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教会スラヴ語

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教会スラヴ語
キエフ詩篇(1397年)より
話される国 東ヨーロッパ
話者数
言語系統
表記体系 グラゴル文字 (Glag)
キリル文字 (Cyrs)
言語コード
ISO 639-1 cu
ISO 639-2 chu
ISO 639-3 chu
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教会スラヴ語(きょうかいスラヴご)は古代教会スラヴ語が東・南スラヴ語世界に広がった後、各地の口語を反映して成立した文章語の総称。地方ごとの変種は「クロアチア教会スラヴ語」「マケドニア教会スラヴ語」「ブルガリア教会スラヴ語」「セルビア教会スラヴ語」などと呼ばれる。

東ヨーロッパ諸国(ブルガリアポーランドチェコスロバキアロシアベラルーシセルビアモンテネグロボスニアヘルツェゴビナ北マケドニアウクライナスロベニアクロアチアなど)の正教会では、現在でも典礼言語として使われている。

概要

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古代教会スラヴ語と教会スラヴ語の境界を厳格に定めることは難しいが、便宜的に1100年を境として、11世紀までのものを古代教会スラヴ語、12世紀以降のものを教会スラヴ語と称する[1]。ただしロシアにおいては現存最古の文献である『オストロミール福音書英語版』(1056-1057年)においてすでに明らかな「ロシア化」現象が見られ、11世紀から17世紀まで文章語として使われた[2]

教会スラヴ語は近代以前においては主要な(あるいは唯一の)文章語であり、このために現代スラヴ諸言語は教会スラヴ語の強い影響を受けている。たとえば、ロシア語の語彙の半分以上は教会スラヴ語起源で、宗教的・抽象的な意味を持つ語は多く教会スラヴ語に由来する。純粋なロシア語と教会スラヴ語に由来する語の二重の語形が見られることもある(例:純ロシア語のголова(golova)「頭」と教会スラヴ語由来のглава(glava)「首長」)[3]

日本での使用

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日本では、ロシア正教会ポドヴォリエ(東京)、ウクライナ正教会東京教会などで、典礼言語として使用されている。

脚注

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  1. ^ 木村(1990) p.23
  2. ^ 木村(1990) p.24
  3. ^ 井桁(1952) p.385

参考文献

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  • 木村彰一『古代教会スラブ語入門』白水社、1990年(原著1985年)。ISBN 4560006148 
  • 井桁貞敏 著「ロシア語」、市河三喜高津春繁 編『世界言語概説』 上(第15版)、研究社、1983年(原著1952年)、359-416頁。 

関連文献

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  • 服部文昭『古代スラヴ語の世界史』白水社、2020年。 

関連項目

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外部リンク

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