ジャン・ウェイリー
基本情報 | |
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本名 |
ジャン・ウェイリー (张伟丽) |
通称 | マグナム (Magnum) |
国籍 | 中華人民共和国 |
生年月日 | 1989年8月13日(35歳) |
出身地 |
中華人民共和国 河北省邯鄲市 |
所属 |
ブラック・タイガー・ファイト・クラブ ファイト・レディー |
身長 | 163cm |
体重 | 52kg |
リーチ | 160cm |
階級 | ストロー級 |
バックボーン |
散打 少林拳 シュアイジャオ キックボクシング ブラジリアン柔術 (茶帯) |
総合格闘技戦績 | |
総試合数 | 28 |
勝ち | 25 |
KO勝ち | 11 |
一本勝ち | 8 |
判定勝ち | 6 |
敗け | 3 |
ジャン・ウェイリー(張 偉麗、ちょう いれい、簡体字:张伟丽、ラテン文字転写:Zhang Weili、1989年8月13日 - )は、中国の女性総合格闘家。河北省出身。現UFC世界女子ストロー級王者。UFC女子パウンド・フォー・パウンド・ランキング2位。アジア人史上初のUFC世界王者。
来歴
[編集]幼い頃にカンフー映画を見て中国武術の少林拳を始め、12歳の時に武術専門学校で散打とシュアイジャオを始めた。
フィットネスインストラクターとして働いていたジムでブラジリアン柔術のクラスを見て、ブラジリアン柔術を始めた。その後、ジムで知り合った格闘家の紹介で総合格闘技を始め、2013年にUFC 157のロンダ・ラウジー対リズ・カムーシュのUFC世界女子バンタム級タイトルマッチを観て衝撃を受け、仕事を辞めて総合格闘技に専念した[1]。
総合格闘技
[編集]2013年、プロ総合格闘技デビュー。
RIZIN
[編集]2018年2月、16勝1敗でRIZINと契約。村田夏南子との対戦が発表された[2]。
2018年5月6日に開催されるRIZIN.10で村田夏南子と対戦することが発表されていたが、練習中の怪我で「左肩靭帯損傷」全治1か月という診断を受け、試合の数日前にドクターストップにより欠場となった[3]。
UFC
[編集]2018年8月4日、UFCデビュー戦となったUFC 227でダニエル・テイラーと対戦し、3-0の判定勝ち。
2019年3月2日、UFC 235で女子ストロー級ランキング7位のティーシャ・トーレスと対戦し、3-0の判定勝ち。
UFC世界王座獲得
[編集]2019年8月31日、UFC Fight Night: Andrade vs. ZhangのUFC世界女子ストロー級タイトルマッチで王者のジェシカ・アンドラージに挑戦。前進したアンドラージにカウンターの右ストレートをヒットさせると、ぐらついたアンドラージに膝蹴りとパンチ連打で追撃して開始42秒のTKO勝ち。中国人史上初となるUFC王座獲得に成功し、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2020年3月7日、UFC 248のUFC世界女子ストロー級タイトルマッチでストロー級ランキング4位の元UFC世界ストロー級王者ヨアナ・イェンジェイチックと対戦し、一進一退の激しい打撃戦を繰り広げ、僅差で2-1(47-48、48-47、48-47)の5R判定勝ち。王座の初防衛に成功し、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。また、この試合は同年のUFC ファイト・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
2021年4月24日、UFC 261のUFC世界女子ストロー級タイトルマッチでストロー級ランキング1位の挑戦者ローズ・ナマユナスと対戦し、左ハイキックでダウンを奪われパウンドで1RKO負け。王座から陥落し、プロデビュー戦以来となる約7年半ぶりの敗戦を喫した。
2021年11月6日、UFC 268のUFC世界女子ストロー級タイトルマッチで王者ローズ・ナマユナスにダイレクトリマッチで挑戦し、1-2の5R判定負け。王座奪還に失敗した。
2022年6月12日、UFC 275でヨアナ・イェンジェイチックと約2年3か月ぶりに再戦し、右バックハンドブローで2RKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[4]。
UFC世界王座再獲得
[編集]2022年11月12日、UFC 281のUFC世界女子ストロー級タイトルマッチで王者カーラ・エスパルザに挑戦し、リアネイキドチョークで2R一本勝ち。王座再獲得に成功し、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[5]。
2023年8月19日、UFC 292のUFC世界女子ストロー級タイトルマッチで女子ストロー級ランキング5位のアマンダ・レモスと対戦し、3-0の5R判定勝ち。王座の初防衛に成功し、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[6]。
2024年4月13日、UFC 300のUFC世界ストロー級タイトルマッチでストロー級ランキング1位の挑戦者ヤン・シャオナンと対戦。パンチで2度ダウンを奪われるも、グラウンドで終始圧倒し3-0の5R判定勝ち。2度目の王座防衛に成功した。この試合はUFCのタイトルマッチ史上初となる中国人同士の対戦であった[7]。
戦績
[編集]総合格闘技 戦績 | ||||||
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28 試合 | (T)KO | 一本 | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 |
25 勝 | 11 | 8 | 6 | 0 | 0 | 0 |
3 敗 | 1 | 0 | 2 | 0 |
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
○ | ヤン・シャオナン | 5分5R終了 判定3-0 | UFC 300: Pereira vs. Hill 【UFC世界女子ストロー級タイトルマッチ】 |
2024年4月13日 |
○ | アマンダ・レモス | 5分5R終了 判定3-0 | UFC 292: Sterling vs. O'Malley 【UFC世界女子ストロー級タイトルマッチ】 |
2023年8月19日 |
○ | カーラ・エスパルザ | 2R 1:05 リアネイキドチョーク | UFC 281: Adesanya vs. Pereira 【UFC世界女子ストロー級タイトルマッチ】 |
2022年11月12日 |
○ | ヨアナ・イェンジェイチック | 2R 2:28 KO(右バックハンドブロー) | UFC 275: Teixeira vs. Procházka | 2022年6月12日 |
× | ローズ・ナマユナス | 5分5R終了 判定1-2 | UFC 268: Usman vs. Covington 2 【UFC世界女子ストロー級タイトルマッチ】 |
2021年11月6日 |
× | ローズ・ナマユナス | 1R 1:18 KO(左ハイキック→パウンド) | UFC 261: Usman vs. Masvidal 2 【UFC世界女子ストロー級タイトルマッチ】 |
2021年4月24日 |
○ | ヨアナ・イェンジェイチック | 5分5R終了 判定2-1 | UFC 248: Adesanya vs. Romero 【UFC世界女子ストロー級タイトルマッチ】 |
2020年3月7日 |
○ | ジェシカ・アンドラージ | 1R 0:42 TKO(パウンド) | UFC Fight Night: Andrade vs. Zhang 【UFC世界女子ストロー級タイトルマッチ】 |
2019年8月31日 |
○ | ティーシャ・トーレス | 5分3R終了 判定3-0 | UFC 235: Jones vs. Smith | 2019年3月2日 |
○ | ジェシカ・アギラー | 1R 3:41 腕ひしぎ十字固め | UFC Fight Night: Blaydes vs. Ngannou 2 | 2018年11月24日 |
○ | ダニエル・テイラー | 5分3R終了 判定3-0 | UFC 227: Dillashaw vs. Garbrandt 2 | 2018年8月4日 |
○ | ビアンカ・サテマイヤー | 1R 3:29 腕ひしぎ十字固め | Kunlun Fight MMA 15 | 2017年10月3日 |
○ | マリリア・サントス | 2R 3:20 TKO(グラウンドでの肘打ち) | Kunlun Fight MMA 14 | 2017年8月28日 |
○ | ソ・イェダム | 2R 1:35 TKO | Top FC 15 | 2017年7月22日 |
○ | アリニー・サテマイヤー | 5分3R終了 判定3-0 | Kunlun Fight MMA 12 | 2017年6月1日 |
○ | シモーネ・ドゥアルテ | 1R 2:29 TKO | Kunlun Fight MMA 11 | 2017年5月4日 |
○ | ナヤラ・ヘミリー | 1R 0:41 ギロチンチョーク | Kunlun Fight MMA 9 | 2017年2月25日 |
○ | ベロニカ・グレノー | 1R 1:50 TKO(ボディーへの右膝蹴り) | Kunlun Fight MMA 8 | 2017年1月2日 |
○ | カーラ・ベニテス | 1R 2:15 KO(右フック) | Kunlun Fight MMA 7 | 2016年12月15日 |
○ | マリア・マザール | 1R 4:11 リアネイキドチョーク | Kunlun Fight 53 | 2016年9月24日 |
○ | 藤野恵実 | 2R 2:51 TKO(レフェリーストップ) | Kunlun Fight 49 | 2016年8月7日 |
○ | リリヤ・カザック | 2R 4:13 KO(右ハイキック) | Kunlun Fight 47 | 2016年7月10日 |
○ | アリス・アルデレアーン | 2R 4:41 リアネイキドチョーク | Kunlun Fight MMA 5 / Top FC 11 | 2016年5月22日 |
○ | スヴェトラーナ・ゴシック | 2R 2:29 TKO(パウンド) | Kunlun Fight 38 / Super Muaythai 2016 | 2016年2月21日 |
○ | サマンサ・ジャン・フランソア | 1R 3:37 TKO(パウンド) | Kunlun Fight 35 | 2015年12月19日 |
○ | ホアン・メイ | 1R 0:40 リアネイキドチョーク | Chinese Kung Fu Championships | 2014年10月27日 |
○ | ウー・シャクシア | 1R 1:56 腕ひしぎ十字固め | Chinese Kung Fu Championships | 2014年4月17日 |
× | ボー・メン | 5分2R終了 判定0-3 | China MMA League | 2013年11月9日 |
獲得タイトル
[編集]- Kunlun Fightストロー級王座(2017年)
- 第5代UFC世界女子ストロー級王座 (2019年)
- 第8代UFC世界女子ストロー級王座 (2022年)
表彰
[編集]- UFC
- UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(1回)
- UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(4回)
- UFC ファイト・オブ・ザ・イヤー(2020年/ヨアナ・イェンジェイチック戦)
- ESPN
- フィーメイル・ファイター・オブ・ザ・イヤー(2022年)
- World MMA Awards
- ファイト・オブ・ザ・イヤー(2020年/ヨアナ・イェンジェイチック戦)
- MMA Fighting
- ファイト・オブ・ザ・イヤー(2020年/ヨアナ・イェンジェイチック戦)
- MMAJunkie
- ファイト・オブ・ザ・イヤー(2020年/ヨアナ・イェンジェイチック戦)
- フィーメイル・ファイター・オブ・ザ・イヤー(2022年)
- Bleacher Report
- ファイト・オブ・ザ・イヤー(2020年/ヨアナ・イェンジェイチック戦)
- Sherdog
- ファイト・オブ・ザ・イヤー(2020年/ヨアナ・イェンジェイチック戦)
- BT Sport
- ファイト・オブ・ザ・イヤー(2020年/ヨアナ・イェンジェイチック戦)
- フィーメイル・ファイター・オブ・ザ・イヤー(2022年)
脚注
[編集]- ^ UFC 248見どころ:あえて難敵を指名、アデサニヤの試みと企み ジャン・ウェイリー初防衛戦も!UFCジャパン公式サイト 2020年3月6日
- ^ “アマから転向の村田夏南子はジャンと対戦 - 格闘技 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2023年11月19日閲覧。
- ^ ウェイリー・ジャン選手欠場による村田夏南子選手の対戦相手変更のお知らせRIZIN公式サイト 2018年5月3日
- ^ UFC 275: Zhang Hits Spinning Back Fist KO, Jedrzejczyk Retires Following Thrilling Rematch Cageside Press 2022年6月11日
- ^ UFC 281 Results: Israel Adesanya's Shocking Loss, Dustin Poirier's Win Highlight Card Bleacher Report 2022年11月13日
- ^ Twitter reacts to Zhang Weili's record-setting title defense over Amanda Lemos at UFC 292 MMA Junkie 2023年8月20日
- ^ UFC 300 live results, updates: Play-by-play of every fight from Las Vegas MMA Junkie 2024年4月13日
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- ジャン・ウェイリー (@zhangweilimma) - Instagram
- UFC 選手データ
- ジャン・ウェイリーの戦績 - SHERDOG
前王者 ジェシカ・アンドラージ |
第5代UFC世界女子ストロー級王者 2019年8月31日 - 2021年4月24日 |
次王者 ローズ・ナマユナス |
前王者 カーラ・エスパルザ |
第8代UFC世界女子ストロー級王者 2019年8月31日 - 2021年4月24日 |
次王者 N/A |