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「空が鳴っている/女の子は誰でも」の版間の差分

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# 絶対値対相対値
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# 新しい文明開化
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# 禁じられた遊び
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# 恐るべき大人達
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# '''女の子は誰でも'''
# '''女の子は誰でも'''
# 天国へようこそ For The Tube
# 天国へようこそ For The Tube
{{Extra track listing
| Album = [[総合 (アルバム)|総合]]
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| Tracks = ディスク1
# 原罪と福音
# 群青日和
# 遭難
# 御祭騒ぎ
# 夢のあと
# 秘密
# 透明人間
# スーパースター
# 修羅場
# OSCA
# キラーチューン
# 某都民
# 閃光少女
# 落日
# ただならぬ関係
ディスク2
# 仏だけ徒歩
# 勝ち戦
# 能動的三分間
# 生きる
# 天国へようこそ
# ドーパミント!
# 新しい文明開化
# '''女の子は誰でも'''
# '''空が鳴っている'''
# 今夜はから騒ぎ
# 選ばれざる国民
# うるうるうるう
# 赤の同盟
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「'''空が鳴っている/女の子は誰でも'''」(そらがなっている/おんなのこはだれでも)は、[[2011年]][[5月11日]]に[[EMIミュージック・ジャパン]]より発売された[[東京事変]]の7枚目の[[シングル]]。
「'''空が鳴っている/女の子は誰でも'''」(そらがなっている/おんなのこはだれでも)は、[[2011年]][[5月11日]]に[[EMIミュージック・ジャパン]]より発売された[[日本]]の[[バンド (音楽)|バンド]]・[[東京事変]]の7枚目の[[シングル]]。当初は2011年2月23日に発売される予定だったが、[[#発売延期|後述する諸事情により発売が延期された]]<ref group="注">しかし延期決定前にすでに生産が開始されていたため、発売年月日の欄には変更前の日付「11.2.23」が記されている。</ref>。

初回生産分のみ、東京事変 live tour 2011 チケット先行抽選受付[[シリアルナンバー]]付き。


== 概要 ==
== 概要 ==
シングルの発表は、[[デジタル・ダウンロード]][[シングル]]「[[ドーパミント!]]」より約9ヶ月ぶり、[[CDシングル]]としては『[[能動的三分間]]』より約1年5ヶ月ぶりとなる。2012年2月29日を以って東京事変が解散したから、ラストシングルとなった。また[[椎名林檎]]・東京事変を通じて初の[[両A面シングル]]である。
東京事変が2012年2月29日解散したためにバンドして最後のCDシングルとなった作品。またボーカルの[[椎名林檎]]にとってはソロとバンドを通じて初の[[両A面シングル]]である。両曲とも[[児玉裕一]]監督による[[ミュージック・ビデオ]]が製作され、同年発売のミュージック・ビデオ集『[[CS Channel]]』に収録された


ダブル・タイアップ・シングルとなっており、収録曲それぞれに椎名林檎がイメージキャラクターを務め、CMにも出演する企業CMのタイアップが付いている。「空が鳴っている」は[[江崎グリコ]]「ウォータリングキスミント」の、「女の子は誰でも」は[[資生堂]]「[[マキアージュ]]」のCMソングに起用された<ref name="natalie1">{{Cite web|和書|url= https://natalie.mu/music/news/44659 |title= 演技はすべて逆回転! 椎名林檎出演「キスミント」新CM |date= 2011-02-08 |accessdate= 2018-06-23 |work=[[ナタリー (ニュースサイト)|音楽ナタリー]] |publisher= 株式会社ナターシャ }}</ref><ref name="natalie2">{{Cite web|和書|url= https://natalie.mu/music/news/43689 |title= 椎名林檎資生堂CMモデルに抜擢、音楽は東京事変が担当 |date= 2011-01-20 |accessdate= 2018-06-23 |work=[[ナタリー (ニュースサイト)|音楽ナタリー]] |publisher= 株式会社ナターシャ }}</ref>。
当初は2011年2月23日に発売される予定だったが、メンバーの[[畑利樹|刄田綴色]]の不祥事により発売が延期され、5月11日に発売となった(詳細は後述)。またそれに伴い、初回特典などは無い予定だったが、「[[Discovery (東京事変の映像作品)|東京事変 live tour 2011 コンサート]]」のチケット先行抽選受付シリアルナンバーが付くこととなった。しかし発売延期が決定するまでに本作は生産されていたため、発売年月日の欄には変更前の「11.2.23」が表示されている。


初回生産分のみ特典として「[[Discovery (東京事変の映像作品)|東京事変 live tour 2011 コンサート]]」のチケット先行抽選受付[[シリアルナンバー]]封入<ref group="注">もともとは特典の予定はなかったが、発売延期によってスケジュールがずれ込み、ツアー直前での販売となったため。</ref>。
== 発売延期 ==
当初、本作は2011年2月23日に発売される予定であったが、2月10日にメンバーの刄田が[[公務執行妨害]]の疑いで[[現行犯逮捕]]されていたことが12日に判明。同日夜、本作の発売延期及び、東京事変としてのプロモーション活動を自粛する旨が公式ホームページにて発表された。プロモーション活動については、2月18日・25日と二週連続での出演が予定されていたテレビ朝日系「[[ミュージック・ステーション]]」の出演をキャンセルする事態となった(一部の雑誌にはインタビューが掲載された)。


=== 発売延期 ===
また、2月8日より放送されていた「空が鳴っている」がCMソングとして使用され、椎名も出演している[[江崎グリコ]]「ウォータリングキスミント」のCMも、16日より名義を「椎名林檎」とした上で「空が鳴っている〜深海版〜」(ドラムの使われていないアコースティックバージョン)というアレンジの違うバージョンに差し替えられた。20日より放送される予定であった「女の子は誰でも」がCMソングとして使用され、椎名が出演する[[資生堂]]「[[マキアージュ]]」のCMについても同様の処置がとられ、「女の子は誰でも〜素肌編〜」(ピアノの伴奏のみのバージョン)が使用されることになった。また、シングル発売後の5月20日には「ミュージックステーション」に椎名がソロとして出演し、「女の子は誰でも」を披露した。
本作は当初、2011年2月23日に発売される予定であったが、2月10日にメンバーの[[刄田綴色]]が[[公務執行妨害]]の現行犯で逮捕されていたことが2月12日に判明。同日夜、本作の発売延期及び、東京事変としてのプロモーション活動を自粛する旨が公式ホームページにて発表された。一部雑誌にインタビューが掲載されたのを除き、2月18日・25日と二週連続での出演が予定されていたテレビ朝日系「[[ミュージック・ステーション]]」の出演をキャンセルする<ref group="注">シングル発売後の5月20日、同番組に椎名がソロとして出演して「女の子は誰でも」のみを披露した。</ref>などバンドとしての活動はすべて中止となった。

CMタイアップについては、各社に「椎名林檎」の個人名義でのオンエア対応を検討してもらうために椎名をはじめとする4人のメンバー、EMI制作ディレクターの山口一樹、[[黒猫堂]]スタッフらが集まり、メンバーが持ち寄ったアレンジ・デモをもとに夜を徹して2社に提示する素材づくりを行った<ref name="switch20116">{{Cite journal|和書 |date = 2011-6 |title = 特集:東京事変ビューティフル・ディスカバリー(前編) TOKYO INCIDENTS STUDIO WORKS 2010-2011 |journal = SWITCH |volume = 29 |issue = 6 |pages = 40-45 |publisher = [[スイッチ・パブリッシング]] |accessdate = 2018-06-23 }}</ref><ref name="musica20117">{{Cite journal|和書 |date = 2011-7 |title = 椎名林檎インタビュー |journal = MUSICA |volume = 5 |issue = 7 |pages = 24-29 |publisher = 株式会社FACT |accessdate = 2018-06-23 }}</ref>。結果として、2社のCMはこの日制作されたバージョンでの差し替えが決定。2月8日より放送されていた「空が鳴っている」をCMソングとして使用する[[江崎グリコ]]「ウォータリングキスミント」のCMは、16日より名義を「椎名林檎」とした上で「空が鳴っている〜深海版〜」というアレンジの異なるバージョンの音源に差し替えられた。また「女の子は誰でも」を使用して20日より放送予定であった[[資生堂]]「[[マキアージュ]]」のCMについても同様の処置がとられ、別バージョンの「女の子は誰でも〜素肌編〜」が使用されることになった。謹慎明け後は本来の事変バージョンに順次切り替えられた<ref>{{Cite web|和書|url= https://natalie.mu/music/news/48165 |title= 東京事変「女の子は誰でも」PV解禁、CMも新バージョンに |date= 2011-04-20 |accessdate= 2018-06-23 |work=[[ナタリー (ニュースサイト)|音楽ナタリー]] |publisher= 株式会社ナターシャ }}</ref>。

== 制作の背景 ==
「空が鳴っている」はグリコ「ウォータリングキスミント」CMソング第4弾の候補曲の一つだったが、満場一致で提供が決まった。作曲は[[亀田誠治]]だが、それまでバンドに提供してきた『[[閃光少女]]』や『透明人間』とは異なる、明るさだけではなくて翳りや冷たさやその中にある熱量のようなものを感じ取りながら作った曲。亀田のデモは弾き語りですごくシンプルなので曲の核となるものが見えやすく、メンバーの[[伊澤一葉]]は初めから[[ピアノ]]ではなく[[ギター]]を手にするなど、アレンジはこれしかないという感じですぐに決まった。もともと[[東ヨーロッパ]]のような寒々とした雰囲気があり、バンド全員で自然とそこに向かって行った。歌詞は椎名が担当し、編曲目的のリハーサルで皆と一緒に歌っているうちに浮かんだ映像や心情を基にストーリーを組み立てて行った。アレンジ・リハーサルの段階で「ここでとっておきの言葉を書くはずだから空けてくれ」と言ってサビの出口のフレーズの部分にブレイクを作ってもらい、そこに「終わらせないで」「あきらめさせて」という決め台詞を入れた。<ref name="tokyojiheninterview">{{Cite web|和書|url= http://www.tokyojihen.com/sp/notes/interview/toct40320/ |title= 「空が鳴っている/女の子は誰でも」オフィシャル・インタビュー |date= |accessdate= 2018-06-23 |work= 東京事変公式サイト|publisher= [[ユニバーサルミュージック (日本)|ユニバーサル ミュージック合同会社]] }}</ref>

「女の子は誰でも」は資生堂「マキアージュ」のCMソングというオファーありきで作られた。クライアント側からは音楽的にはほとんど何も言われず、オーダーは「[[キャッチコピー]]が決まっているので”ヴァージン”という言葉を使って欲しい」ということだけだった。こちらもそれまでの東京事変には全くないタイプの曲だが、編曲は[[服部隆之]]が手掛けている。椎名が第三者が編曲したものを東京事変がプレイするということをやってみたくて服部に依頼することを提案し、メンバーからの承諾を得て制作された。椎名は事変メンバーだけのデモを渡して服部とバンド以外の楽器の編成について話し合い、どの楽器が何人分入るか、どの楽器はあきらめてどれは必ず入れるかなどを伝えた。歌詞中の”女の子”という言葉に関しては、昔なら使わなかったが今なら『音楽が恵んでくれた言葉ならば』と受け取れたので使えたと語っている。<ref name="tokyojiheninterview"/>


== 収録曲 ==
== 収録曲 ==
# '''空が鳴っている'''(Reverberation)
# '''空が鳴っている'''(Reverberation)
#: [[江崎グリコ]]「ウォータリングキスミント」CMソング。
#: [[江崎グリコ]]「ウォータリングキスミント」CMソング。
#: 仮タイトルは「breast(ブレスト)」<ref name="tokyojiheninterview"/>。
#: 仮タイトルは「breast(ブレスト)」<ref name="official-interview">{{Cite web |last=|first=|author=|url=http://www.emimusic.jp/tokyojihen/special/?cat=7|title=「空が鳴っている/女の子は誰でも」オフィシャル・インタビュー|pages=|work=|publisher=[[EMIミュージック・ジャパン]]|date=2011年5月11日|accessdate=2011年5月18日}}</ref>。[[児玉裕一]]により[[ミュージック・ビデオ]]も製作され、同年9月に発売されたミュージック・ビデオ集『[[CS Channel]]』に収録されている。
# '''女の子は誰でも'''(Fly Me To Heaven)
# '''女の子は誰でも'''(Fly Me To Heaven)
#: [[資生堂]]「[[マキアージュ]]」CMソング。
#: [[資生堂]]「[[マキアージュ]]」CMソング。
#: [[編曲]]は[[作曲家]][[服部隆之]]が担当しているが、東京事変の楽曲でメンバー以外が編曲を担当したのは本楽曲が初である。児玉裕一によりミュージック・ビデオも製作され、同年9月に発売されたミージック・ビオ集『CS Channel』収録されている。椎名が初出場った[[第62回NHK紅白歌合戦]](2011年12月31日放送)では、[[日本放送協会|NHK]][[連続テレビ小説]]『[[カーネーション (テレビドラマ)|カーネーション]]』の主題歌「[[カーネーション (椎名林檎の曲)|カーネーション]]」と本楽曲を「カーネーション - 紅組なら誰でも」として[[メドレー]]で披露した(演奏には東京事変のメンバーも参加した)。
#: [[編曲]]は[[作曲家]][[服部隆之]]が担当している東京事変の楽曲でメンバー以外が編曲を行うのは本楽曲が初めて<ref>{{Cite web|和書|url= https://www.barks.jp/news/?id=1000067135 |title= 椎名林檎が資生堂マキアージュ新CMモ |date= 2011-1-20 |accessdate= 2018-06-23 |publisher= [[BARKS]] }}</ref>作曲の際、椎名は[[松浦亜弥]]歌うこをイメージして作ったとのこと<ref>{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/music/news/130672|title=椎名林檎が曲提供したい人物を激白、ライブコーナーでは「丸サディ」も|publisher=[[ナタリー (ニュースサイト)|音楽ナタリー]]|date=2014-11-07|accessdate=2016-05-29}}</ref>。<br>ソロとして[[第62回NHK紅白歌合戦]](2011年12月31日放送)に出演した椎名林檎が、[[日本放送協会|NHK]][[連続テレビ小説]]『[[カーネーション (テレビドラマ)|カーネーション]]』の主題歌「[[カーネーション (椎名林檎の曲)|カーネーション]]」と本楽曲を「カーネーション - 紅組なら誰でも」として[[メドレー]]で披露した<ref>{{Cite web|和書|url= https://www.nhk.or.jp/kouhaku/history/history_62.html |title= 第62回(2011年/平成23年|date= |accessdate= 2018-06-23 |work= NHK紅白歌合戦ヒストリー |publisher= [[日本放送協会|NHK]] }}</ref>


=== 楽曲クレジット ===
<big>'''詳細'''</big>
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== 参加メンバー ==
=== 演奏 ===
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* [[声|vox]]:椎名林檎
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* [[キーボード (楽器)|key]]&[[guitar]]:[[伊澤一葉]]
; 「空が鳴っている」
* guitar:[[浮雲 (ギタリスト)|浮雲]]
* 東京事変
* [[ベース (弦楽器)|bass]]:亀田誠治
* [[drums]]:刄田綴色
** [[ボーカル]]:椎名林檎
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** ギター:[[浮雲 (ギタリスト)|浮雲]]

** [[ベース (弦楽器)|ベース]]:亀田誠治
* [[トランペット|trumpet]]:西村浩二・菅坡雅彦・[[小林正弘]]
** [[ドラムセット|ドラムス]]:刄田綴色
* [[トロンボーン|trombone]]:広原正典・鹿討 奏・野々下興一
* [[レコーディング・エンジニア|レコーディング&ミキシング・エンジニア]]:[[井上雨迩]]
* [[サクソフォーン|alto sax]]:ボブ ザング
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* [[サクソフォーン|tenor sax]]:吉永寿
;「女の子は誰でも」
* [[サクソフォーン|baritone sax]]:上里 稔
* 東京マジカルビッグバンド
* [[フルート|flute]]:高桑英世
** ボーカル、キーボード、ギター、ベース、ドラムス:東京事変メンバー
* [[パーカッション|percussions]]:川瀬正人・藤井珠緒
** [[トランペット]]:西村浩二、菅坡雅彦、[[小林正弘]]
* [[ハープ|harp]]:[[朝川朋之]]
** [[トロンボーン]]:広原正典、鹿討奏、野々下興一
* [[指揮者|conductor]]:服部隆之
** [[アルトサックス]]:ボブ・ザング

** [[テナーサックス]]:吉永寿

** [[バリトンサックス]]:上里稔
* [[レコーディング・エンジニア|recording & mixing engineer]]:[[井上雨迩]]
** [[フルート]]:高桑英世
* [[アシスタント・エンジニア|assistant engineer]]:藤浪潤一郎・藤倉裕美
** [[パーカッション]]:川瀬正人、藤井珠緒
* [[マスタリング・エンジニア|mastering engineer]]:宮本茂男
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== 別バージョン ==
== 別バージョン ==
以下2曲は、前述の活動自粛に[[コマーシャルメッセージ|コマーシャル]]で使用されたバージョン。[[ドラムセット|ドラム]]は使用されておらず、あくまで「椎名林檎」名義である。未音源化曲。
以下2曲は、前述の活動自粛の際メンバーたちのアレンジ・デモをもとに制作されたバージョンで、東京事変ではなく、あくまで「椎名林檎」名義<ref name="switch20116"/>。原曲に代わって[[コマーシャルメッセージ|コマーシャル]]で使用された。ともに[[ドラムセット|ドラム]]は使用されていない。未音源化曲。
* '''空が鳴っている深海版~'''
; 空が鳴っている深海版
: アレンジは椎名が新たにソロで手がけたもので、ピアノの音が印象的な[[アコースティック]]バージョン<ref>{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/music/news/45063|title=「キスミント」CM楽曲、椎名林檎ソロアレンジに変更|publisher=[[ナタリー (ニュースサイト)|音楽ナタリー]]|date=2011-02-16|accessdate=2016-05-29}}</ref>。テンポも遅くなり、キーも変更されている。
: テンポも遅くなっており、キーも変更されている。椎名と浮雲により制作された<ref>『[[MUSICA]]』2011年7月号</ref>。
: 制作は椎名と浮雲の2人で行っている。録って出しの要領で次々にCM監督の児玉裕一に音源を送り、助言を受けてはやり直すという繰り返しで完成させた<ref name="musica20117"/>。
; 女の子は誰でも〜素肌編〜
: ピアノ伴奏のみの[[スウィングジャズ]]バージョン<ref>{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/music/news/45287|title=林檎出演「マキアージュ」CMソング、ピアノソロアレンジに|publisher=[[ナタリー (ニュースサイト)|音楽ナタリー]]|date=2011-02-21|accessdate=2016-05-29}}</ref>。


== カバー ==
* '''女の子は誰でも~素肌編~'''
{| border="1" cellpadding="3" class="wikitable" style="font-size:smaller"
: 伴奏は[[ピアノ]]のみ。
|-
!アーティスト
!収録作品
!発売日
!備考
|-
!colspan=4|女の子は誰でも
|-
| [[一ノ瀬志希]]([[藍原ことみ]])
| 『[[THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER jewelries!#Cute jewelries! 003|THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER Cute Jewelries! 003]]』
| 2016年6月1日
|
|}


== 脚注 ==
== 脚注 ==
=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
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[[Category:2011年のシングル]]
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[[Category:東京事変の楽曲]]
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2024年3月3日 (日) 03:05時点における最新版

「空が鳴っている/女の子は誰でも」
東京事変シングル
初出アルバム『大発見
A面 空が鳴っている
女の子は誰でも
リリース
規格 マキシシングル
デジタル・ダウンロード
ジャンル オルタナティヴ・ロック
時間
レーベル EMIミュージック・ジャパン/Virgin Music
プロデュース 東京事変、井上雨迩
チャート最高順位
  • 週間6位(オリコン
  • 2011年5月度月間13位(オリコン)
東京事変 シングル 年表
ドーパミント!
(2010年)
空が鳴っている/女の子は誰でも
(2011年)
赤の同盟
(2020年)
ミュージックビデオ
空が鳴っている - YouTube
ミュージックビデオ
女の子は誰でも - YouTube
大発見 収録曲
  1. 天国へようこそ For The Disc
  2. 絶対値対相対値
  3. 新しい文明開化
  4. 電気のない都市
  5. 海底に巣くう男
  6. 禁じられた遊び
  7. ドーパミント! BPM103
  8. 恐るべき大人達
  9. 21世紀宇宙の子
  10. かつては男と女
  11. 空が鳴っている
  12. 風に肖って行け
  13. 女の子は誰でも
  14. 天国へようこそ For The Tube
総合 収録曲

ディスク1

  1. 原罪と福音
  2. 群青日和
  3. 遭難
  4. 御祭騒ぎ
  5. 夢のあと
  6. 秘密
  7. 透明人間
  8. スーパースター
  9. 修羅場
  10. OSCA
  11. キラーチューン
  12. 某都民
  13. 閃光少女
  14. 落日
  15. ただならぬ関係

ディスク2

  1. 仏だけ徒歩
  2. 勝ち戦
  3. 能動的三分間
  4. 生きる
  5. 天国へようこそ
  6. ドーパミント!
  7. 新しい文明開化
  8. 女の子は誰でも
  9. 空が鳴っている
  10. 今夜はから騒ぎ
  11. 選ばれざる国民
  12. うるうるうるう
  13. 赤の同盟
  14. 緑酒
  15. 永遠の不在証明
テンプレートを表示

空が鳴っている/女の子は誰でも」(そらがなっている/おんなのこはだれでも)は、2011年5月11日EMIミュージック・ジャパンより発売された日本バンド東京事変の7枚目のシングル。当初は2011年2月23日に発売される予定だったが、後述する諸事情により発売が延期された[注 1]

概要

[編集]

東京事変が2012年2月29日に解散したためにバンドとして最後のCDシングルとなった作品。またボーカルの椎名林檎にとってはソロとバンドを通じて初の両A面シングルである。両曲とも児玉裕一監督によるミュージック・ビデオが製作され、同年発売のミュージック・ビデオ集『CS Channel』に収録された。

ダブル・タイアップ・シングルとなっており、収録曲それぞれに椎名林檎がイメージキャラクターを務め、CMにも出演する企業CMのタイアップが付いている。「空が鳴っている」は江崎グリコ「ウォータリングキスミント」の、「女の子は誰でも」は資生堂マキアージュ」のCMソングに起用された[1][2]

初回生産分のみ特典として「東京事変 live tour 2011 コンサート」のチケット先行抽選受付シリアルナンバー封入[注 2]

発売延期

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本作は当初、2011年2月23日に発売される予定であったが、2月10日にメンバーの刄田綴色公務執行妨害の現行犯で逮捕されていたことが2月12日に判明。同日夜、本作の発売延期及び、東京事変としてのプロモーション活動を自粛する旨が公式ホームページにて発表された。一部雑誌にインタビューが掲載されたのを除き、2月18日・25日と二週連続での出演が予定されていたテレビ朝日系「ミュージック・ステーション」の出演をキャンセルする[注 3]などバンドとしての活動はすべて中止となった。

CMタイアップについては、各社に「椎名林檎」の個人名義でのオンエア対応を検討してもらうために椎名をはじめとする4人のメンバー、EMI制作ディレクターの山口一樹、黒猫堂スタッフらが集まり、メンバーが持ち寄ったアレンジ・デモをもとに夜を徹して2社に提示する素材づくりを行った[3][4]。結果として、2社のCMはこの日制作されたバージョンでの差し替えが決定。2月8日より放送されていた「空が鳴っている」をCMソングとして使用する江崎グリコ「ウォータリングキスミント」のCMは、16日より名義を「椎名林檎」とした上で「空が鳴っている〜深海版〜」というアレンジの異なるバージョンの音源に差し替えられた。また「女の子は誰でも」を使用して20日より放送予定であった資生堂マキアージュ」のCMについても同様の処置がとられ、別バージョンの「女の子は誰でも〜素肌編〜」が使用されることになった。謹慎明け後は本来の事変バージョンに順次切り替えられた[5]

制作の背景

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「空が鳴っている」はグリコ「ウォータリングキスミント」CMソング第4弾の候補曲の一つだったが、満場一致で提供が決まった。作曲は亀田誠治だが、それまでバンドに提供してきた『閃光少女』や『透明人間』とは異なる、明るさだけではなくて翳りや冷たさやその中にある熱量のようなものを感じ取りながら作った曲。亀田のデモは弾き語りですごくシンプルなので曲の核となるものが見えやすく、メンバーの伊澤一葉は初めからピアノではなくギターを手にするなど、アレンジはこれしかないという感じですぐに決まった。もともと東ヨーロッパのような寒々とした雰囲気があり、バンド全員で自然とそこに向かって行った。歌詞は椎名が担当し、編曲目的のリハーサルで皆と一緒に歌っているうちに浮かんだ映像や心情を基にストーリーを組み立てて行った。アレンジ・リハーサルの段階で「ここでとっておきの言葉を書くはずだから空けてくれ」と言ってサビの出口のフレーズの部分にブレイクを作ってもらい、そこに「終わらせないで」「あきらめさせて」という決め台詞を入れた。[6]

「女の子は誰でも」は資生堂「マキアージュ」のCMソングというオファーありきで作られた。クライアント側からは音楽的にはほとんど何も言われず、オーダーは「キャッチコピーが決まっているので”ヴァージン”という言葉を使って欲しい」ということだけだった。こちらもそれまでの東京事変には全くないタイプの曲だが、編曲は服部隆之が手掛けている。椎名が第三者が編曲したものを東京事変がプレイするということをやってみたくて服部に依頼することを提案し、メンバーからの承諾を得て制作された。椎名は事変メンバーだけのデモを渡して服部とバンド以外の楽器の編成について話し合い、どの楽器が何人分入るか、どの楽器はあきらめてどれは必ず入れるかなどを伝えた。歌詞中の”女の子”という言葉に関しては、昔なら使わなかったが今なら『音楽が恵んでくれた言葉ならば』と受け取れたので使えたと語っている。[6]

収録曲

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  1. 空が鳴っている(Reverberation)
    江崎グリコ「ウォータリングキスミント」CMソング。
    仮タイトルは「breast(ブレスト)」[6]
  2. 女の子は誰でも(Fly Me To Heaven)
    資生堂マキアージュ」CMソング。
    編曲作曲家服部隆之が担当している。東京事変の楽曲でメンバー以外が編曲を行うのは本楽曲が初めて[7]。作曲の際、椎名は松浦亜弥が歌うことをイメージして作ったとのこと[8]
    ソロとして第62回NHK紅白歌合戦(2011年12月31日放送)に出演した椎名林檎が、NHK連続テレビ小説カーネーション』の主題歌「カーネーション」と本楽曲を「カーネーション - 紅組なら誰でも」としてメドレーで披露した[9]

楽曲クレジット

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CD
全作詞: 椎名林檎
#タイトル作詞作曲編曲時間
1.「空が鳴っている」椎名林檎亀田誠治東京事変
2.「女の子は誰でも」椎名林檎椎名林檎服部隆之
合計時間:

演奏

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別バージョン

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以下の2曲は、前述の活動自粛の際にメンバーたちのアレンジ・デモをもとに制作されたバージョンで、東京事変ではなく、あくまで「椎名林檎」名義[3]。原曲に代わってコマーシャルで使用された。ともにドラムは使用されていない。未音源化曲。

空が鳴っている〜深海版〜
アレンジは椎名が新たにソロで手がけたもので、ピアノの音が印象的なアコースティックバージョン[10]。テンポも遅くなり、キーも変更されている。
制作は椎名と浮雲の2人で行っている。録って出しの要領で次々にCM監督の児玉裕一に音源を送り、助言を受けてはやり直すという繰り返しで完成させた[4]
女の子は誰でも〜素肌編〜
ピアノ伴奏のみのスウィングジャズバージョン[11]

カバー

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アーティスト 収録作品 発売日 備考
女の子は誰でも
一ノ瀬志希藍原ことみ THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER Cute Jewelries! 003 2016年6月1日

脚注

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注釈

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  1. ^ しかし延期決定前にすでに生産が開始されていたため、発売年月日の欄には変更前の日付「11.2.23」が記されている。
  2. ^ もともとは特典の予定はなかったが、発売延期によってスケジュールがずれ込み、ツアー直前での販売となったため。
  3. ^ シングル発売後の5月20日、同番組に椎名がソロとして出演して「女の子は誰でも」のみを披露した。

出典

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  1. ^ 演技はすべて逆回転! 椎名林檎出演「キスミント」新CM”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2011年2月8日). 2018年6月23日閲覧。
  2. ^ 椎名林檎資生堂CMモデルに抜擢、音楽は東京事変が担当”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2011年1月20日). 2018年6月23日閲覧。
  3. ^ a b 「特集:東京事変ビューティフル・ディスカバリー(前編) TOKYO INCIDENTS STUDIO WORKS 2010-2011」『SWITCH』第29巻第6号、スイッチ・パブリッシング、2011年6月、40-45頁、2018年6月23日閲覧 
  4. ^ a b 「椎名林檎インタビュー」『MUSICA』第5巻第7号、株式会社FACT、2011年7月、24-29頁、2018年6月23日閲覧 
  5. ^ 東京事変「女の子は誰でも」PV解禁、CMも新バージョンに”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2011年4月20日). 2018年6月23日閲覧。
  6. ^ a b c 「空が鳴っている/女の子は誰でも」オフィシャル・インタビュー”. 東京事変公式サイト. ユニバーサル ミュージック合同会社. 2018年6月23日閲覧。
  7. ^ 椎名林檎が資生堂マキアージュ新CMモデルに”. BARKS (2011年1月20日). 2018年6月23日閲覧。
  8. ^ 椎名林檎が曲提供したい人物を激白、ライブコーナーでは「丸サディ」も”. 音楽ナタリー (2014年11月7日). 2016年5月29日閲覧。
  9. ^ 第62回(2011年/平成23年)”. NHK紅白歌合戦ヒストリー. NHK. 2018年6月23日閲覧。
  10. ^ 「キスミント」CM楽曲、椎名林檎ソロアレンジに変更”. 音楽ナタリー (2011年2月16日). 2016年5月29日閲覧。
  11. ^ 林檎出演「マキアージュ」CMソング、ピアノソロアレンジに”. 音楽ナタリー (2011年2月21日). 2016年5月29日閲覧。