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「京都市」の版間の差分

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'''京都市'''(きょうとし {{audio|Ja-Kyoto-shi.oga|{{small|地元発音}}|help=no}})は、[[京都府]][[京都府南部地域|南部]]にある[[市]]。京都府の[[都道府県庁所在地|府庁所在地]]及び最大の都市で、[[政令指定都市]]である。11の行政区がある。
'''京都市'''(きょうとし {{audio|Ja-Kyoto-shi.oga|{{small|地元発音}}|help=no}})は、[[京都府]][[京都府南部地域|南部]]にある[[市]]。京都府の[[都道府県庁所在地|府庁所在地]]及び最大の都市で、[[政令指定都市]]である。11の行政区がある。


[[日本の市の人口順位|日本の市では8番目の人口]]を有する(都区部を除く)。市内には[[794年]]([[延暦]]13年)の[[遷都]]から、[[1869年]]([[明治]]2年)の[[東京奠都]]まで、1000年以上にわたって[[日本の首都]]として[[平安京]]が置かれていたため、「[[古都]]」と呼ばれる。また現在では、[[大学都市]]として有名である。
[[日本の市の人口順位|日本の市では8番目の人口]]を有する(都区部を除く)。市内には[[794年]]([[延暦]]13年)の[[遷都]]から、[[1869年]]([[明治]]2年)の[[東京奠都]]まで、1000年以上にわたって[[日本の首都]]として[[平安京]]が置かれていたため、「[[古都]]」と呼ばれる。また現在では、[[大学都市]]として有名である。


== 概要 ==
== 概要 ==

2022年10月3日 (月) 16:56時点における版

きょうとし ウィキデータを編集
京都市
京都市旗 京都市章
京都市旗 京都市章
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 京都府
市町村コード 26100-9
法人番号 2000020261009 ウィキデータを編集
面積 827.83km2
総人口 1,437,092[編集]
推計人口、2024年12月1日)
人口密度 1,736人/km2
隣接自治体 宇治市長岡京市南丹市
亀岡市向日市八幡市
乙訓郡大山崎町久世郡久御山町
滋賀県大津市高島市
大阪府高槻市三島郡島本町
市の木
市の花
市の歌
自治記念日
京都市歌
10月15日
京都市役所
市長 松井孝治
所在地 604-8571
京都府京都市中京区寺町通御池上る上本能寺前町488番地
北緯35度00分42秒 東経135度46分05秒 / 北緯35.01161度 東経135.76811度 / 35.01161; 135.76811座標: 北緯35度00分42秒 東経135度46分05秒 / 北緯35.01161度 東経135.76811度 / 35.01161; 135.76811
京都市役所
外部リンク 京都市情報館

京都市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

京都市行政区画図
地図
特記事項 市章:1960年昭和35年)1月1日制定
略章:1891年明治24年)10月2日制定
ウィキプロジェクト
産寧坂伝統的建造物群保存地区の景観。法観寺後部には小さく京都タワーが見える。

京都市(きょうとし Ja-Kyoto-shi.oga 地元発音)は、京都府南部にある。京都府の府庁所在地及び最大の都市で、政令指定都市である。11の行政区がある。

日本の市では8番目の人口を有する(都区部を除く)。市内には794年延暦13年)の遷都から、1869年明治2年)の東京奠都まで、1000年以上にわたって日本の首都として平安京が置かれていたため、「古都」と呼ばれる。また現在では、大学都市として有名である。

概要

市域は令制国でいうと山城国葛野郡愛宕郡紀伊郡の全域、山城国宇治郡乙訓郡丹波国桑田郡の一部、さらに山城国久世郡綴喜郡にもくい込んでいる[* 1]

京都府最大の都市であり、府の人口の57%を占める(2024年12月1日)。都道府県全体の人口の過半数を占める都市は、東京23区を一つの都市として考えない場合は全国で京都市のみである。都市圏としては、京都府・滋賀県などに広がる京都都市圏[1] および京滋の中核であるとともに、大阪市を中心とした京阪神都市圏(近畿大都市圏)の一角を担う。都市雇用圏の基準では、京都都市圏の人口は280万人で京都府より多く、東京都市圏大阪都市圏名古屋都市圏に次ぐ日本第4位の規模である[* 2]

794年延暦13年)に日本の首都になった平安京を基礎とする都市で、明治天皇東京行幸するまでの約1080年に渡って皇室および公家が集住したため「千年の都」との雅称で呼ばれる(首都に関する議論は「日本の首都」を参照)。平安時代室町時代室町幕府期には日本の政治が執り行われた唯一の中心地であり、鎌倉時代、室町時代の中の戦国時代安土桃山時代江戸時代幕末期などにおいても、日本の政治の中心の一つとして大きな役割を果たした。

平安時代から江戸時代前期までは日本最大の都市であり、その市街地は「京中」、鎌倉時代以降は「洛中」と呼ばれ、都市としては「京」「京の都」「京都」と呼ばれた。江戸時代には三都江戸・大坂・京)、明治期には三市東京市大阪市・京都市)、大正期以降は六大都市(東京市・横浜市名古屋市・京都市・大阪市・神戸市)の各々の一角を占め、戦後には政令指定都市になった。このような中で都市生活者向けの商工業が発達し、特に国内流通が活発化した江戸時代には、全国に製品を出荷する工業都市となる一方、数々の技術者を各地のの要請に従って派遣した。その伝統は現在も伝統工芸として残るのみならず、京セラ島津製作所オムロン日本電産など先端技術を持つ企業をはじめ、任天堂ワコールなど業界トップクラスの本社が集まるなど、現代産業を支えている地域の一つである。

第二次世界大戦の戦災被害を一部のみ免れた神社仏閣、古い史跡、町並みが数多く存在し、宗教貴族武家・庶民などの様々な歴史的文化や祭りが国内外の観光客を惹き寄せる観光都市であり、「国際観光文化都市法」に基づく国際観光文化都市に指定されている。旧市街地を中心に建物の高さ規制や広告表示の制限がなされ、古い街並みが保全されている。さらに、旧帝国大学京都大学をはじめとする多数の大学が集積し、国内外から学生や研究者が集まる日本有数の学生街学園都市ともなっている[* 3]

京都盆地の北部、大文字山より市街地を望む

地理

京都市中心部四条河原町
の季節の鴨川
四条大橋

京都府の南部に位置する内陸都市で、市内を賀茂川(途中で高野川と合流し、鴨川と名前を変える)、桂川宇治川などが流れる。政令指定都市および日本の百万都市では唯一、盆地に位置している。

四条河原町四条通河原町通の交差点付近)は京都で最大の繁華街であり、歓楽街祇園ビジネス街四条烏丸と隣接している。ターミナル駅京都駅は市街地南部の七条通八条通の間に位置しており、四条河原町や四条烏丸などの市内中心部からは離れている。

滋賀県の県庁所在地である大津市に隣接しており、都道府県庁間の距離は京都市〜大津市が全国で最も近い[2]京都駅から大津駅までは普通電車を利用しても2駅で、10分ほどしかかからない。そのため、大津市は京都市の衛星都市ベッドタウンとしての性格を持つ。

森林が市域の4分の3を覆い[3]、市内には日本で最も高い木が生える[4]

地形

山地

主な山

河川

主な川

気候

京都市
雨温図説明
123456789101112
 
 
53
 
9
2
 
 
65
 
10
2
 
 
106
 
14
4
 
 
117
 
20
9
 
 
151
 
25
15
 
 
200
 
28
19
 
 
224
 
32
24
 
 
154
 
34
25
 
 
179
 
29
21
 
 
143
 
23
14
 
 
74
 
17
8
 
 
57
 
12
4
気温(°C
総降水量(mm)
出典:気象庁
インペリアル換算
123456789101112
 
 
2.1
 
48
35
 
 
2.6
 
50
35
 
 
4.2
 
57
40
 
 
4.6
 
68
49
 
 
6
 
77
58
 
 
7.9
 
83
67
 
 
8.8
 
90
74
 
 
6.1
 
93
76
 
 
7
 
85
69
 
 
5.6
 
74
58
 
 
2.9
 
63
47
 
 
2.3
 
53
38
気温(°F
総降水量(in)

京都盆地(山城盆地)に位置しているため、太平洋側気候日本海側気候瀬戸内海式気候内陸性気候のそれぞれを併せ持ち、、昼と夜とで温度差が大きい。「京の底冷え」と言われるように冬の寒さは厳しい印象があるが、主要都市や関西の中でも取り立てて低温ではなく、京都地方気象台(中京区西ノ京笠殿町)のある中心街はヒートアイランド現象が顕著になり、かつてのような底冷えにはならない。最寒月(1月)の平均気温は4.6℃、平年最低気温は1.2℃であり、これは奈良や大津よりも高い。ただし市内でも郊外は中心部に比べて寒さは厳しく、特に同じ盆地内でも北の方ほど寒く、市内中心部では降雪がなくても左京区の岩倉や大原、北区の原谷等では積雪や氷点下となっていることがある。北部の山間部(旧京北町など)は日本海側気候の影響もあり、冬季の1.0mm以上の降水日数が京都市街地の2倍以上となり、雪の日も市街地より多くて寒さが厳しい。市街地では積雪しても数cm程度のことが多い。2015年元日から1月3日にかけては大雪に見舞われ、61年ぶりとなる22cmの積雪を記録した。市中心部より南にある伏見区ではさらに雪が少ない。夏は暑さが大変厳しい。特に日中の気温が非常に上がり易く、39℃台の記録も多数ある。2019年8月10日には過去最高の39.8℃を記録した。熱帯夜日数は20.7日となっており、名古屋市(19.4日)より若干多いが大阪市(37.4日)や神戸市(43.1日)よりは少ない。

同じ京都市内といえども、北部の山間部と南部の市街地では分けて考える必要がある。市街地に限れば、年間を通して大阪市よりやや気温が高く雨量は多く、名古屋市よりわずかに気温が低く雨量は少ない、という程度の気候である。ただ、市街地(市中心部)も丹波高地の影響を受けて太平洋側気候と日本海側気候の境目で他の近畿地方の主要都市よりも不安定で、夏は大気の不安定さや湿った空気、冬は日本海からの雨雲や雪雲などで曇りがちで、特に夏場は瀬戸内海からの風と伊勢湾からの風、若狭湾からの風がぶつかる影響で頻繁に夕立になる事が多い。京都人はこれらの夕立を「丹波太郎」「山城治郎」と呼んでいる。京都の夏季(5、6、7、8、9月)における平均雷日数は15.9日で、奈良の17.2日や豊岡兵庫県)の16.9日と比べると少ないものの、彦根滋賀県)の14.6日より多い。


京都市京都地方気象台)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 19.9
(67.8)
22.9
(73.2)
25.7
(78.3)
30.7
(87.3)
34.9
(94.8)
37.2
(99)
39.8
(103.6)
39.8
(103.6)
38.1
(100.6)
33.6
(92.5)
26.9
(80.4)
22.8
(73)
39.8
(103.6)
平均最高気温 °C°F 9.1
(48.4)
10.0
(50)
14.1
(57.4)
20.1
(68.2)
25.1
(77.2)
28.1
(82.6)
32.0
(89.6)
33.7
(92.7)
29.2
(84.6)
23.4
(74.1)
17.3
(63.1)
11.6
(52.9)
21.1
(70)
日平均気温 °C°F 4.8
(40.6)
5.4
(41.7)
8.8
(47.8)
14.4
(57.9)
19.5
(67.1)
23.3
(73.9)
27.3
(81.1)
28.5
(83.3)
24.4
(75.9)
18.4
(65.1)
12.5
(54.5)
7.2
(45)
16.2
(61.2)
平均最低気温 °C°F 1.5
(34.7)
1.6
(34.9)
4.3
(39.7)
9.2
(48.6)
14.5
(58.1)
19.2
(66.6)
23.6
(74.5)
24.7
(76.5)
20.7
(69.3)
14.4
(57.9)
8.4
(47.1)
3.5
(38.3)
12.1
(53.8)
最低気温記録 °C°F −11.9
(10.6)
−11.6
(11.1)
−8.2
(17.2)
−4.4
(24.1)
−0.3
(31.5)
4.9
(40.8)
10.6
(51.1)
11.8
(53.2)
7.8
(46)
0.2
(32.4)
−4.4
(24.1)
−9.4
(15.1)
−11.9
(10.6)
降水量 mm (inch) 53.3
(2.098)
65.1
(2.563)
106.2
(4.181)
117.0
(4.606)
151.4
(5.961)
199.7
(7.862)
223.6
(8.803)
153.8
(6.055)
178.5
(7.028)
143.2
(5.638)
73.9
(2.909)
57.3
(2.256)
1,522.9
(59.957)
降雪量 cm (inch) 5
(2)
7
(2.8)
1
(0.4)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
2
(0.8)
15
(5.9)
平均降水日数 (≥1.0mm) 6.4 7.3 9.5 9.4 9.7 11.5 11.6 8.3 9.8 8.2 6.3 6.6 104.6
平均降雪日数 (≥0cm) 16.3 14.2 6.8 0.4 0 0 0 0 0 0 0 6.9 44.5
湿度 67 65 61 59 60 66 69 66 67 68 68 68 65
平均月間日照時間 123.5 122.2 155.4 177.3 182.4 133.1 142.7 182.7 142.7 156.0 140.7 134.4 1,794.1
出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年[5]、極値:1880年-現在[6])
京北の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
降水量 mm (inch) 102.3
(4.028)
98.8
(3.89)
117.5
(4.626)
107.6
(4.236)
140.8
(5.543)
176.1
(6.933)
218.8
(8.614)
162.6
(6.402)
197.1
(7.76)
147.6
(5.811)
86.1
(3.39)
93.1
(3.665)
1,648.2
(64.89)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 15.3 14.7 13.7 11.5 10.9 12.1 12.6 9.2 11.1 10.2 10.2 13.4 144.9
出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年)[7]


地域

平安京復元模型写真(平安京創生館
地域名

平安京は、平安中期の漢文学においてしばしば「洛陽」「長安城」「洛城」として現れる。いずれも「平安城」に代わる文学上の雅称と考えられる。のちにが西の長安を首都、東の洛陽を副都としたのを意識し、朱雀大路の西(右京)を長安、東(左京)を洛陽と称したとする認識が生まれた[* 4]。その後、低湿地であった右京南部が寂れ、御所などの重要施設も左京に集中するに伴い平安京の重心が東に移動したため、洛陽すなわち「洛」が平安京の代名詞となっていった。

たとえば、近世に多く描かれた屏風絵に京都の中心部と郊外を表した「洛中洛外図」というものがある。現在でも京都市内の地域名として以下のようなものがある。行政や観光ガイドでもよく使われるが厳密な区分はない。

なお、「」は現在でも「」を表す語として用いられるが、これは京都にのみ用いられる特称である。

  • 洛中(らくちゅう)- 上京、中京、下京の各区の辺りの呼び方
  • 洛外(らくがい)- 洛中の周縁の地域
    • 洛東(らくとう)、東山(ひがしやま)- 左京区銀閣寺辺りから東山区まで(洛東の場合、山科区をも包む。東山は含まない)。
    • 洛北(らくほく)、北山(きたやま)- 北区上賀茂から北大路通辺りまで
    • 洛西(らくさい)、西山(にしやま)- 右京区南部から西京区、乙訓辺り。嵐山など。
    • 洛南(らくなん)- JR京都線・琵琶湖線(東海道線)あるいは九条通り以南、伏見辺りまで。宇治まで含むこともある。

上記が大まかであるのに対して、もっと生活に密着した地域単位として、明治時代に導入された小学校区による地域名もよく使われる。京都の元学区を参照されたい。

また、政令指定都市では唯一住居表示を採用しておらず、洛中と言った都心部や近年になって開発された地域など一部を除いて、市内の地名の多くは京都市への編入前の旧町村名や大字小字をそのまま町名にしている(例:旧田中村字門前→左京区田中門前町)。

詳細は

を参照されたい。

行政区

京都市は11の行政区より構成される(地理的位置順)。 区名の読みと、設置年は以下の通り(自治体コード順)。京都市設置当初は上京区・下京区の2区だったが、数度の分区や合併を経て1976年(昭和51年)に現在の11区が揃った。

コード 区名 読み 人口
(人)
面積
(km²)
人口密度
(人/km²)
設立
26102-5 上京区 かみぎょうく 83,464 7.03 11,872.55 1879年区制による
26106-8 下京区 しもぎょうく 83,671 6.78 12,340.86 1879年区制による
26103-3 左京区 さきょうく 163,497 246.77 662.55 1929年上京区から分区
26104-1 中京区 なかぎょうく 111,024 7.41 14,983 1929年上京区と下京区から分区
26105-0 東山区 ひがしやまく 35,306 7.48 4,720.05 1929年下京区から分区
26108-4 右京区 うきょうく 198,576 292.07 679.89 1931年葛野郡から
26109-2 伏見区 ふしみく 270,316 61.68 4,382.56 1931年伏見市紀伊郡などから
26101-7 北区 きたく 114,422 94.88 1,205.97 1955年上京区から分区
26107-6 南区 みなみく 102,401 15.78 6,489.29 1955年下京区から分区
26110-6 山科区 やましなく 130,672 28.70 4,553.03 1976年東山区から分区
26111-4 西京区 にしきょうく 143,743 59.24 2,426.45 1976年右京区から分区

人口

三都の一角、東京市・大阪市に次ぐ全国3位という状況は、1920年に始まった国勢調査神戸市に次ぐ全国4位となったことで終焉を迎えた。神戸市とは抜きつ抜かれつで推移するものの、名古屋市が台頭したため、戦前を通じて全国4位・5位という状況が続いた。ところが、六大都市のうち戦災による減少が最少だったため、1945年11月の人口調査および1947年と1950年の国勢調査で全国3位となった。ただし、それは一時的なもので、1955年の国勢調査では名古屋市に次ぐ全国4位、1960年の国勢調査では横浜市に次ぐ全国5位となった。

他都市にみられるような戦中・戦後における人口の急減・急増がないのが京都市の特徴である。特に1970年代から2010年代に至るまでは、都市部にも関わらず人口が147万人程度を推移し続けており、人口の大きな増減がなかった。この間、1983年に札幌市、2011年に福岡市、2015年に川崎市に抜かれた。また、戦前を通じて同程度の人口規模で推移してきた神戸市にも1990年の国勢調査で抜かれ、2000年代以降は抜き返せない状況にある。結果、全国9位にまで落ちてしまってはいるが、昼間人口では川崎市・神戸市を上回っている。

2015年の国勢調査より前回調査からの人口増減を見ると、0.08%増の1,475,183人であり、増減率は府下26市町村中6位。区別では最高が4.26%増の下京区、最低が3.66%減の東山区。将来推計人口によれば、今後は減少し2045年に130万人を割り込むと予測されている[8]。 令和4(2022)年1月1日現在の人口は1,450,660人 [9]。2020年および2021年の2年連続で1年間に最も人口が減少した市となった[10]

京都市と全国の年齢別人口分布(2005年) 京都市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 京都市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
京都市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 1,427,376人
1975年(昭和50年) 1,468,833人
1980年(昭和55年) 1,480,377人
1985年(昭和60年) 1,486,402人
1990年(平成2年) 1,468,190人
1995年(平成7年) 1,470,902人
2000年(平成12年) 1,474,471人
2005年(平成17年) 1,474,811人
2010年(平成22年) 1,474,015人
2015年(平成27年) 1,475,183人
2020年(令和2年) 1,463,723人
総務省統計局 国勢調査より
健康
  • 平均年齢:45.9歳(2015年(平成27年))[11]

隣接自治体

京都府の旗京都府
宇治市旗 宇治市
長岡京市旗 長岡京市
南丹市旗 南丹市
亀岡市旗 亀岡市
向日市旗 向日市
八幡市旗 八幡市
大山崎町旗 乙訓郡大山崎町
久御山町旗 久世郡久御山町
滋賀県の旗滋賀県
大津市旗 大津市
高島市旗 高島市
大阪府の旗大阪府
高槻市旗 高槻市
島本町旗 三島郡島本町

歴史

エンゲルベルト・ケンペル方広寺大仏(京の大仏)のスケッチ[12]。かつて京都に存在し大仏として日本一の高さを誇っていたが、寛政10年(1798年)に落雷による火災で焼失した。
八坂の塔
※ここでは明治維新以後の京都市について述べる。以前の京都市の歴史については、京都を参照。

現代都市への変革

幕末に再び政治の中心地となった京都は人口が膨れ上がり、かつてない活況を見せたものの、禁門の変などで街の多くが焼けたのに加え、明治維新後に皇室公家の大半が東京へ移り住んだため、一転急速な衰退を見せた。江戸時代は「三都」と呼ばれ、享保14年(1729年)には374,000人、明和3年(1766年)に318,000人の人口を誇る江戸大坂に次ぐ都会であったが、明治維新後の1873年(明治6年)には238,000人までその人口が落ち込んだ程である。

そのため、京都府知事(市制施行当初は、京都市長も兼任)などから産業の振興を呼びかける声が上がり、京都府に復興の顧問として迎え入れられた山本覚馬は京都を何とかして復興させようとある計画を立ち上げる。それは1867年にパリで行われた当時世界最大のイベント「パリ万国博覧会」をヒントにした博覧会を京都で開催するというものであった。そのため、政府に嘆願し、外国人の居留地からの移動制限を博覧会の期間のみ解除することを許され、京都に外国人を迎え入れられるようにした。そして西本願寺知恩院建仁寺を会場に博覧会を開催し、京都の復興の足がかりを作った。前年の明治4年10月10日11月11日1871年11月22日12月22日)には日本初の博覧会が民間により西本願寺で開かれている[13][要出典]

また田邉朔郎による琵琶湖疏水といった疏水の建設と、疏水を用いた日本初の水力発電、さらにその電力を用いた日本初の電車運転(京都電気鉄道、後の京都市電)などの先進的な施策が実行された[14]。人口は明治時代中期以降しばらく、毎年1万の増加を見せるようになった。

人口の増加と市街地の拡大に対応し、明治末期から道路拡築および市営電車敷設、第二疏水開削、上水道整備からなる「京都市三大事業」が行われた。それに続く形で市区改正道路(都市計画道路)事業と市電の敷設が進められ、昭和初期には伏見市(現在の伏見区中心部)など周辺の市町村を編入し、ほどなくして人口は100万人を超えた。

第二次世界大戦下の京都

第二次世界大戦中、六大都市(東京・大阪・京都・名古屋・神戸・横浜)の中では、空襲の大きな被害を受けなかったこともあり、日本の都市としては珍しく戦前からの建造物が比較的多く残されている。これは歴史遺産保護のために大規模空爆を受けなかったという説がある一方、広島市小倉市(現在の北九州市小倉北区小倉南区)・新潟市などと共に原子爆弾の投下候補都市と位置付けられており、その兵器の効力を知るためにアメリカ軍が最後まで街を温存したという説が存在する(都市選定の経過については日本への原子爆弾投下を参照)。なお、京都が全く空襲を受けなかったわけではなく、1945年昭和20年)1月16日から6月26日にかけて、5回の空襲を受けている(京都空襲)。

戦災による人口減は六大都市(東京都区部五大都市)のうち最少で、1947年(昭和22年)と1950年(昭和25年)の国勢調査では名古屋市を上回り、東京都区部、大阪市に次いで京都市が全国3位となった。

年表

江戸時代以前

明治時代

明治改元後
ロシア週刊誌1891年発刊号にて挿絵として描かれた京都市の町並み
日清戦争後
  • 1895年(明治28年)
    • 3月15日 - 岡崎西天王町にて、平安神宮の創建/来る平安遷都千百年紀念祭の一関連事業として、紀念祭に先立って創祀される。
    • 3月25日 - 京都市議事堂の竣工。
    • 4月1日 - 岡崎の一角(その後の平安神宮境内の一角、今の岡崎公園相当地域)にて、第4回内国勧業博覧会の開催(7月31日まで)/来る平安遷都千百年紀念祭の一関連事業として。
    • 10月22日 - 平安遷都千百年紀念祭の開催。
    • 10月25日 - 平安神宮が第1回時代行列(後付の名称としては第1回時代祭)を開催/平安遷都千百年紀念祭の一関連事業(余興)として執り行われた。
  • 1897年(明治30年)
    • 5月1日 - 茶屋町にて、帝国京都博物館(現・京都国立博物館)の開館[15]
    • 6月18日 - 京都帝国大学(現・京都大学)の創設(明治30年6月22日勅令第209号)[16]
明治時代の京都市役所
日露戦争後

大正時代

  • 1915年大正4年)- 大正天皇即位礼が京都御所で行われる。
  • 1918年(大正7年)- 愛宕郡白川村、田中村、下鴨村、鞍馬口村、野口村および上賀茂村の一部、大宮村の一部ならびに葛野郡衣笠村を上京区に、葛野郡朱雀野村、大内村、七条村および西院村の一部ならびに紀伊郡柳原町および東九条村の一部、上鳥羽村の一部、深草村の一部を下京区に編入。京都市、京都電気鉄道を買収。

昭和時代

昭和戦前
  • 1927年昭和2年)- 市役所本庁舎竣工。日本初の中央卸売市場となる京都市中央卸売市場が開業。松ヶ崎浄水場給水開始。
  • 1928年(昭和3年)- 昭和天皇即位礼が京都御所で行われる。
  • 1929年(昭和4年)- 上京区下京区が分区。左京区東山区中京区成立。紀伊郡伏見町が市制施行して伏見市成立。
  • 1931年(昭和6年)
    • 3月31日 - 京阪電気鉄道新京阪線(今の阪急電鉄京都線)の大宮乗り入れにより、近畿地方初の地下鉄道線開業。
    • 5月1日 - 伏見市と紀伊郡深草町・下鳥羽村・横大路村・納所村・堀内村・向島村・竹田村、宇治郡醍醐村を合併して伏見区設置。葛野郡嵯峨町・花園村・西院村・太秦村・梅ヶ畑村・梅津村・京極村・松尾村・桂村・川岡村を合併して右京区設置。紀伊郡上鳥羽村・吉祥院村を下京区に編入。宇治郡山科町を東山区に編入。
  • 1932年(昭和7年)- 人口が100万人を超える。同年4月1日、日本初の都市トロリーバス京都市営トロリーバス)が開業。
  • 1934年(昭和9年)9月 - 室戸台風が関西に来襲。死者181名・負傷者1021名・家屋全半壊2653軒[17]
  • 1935年(昭和10年)
    • 6月29日 - 京都大水害、高野川・鴨川・天神川・桂川などの主要河川で堤防決壊、三条大橋五条大橋など53橋の流失、死者12名・負傷者71名・家屋全半壊482戸・床上床下浸水43279戸[18]
    • 8月10日 - 再度の豪雨による水害。鴨川の仮設橋が流失、天神川で氾濫、東山区山科(現・山科区)でため池が決壊・集落を直撃して死者5名・家屋13棟が全半壊[19]
  • 1936年(昭和11年)- 山科浄水場給水開始(昭和50年廃止)。
昭和戦時中
  • 1942年(昭和17年)
  • 1945年(昭和20年)- 堀川通御池通五条通で建物疎開。伏見浄水場給水開始(昭和52年廃止)。
    • 1月16日 - 米軍爆撃機B-29編隊が上空飛来のうえ市街爆撃、死者41人[21]
    • 4月16日 - 右京区太秦巽町に投弾あり。死者2人[22]
    • 6月26日 - 上京区智恵光院通下長者町上ルほかに着弾。死者43人。家屋全壊71戸[23]
昭和戦後

平成

政治

京都市略章
時代祭の行列に参加する門川大作京都市長(左)と山田啓二京都府知事(右)(写真は2009年の様子。肩書はいずれも当時)

行政

財政は、2008年(平成20年)7月23日に門川大作市長が同市の都市経営戦略会議で2011年度の実質赤字比率が推計で27%に達する見通しを発表し、財政再建団体への転落を示唆した[27]。行財政改革により2010年度から黒字が続いたが、2020年、基金が2026年度に払底し2028年度に財政破綻の恐れがあることを公表した[28]。これには異論もあり、財政危機ではないとする意見がある。

市長

シンボルカラー

京都市の公式サイト「京都市情報館」の外郭色はである。

議会

市内で行われる時代祭には、議長や副議長も歴史的な衣装をまとって参加する(写真は2009年の様子。右から繁隆夫市会議長と安孫子和子市会副議長。肩書はいずれも当時)

京都市では慣例により市議会を市会と呼称する。これは大阪神戸横浜名古屋の各市でも同様である。

市会

議員定数は67人である。

  • 議長(第85代):田中明秀(所属会派:自由民主党京都市会議員団、2021年(令和3年)5月20日就任)
  • 副議長(第91代):吉田孝雄(所属会派:公明党京都市会議員団、2021年(令和3年)5月20日就任)
会派構成
会派名 議員数 所属党派
自由民主党京都市会議員団 22 自由民主党
日本共産党京都市会議員団 18 日本共産党
公明党京都市会議員団 10 公明党
民主・市民フォーラム京都市会議員団 6 国民民主党立憲民主党
地域政党京都党市会議員団 5 地域政党京都党
日本維新の会京都市会議員団 4 日本維新の会
無所属 1 無所属
欠員 1

※ 2020年(令和2年)6月8日現在。

京都府議会

京都市選出
  • 定数:34名
  • 任期:2019年(令和元年)5月18日〜2023年(令和5年)5月17日
選挙区 氏名 会派名 備考
北区 (3) 岸本裕一 自由民主党京都府議会議員団
浜田良之 日本共産党京都府議会議員団
平井斉己 府民クラブ京都府議会議員団 所属党派は無所属
上京区 (2) 迫祐仁 日本共産党京都府議会議員団
宮下友紀子 自由民主党京都府議会議員団
左京区 (3) 石田宗久 自由民主党京都府議会議員団
北岡千はる 府民クラブ京都府議会議員団 所属党派は国民民主党
光永敦彦 日本共産党京都府議会議員団
中京区 (3) 青木義照 自由民主党京都府議会議員団
田中健志 府民クラブ京都府議会議員団 所属党派は立憲民主党
原田完 日本共産党京都府議会議員団
東山区 (1) 荒巻隆三 自由民主党京都府議会議員団
山科区 (3) 菅谷寛志 自由民主党京都府議会議員団
梶原英樹 府民クラブ京都府議会議員団 所属党派は国民民主党
林正樹 公明党京都府議会議員団
下京区 (2) 小巻實司 自由民主党京都府議会議員団
西脇郁子 日本共産党京都府議会議員団
南区 (3) 秋田公司 自由民主党京都府議会議員団
小鍛治義広 公明党京都府議会議員団
山内佳子 日本共産党京都府議会議員団
右京区 (5) 二之湯真士 自由民主党京都府議会議員団
岡本和德 府民クラブ京都府議会議員団 所属党派は無所属
諸岡美津 公明党京都府議会議員団
島田敬子 日本共産党京都府議会議員団
北原慎治 自由民主党京都府議会議員団
西京区 (3) 近藤永太郎 自由民主党京都府議会議員団
成宮真理子 日本共産党京都府議会議員団
畑本久仁枝 日本維新の会京都府議会議員団
伏見区 (6) 山口勝 公明党京都府議会議員団
渡辺邦子 自由民主党京都府議会議員団
前波健史 自由民主党京都府議会議員団
馬場紘平 日本共産党京都府議会議員団
上倉淑敬 日本維新の会京都府議会議員団
西山頌秀 日本共産党京都府議会議員団

衆議院

選挙区 議員名 党派名 当選回数 備考
京都府第1区北区上京区中京区下京区南区 勝目康 自由民主党 1 選挙区
穀田恵二 日本共産党 10 比例復活
堀場幸子 日本維新の会 1 比例復活
京都府第2区左京区東山区山科区 前原誠司 国民民主党 10 選挙区
京都府第3区伏見区など) 泉健太 立憲民主党 8 選挙区
京都府第4区右京区西京区など) 北神圭朗 無所属 4 選挙区
田中英之 自由民主党 4 比例復活

国家機関等

市内には京都迎賓館近畿農政局などの行政機関がある。2022年以降に文化庁が京都市へ移転することが発表されている[29]。主な国家機関等は以下の通り[30]

行政機関
府省名 外局等名 機関名
内閣府 京都迎賓館
宮内庁 京都事務所
書陵部 桃山陵墓監区事務所
月輪陵墓監区事務所
警察庁 皇宮警察本部 京都護衛署
近畿管区警察局 京都府情報通信部
総務省 近畿管区行政評価局 京都行政監視行政相談センター
法務省 京都地方法務局
大阪矯正管区 京都刑務所
京都拘置所
京都少年鑑別所
京都保護観察所
出入国在留管理庁 大阪出入国在留管理局 京都出張所
検察庁 京都地方検察庁
公安調査庁 近畿公安調査局 京都公安調査事務所
財務省 近畿財務局 京都財務事務所
大阪税関 京都税関支署
国税庁 大阪国税不服審判所 京都支所
文部科学省 文化庁 地域文化創生本部
厚生労働省 近畿厚生局 京都事務所
京都労働局
農林水産省 近畿農政局
林野庁 近畿中国森林管理局 京都大阪森林管理事務所
国土交通省 近畿地方整備局 京都国道事務所
京都営繕事務所
淀川河川事務所出張所(2か所)
近畿運輸局 京都運輸支局
気象庁 大阪管区気象台 京都地方気象台
環境省 京都御苑管理事務所
防衛省 近畿中部防衛局 京都防衛事務所
自衛隊京都地方協力本部
陸上自衛隊 桂駐屯地
司法機関
司法機関名
裁判所 京都地方裁判所
京都簡易裁判所
伏見簡易裁判所
右京簡易裁判所
京都家庭裁判所
独立行政法人等
所管省庁名 機関名
外務省 国際交流基金 京都支部
農林水産省 森林研究・整備機構 関西支所

対外関係

姉妹都市・提携都市

国内

日本国内の自治体との間で各種の交流を行い、協定を結んでいる。次に示すほか、複数の自治体の間で交流を謳った共同宣言に、龍馬の絆で結ぶ都市間交流宣言(2014年)と西郷菊次郎翁を縁とした交流宣言(2018年)がある[31][32]

自治体名 県名 提携日 提携名
会津若松市 福島県の旗福島県 2012年平成24年)3月20日 相互交流宣言[33]
大津市 滋賀県の旗滋賀県 2012年(平成24年)5月28日 みやこサミット宣言[34]
奈良市 奈良県の旗奈良県 2012年(平成24年)5月28日 みやこサミット宣言[34]
新潟市 新潟県の旗新潟県 2013年(平成25年)3月26日 観光・文化交流宣言[35]
向日市 京都府の旗京都府 2014年(平成26年)10月15日 相互交流宣言[36]
宇治市 京都府の旗京都府 2015年(平成27年)12月22日 観光振興と安心安全に関する連携協定[37]
海外

姉妹都市やパートナーシティの提携を自治体間で結び、諸分野で交流が進められている[38][39]

自治体名 国名・地域名 提携日 提携名
パリ市 フランスの旗フランス共和国 イル・ド・フランス地方 1958年(昭和33年)6月15日 友情盟約宣言
ボストン市 アメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 1959年(昭和34年)6月24日 姉妹都市盟約宣言
ケルン市 ドイツの旗ドイツ連邦共和国 ノルトライン・ヴェストファーレン州 1963年(昭和38年)5月29日 姉妹都市盟約宣言
フィレンツェ市 イタリアの旗イタリア共和国 トスカーナ州 1965年(昭和40年)9月22日 姉妹都市盟約宣言
キーウ市 ウクライナの旗ウクライナ国 1971年(昭和46年)9月7日 姉妹都市宣言
西安市 中華人民共和国の旗中華人民共和国 陝西省 1974年(昭和49年)5月10日 友好都市
グアダラハラ市 メキシコの旗メキシコ合衆国 ハリスコ州 1980年(昭和55年)10月20日 姉妹都市盟約
ザグレブ市 クロアチアの旗クロアチア共和国 ザグレブ郡 1981年(昭和56年)10月22日 姉妹都市盟約
プラハ市 チェコの旗チェコ共和国 プラハ州 1996年(平成8年)4月15日 姉妹都市盟約
晋州市 大韓民国の旗大韓民国 慶尚南道 1999年(平成11年)4月27日 パートナーシティ(学術、教育)
コンヤ市 トルコの旗トルコ共和国 コンヤ県 2009年(平成21年)12月12日 パートナーシティ(文化、芸術)
青島市 中華人民共和国の旗中華人民共和国 山東省 2012年(平成24年)8月26日 パートナーシティ(経済、環境、文化、スポーツ、教育)
フエ市 ベトナムの旗ベトナム社会主義共和国 トゥアティエン・フエ省 2013年(平成25年)2月20日 パートナーシティ(学術、教育、福祉)
イスタンブール市 トルコの旗トルコ共和国 イスタンブール県 2013年(平成25年)6月14日 パートナーシティ(学術研究、教育)
ワーラーナシー市 インドの旗インド共和国 ウッタル・プラデーシュ州 2014年(平成26年)8月30日 パートナーシティ(文化、芸術、学術、文化財保護、都市現代化)[40]
ヴィエンチャン市 ラオスの旗ラオス人民民主共和国 ヴィエンチャン都 2015年(平成27年)11月3日 パートナーシティ(学術研究)
宜蘭市 中華民国の旗台湾中華民国宜蘭県 2018年(平成30年)8月19日 西郷菊次郎翁を縁とした交流宣言[32]
台南市 中華民国の旗台湾中華民国 2021年(令和3年)6月30日 台南市との交流推進協定締結式について[41]
加盟組織

関西広域連合全国京都会議イクレイ世界歴史都市連盟などの自治体の連携組織に参加している。

領事館

総領事館[42]
名誉総領事館
名誉領事館

外国政府の関係施設

経済

1人当たり総生産(名目)[43]
年度 万円
1975 141.6
1980 233.9
1985 287.0
1990 386.2
1995 412.3
2000 418.1
2005 417.0
2010 405.3
2015 428.4
京都商工会議所などが入居する京都経済センター

2018年(平成30年)度の市内総生産(名目)は6兆6292億円で京都府のおよそ3分の2の規模に当たる。ドルで換算すると約600億ドルであり、ミャンマーのGDPに相当する。市民所得は4兆6694億円、一人当たり318万円である。最大の産業は製造業(工業)であり、市内総生産の経済活動別シェアは製造業、不動産業、卸売・小売業、保健衛生・社会事業、専門・科学技術・業務支援サービス業の順に大きい[44][45]

第一次産業

錦市場

農業

伝統的な京野菜や全国的に有名な宇治茶などの生産が行われる。

中央市場
主な市場

第二次産業

工業

島津製作所任天堂オムロンなどの精密機械医療器具の生産が盛んである。南区と伏見区にまたがる高度集積地区らくなん進都などへの集積誘導がなされている。

窯業

かつて京焼清水焼などの伝統的工芸品の生産が盛んであった。山科区清水焼団地がある。 近年はキャンパスプラザ京都京都リサーチパーク産官学連携で研究・開発を行い、碍子セラミックスセラミックファイバーの生産へ転換し、関西電力などの電力会社京セラなどのファインセラミック企業と提携していく動きが盛んである。

第三次産業

商業

高瀬川沿いのカフェ

以前より緩和されてはいるが、京都における老舗や伝統的な商店を守るため大規模店舗の出店が旧市街地においては厳しく制限されている。

都心部の主な商業施設
四条烏丸から四条河原町三条にかけて商業施設が集積、老舗百貨店とされる大丸京都店藤井大丸高島屋京都店が出店。全国的に見られる中心市街地の空洞化はほとんど見られず、JR京都伊勢丹イオンモールKYOTO京都ヨドバシの出店により現在は京都駅前との競争が活発となる。
その他の主な商業施設

ベンチャー企業

京都市は、多くの大学が立地する学生の街でもあり、産官学連携が行われているベンチャー企業の街・スタートアップの街としても注目されている[46][47]

京都市に本社を置く主要企業

上場企業
非上場企業

情報・通信

マスメディア

京都新聞社
京都放送
NHK京都放送局

新聞社

通信社

放送局

テレビ放送
ラジオ放送

出版社

都市整備

生活基盤

電力

京都市域は関西電力(関電)の営業区域となっている。なお、京都市役所はPPSエネットから買電した電気も使用している[48]

水力発電所

京都市内には関西電力の6箇所の水力発電所がある。これらは琵琶湖疏水にあり、かつて京都市直営により運営されていた蹴上 (4,500 kW)・夷川 (300 kW)・墨染 (2,200 kW) の各発電所と、京都電燈により設置され、後に京都市に移管された鞍馬川の洛北発電所 (450 kW)・清滝川の清滝発電所 (250 kW)・栂ノ尾発電所 (750 kW) が、日中戦争以降の電力国家管理政策「配電統制令」(昭和16年8月30日勅令第832号)により関西配電(のちの関電)に京都市内の送電設備と共に現物出資されたもので、これが京都市が現在も関西電力の株式419万株を保有する株主の理由でもある[49]。このほか、京都電燈により設置されたものとして、旧京北町桂川上流部の黒田発電所 (980 kW) がある(発電所の名称とカッコ内の発電出力は2015年現在のもの[50])。

関電以外にも京都嵐山保勝会が2005年嵐山渡月橋上流部に出力 5.5KW の小型水力発電機を設置、夜間「渡月橋周辺」をLED照明で照らし、余剰電力は関西電力に売却している。2013年度には修学院音羽谷の砂防ダム・蹴上インクライン横の放水路・嵯峨越畑の農業用水の3箇所の小水力発電所の建設[51] が計画されていたが、2020年4月現在、未だに設置されては無い。その代わり石田水環境保全センターに定格出力9kW・発電実績81,480kwh(令和元年度)の小水力発電機が稼働している[52]

太陽光発電

京都市では、国の一般家庭への太陽光発電パネル設置の補助金 1 kW 当たり3万〜3万5千円にプラスして 1 kW あたり2万円補助金を独自に出しているほか、市内の浄水場・下水処理場、青少年科学センター、魚アラリサイクルセンターなど公共施設・市内公立小中学校の増改築時[53] に太陽光発電パネルを設置している。これらは大規模災害時の非常用電源としても考えられている。さらに2013年度から新山科浄水場と鳥羽下水処理場に1MW、松ヶ崎浄水場に730kW、石田下水処理場に1MWの設備が順次整備された[54]

また、市民から出資を得て京都市の施設の屋上に太陽光発電パネルを設置して売電で得た収益を出資者に配当する「市民協働発電制度」を創設。2012年度から9か所で実施された[55]

京都市以外では、NEDO の技術開発機構フィールドテスト事業として1997年にJR東海の京都駅の新幹線ホームの屋根上に 100 kW の太陽光発電パネルを設置、1998年8月京セラの新本社の屋上と南壁面 214 kW の太陽光発電パネルが設置、1999年京都府営乙訓浄水場の沈殿池の上に 30 kW の太陽光発電パネルが設置された。

2012年7月、ソフトバンク関連会社および京セラ関連会社と市の協業により、伏見区内にある市の最終処分場跡地にメガソーラーが設置された。同年9月の設備拡張分と併せた4.2MWの出力は京都府内で当時最大だった[56][57][58]。2015年には同じ伏見区で出力23MWのメガソーラーが着工した[59]

また京阪電気鉄道淀車庫の遊休地に土地の有効活用として2016年4月に物流倉庫「淀ロジスティクスヤード」を建設し、その屋上に太陽光発電パネルを設置して年間120万キロワットの発電している[60]

その他の発電所

京都市内3箇所の クリーンセンター(ごみ焼却処理場)は廃棄物発電が行われ約35,000 kW が発電されていて、入札により売電されている。また 伏見水環境保全センター ではガスコージェネレーション設備で発電した電気で汚水の浄化に利用している。

ガス

京都市地域は大阪ガスの供給エリア[61]天然ガス13Aを京都市内に供給しているが、山科区の清水焼団地は大阪ガスの供給エリアの中にありながら、独自のLPガスの供給網を設備運用している。これは陶器を焼くのにカロリーの高いLPガスの方が大阪ガスの供給する天然ガスより適しているためである。

上水道

蹴上浄水場(東山区)

上水道普及率(2019年度末現在)[62]

人口普及率 99.8%(給水人口 1,458,799人/全市人口 1,461,218人)

琵琶湖疏水からの水を利用する日本初の急速濾過式浄水場「蹴上浄水場」が1912年(明治45年)が完成して2012年で100年・人口と供給面積増加に伴い山科・九条山・伏見・松ヶ崎・新山科・山ノ内が設置されたが、現在は蹴上・松ヶ崎・新山科の3ヶ所の浄水場に集約された[63]。また蹴上・松ヶ崎・新山科の3浄水場ではソーラーパネルによる太陽光発電が行われていて、2013年10月には新山科浄水場を1000kWまで増設され、2014年度は松ヶ崎浄水場に730kWに増設された。

ちなみに琵琶湖疏水を通して年間2億トンの琵琶湖の湖水を得ていて、京都市は1947年に『疏水感謝金』の契約を滋賀県と結んだ。これは法的な根拠はなく、あくまでも感謝金で滋賀県も「山の植林・間伐・林道整備など、水源地となる山の保護事業に使っている」としている。感謝金額の査定は10年ごとに物価変動を考慮して滋賀県と京都市が相談して決定する。2012年当時の契約は消費税が8%になる予定の2013年度末までの『疏水感謝金』は年間2億2千万円が滋賀県へ支払われていた[64]。2015年度から10年間は年間2億3千万円となった[65]

しかし市民の節水意識の向上や生活スタイルの変化によって水道使用量が減少し、水道契約世帯の37%が基本料金の使用量10トン以下となっている。また京都市内は伏見をはじめとする「名水の井戸」が数多くあり、水道水を使わず井戸水を使用する宿泊施設[* 9] や商業施設[* 10]・病院などが40事業者もあり、それらの業者にもバックアップ用の大口径水道管が接続されているため収益は無いのに維持費が掛かり9億円の減収となっている[66]

配水管約2500kmのうち500kmは法定耐用年数の40年を越えるが、年間の更新は27kmであり、更新がなければ20年後に配水管の7割以上が耐用年数を越えると推定される。2011年10月に洛西ニュータウンで大規模な断水事故も起きていて、早急な対策が必要とされる[67]

このほか左京区大原地区では地元の河川を利用した水道が設置され、2005年4月に右京区に編入された旧京北町では、独自の上水道が整備されていたが、京都市編入後は2011年11月より黒田・弓削の2つの浄水場が稼動を開始した[68]。西京区京都大学桂キャンパス側に府の乙訓浄水場(保津川嵐山付近より取水)があり、向日市・長岡京市・大山崎町へ供給している。

下水道

下水道普及率(2019年度末現在)[62]

人口普及率 99.5%(処理区域人口 1,454,600人/全市人口 1,461,218人)

京都市内の下水道網は、ほぼ全域をカバーしているが、初期に造られた下水道を中心に市内40パーセントで雨水と汚水を一緒に流す合流式で大雨になると下水道から河川に雨水を放流する放流口が83箇所もあり、このときに汚水が未処理のまま河川に流れ出し悪臭や環境汚染が堀川や西高瀬川などで問題になり、1980年代より大雨時に水を溜めて下水処理場へ送る貯水幹線が堀川通や五条通の地下に整備された[69]

こうして集められた汚水は桂川東岸・宇治川北岸までが京都市上下水道局の鳥羽・伏見・石田に有る3つの水環境保全センター(下水処理場)と鳥羽水環境保全センター吉祥院支所で、桂川西岸は京都府の「洛西浄化センター(京都市伏見区と大山崎町に跨る)」・宇治川南岸は同「洛南浄化センター(八幡市)」で処理され淀川水系へ放流される、旧京北町地区は京北浄化センターで処理され桂川上流部へ放流される。なお京都市山科区の上流部の滋賀県大津市藤尾地区・醍醐小栗栖地区の下水道管が通過する宇治市の六地蔵地区の一部の汚水も京都市上下水道局の石田水環境保全センターで下水処理されている。

淀川下流では、大阪府下全域と兵庫県の阪神地区で再度浄水として使用されているため BOD は国の基準・水1Lあたり 20mgを下回る 3mg前後まで浄化され、旧京北町に有る京北浄化センター以外は、通常の下水処理に加えて窒素・リンを取り除く高度処理が行われ、さらに鳥羽水環境保全センター吉祥院支所・伏見水環境保全センターでは友禅染などの作業所から出る染料の色素を除去するためにオゾン処理を導入している。

省エネ対策として過去・昭和17年~25年頃に下水処理で発生する消化ガスのメタンを利用して、市公用車や市バスを走らせたり、ゴミ処理場で廃棄物発電の電力や熱を利用するなどしていた[70]。現在は最大の下水処理場「鳥羽水環境保全センター」では、処理施設の上部に 1000kW の太陽光発電パネルを設置して2013年度より太陽光発電を導入[71]。石田水環境保全センターでは隣接するゴミ処理場からの廃棄物発電の電気による施設内の電力供給と余熱での汚泥の乾燥減量化していたが、ゴミ処理場の老朽化で2013年2月で休止されたため、2015年度に1000kW太陽光発電パネルが設置され[72]、排水時には9KWの小水力発電が行われている[52]。伏見水環境保全センターではガスコージェネレーション設備を導入して自家発電による施設内の電力供給と余熱による汚泥の乾燥減量化を行っている。

ゴミ処理

2013年4月現在、京都市のごみ収集は有料で一般ゴミは黄色の専用ゴミ袋を市内のコンビニ・スーパーマーケット・小売店で購入し、それにゴミを入れてごみ収集指定日に道路上の指定場所に出す。これらのゴミ袋は5リットル・10リットル・20リットル・30リットル・45リットルの6種類が用意されている。なお一般ゴミは市内3ヶ所の「クリーンセンター(ごみ焼却処理場)」で焼却されこの熱を利用して廃棄物発電が行われていて入札により売電されている。焼却灰は伏見区醍醐に有る最終処分場「エコランド音羽の杜」に埋め立てられる。

ビン・カン・ペットボトルとプラスティックトレイ・プラ包装材は資源ゴミは透明の専用ゴミ袋の使用が義務付けられていて、それぞれ週1回資源ゴミ専用指定場所に出すことになっている。ビン・カン・ペットボトルは伏見区横大路に有る「南部クリーンセンター」に隣接する知的障害者対象就労継続支援B型事業所『京都市横大路福祉工場』でアルミ缶・スチール缶・ペットボトルに分別されリサイクル業者に払い下げられる。プラスティックトレイ・プラ包装材は知的障害者対象生活介護事業所『京都市横大路学園』でプラスティックトレイ・プラ包装材に分別されリサイクル業者に払い下げられる。 また横大路地区には業務用廃棄物の「魚アラリサイクルセンター」が有り魚粉飼料に加工され、市民や業務用から集められた「使用済みテンプラ油」のバイオディーゼル燃料に加工する工場も有り、加工された燃料は一部のゴミ収集車に使用されている。古紙類の回収は民間の古紙回収業者が充実しているなどとして、京都市としてリサイクルを行っておらず、このため市民は独自に民間の古紙回収業者を頼るか、燃えるごみとして出す必要がある[73]。ただし地域での自主的な集団回収に毎年最大10000円(古紙類のみを回収する場合。その他の品目も回収する場合は最大15000円)の助成金を交付している[74]

電信

市外局番は、大部分の地域は「075」(京都MA)。ただし、右京区嵯峨樒原、嵯峨越畑では「0771」(亀岡MA)。京北室谷町では「0771」(園部MA)[* 11]。伏見区醍醐一ノ切町、二ノ切町および三ノ切町では「077」(大津MA)。西京区大原野出灰町では「072」(茨木MA)。京北室谷町を除く旧京北町域は京都市への編入後、2011年12月1日をもって「0771」(亀岡MA)から「075」(京都MA)へと変更された。

街並み・景観保全

祇園甲部
円通寺からの眺め
景観に配慮した看板のすき家

京都市は、第二次世界大戦後になると社会の変化や経済優先の政策により徐々に景観が破壊され、これに対して景観論争がたびたび起こっている。

1964年(昭和39年)に建造された京都タワーは、京都の「第1次景観論争」を引き起こした。また1970年代の経済成長期には、風致地区美観地区など戦前から継続的になされている景観保護の施策があるにもかかわらず、1950年(昭和25年)に制定された建築基準法により伝統工法が違法となったほか、バブル期には多くの建て替えにより京町家による街並みが徐々に壊されていった。これは「第2次景観論争」といわれている。

山並みも京都の都市景観の重要な要素である。山間地での開発は概ね抑制されているが、1990年代には市内の高層建築によって山への眺望景観が阻害されることになった。

2004年の景観法制定により、これまでの景観条例に実効性・強制力を持たせることが可能となり、2007年には新しい景観政策が施行された。新しい景観政策では、建造物の高さ、デザイン、色などの規制がより強化された。中心市街地でも、建てられる建造物の高さは幹線道路沿いで最大31メートル、それ以外の職住共存地区では最大15メートルとなった。

市街地のほぼ全域に指定されている景観地区では、その地域ごとにデザインの規制がされ、厳しい地区では屋根の形状が「切妻、寄棟、入母屋」であること、屋根の葺き方が「日本瓦又は銅板」であること、屋根の勾配の比率が一定以上一定以下であること等のかなり具体的な規制に服することになる。建築物を建築等(増改築を含む)する際には、こうした具体的な基準に適合しているかどうか、市長の認定を受けなければならない。

また、眺望景観保全地域として、東寺清水寺などからの境内の眺めや、円通寺などからの庭園の眺め、鴨川からの大文字の眺めなど、38箇所からの眺望を指定し、その周辺をデザイン保全区域として、標高規制やデザインの規制がされる。

広告物についても、屋上広告物や点滅式照明は市内全域で禁止されているほか、都市景観を乱す恐れのある派手な広告看板は地域によって使える色や大きさが規制されている。日本全国に展開するチェーン店鋪の看板も、鮮やかなコーポレートカラーの使用を控え、他の地域とは異なる比較的地味な配色を採用する事例が多い[75]。一例として、飲食チェーンではマクドナルドすき家は他地域で紅系統を使用しているが、市内では赤褐色を使用している。小売店では、市内のローソンの一部では看板の青地の表示面積を少なくしているほか、ガソリンスタンドのENEOSは赤系統が採用された店舗用ロゴタイプを使用していない。金融機関では、メガバンクの三菱UFJ銀行みずほ銀行では本来の地色を使用せず、白地にそれぞれのコーポレートカラーの文字色を配したものを使用している。しかし改修費用の問題もあり、一部に違反状態が残る[76]。屋外広告物条例は2014年9月に経過措置期間が終了し完全施行された。

また、重要伝統的建造物群保存地区をはじめとして市内には木造建築物や細街路が多い。そのための防火対策が進められ、年間の火災発生は200件台で人口当たり件数が全国平均より少ない。火災未満の事象も京都市消防局では無損事故として取り扱い、防火活動に役立てられている。

教育

地図
京都市内のキャンパスの分布
京都大学
同志社大学
立命館大学

京都市には40校を超える大学短期大学のキャンパスがあり、多様な高等教育機関が集積する学生のまちとしても知られている[77]。大学相互の結びつきを深め、また、経済界との連携を強めるため設立された日本最大の大学間連携組織、大学コンソーシアム京都があるのも特徴的である。2003年(平成15年)以降、毎年10月上旬に京都学生祭典が開催されている。

(※ 小学校中学校高等学校特別支援学校専修学校各種学校などは、各区のページを参照)

大学

国立
公立
私立

短期大学

私立

学会

  • 日本内分泌学会 - 中京区に事務局を置いている。
  • 日本生態学会 - 北区に事務局を置いている。
  • 日本臨床分子形態学会 - 左京区に事務局を置いている。
  • 日本ビタミン学会 - 左京区に事務局を置いている。
  • 日本血液学会 - 左京区に事務局を置いている。
  • 人文地理学会 - 左京区に事務局を置いている。
  • 日本鼻科学会 - 上京区に事務局を置いている。
  • 日本史研究会 - 上京区に事務局を置いている。
  • 日本植物生理学会 - 上京区に事務局を置いている。
  • 日本細胞生物学会 - 上京区に事務局を置いている。
  • 園芸学会 - 上京区に事務局を置いている。
  • 日本人類学会 - 上京区に事務局を置いている。
  • 日本先天異常学会 - 伏見区に事務局を置いている。
  • 日本衛生学会- 左京区に事務局を置いている。
  • 日本妊娠高血圧学会 - 左京区に事務局を置いている。
  • 史学研究会 - 左京区に事務局を置いている。
  • 日本放射線技術学会 - 下京区に事務局を置いている。
  • 日本呼吸器外科学会 - 中京区に事務局を置いている。
  • 耳鼻咽喉科臨床学会 - 左京区に事務局を置いている。
  • システム制御情報学会 - 左京区に事務局を置いている。
  • 日本材料学会 - 左京区に事務局を置いている。
  • エントロピー学会 - 下京区に事務局を置いている。

その他

この他、アメリカの大学も積極的に京都で活動を行っている。1989年(平成元年)9月に設立された京都アメリカ大学コンソーシアム(Kyoto Consortium for Japanese Studies、略称:KCJS)は、アメリカの13大学[* 12] からなる組織であり、日本研究を志すアメリカの大学生が毎年約40~50名来日している[78]。また、スタンフォード大学は、KCJSに参加すると共にスタンフォード日本センターを同志社大学今出川キャンパスに設置している[79]大学共同利用機関法人として国際日本文化研究センター総合地球環境学研究所がある。また、2015年9月に京都市と公益財団法人大学コンソーシアム京都の協働により京都学生広報部が創設され、京都での学生生活の魅力をPRしている[80]

交通

市内中心部まで
京都駅烏丸口

近畿圏各地からは出発地によってJR私鉄各線を使い分けるが、京都駅周辺はJR・近鉄、四条河原町周辺は阪急・京阪のターミナルと、主に二箇所に分散している。また京都市内を発着地とする中長距離バス路線は、多くが京都駅をターミナルとしている。

東海道新幹線山陽新幹線沿線からは、大阪市内や神戸市内と比べて近畿三空港との距離が離れている(最も近い伊丹空港から京都駅までリムジンバスで約50分)。その一方、東海道新幹線で名古屋以西を走る全ての列車(「のぞみ」を含む)が京都駅に停車することから、新幹線航空機に対して圧倒的に優位に立っている。また、京都駅は京都府内のみならず、大阪府北東部や滋賀県南部および奈良県北部への新幹線の玄関口としての機能も持つ[81]

空路

空港

京都府内に空港は存在しないが、かつてはIATA都市コード UKY が設定されていたほか、空港外のチェックイン施設(シティエアターミナル、CAT)が設置されていたこともある[82]

最寄りの空港

鉄道

京都市付近の鉄道路線
西日本旅客鉄道 ■
西日本旅客鉄道
京都市交通局 ■
京都市交通局
阪急電鉄 ■
阪急電鉄
京阪電気鉄道 ■
京阪電気鉄道
近畿日本鉄道 ■
近畿日本鉄道
京福電気鉄道 ■
京福電気鉄道
叡山電鉄 ■
叡山電鉄
嵯峨野観光鉄道
嵯峨野観光鉄道

京都駅が事実上の中央駅として機能している。なお、京阪および阪急の路線は京都駅を通っていないが、両者とも市内のターミナル機能は複数の駅に分散しており(京阪は出町柳駅・三条駅・祇園四条駅、阪急は京都河原町駅・烏丸駅)、中心駅と呼べる存在の駅はない。

市域には、事実上の同一駅や近隣に接する駅の場合でも運営社局によって駅名が相違している事例がいくつかある。

ICカード乗車券はJR西日本ではICOCAおよび相互利用カード(ICOCAの項を参照。電子マネー機能はPiTaPaは利用不可)、嵯峨野観光鉄道を除く私鉄・地下鉄各線では PiTaPa・ICOCAおよび相互利用カードが利用可能(嵐電は専用の「らんでんカード」がある)。また、JR西日本各線および近鉄線ではJスルーカード(現在は自動券売機でのみ対応)、叡電・嵯峨野観光鉄道を除く私鉄・地下鉄各線ではスルッとKANSAIカードに対応している。

鉄道事業者名 路線名 駅一覧 所在地
東海旅客鉄道
JR東海
東海道新幹線 - 京都駅 - 下京区
西日本旅客鉄道
JR西日本
A東海道本線JR京都線琵琶湖線 - 桂川駅 - 西大路駅 - 京都駅 - 山科駅 - 南区下京区山科区
E山陰本線嵯峨野線 京都駅 - 梅小路京都西駅 - 丹波口駅 - 二条駅 - 円町駅 -
花園駅 - 太秦駅 - 嵯峨嵐山駅 - 保津峡駅 -
下京区中京区右京区西京区
B湖西線 山科駅 - 山科区
D奈良線 京都駅 - 東福寺駅 - 稲荷駅 - JR藤森駅 - 桃山駅 - 下京区東山区伏見区
阪急電鉄
阪急
HK京都本線 - 洛西口駅 - 桂駅 - 西京極駅 - 西院駅 - 大宮駅 - 烏丸駅 - 京都河原町駅 西京区右京区中京区下京区
HK嵐山線 桂駅 - 上桂駅 - 松尾大社駅 - 嵐山駅 西京区
京阪電気鉄道
京阪
KH京阪本線 - 淀駅 - 中書島駅 - 伏見桃山駅 - 丹波橋駅 - 墨染駅 - 藤森駅 - 龍谷大前深草駅 -
伏見稲荷駅 - 鳥羽街道駅 - 東福寺駅 - 七条駅 - 清水五条駅 - 祇園四条駅 - 三条駅
伏見区東山区
KH鴨東線 三条駅 - 神宮丸太町駅 - 出町柳駅 東山区左京区
KH宇治線 中書島駅 - 観月橋駅 - 桃山南口駅 - 六地蔵駅 - 伏見区
OT京津線 御陵駅 - 京阪山科駅 - 四宮駅 - 山科区
近畿日本鉄道
近鉄
B京都線 京都駅 - 東寺駅 - 十条駅 - 上鳥羽口駅 -
竹田駅 - 伏見駅 - 近鉄丹波橋駅 -桃山御陵前駅 - 向島駅 -
下京区南区伏見区
京都市交通局
京都市営地下鉄
京都市営地下鉄烏丸線烏丸線 国際会館駅 - 松ヶ崎駅 - 北山駅 - 北大路駅 - 鞍馬口駅 - 今出川駅 - 丸太町駅 -
烏丸御池駅 - 四条駅 - 五条駅 - 京都駅 - 九条駅 - 十条駅 - くいな橋駅 - 竹田駅
左京区北区上京区中京区
下京区南区伏見区
京都市営地下鉄東西線東西線 太秦天神川駅 - 西大路御池駅 -二条駅 - 二条城前駅 - 烏丸御池駅 - 京都市役所前駅 - 三条京阪駅 -
東山駅 - 蹴上駅 - 御陵駅 - 山科駅 - 東野駅 - 椥辻駅 - 小野駅 - 醍醐駅 - 石田駅 -
右京区中京区東山区
山科区伏見区
京福電気鉄道
嵐電
A嵐山本線 四条大宮駅 - 西院駅 - 西大路三条駅 - 山ノ内駅- 嵐電天神川駅 - 蚕ノ社駅 - 太秦広隆寺駅 -
帷子ノ辻駅 - 有栖川駅 - 車折神社駅 - 鹿王院駅 - 嵐電嵯峨駅 - 嵐山駅
中京区右京区
B北野線 帷子ノ辻駅 - 撮影所前駅 - 常盤駅 - 鳴滝駅 - 宇多野駅 -
御室仁和寺駅 - 妙心寺駅 - 龍安寺駅 - 等持院・立命館大学衣笠キャンパス前駅 - 北野白梅町駅
右京区北区
叡山電鉄
叡電
 E 叡山本線 出町柳駅 - 元田中駅 - 茶山駅 - 一乗寺駅 -
修学院駅 - 宝ケ池駅 - 三宅八幡駅 - 八瀬比叡山口駅
左京区
 E 鞍馬線 宝ケ池駅 - 八幡前駅 - 岩倉駅 - 木野駅 - 京都精華大前駅 -
二軒茶屋駅 - 市原駅 - 二ノ瀬駅 - 貴船口駅 - 鞍馬駅
左京区
嵯峨野観光鉄道 嵯峨野観光線 トロッコ嵯峨駅 - トロッコ嵐山駅 - トロッコ保津峡駅 - 右京区西京区

各区の主要駅

京都市を構成する11区の主要駅は以下の通り。様々な利用の起点・目的点として代表される駅である。

バス

市内を行き交う京都市バス

路線バス

市内の移動は路線バスがメインとなる。観光シーズンになると積み残しが続出する状況のルートもあり、渋滞が悪化して所要時間が読めなくなることから、鉄道各社線との乗り継ぎ利用でそれらのリスクを最小限に抑える利用方法が推奨されている[83]

京都市交通局(市バス)・京阪グループ・阪急バス・西日本ジェイアールバスなどとの間では、従来より回数券の共通化を行っており、地下鉄割引券込みの物も販売されていた。現在では、ICカード等で市バス・京都バス・地下鉄の乗継割引が行われる。市バス・京都バス(それぞれ一部路線除く)および地下鉄全線が乗り放題の「地下鉄・バス一日(二日)券」が発売されている(他にも市バス・京都バスの均一区間専用の「バス一日券」、市外発の市内各線フリーきっぷ込みの割引きっぷ類などもあり)。

運行地域は、市バスが旧市街地中心で、京阪京都交通は西京区、および西京区・亀岡方面から旧市街地への乗り入れ、京都バスが右京区嵯峨地区と左京区岩倉鞍馬大原地区および両方面から旧市街地への乗り入れ、京阪バスが山科区と伏見区醍醐および両方面から旧市街地への乗り入れと比叡山方面、阪急バスが西京区(洛西ニュータウン)、西日本JRバスが旧京北町および北区小野郷・中川地区、右京区梅ケ畑地区から旧市街地への乗り入れとなっているが、一部競合区間が存在する。

この他に、伏見区向島地区を運行する近鉄バス、西京区(桂坂ニュータウン洛西ニュータウン)を運行するヤサカバス、京都女子大学と京都駅八条口・四条河原町を結ぶプリンセスラインバス、旧京北町を中心に運行する京北ふるさとバス、京都駅とらくなん進都内を巡回する京都らくなんエクスプレス、旧京北町と南丹市を結ぶ南丹市営バス、北大路駅と北区雲ケ畑地区を結ぶ雲ケ畑バスなどがある。

乗車方法は主に後乗り前降り後払いで、運賃は旧市街地周辺は均一制(主に230円)。均一区間外は整理券による区間制となっている。

#は京都市域バス共通回数券が使用可能なバス
●は交通系ICカード全国相互利用サービスが使用可能なバス
※はトラフィカ京カードが使用可能なバス

均一運賃区間の境界バス停

  • 蹴上(京阪バス)
  • 地蔵谷
  • 花園橋
  • 岩倉村松
  • 岩倉実相院
  • 市原
  • 栂ノ尾
  • 大覚寺
  • 清滝
  • 嵐山
  • 苔寺すず虫寺
  • 苔寺道
  • 桂川小学校前
  • 西京極
  • 西京極運動公園前(京阪京都交通)
  • 東側町
  • 桂小橋
  • 中久世
  • 樋爪口
  • 京阪淀駅
  • 府道横大路
  • 国道大手筋
  • 城南宮東口(京阪バス)
  • 三栖大黒町(京阪バス)
  • 中書島
  • 丹波橋(近鉄バス)
  • 御香宮前
  • 京都医療センター (京阪バス)
  • 清閑寺山ノ内町(京阪バス)
  • 将軍塚青龍殿 (京阪バス)

都市間バス

高速バス

京都駅と名古屋駅を結ぶ名神ハイウェイバスや、首都圏などと京都を含む京阪神地区を結ぶ多くの高速路線バス、ツアー形式の貸切バスツアーバス)が運行されている。京都市内を発着地とする高速バス路線の多くは京都駅をターミナルとしている。詳しくは京都駅の高速バス欄を参照。

また大阪市内を発着地として名神高速道路を経由するバス路線のうち、京都駅に発着しない路線では、伏見区の深草バスストップ京都深草)を京都の玄関口と位置づけているものがある。詳しくは当該項目を参照。

道路

第二京阪道路(旧京都高速道路阪神高速京都線
先斗町通
御池通

駐輪スペースを確保できれば、自転車原付含む自動二輪の方が柔軟な移動ができる。

近年、地球温暖化防止の観点から見直されたこともあってレンタサイクルが急増しており、宿泊客に対してこれらの便宜をはかる宿泊施設も増加している。また、ベロタクシーの日本発祥の地でもある。

高速道路

  • E1 名神高速道路京都東インターチェンジ - 京都南インターチェンジ
その他の有料道路
かつて有料だった道路

国道

府道

主要地方道

(越境路線のみ記載)

市内の街路

市内の街路名

市内の中心部など旧市街地では、街路名(通り)を基準とした住所表記が一般的に用いられている。

旧市街地では、平安京造成時の都市計画の名残で、東西・南北に通じる街路をもってあたかも碁盤の目状に区切られており、街路はすべて固有の名称がある[* 15]。 なお、街路名に付される「通り」の送り仮名「り」は付けないのが通例である。

街路名を基準とした位置の表記

主に碁盤の目状に区切られた街路を持つ地域では、街路名の交差とその地点からの東西南北を指すことによって位置を示す方法が一般的に用いられ、町名や番地は省略するのが通例である。

先ず当該地が面している街路名を示し、次にその街路と直近で交差する街路名を示したうえ、その交差点から見た当該地の位置を東西南北で示す。北に向かう場合は上ル/上る(あがる)、南へは下ル/下る(さがる)[* 16]、東西に向かう場合はそれぞれ東入(ひがしいる)、西入(にしいる)と表記する。一例をあげると、京都市役所の所在地は「京都市中京区寺町通御池上ル(公的には「上る」) 上本能寺前町488番地」となり、寺町通に面し御池通から北に向かった地点を「寺町通御池上ル」で表し、その後ろに町名の「上本能寺前町」と番地を示す。なお、この表記方法は1889年(明治22年)の市制施行時から市域であった場所の大部分[* 17] において、住民基本台帳や不動産登記などにおける公的な表記として用いられるものである。

交差点と交差点のちょうど中間地点では、どちらの交差点を基準とするかによって二通りの表記が可能である。また、原則では近い方の交差点を基準とするものの、大通りなどの大きな交差点がある場合はそれを優先することもある。

近年、街路名を用いた住所表記では、インターネットの地図サイトやカーナビゲーションで検索できないという理由で、街路名を含まない町名と番地だけで住所表記する事例も増えている[84]。 しかし町域が狭く、膨大な数の町名がある京都では、町名と番地だけの表記では直感的な場所の把握が困難である。例えば、「四条河原町」交差点周辺は繁華街として知られているが、町名の「下京区真町」では理解しづらい。

また、同一区内に多数組の同一町名が存在し、町名のみで場所を特定できないことも多い。例えば中京区内に「亀屋町」は5箇所あり、さらには下京区にも2箇所、上京区にも4箇所ある。このような同一町名は中京区内だけでも32組もある。これらは一つの町の飛び地ではなく、関係のないまったく別の町である。ただし、同じ町名でもそれぞれ郵便番号が異なるため、7桁の郵便番号を記載すれば、街路名がなくとも郵便物は配達される。

交差点名の表記

交差点の名称は、交差する2つの街路名を合成したものが用いられることが多い。どちらの通りを先に呼称するかについて定説は無く、たとえば「四条河原町」と「河原町四条」は同一地点を指す。

一方で、街路名を由来としない交差点名も少なくない。一例として、四条通と東大路通の交差点は「祇園」、西大路通と丸太町通の交差点は「円町」、今出川通と東大路通の交差点は「百万遍」と呼称しているが、これは都市計画による新たな街路が敷設された場合に、交差点名として伝統的な地名を採用したものが多い。

航路

港湾

地方港湾
  • 伏見港 - かつて存在した、宇治川河川港である。港湾機能は喪失しているが、法制上は引き続き地方港湾としての港格が残っている[85][86]

観光

市内に観光地が散在し、2000年以降は年間4〜5千万人台の観光客が訪れる。2020年(令和2年)の通勤通学目的以外の宿泊客数は531万人、うち外国人宿泊者数は45万人だった。近年は英米の旅行情報誌などで旅行先としての認知が進む[87][88]。国際会議の開催も日本国内では東京に次いで多く[89]国際会議観光都市に指定されている。

京都観光サポーター制度

観光大使の任命などを内容とする京都観光サポーター制度が京都市により実施されている。

代表的な観光名所

社寺

その他

文化・名物

祭事・催事

主な祭事

名産・特産

伝統産業

74品目を京都市は伝統産業として指定し[90]、そのうち経済産業大臣指定伝統的工芸品と17品目が重複、その他から京の手しごと工芸品を選んでいる。

文化財

古くは京都が日本の政治・文化の中心となっていて、第二次世界大戦の戦災から免れたことから、国宝の約20%、重要文化財の約14%が京都市内に存在する。

世界遺産

1994年(平成6年)に、近隣の宇治市内と滋賀県大津市内に所在するものを含め、17件の文化財が世界遺産に登録された。

「古都京都の文化財」

その他の史跡

文化施設

相互協力団体として「京都市内博物館施設連絡協議会」があり、市内の博物館・美術館等のうち約200館で組織している。また、比較的大規模で公立の4館が「京都ミュージアムズ・フォー」の名で連携事業を行っている。

音楽

スポーツ

例年行われるイベントには、皇后盃全国都道府県対抗女子駅伝競走大会全国高等学校駅伝競走大会京都マラソンなどがあり、ロードレースの陸上競技の人気が比較的高い[91]。日本初の駅伝の記念碑がある。

また、トップアスリートや優秀な指導者などのスポーツ関係者に対して、京都市スポーツ賞や京都スポーツの殿堂による表彰が行われている。殿堂入りの人数では野球やラグビー関係者が多い[92]

スポーツに関する神社もあり、白峯神宮下鴨神社の雑太社などが挙げられる。

スポーツチーム

サンガスタジアム
わかさスタジアム京都
ハンナリーズアリーナ
名称 競技種目 所属リーグ 本拠地 運営会社・団体 設立
京都サンガF.C. サッカー JリーグJ1リーグ サンガスタジアム by KYOCERA 京都パープルサンガ 1922年
日本新薬硬式野球部 野球 JABA社会人野球 京都市横大路運動公園野球場
わかさスタジアム京都
日本新薬 1955年
三菱自動車京都レッドエボリューションズ ラグビー トップウェスト 京都市宝が池公園運動施設球技場
など
三菱自動車工業京都 1957年
SGホールディングスギャラクシースターズ ソフトボール JDリーグ わかさスタジアム京都
など
SGホールディングス 1986年
AS.Laranja Kyoto サッカー 関西サッカーリーグ 西京極スタジアム
京都市西京極総合運動公園補助競技場
AS.Laranja Kyoto 1987年
島津製作所Breakers ラグビー トップウェスト 京都市宝が池公園運動施設球技場
など
島津製作所 1988年
おこしやす京都AC サッカー 関西サッカーリーグ 京都府立山城総合運動公園
など
おこしやす京都AC 2005年
三菱自動車京都ダイヤフェニックス 野球 JABA社会人野球 三菱自動車グラウンド
など
三菱自動車工業京都 2008年
京都ハンナリーズ バスケットボール Bリーグ ハンナリーズアリーナ
島津アリーナ京都など
スポーツコミュニケーションKYOTO 2009年
京都カグヤライズ 卓球 Tリーグ ハンナリーズアリーナ
島津アリーナ京都など
株式会社京都卓球クラブ 2022年

出身・関連著名人

京都市出身の人物一覧を参照。

京都市を舞台とした作品

文学・小説

映画

テレビドラマ

ゲーム

音楽

歌謡曲

唱歌

  • 鉄道唱歌 第一集東海道編(作詞:大和田建樹、作曲:多梅稚上眞行)- 1900年(明治33年)5月発表のこの曲では、全66番のうち京都には1/8弱に当たる8番(山科を含めれば9番)を割り当てており、鎌倉の4番、近江八景の6番よりも長い。作詞者である建樹が相当の興味を抱いていたからとされ、名所は多く詠われている。
    • 45. 大石良雄が山科の その隠家はあともなし 赤き鳥居の神さびて 立つは伏見の稲荷山 (大石良雄伏見稲荷
    • 46. 東寺の塔を左にて とまれば七條ステーション 京都京都と呼びたつる 駅夫の声も勇ましや (京都駅
    • 47. ここは桓武のみかどより 千有余年の都の地 今も雲井の空たかく あおぐ清涼紫宸殿 (京都御所
    • 48. 東に立てる東山 西に聳ゆる嵐山 かれとこれとの麓ゆく 水は加茂川桂川 (山川の地理)
    • 49. 祇園清水知恩院 吉田黒谷真如堂 ながれも清き水上に 君がよまもる加茂の宮 (京都東部の名所)
    • 50. 夏は納涼(すずみ)の四條橋 冬は雪見の銀閣寺 桜は春の嵯峨御室 紅葉は秋の高雄山 (四季の名所)
    • 51. 琵琶湖を引きて通したる 疏水の工事は南禅寺 岩切り抜きて舟をやる 知識の進歩もみられたり (琵琶湖疏水
    • 52. 神社仏閣山水の ほかに京都の物産は 西陣織の綾錦 友禅染の花もみじ (京都の名産品)
    • 53. 扇おしろい京都紅 また加茂川の鷺しらず 土産を提げていざ立たん あとに名残は残れども (西への出発)

漫画

ライトノベル・アニメ

脚注

注釈

  1. ^ 山科区と伏見区東部が山城国宇治郡、西京区大枝・大原野と南区久世(くぜ)・伏見区の一部が山城国乙訓郡、左京区広河原・花脊と右京区京北が丹波国桑田郡、伏見区淀が山城国久世郡、淀のうち美豆が綴喜郡である。
  2. ^ 2015年(平成27年)国勢調査を基準とした都市雇用圏
  3. ^ 市内に本部を置く大学は27にのぼり、また大学生・大学院生の人口に対する割合は約10%で、いずれも政令指定都市では最も高い(2015年国勢調査・学校基本調査)。
  4. ^ 「左京=洛陽、右京=長安」説の初出は今のところ、鎌倉末期に書かれた「拾芥抄」である。
  5. ^ 明治5年12月2日までの西暦新暦)表記は和暦旧暦)を原資料とした換算である。
  6. ^ 旧暦の明治元年11月は、11月1日から11月30日(同月最終日)までであるから、新暦グレゴリオ暦)では1868年12月14日から1869年1月12日までにあたる。旧暦11月の何日なのか特定できないので、新暦では年のレベルで特定ができない。
  7. ^ 旧暦の明治2年1月末を同月最終日である1月30日とした場合、新暦では1869年3月12日にあたる。
  8. ^ 令制国における山城国以外の地域(丹波国)を初めて市域とした。
  9. ^ 京都ブライトンホテルやホテル日航プリンセス京都では自社ホテル敷地内の井戸で地下水を汲み上げて使用している、伏見の料理旅館「清和荘」では料理に使うだけでなく伏見の酒造メーカーとタイアップして名水を使ったオリジナルの日本酒の製造もしている。
  10. ^ 髙島屋京都店では、トイレの洗浄水は地下水を汲み上げ使用している。
  11. ^ 総務省の市外局番の番号区画コードは八木町を除く南丹市、船井郡と同じ417である。
  12. ^ ボストン大学ブラウン大学シカゴ大学コロンビア大学バーナード・カレッジコーネル大学エモリー大学ハーバード大学ペンシルベニア大学プリンストン大学スタンフォード大学ワシントン大学セントルイスイェール大学バージニア大学の13大学。
  13. ^ 向島線 向島駅-大川原間
  14. ^ 空谷橋停留所が西京区にある。
  15. ^ ただし、街路が市街地の途中で途切れたり別の通りと合流する(多くの場合は別の名称になる)場合や、必ずしも直線ではない場合もある。また、ごく一部に東西・南北の方向ではない(斜め方向の)街路(例:後院通)や、同じ街路であるにも関わらず一部区間だけ違う呼称を用いる(例:大和大路通の縄手通)事例もある。
  16. ^ 現在、公的な書類ではひらがなの送り仮名しか認められていないが、伝統的にはカタカナで「上ル・下ル」と表記するのが通例であり、現在でも広く用いられている。なお、いずれの場合も「上ガル」「下ガル」「上がる」「下がる」とは表記しない。
  17. ^ 1889年(明治22年)の市制施行時から市域であった場所でも、一部に「祇園町北側」や「本町○○丁目」など、通り名による表記を付さない町もある。

出典

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参考文献

関連項目

外部リンク