低危険種)
植物:
- ブラキグロッティス・ハンティアイ[5](Brachyglottis huntii)VU(危急種)- キク科ブラキグロッティス属[6]。
- コローキア・マクロカルパ[5](Corokia macrocarpa)LR/nt(準絶滅危惧)- アルゴフィルム科コローキア属[7]。マオリ語名: whakataka[8]。
- Cortaderia turbaria VU(危急種)- イネ科シロガネヨシ属[9]。
- Olearia chathamica LR/nt(準絶滅危惧)- キク科オレアリア属[10]。マオリ語名: kereterehe[8]。
- Olearia traversii LR/nt(準絶滅危惧)- キク科オレアリア属[11]。マオリ語名: akeake[8][注 1]。
- Plagianthus regius subsp. chathamicus LR/nt(準絶滅危惧)- アオイ科Plagianthus属[12]。
- Veronica barkeri(シノニム: Hebe barkeri)VU(危急種)[13]- オオバコ科クワガタソウ属。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ ただしこの名称は同科同属の Olearia avicenniifolia やムクロジ科のハウチワノキ(Dodonaea viscosa)も指し得る。
出典
[編集]- ^ Citypopulation.de
- ^ “Climate Data and Activities”. NIWA Science. 15 October 2013閲覧。
- ^ “NZ離島にゴンドウクジラの大群漂着、100頭近く死ぬ 28頭安楽死”. AFP (2020年11月25日). 2020年11月29日閲覧。
- ^ 南米大陸まで約9500キロメートルもの渡りを行なう。日本のアホウドリ再導入をモデルに新しい繁殖地形成の誘導が試みられている。出典:「円すい形の繁殖地ニュージーランド」『日本経済新聞』朝刊2022年6月26日20面掲載のナショナル ジオグラフィック提携記事および山階鳥類研究所広報ブログ6月のテーマトークは「チャタムアホウドリの新繁殖地形成について」(6月14日(土))です(2022年7月10日閲覧)。
- ^ a b クリストファー・ブリッケル 編集責任、横井政人 監訳『A-Z 園芸植物百科事典』誠文堂新光社、2003年。ISBN 4-416-40300-3
- ^ de Lange, P.J. (1998). Brachyglottis huntii. The IUCN Red List of Threatened Species 1998: e.T34298A9852179. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.1998.RLTS.T34298A9852179.en. Downloaded on 01 December 2018.
- ^ de Lange, P.J. (1998). Corokia macrocarpa. The IUCN Red List of Threatened Species 1998: e.T30492A9547726. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.1998.RLTS.T30492A9547726.en. Downloaded on 01 December 2018.
- ^ a b c Māori Dictionary. 2018年12月1日閲覧。
- ^ Bachman, S. & de Lange, P. (2013). Cortaderia turbaria. The IUCN Red List of Threatened Species 2013: e.T44392631A44530382. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2013-1.RLTS.T44392631A44530382.en. Downloaded on 01 December 2018.
- ^ de Lange, P.J. (1998). Olearia chathamica. The IUCN Red List of Threatened Species 1998: e.T34301A9855864. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.1998.RLTS.T34301A9855864.en. Downloaded on 01 December 2018.
- ^ de Lange, P.J. (1998). Olearia traversii. The IUCN Red List of Threatened Species 1998: e.T30491A9547558. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.1998.RLTS.T30491A9547558.en. Downloaded on 01 December 2018.
- ^ de Lange, P.J. (1998). Plagianthus regius var. chathamicus. The IUCN Red List of Threatened Species 1998: e.T34302A9855988. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.1998.RLTS.T34302A9855988.en. Downloaded on 01 December 2018.
- ^ de Lange, P.J. (1998). Hebe barkeri. The IUCN Red List of Threatened Species 1998: e.T30493A9547898. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.1998.RLTS.T30493A9547898.en. Downloaded on 01 December 2018.