ウンベルト・メヒア
中日ドラゴンズ #91 | |
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2024年6月1日 京セラドーム大阪 | |
基本情報 | |
国籍 | パナマ |
出身地 | パナマ市 |
生年月日 | 1997年3月3日(27歳) |
身長 体重 |
193 cm 104 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2013年 アマチュアFA |
初出場 |
MLB / 2020年8月7日 NPB / 2023年6月24日 |
年俸 | 1億円(2024年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
| |
国際大会 | |
代表チーム | パナマ |
WBC | 2023年 |
この表について
|
ウンベルト・アルベルト・メヒア・ヌニェス(Humberto Albert Mejía Nunez[注 1]、1997年3月3日 - )は、パナマ・パナマ市出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。中日ドラゴンズ所属。
経歴
[編集]年 | チーム | 階級 |
---|---|---|
2015 | MIA | FRk |
2016 | Rk, A- | |
2018 | A- | |
2019 | A, A+ | |
2020 | MLB | |
2020 | ARI |
プロ入りとマーリンズ時代
[編集]2013年9月16日にインターナショナル・フリーエージェントでマイアミ・マーリンズと契約金5万ドルでプロ入り。
2014年は肩の故障により出場はなかった。
契約から2年後の2015年6月5日にマーリンズ傘下のマイナーチームであるルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・マーリンズで先発しプロデビュー。同シーズン同チームで13試合に先発し、74.2回を投げて防御率1.69を記録した。
2016年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・マーリンズとA-級バタビア・マックドッグスに2チームに所属。2チーム合計で13試合に登板して防御率2.09を記録した。
2017年は2014年同様、肩の故障により出場はなかった[4]。
2018年はA-級バタビアに所属し、15試合に登板して防御率3.30を記録した。
2019年はA級クリントン・ランバーキングスとA+級ジュピター・ハンマーヘッズに2チームに所属。7月と8月は腕に痛みがあったため、3登板のみに留まった。シーズン成績は2チーム合計で18試合に登板、防御率2.09を記録した。シーズンオフにルール・ファイブ・ドラフトから保護するため、メヒアを40人枠に追加した[5]。
2020年、7月の開幕はロジャー・ディーン・スタジアムを本拠地とするAlternate Training Siteに配属された。8月7日にアクティブ・ロースターに昇格。チームは当初、メヒアを2022年にメジャーデビューさせる見込みであったが、COVID-19の影響により予定を繰り上げての昇格となった[6]。同日に行われたメッツ戦で先発し、メジャーデビュー。この試合では2.1回を投げ6奪三振1失点であった[7]。
ダイヤモンドバックス時代
[編集]2020年8月31日にスターリング・マルテとのトレードで、ケイレブ・スミス、後日発表選手[注 2]と共にアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍した[9]。
2021年は5試合に先発登板したが勝ち星を挙げることはできず、0勝3敗、防御率7.25に終わった[10]。
2022年4月7日にDFAとなり[10]、10日にマイナー契約を結んで残留した[10]。AAA級リノ・エーシズで9試合に登板後の5月23日に自由契約となった[10]。
メキシカンリーグ時代
[編集]2022年6月5日にリーガ・メヒカーナ・デ・ベイスボルのオアハカ・ウォーリアーズと契約した[10]。3試合に先発登板したが、0勝2敗、防御率7.71に終わり、6月24日に自由契約となった[10]。6月26日に同リーグのグアダラハラ・マリアッチスと契約した[10]。8月1日に同リーグのティフアナ・ブルズと契約した[11]。
メッツ傘下時代
[編集]2023年1月12日にニューヨーク・メッツとマイナー契約を結んだ。また、シーズン開幕前の3月に開催された第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にパナマ代表として出場した[12]。
中日時代
[編集]2023年5月24日、NPBの中日ドラゴンズと契約を結んだことが発表された[13]。背番号は91。単年契約で年俸は5000万円[14]。6月24日のヤクルト戦(バンテリンドーム ナゴヤ)でNPB初登板を果たし[15]、3度目の先発登板となった7月8日の広島戦(同)でNPB初勝利を挙げた[16]。しかし8月2日の阪神戦(同)の先発で3回を投げ終えた直後に緊急降板し、翌日名古屋市内の病院で右大胸筋損傷の診断を受け、出場登録を抹消された[17]。約1か月半後の9月20日のヤクルト戦(神宮球場)で一軍復帰し[18]、最終的にシーズン通算で8試合に先発し、3勝1敗、防御率2.23を記録した[19]。
選手としての特徴・人物
[編集]マーリンズ時代は傘下内で最もコントロールが良い投手とされており、落差のある70mph台のカーブと、常時90-93mph、最速95mphの速球を主な球種としている。その他スライダーやチェンジアップも使用する[20]。
愛称の「チュン」は幼少期に相撲好きの祖父からつけられた[21]。ドミニカ共和国でチュンと呼ばれる力士がいたのと、幼少期のメヒアが少し太っていたことが由来だという[21]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020 | MIA | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | .000 | 49 | 10.0 | 13 | 3 | 6 | 0 | 1 | 11 | 0 | 0 | 8 | 6 | 5.40 | 1.90 |
2021 | ARI | 5 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | .000 | 105 | 22.1 | 32 | 5 | 9 | 1 | 0 | 20 | 0 | 0 | 19 | 18 | 7.25 | 1.84 |
2023 | 中日 | 8 | 8 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | .750 | 179 | 44.1 | 31 | 3 | 18 | 0 | 2 | 20 | 1 | 0 | 11 | 11 | 2.23 | 1.11 |
2024 | 15 | 15 | 0 | 0 | 0 | 3 | 8 | 0 | 0 | .273 | 323 | 75.2 | 73 | 7 | 24 | 1 | 4 | 51 | 1 | 0 | 42 | 41 | 4.88 | 1.28 | |
MLB:2年 | 8 | 8 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | .000 | 154 | 32.1 | 45 | 8 | 15 | 1 | 1 | 31 | 0 | 0 | 27 | 24 | 6.68 | 1.86 | |
NPB:2年 | 23 | 23 | 0 | 0 | 0 | 6 | 9 | 0 | 0 | .400 | 502 | 120.0 | 104 | 10 | 42 | 1 | 6 | 71 | 2 | 0 | 53 | 52 | 3.90 | 1.22 |
- 2024年度シーズン終了時
WBCでの投手成績
[編集]年 度 |
代 表 |
登 板 |
先 発 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ | ブ |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ | ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2023 | パナマ | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 17 | 4.0 | 3 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 |
- 太字は大会最高
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
投手(P) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2020 | MIA | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- |
2021 | ARI | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
2023 | 中日 | 8 | 2 | 5 | 0 | 0 | 1.000 |
2024 | 15 | 1 | 10 | 1 | 2 | .917 | |
MLB | 8 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | |
NPB | 23 | 3 | 15 | 1 | 2 | .947 |
- 2024年度シーズン終了時
記録
[編集]NPB
[編集]- 初記録
- 投手記録
- 初登板・初先発登板:2023年6月24日、対東京ヤクルトスワローズ10回戦(バンテリンドーム ナゴヤ)、4回1失点で勝敗つかず[15]
- 初勝利・初先発勝利:2023年7月8日、対広島東洋カープ12回戦(バンテリンドーム ナゴヤ)、6回5安打1失点[16]
- 打撃記録
- 初打席:2023年6月24日、対東京ヤクルトスワローズ10回戦(バンテリンドーム ナゴヤ)、2回裏に小川泰弘から二ゴロ
- 初安打・初打点:2023年8月2日、対阪神タイガース17回戦(バンテリンドーム ナゴヤ)、2回裏に秋山拓巳から左越適時二塁打
背番号
[編集]- 77(2020年)
- 62(2021年)
- 91(2023年6月2日 - )
代表歴
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 「【中日】2024年 年俸一覧」『スポーツ報知』。2024年2月25日閲覧。
- ^ “スペイン語の発音記号変換ツール”. easypronunciation.com. 2020年8月8日閲覧。
- ^ “英語のIPA発音記号変換(アメリカ英語)”. tophonetics.com. 2020年8月8日閲覧。
- ^ Kevin Kraczkowski (2019年5月21日). “Miami Marlins Depth:Jordan Yamamoto & Humberto Mejia Untouchable”. Marlins Maniac. SB Nation. 2019年11月21日閲覧。
- ^ Wells Dusenbury (2019年11月21日). “Marlins cut ties with Wei-Yin Chen; add six prospects to 40-man roster”. Sun-Sentinel. 2019年11月21日閲覧。
- ^ “Humberto Mejia, RP, Miami Marlins, MLB Baseball”. cbssports.com. CBSスポーツ (2020年8月7日). 2020年8月8日閲覧。
- ^ Jordan McPherson (2020年8月7日). “Behind Mejia’s debut, first-place Marlins keep rolling with series-opening win over Mets”. miamiherald.com. マイアミ・ヘラルド. 2020年8月8日閲覧。
- ^ “D-backs acquire Julio Frias from Marlins to complete trade” (英語). MLB.com (2020年9月19日). 2020年9月20日閲覧。
- ^ “Marlins Acquire Starling Marte For Caleb Smith, Humberto Mejia” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年8月31日閲覧。
- ^ a b c d e f g MLB公式プロフィール参照。2023年5月21日閲覧。
- ^ “AGREGA TOROS PITCHEO EN ÚLTIMO DÍA”. Toros de Tijuana (2022年8月1日). 2023年5月21日閲覧。
- ^ “World Baseball Classic Rosters / Panama Roster & Staff”. MLB.com. 2023年5月21日閲覧。
- ^ 「中日がウンベルト・メヒア投手の獲得を発表 WBCパナマ代表の193センチ大型右腕「勝利に貢献できるよう頑張ります」」中日スポーツWeb、2023年5月24日。2023年5月24日閲覧。
- ^ 「【中日】新外国人ウンベルト・メヒア獲得発表 WBCパナマ代表の右腕に加藤代表「強いボールを投げる人が欲しかった」」スポーツ報知、2023年5月24日。2023年6月24日閲覧。
- ^ a b 「【中日】新外国人メヒア4回1失点デビュー 制球に苦しみながら要所で粘る」『日刊スポーツ』2023年6月24日。2023年6月24日閲覧。
- ^ a b 「【中日】初登板から“3度目の正直”でメヒアが来日初勝利&3か月ぶり4番復帰のビシエドが決勝打」『スポーツ報知』2023年7月8日。2023年7月8日閲覧。
- ^ 「中日、メヒアの登録を抹消 2日阪神戦で3イニング緊急降板、右大胸筋損傷と診断」中日スポーツ、2023年8月3日。2024年3月18日閲覧。
- ^ 「復帰登板のメヒア「5回まで投げれて点差を守れた」気にした左脚は「大丈夫」【中日】」中日スポーツ、2023年9月20日。2024年3月18日閲覧。
- ^ 「中日・カリステら3選手が残留へ 外国人去就、アキーノらは退団」『中日新聞Web』2023年10月3日。2024年2月25日閲覧。
- ^ “Humberto Mejia Statcast Visuals & Advanced Metrics”. baseballsavant.mlb.com. MLB.com (2020年8月8日). 2020年8月8日閲覧。
- ^ a b 「来日初白星の中日・メヒアは名古屋場所に興味津々「見に行きたいね」 愛称「チュン」は相撲由来?」『スポニチ Sponichi Annex』2023年7月9日。2023年7月26日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、Baseball-Reference (Register)
- Humberto Mejía Stats, Highlights, Bio MiLB.com
- 個人年度別成績 H.メヒア - NPB.jp 日本野球機構
- 選手名鑑 - 中日ドラゴンズ公式サイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE