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「マツダ・ファミリア」の版間の差分

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{{Otheruseslist|基幹車種のファミリア|グランドファミリア|マツダ・グランドファミリア|ファミリアアスティナ|マツダ・ファミリアアスティナ}}
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'''ファミリア'''(''FAMILIA'')は、[[マツダ]](旧東洋工業)が販売している[[小型自動車]]および[[商用車]]である。

{{Infobox 自動車基本情報
{{Infobox 自動車基本情報
| ロゴ=
| ロゴ=
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| 先代= [[マツダ・キャロル|マツダ・キャロル600]]
| 先代= [[マツダ・キャロル|マツダ・キャロル600]]
| 後継= [[マツダ・アクセラ]](自社生産)
| 後継= [[マツダ・アクセラ]](自社生産)
| 別名= [[日産・AD|日産・AD → 日産・NV150AD]](OEM供給元。1994年から2018年まで)<br />[[スバル・レオーネ|スバル・レオーネバン]](Y10型、Y11型の姉妹車)<br />[[三菱・ランサーカーゴ]](Y12型の姉妹車)<br />[[トヨタ・プロボックス]]・[[トヨタ・サクシード|サクシード]](OEM供給元。2018年以降)
| 別名= [[日産・AD|日産・AD → 日産・NV150AD]](OEM供給元。1994年から2018年まで<br />[[スバル・レオーネ|スバル・レオーネバン]](Y10型、Y11型の姉妹車)<br />[[三菱・ランサーカーゴ]](Y12型の姉妹車)<br />[[トヨタ・プロボックス]]・[[トヨタ・サクシード|サクシード]](OEM供給元。2018年以降)
}}
}}
'''ファミリア'''(''FAMILIA'')は、[[マツダ]](旧東洋工業)が販売している[[小型自動車]]および[[商用車]]である。


== 概要 ==
== 概要 ==
初代はマツダ初となる小型乗用車であり以降も同社の主力車種として長年親しまれてい。4代目以降はハッチバックを基幹車種としており、このコンセプトは後継の[[マツダ・アクセラ|アクセラ]][[マツダ・MAZDA3|MAZDA3]]に引き継がれた。特に5代目は社会現象を巻き起こすほどの大ヒット作となったことで知られている。
マツダ初小型乗用車として登場し、同社の主力車種の座を長年担ってきた。特に5代目は社会現象を巻き起こすほどの大ヒット作となったことで知られてい。4代目以降はハッチバックを基幹車種としており、このコンセプトは後継の[[マツダ・アクセラ|アクセラ]][[マツダ・MAZDA3|MAZDA3]]に引き継がれている。


乗用車の生産終了以降も[[商用車]]のファミリアバンに名を残している。2018年にこれも[[トヨタ自動車]]の[[トヨタ・プロボックス|プロ]][[トヨタ・サクシード|サク]]の[[OEM供給]]モデル<ref>ただし生産は[[ダイハツ工業]]が請け負っている</ref>に切替わり、自社生産からは撤退となったものの、[[2022年]](令和3年)3月現在新車で販売されている一連のマツダの車種としては[[マツダ・キャロル|キャロル]]に次いで古いブランド([[商標]])である。
乗用車の生産終了以降も[[商用車]]のファミリアバンに名を残してり、[[2022年]](令和3年)3月現在新車で販売されているマツダの車種としては[[マツダ・キャロル|キャロル]]に次いで古いブランド([[商標]])である。


世代については、マツダ公式サイト『[http://www.mazda.com/jp/stories/history/familia/ ファミリア物語]』を元にする。
世代については、マツダ公式サイト『[http://www.mazda.com/jp/stories/history/familia/ ファミリア物語]』を元にする。
{{-}}

== 歴史(自社生産時代) ==
== 歴史(自社生産時代) ==

=== 初代 SSA/SPA/MPA/MSAP/BSAVD/BSBVD/BPAV/BSA55/BPA55型(1963年 - 1968年) ===
=== 初代 SSA/SPA/MPA/MSAP/BSAVD/BSBVD/BPAV/BSA55/BPA55型(1963年 - 1968年) ===
{{Anchors|初代}}
{{Anchors|初代}}
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| 3枚目画像の説明=ファミリアクーペ1000
| 3枚目画像の説明=ファミリアクーペ1000
| 3枚目画像名=1965 Mazda Familia Coupe 1000.jpg
| 3枚目画像名=1965 Mazda Familia Coupe 1000.jpg
| 販売期間=1963年10月 - 1967年11月<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第40号3ページより。</ref>
| 販売期間=1963年10月 - 1967年11月<ref name="名前なし-20230316105031">デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第40号3ページより。</ref>
| ボディタイプ=2 / 4ドア[[セダン]]<br />2ドア[[クーペ]]<br />3ドア[[ライトバン]]<br/>3ドア[[ステーションワゴン]]<br />2ドア[[ピックアップトラック]]
| ボディタイプ=2 / 4ドア[[セダン]]<br />2ドア[[クーペ]]<br />3ドア[[ライトバン]]<br/>3ドア[[ステーションワゴン]]<br />2ドア[[ピックアップトラック]]
| エンジン=0.8L 直4 [[OHV]]<br/>(クーペ除く)<br/>1.0L 直4 OHV<br/>(クーペ除く)<br/>1.0L 直4 [[SOHC]]<br/>(クーペ専用)
| エンジン=
| トランスミッション=
| トランスミッション=
| サスペンション=前:ダブルウィッシュボーンコイル<br />後:半楕円リーフ
| サス前=[[ダブルウィッシュボーン式サスペンション|ダブルウィッシュボーン]]コイル
| サス後=[[リーフ式サスペンション|半楕円リーフ]]
| 駆動方式=[[後輪駆動|FR]]
| 駆動方式=[[後輪駆動|FR]]
| 全長=3,700mm
| 全長=3,700mm
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| 自由項目1(内容)=4ドアセダン 4速コラムMT
| 自由項目1(内容)=4ドアセダン 4速コラムMT
| 自由項目2(項目名)= 販売終了前月までの新車登録台数の累計
| 自由項目2(項目名)= 販売終了前月までの新車登録台数の累計
| 自由項目2(内容)= 22万3794台<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の車第40号3ページより。</ref>
| 自由項目2(内容)= 22万3,794台<ref name="前なし-20230316105031"/>
| 先代=[[マツダ・キャロル]]600
| 先代=[[マツダ・キャロル]]600
| 後継=
| 後継=
}}
}}
当時、主力商品を[[オート三輪]]から[[軽自動車]]や小型[[貨物自動車|トラック]]に移行させつつあった東洋工業([[マツダ]])は、[[マツダ・キャロル|キャロル]]とファミリアという2つの小型車の開発を開始する。しかし、小型自動車への参入は時期尚早と判断され軽自動車であるキャロルが先に発売された。ファミリアは市場調査の結果、商用車とした[[ライトバン]]の開発が優先された。セダンとクーペおよびライトバンは[[ベルトーネ]]、トラックは[[小杉二郎]]がスタイリングを担当し、個性的で美しいイタリアンデザインで、商業的に成功を収めた。800(782ccエンジン)のモデルは、前方のナンバープレートを上方にめくり上げるとバンパーにクランク棒を通す穴が設けられており、これにより、バッテリー上がり時にはクランク棒による始動ができた。末期に追加された1.0Lエンジンの2ドアセダンにも、この仕組みがある。なお、1.0L 2ドアセダンは、モデル末期の廉価版という位置付けのため当時装着が義務付けられていなかったサイドマーカーやウインドウォッシャー機構が省略されている。
当時、主力商品を[[オート三輪]]から[[軽自動車]]や小型[[貨物自動車|トラック]]に移行させつつあった東洋工業([[マツダ]])は、[[マツダ・キャロル|キャロル]]とファミリアという2つの小型車の開発を開始する。しかし、小型自動車への参入は時期尚早と判断され軽自動車であるキャロルが先に発売された。ファミリアは市場調査の結果、商用車とした[[ライトバン]]の開発が優先された。セダンとクーペおよびライトバンは[[ベルトーネ]]、トラックは[[小杉二郎]]がスタイリングを担当し、個性的で美しいイタリアンデザインで、商業的に成功を収めた。800(782ccエンジン)のモデルは、前方のナンバープレートを上方にめくり上げるとバンパーにクランク棒を通す穴が設けられており、これにより、バッテリー上がり時にはクランク棒による始動ができた。末期に追加された1.0L [[OHV]]エンジンの2ドアセダンにも、この仕組みがある。なお、1.0L 2ドアセダンは、モデル末期の[[廉価版|最廉価版]]という位置付けのためこの当時装着が義務付けられていなかったサイドマーカーやウインドウォッシャー機構が省略されている。


初代[[トヨタ・カローラ]]の主査[[長谷川龍雄]]は、当時ライバルであった[[日産・サニー]]よりもファミリアセダン800を理想のファミリーカーとして高く評価しており、カローラ開発中に焦りを感じたという。しかしマツダは当時ロータリーエンジンに注力していたためファミリアに十分なリソースを回せなかったこともあり、結局カローラが爆発的にヒットするに至った。長谷川は「どうしてマツダさんは、あの車にもっと力を入れなかったのだろう」と述べている<ref>[http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20060825/108606/?P=2 初代カローラ開発の長谷川龍雄氏による「主査10ヶ条」]</ref>。
初代[[トヨタ・カローラ]]の主査[[長谷川龍雄]]は、当時ライバルであった[[日産・サニー]]よりもファミリアセダン800を理想のファミリーカーとして高く評価しており、カローラ開発中に焦りを感じたという。しかしマツダは当時ロータリーエンジンに注力していたためファミリアに十分なリソースを回せなかったこともあり、結局カローラが爆発的にヒットするに至った。長谷川は「どうしてマツダさんは、あの車にもっと力を入れなかったのだろう」と述べている<ref>[http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20060825/108606/?P=2 初代カローラ開発の長谷川龍雄氏による「主査10ヶ条」]</ref>。


* [[1963年]]10月 - ライトバン販売開始。エンジンはキャロル用エンジンの排気量を拡大した[[水冷エンジン|水冷]] [[直列4気筒|直4]] [[OHV]] 782cc、最高出力42PS/6,000rpm 最大トルク6kgm/3,200rpm。乗員5名、後部シートを倒した時の積載量400kgであった。テールゲートは上下水平開きで、上側扉はフリーストップと呼ばれどの位置でも固定できる機構が採用されていた。スタンダード車種が43万8千円、デラックス車種は46万8千円で販売された。ファミリアは当時のほかのライトバンと比較し、「貨客兼用というよりも乗用に近い」と評された。
* [[1963年]]10月 - ライトバン販売開始。エンジンはキャロル用エンジンの排気量を拡大した[[水冷エンジン|水冷]] [[直列4気筒|直4]] OHV 782cc、最高出力42PS/6,000rpm 最大トルク6kgm/3,200rpm。乗員5名、後部シートを倒した時の積載量400kgであった。テールゲートは上下水平開きで、上側扉はフリーストップと呼ばれどの位置でも固定できる機構が採用されていた。スタンダード車種が43万8千円、デラックス車種は46万8千円で販売された。ファミリアは当時のほかのライトバンと比較し、「貨客兼用というよりも乗用に近い」と評された。
* [[1964年]]4月 - 乗用タイプとして「ファミリアワゴン800」が追加された。1964年10月に4ドア[[セダン]]車種が追加発売され、「ファミリアセダン800」と名づけられた。この時点で総アルミ合金エンジンが搭載され、これは「白いエンジン」と宣伝された。さらに翌月の11月に、2ドアセダン車種「ファミリア2ドアセダン800」が追加された。
* [[1964年]]4月 - 乗用タイプとして「ファミリアワゴン800」が追加された。1964年10月に4ドア[[セダン]]車種が追加発売され、「ファミリアセダン800」と名づけられた。この時点で総アルミ合金エンジンが搭載され、これは「白いエンジン」と宣伝された。さらに翌月の11月に、2ドアセダン車種「ファミリア2ドアセダン800」が追加された。
* [[1965年]]11月 - 1.0L エンジンを搭載し「ファミリアクーペ1000」発売。
* [[1965年]]11月 - 新開発の1.0L [[SOHC]]エンジンを搭載し、更に小型大衆車クラス初のフロント[[ディスクブレーキ]]を標準装備した「ファミリアクーペ1000」発売。


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95行目: 94行目:
| 車名=マツダ・ファミリア<br>マツダ・ファミリアプレスト(2代目)
| 車名=マツダ・ファミリア<br>マツダ・ファミリアプレスト(2代目)
| 車名補=SPB/STA/STB/SPC/M10A/BPBV/<br>BTAV/BTBV/BPCV/BPB55/BTA65型
| 車名補=SPB/STA/STB/SPC/M10A/BPBV/<br>BTAV/BTBV/BPCV/BPB55/BTA65型
| 1枚目画像の説明=ロータリークーペ フロント
| 1枚目画像の説明=プレスト ロータリークーペ フロント
| 1枚目画像名=Mazda-FAMILIA-rotary-coupe01.jpg
| 1枚目画像名=Mazda Familia Presto Rotary Coupe.jpg
| 2枚目画像の説明=ロータリークーペ リア
| 2枚目画像の説明= プレスト ロータリークーペ リア
| 2枚目画像名=Mazda-FAMILIA-rotary-coupe02.jpg
| 2枚目画像名=Mazda Familia Presto Rotary Coupe rear.jpg
| 3枚目画像の説明=プレストロータリーTSS フロント
| 3枚目画像の説明=プレスト ロータリーTSS フロント
| 3枚目画像名=1972 Mazda Familia Presto Rotary TSS RE10.jpg
| 3枚目画像名=1972 Mazda Familia Presto Rotary TSS RE10.jpg
| 販売期間=セダン/クーペ:<br/>1967年11月 - 1973年9月<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第69号3ページより。</ref><br/>バン:<br/>1967年11月 - 1978年1月<br/>トラック:<br/>1967年11月 - 1980年4月
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| ボディタイプ=4ドア[[セダン]]<br />2ドア[[クーペ]]<br />3ドア[[ライトバン]]<br />2ドア[[ピックアップトラック]]
| ボディタイプ=4ドア[[セダン]]<br />2ドア[[クーペ]]<br />3ドア[[ライトバン]]<br />2ドア[[ピックアップトラック]]
| エンジン=2ローターロータリーエンジン
| エンジン=2ローターロータリーエンジン
107行目: 106行目:
| 最大トルク=13.5kgm/3,500rpm(グロス値)
| 最大トルク=13.5kgm/3,500rpm(グロス値)
| トランスミッション=
| トランスミッション=
| サスペンション=前:マクファーソンストラットコイル<br />:半楕円リーフ
| サス前=[[ストラット式サスペンション|マクファーソンストラット]]コイル
| サス=半楕円リーフ
| 駆動方式=FR
| 駆動方式=FR
| 全長=3,830mm
| 全長=3,830mm
118行目: 118行目:
| 自由項目1(内容)=2ドア ロータリークーペ 4速MT
| 自由項目1(内容)=2ドア ロータリークーペ 4速MT
| 自由項目2(項目名)= 販売終了前月までの新車登録台数の累計
| 自由項目2(項目名)= 販売終了前月までの新車登録台数の累計
| 自由項目2(内容)= 34万6902台<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の車第69号3ページより。</ref>
| 自由項目2(内容)= 34万6,902台<ref name="前なし-20230316105031-2"/>
| 先代=
| 先代=
| 後継=
| 後継=
132行目: 132行目:
* [[1971年]]9月 - [[マツダ・サバンナ|サバンナ]]のレシプロ版にしてファミリアプレストの上級版の「[[マツダ・グランドファミリア|グランドファミリア]]」が追加された。グランドファミリアは[[マツダ・カペラ|カペラ]]とファミリアの中間的存在であったが、後にカペラのエンジンを搭載しサバンナと肩を並べる存在になった。
* [[1971年]]9月 - [[マツダ・サバンナ|サバンナ]]のレシプロ版にしてファミリアプレストの上級版の「[[マツダ・グランドファミリア|グランドファミリア]]」が追加された。グランドファミリアは[[マツダ・カペラ|カペラ]]とファミリアの中間的存在であったが、後にカペラのエンジンを搭載しサバンナと肩を並べる存在になった。
* [[1972年]]2月 - マイナーチェンジ。セダン・クーペ・バンのレシプロ車のフロントグリルは、先に発売されたクーペGFと同じ物へ変更。フロントグリルにPrestoエンブレムを追加。1300は87馬力にパワーアップ。
* [[1972年]]2月 - マイナーチェンジ。セダン・クーペ・バンのレシプロ車のフロントグリルは、先に発売されたクーペGFと同じ物へ変更。フロントグリルにPrestoエンブレムを追加。1300は87馬力にパワーアップ。
* [[1973年]]9月 - セダンとクーペがフルモデルチェンジした後も、バンとトラックはフロントグリルの変更を行い、[[1978年]]1月まで従来型を継続販売。最後まで角目2灯ライトであった。[[1976年]]2月以降は50年排ガス規制適合、[[オイルショック|製造コスト削減のためホイールキャップの標準装着が廃止]]された。
* [[1973年]]9月 - セダンとクーペがフルモデルチェンジした後も、バンとトラックはフロントグリルの変更を行い、バンは[[1978年]]1月まで、トラックは[[1980年]]4月までそれぞれ従来型を継続販売。終売まで規格型角目2灯式ヘッドンプのままだった。[[1976年]]2月以降は50年排ガス規制適合、[[オイルショック|製造コスト削減のためホイールキャップの標準装着が廃止]]された。
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ファイル:1971 Mazda Familia Presto Rotary Coupe.jpg|プレスト ロータリークーペ
Mazda Familia Rotary Coupe.jpg|ロータリークーペ
Mazda Familia Rotary Coupe rear.jpg|ロータリークーペ リア
ファイル:Mazda 1300 Estate 5-door.jpg|ワゴン<br />(欧州向けエステート)
Mazda 1300 Estate 5-door (filtered modified).jpg|ワゴン<br />(欧州向けエステート)
ファイル:Mazda Familia Pickup 002.JPG|ピックアップ
Mazda Familia Pickup 002.JPG|ピックアップ
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178行目: 179行目:
| 3枚目画像の説明=
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| 販売期間=1973年9月 - 1977年1月<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第83号13ページより。</ref>
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| ボディタイプ=4 / 2ドア[[セダン]]<br />2ドア[[クーペ]]
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| サスペンション=:マクファーソンストラットコイル<br />:半楕円リーフ
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| 全長=3,855mm
| 全長=3,855mm
193行目: 195行目:
| 自由項目1(内容)=2ドアクーペ 1300GF 4速MT
| 自由項目1(内容)=2ドアクーペ 1300GF 4速MT
| 自由項目2(項目名)= 販売終了前月までの新車登録台数の累計
| 自由項目2(項目名)= 販売終了前月までの新車登録台数の累計
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| 自由項目2(内容)= 8万2,664台<ref name="前なし-20230316105031-3"/>
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}}
}}
* [[1973年]]9月 - 排ガス対策を睨んで3代目にモデルチェンジ<ref group="注">厳密にはビッグマイナーチェンジに近く、ドアはアウターパネルを除き、従来型の流用となる。</ref>が行われた。車幅は従来より60mm拡大され、1,540mmとなった。さらに、ヘッドランプが角形から丸形に変わり、リヤ周りのデザインが大幅に変更される。その一方で、カペラ、サバンナの登場もあり、ロータリーエンジン搭載車は廃止されている。エンジンは62馬力の1Lと87馬力の1.3Lの2種類。
* [[1973年]]9月 - 排ガス対策を睨んで3代目にモデルチェンジ<ref group="注">厳密にはビッグマイナーチェンジに近く、ドアはアウターパネルを除き、従来型の流用となる。</ref>が行われた。車幅は従来より60mm拡大され、1,540mmとなった。さらに、ヘッドランプが角形から丸形に変わり、リヤ周りのデザインが大幅に変更される。その一方で、カペラ、サバンナの登場もあり、ロータリーエンジン搭載車は廃止されている。エンジンは62馬力の1Lと87馬力の1.3Lの2種類。
* [[1976年]]2月 - 昭和51年[[自動車排出ガス規制]]に適合するためのマイナーチェンジを行った際、ファミリアプレスト1300APとなった。APとはAnti-pollution(アンチポリューション:公害対策)の頭文字。1Lモデルが廃止され72馬力にパワーダウンした1.3Lに一本化。セダンとクーペ<ref group="注">1965年より続いたファミリア最後の2ドアクーペモデル。1987年に[[マツダ・エチュード|エチュード]]としてファミリアベースのクーペ(正確には3ドアのハッチバッククーペ)が復活したが、1代で消滅した。</ref>が存在する。バンは全幅が拡大されず、2代目が基本的にそのまま継続販売された。また、マツダマークが「m」から「Mazda」に変更されたのもこのモデルからである。
* [[1976年]]2月 - 昭和51年[[自動車排出ガス規制]]に適合するためのマイナーチェンジを行った際、ファミリアプレスト1300APとなった。APとはAnti-pollution(アンチポリューション:公害対策)の頭文字。1Lモデルが廃止され72馬力にパワーダウンした1.3Lに一本化。セダンとクーペ<ref group="注">1965年より続いたファミリア最後の2ドアクーペモデル。1987年に[[マツダ・エチュード|エチュード]]としてファミリアベースのクーペ(正確には3ドアのハッチバッククーペ)が復活したが、1代で消滅した。</ref>が存在する。バンは全幅が拡大されず、2代目が基本的にそのまま継続販売された。また、マツダマークが「m」から「Mazda」に変更されたのもこのモデルからである。
* 韓国の自動車メーカーである起亜産業(現・[[起亜自動車]])では「[[ブリサ]]」の名前でライセンス生産した<ref>[http://stm.or.kr/autoency/maker/makergallery/view.jsp?maker_cd=&con_no=361&X-SFMI-INTLOG=C72004-000055^^Y^^^^^^^^^^^^^^^^^ Kia Brisa S1000 (기아 브리사 S1000)](起亜ブリサS1000)、삼성화재 교통 박물관(サムソン火災交通博物館)2014年9月6日閲覧</ref>。
* 韓国の自動車メーカーである起亜産業(現・[[起亜自動車]])では「[[ブリサ]]」の名前でライセンス生産した<ref>[http://stm.or.kr/autoency/maker/makergallery/view.jsp?maker_cd=&con_no=361&X-SFMI-INTLOG=C72004-000055^^Y^^^^^^^^^^^^^^^^^ Kia Brisa S1000 (기아 브리사 S1000)](起亜ブリサS1000)、삼성화재 교통 박물관(サムソン火災交通博物館)2014年9月6日閲覧</ref>。
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=== 4代目 FA4型(1977年 - 1985年) ===
=== 4代目 FA4型(1977年 - 1985年) ===
{{Infobox 自動車のスペック表
{{Infobox 自動車のスペック表
207行目: 208行目:
| 車名=マツダ・ファミリアAP(4代目)
| 車名=マツダ・ファミリアAP(4代目)
| 車名補=FA4型
| 車名補=FA4型
| 1枚目画像の説明=前期型 スーパーカスタム<ref>本車両は映画『[[幸福の黄色いハンカチ]]』に使用されたモデル</ref>
| 1枚目画像の説明=前期型 スーパーカスタム<ref group="注">本車両は映画『[[幸福の黄色いハンカチ]]』に使用されたモデル</ref>
| 1枚目画像名=Red Familia of Shiawase no Kiiroi Handkerchief.JPG
| 1枚目画像名=Red Familia of Shiawase no Kiiroi Handkerchief.JPG
| 2枚目画像の説明=Mazda 323 バン(中期型)
| 2枚目画像の説明=Mazda 323 バン(中期型)
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| 3枚目画像の説明=Mazda 323 5ドア(後期型)
| 3枚目画像の説明=Mazda 323 5ドア(後期型)
| 3枚目画像名=1979-1980_Mazda_323_1.4_hatchback_01.jpg
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| 自由項目1(内容)=3ドア GF 5速MT
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| 別名=欧州:マツダ・323 
| 別名=欧州:マツダ・323 
}}
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* [[1977年]]1月24日 - 4代目発売。[[コードネーム|開発コード]]は「X508」(1975年の8番目に開発された車の意)。当時の欧州小型車の動向に合わせ、[[ハッチバック]]の2ボックススタイルを採用したものの、[[前輪駆動]]([[前置きエンジン・前輪駆動配置|FF]])は採用されず、依然として[[後輪駆動]]([[前置きエンジン・後輪駆動配置|FR]])であった。当時のマツダにはFRでも、作り方によってはFFのライバル達に(短期的には)充分対抗できる商品にできるという判断もあり、そこから生まれたのがFRのハッチバックという概念であった(理由は異なるが、[[トヨタ自動車|トヨタ]]も[[トヨタ・スターレット|2代目スターレット]]で同様の[[パッケージ|パッケージング]]を選択している)。実際、この4代目ファミリア自体も約3年で89万台以上を販売するなど予想以上の成功を収めたモデルである。フロント周りは[[マツダ・コスモ|コスモAP]]や[[マツダ・カペラ|3代目カペラ]]の初期型と同様の空力理論によるスタイリングとされた。機構的には従来のレイアウトを踏襲しているが、唯一、リアサスペンションに2代目コスモの[[リンク式サスペンション|5リンク式]][[車軸懸架]]を流用したのが大きな変更点である。エンジンは1.3L・72psで、グレードは3ドアがSTD、DX、GF、スーパーカスタム。5ドアがSTD、DX、 GL、スーパーカスタム。CMキャラクターは[[秋川リサ]]。
* [[1977年]]1月24日 - 4代目発売。[[コードネーム|開発コード]]は「X508」(1975年の8番目に開発された車の意)。当時の欧州小型車の動向に合わせ、[[ハッチバック]]の2ボックススタイルを採用したものの、[[前輪駆動]]([[前置きエンジン・前輪駆動配置|FF]])は採用されず、依然として[[後輪駆動]]([[前置きエンジン・後輪駆動配置|FR]])であった。当時のマツダにはFRでも、作り方によってはFFのライバル達に(短期的には)充分対抗できる商品にできるという判断もあり、そこから生まれたのがFRのハッチバックという概念であった(理由は異なるが、[[トヨタ自動車|トヨタ]]も[[トヨタ・スターレット|2代目スターレット]]で同様の[[パッケージ|パッケージング]]を選択している)。実際、この4代目ファミリア自体も約3年で89万台以上を販売するなど予想以上の成功を収めたモデルである。フロント周りは[[マツダ・コスモ|コスモAP]]や[[マツダ・カペラ|3代目カペラ]]の初期型と同様の空力理論によるスタイリングとされた。機構的には従来のレイアウトを踏襲しているが、唯一、リアサスペンションに2代目コスモの[[リンク式サスペンション|5リンク式]][[車軸懸架]]を流用したのが大きな変更点である。エンジンは1.3L・72psで、グレードは3ドアがSTD、DX、GF、スーパーカスタム。5ドアがSTD、DX、 GL、スーパーカスタム。CMキャラクターは[[秋川リサ]]。
* 前述のように後輪駆動であったがゆえに、この車体に13B型などのロータリーエンジンを搭載したチューニングカーが各国のユーザーによって制作された。
* 前述のように後輪駆動であったがゆえに、この車体に13B型などのロータリーエンジンを搭載したチューニングカーが各国のユーザーによって制作された。
* [[1978年]]3月 - 1400追加。エンジンはUC型・1.4L 80ps。3ドアツーリングカスタムは[[ハロゲンランプ]]と[[ラジアルタイヤ]]が標準装備となった。グレードは3ドアがGF、スーパーカスタム、ツーリングカスタム、エレガントカスタム。5ドアがGL、スーパーカスタム、エレガントカスタム。中でもエレガントカスタムのインテリアは、明るいベージュで統一され[[マツダ・ルーチェ|ルーチェ]]並みに豪華であった。
* [[1978年]]3月 - 1400追加。エンジンはUC型・1.4L 80PS。3ドアツーリングカスタムは[[ハロゲンランプ]]と[[ラジアルタイヤ]]が標準装備となった。グレードは3ドアがGF、スーパーカスタム、ツーリングカスタム、エレガントカスタム。5ドアがGL、スーパーカスタム、エレガントカスタム。中でもエレガントカスタムのインテリアは、明るいベージュで統一され[[マツダ・ルーチェ|ルーチェ]]並みに豪華であった。
* 1978年6月 - バンのフルモデルチェンジ。2ドアと4ドアの2種類。既存ハッチバック車は昭和53年排出ガス規制適合と同時に一部変更。バンパーサイドにラバー横着。スーパーカスタムとGFのフェンダーミラーが角型になる。テールゲートのMazdaロゴを大型化。
* 1978年6月 - バンのフルモデルチェンジ。2ドアと4ドアの2種類。既存ハッチバック車は昭和53年排出ガス規制適合と同時に一部変更。バンパーサイドにラバー横着。スーパーカスタムとGFのフェンダーミラーが角型になる。テールゲートのMazdaロゴを大型化。
* 1978年7月 - 1400に3速オートマチック車追加。
* 1978年7月 - 1400に3速オートマチック車追加。
* [[1979年]]4月 - マイナーチェンジでヘッドランプが[[SAE規格|規格型]]の角形となる。マニュアル車は低速ギヤの歯車比をアップ。その他50項目に及ぶ改良を実施。CMキャラクターは[[チェリッシュ (歌手グループ)|チェリッシュ]]に変更。
* [[1979年]]4月 - マイナーチェンジでヘッドランプが[[SAE規格|規格型]]の角形となる。マニュアル車は低速ギヤの歯車比をアップ。その他50項目に及ぶ改良を実施。CMキャラクターは[[チェリッシュ (歌手グループ)|チェリッシュ]]に変更。
* [[1980年]]6月 - ハッチバックがFF(BD系)にフルモデルチェンジされたが、[[ライトバン|バン]]は排出ガス規制適応とマイナーチェンジを行い、[[1985年]]12月まで継続販売された。ハッチバックはさらにその後、主要[[コンポーネント|コンポーネンツ]]をそのままにスキンチェンジを行い、[[東南アジア]]での現地生産車である「MR90」と、そのワゴン版である「バントレンド」(Vantrend)へ受け継がれている。
* [[1980年]]6月 - ハッチバックがFF(BD系)にフルモデルチェンジされたが、[[ライトバン|バン]]は排出ガス規制適応とマイナーチェンジを行い、[[1985年]]12月まで継続販売された。ハッチバックはさらにその後、主要[[コンポーネント|コンポーネンツ]]をそのままにスキンチェンジを行い、[[東南アジア]]([[インドネシア]])での現地生産車(PT.インドモービル社)である「MR90」と、そのワゴン版である「バントレンド」(Vantrend)へ受け継がれている。生産も1997年まで行われた
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ファイル:Mazda 323 Wagon by Cam.jpg|Mazda 323 バン・後期型(1980年 - 1985年)
Mazda 323 Wagon by Cam.jpg|Mazda 323 バン・後期型(1980年 - 1985年)
ファイル:MHV Mazda 323 02.jpg|Mazda 323 5ドア(リア)
MHV Mazda 323 02.jpg|Mazda 323 5ドア(リア)
ファイル:Mazda VanTrend (front), Tuban.jpg|東南アジア仕様車・Vantrend
Mazda VanTrend (front), Tuban.jpg|東南アジア仕様車・Vantrend
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| 3枚目画像の説明=4ドアサルーン<br>(前期型)1980年9月 - 1983年1月
| 3枚目画像の説明=4ドアサルーン<br>(前期型)1980年9月 - 1983年1月
| 3枚目画像名=1980 Mazda Familia Saloon 1.5 XE.jpg
| 3枚目画像名=1980 Mazda Familia Saloon 1.5 XE.jpg
| 販売期間=1980年6月 - 1985年1月<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第4号19ページより。</ref>
| 販売期間=1980年6月 - 1985年1月<ref name="名前なし-20230316105031-5">デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第4号19ページより。</ref>
| ボディタイプ=3 / 5ドア[[ハッチバック]]<br />4ドア[[セダン]]
| ボディタイプ=3 / 5ドア[[ハッチバック]]<br />4ドア[[セダン]]
| エンジン=E5型 直4 1.5L EGIターボ/EGI/キャブ<br />E3型 直4 1.3L キャブ
| エンジン=E5型 直4 1.5L EGIターボ/EGI/キャブ<br />E3型 直4 1.3L キャブ
| トランスミッション=3速AT<br />5速 / 4速MT
| トランスミッション=3速AT<br />5速 / 4速MT
| サスペンション=:マクファーソンストラットコイル<br />:ストラットコイル
| サス前=マクファーソンストラットコイル
| サス=ストラットコイル
| 駆動方式=[[前輪駆動|FF]]
| 駆動方式=[[前輪駆動|FF]]
| 全長=3,955mm
| 全長=3,955mm
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| 全高=1,375mm
| 全高=1,375mm
| ホイールベース=2,365mm
| ホイールベース=2,365mm
| 車両重量=815kg
| 車両重量=820kg
| 乗車定員=5人
| 乗車定員=5人
| 自由項目1(項目名)=データモデル
| 自由項目1(項目名)=データモデル
| 自由項目1(内容)=5ドア 1500XE 5速MT
| 自由項目1(内容)=前期型 3ドア 1500XG 5速MT
| 自由項目2(項目名)= 販売終了前月までの新車登録台数の累計
| 自由項目2(項目名)= 販売終了前月までの新車登録台数の累計
| 自由項目2(内容)= 77万5044台<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の車第4号19ページより。</ref>
| 自由項目2(内容)= 77万5,044台<ref name="前なし-20230316105031-5"/>
| 別名=欧州:マツダ・323
| 別名=欧州:マツダ・323
| プラットフォーム=[[マツダ・Bプラットフォーム#BD|マツダ・BDプラットフォーム]]
| プラットフォーム=[[マツダ・Bプラットフォーム#BD|マツダ・BDプラットフォーム]]
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* [[1980年]]6月 - 5代目発売。ボディは当初は3ドアと5ドアのハッチバックだったが、9月に入って[[1978年]]生産中止となって以来となる[[ノッチバック]]の4ドアサルーン(セダン)を追加。ワゴン・バンはFA4型が継続生産され、当型ではラインナップされていない。スタイルはウェッジの効いたローワーボディと、大きなグリーンハウス(窓面積)によるクリーンなものに様変わりした。サルーンはハッチバックとは顔つきの異なる逆スラントノーズを採用。5代目の[[プラットフォーム (自動車)|プラットフォーム]]は、このクルマのために新規に開発されたもので、[[マツダ・Bプラットフォーム#BD|マツダ・BDプラットフォーム]]と名づけられた。この世代で駆動方式が後輪駆動から前輪駆動となり<ref name="shashin">『昭和55年 写真生活』(2017年、ダイアプレス)p92</ref>、エンジンと[[トランスアクスル]]とを同軸に配するジアコーサレイアウトを採用した。リアには台形に配した2本のラテラルリンクと、長いトレーリングリンクをそれぞれの[[ストラット]]によって支持する「SSサスペンション」と名づけられた、変形パラレルリンクストラット式を開発、簡潔な構造ながら抜群の操縦安定性を獲得した。シートはフルフラット化が可能な前席<ref name="shashin"/>と、2分割でたためる上に角度調整(リクライニング)も備える背もたれを持った後席となっている。特に、3ドア「1500XG」の後席は、背もたれ部と側面内張りが丸みを帯びて連続するラウンジソファシートが採用されている。CMキャラクターは前期後期とも[[北大路欣也]]で、CMソングはそれぞれ[[高中正義]]の「[[Saudade (高中正義の曲)|Saudade]]」・「[[To you (高中正義の曲)|To you]]」・「[[JUMPING TAKE OFF]]」、[[秋本奈緒美]]の「ジェントルじゃいられない」を使用(マリーナ篇のみ)<ref group="注">ファミリア20周年を記念して制作されたオリジナル楽曲で、歌詞を一般公募していた。</ref>。
* [[1980年]]6月 - 5代目発売。ボディは当初は3ドアと5ドアのハッチバックだったが、9月に入って[[1978年]]生産中止となって以来となる[[ノッチバック]]の4ドアサルーン(セダン)を追加。ワゴン・バンはFA4型が継続生産され、当型ではラインナップされていない。スタイルはウェッジの効いたローワーボディと、大きなグリーンハウス(窓面積)によるクリーンなものに様変わりした。サルーンはハッチバックとは顔つきの異なる逆スラントノーズを採用。5代目の[[プラットフォーム (自動車)|プラットフォーム]]は、このクルマのために新規に開発されたもので、[[マツダ・Bプラットフォーム#BD|マツダ・BDプラットフォーム]]と名づけられた。この世代で駆動方式が後輪駆動から前輪駆動となり<ref name="shashin">『昭和55年 写真生活』(2017年、ダイアプレス)p92</ref>、エンジンと[[トランスアクスル]]とを同軸に配するジアコーサレイアウトを採用した。リアには台形に配した2本のラテラルリンクと、長いトレーリングリンクをそれぞれの[[ストラット]]によって支持する「SSサスペンション」と名づけられた、変形パラレルリンクストラット式を開発、簡潔な構造ながら抜群の操縦安定性を獲得した。シートはフルフラット化が可能な前席<ref name="shashin"/>と、2分割でたためる上に角度調整(リクライニング)も備える背もたれを持った後席となっている。特に、3ドア「1500XG」の後席は、背もたれ部と側面内張りが丸みを帯びて連続するラウンジソファシートが採用されている。CMキャラクターは前期後期とも[[北大路欣也]]で、CMソングはそれぞれ[[高中正義]]の「[[MY SECRET BEACH]]」・「[[Saudade (高中正義の曲)|Saudade]]」・「[[To you (高中正義の曲)|To you]]」・「[[JUMPING TAKE OFF]]」、[[秋本奈緒美]]の「ジェントルじゃいられない」を使用(マリーナ篇のみ)<ref group="注">ファミリア20周年を記念して制作されたオリジナル楽曲で、歌詞を一般公募していた。</ref>。


* これらの新機軸とクリーンなデザインが好評を博し、月間販売ランキングで1982年に3度、1983年に5度、それぞれトップセールスを記録。デビューから1983年2月まで33か月間連続で前年同月の販売台数を更新するなど、歴代モデルでは最大のヒットを記録、1980年に始まった[[日本カー・オブ・ザ・イヤー]]の第1回受賞車にも輝いている。特に人気が高かったのが赤のボディカラーで、これに[[サーフボード]]をルーフキャリアにボルトで固定させるスタイルが、「'''陸(おか)サーファー'''」なる[[流行語]]を生むなど[[社会現象]]となった。輸出仕様のファミリアには無塗装[[ドアミラー]]が最初から装備されていたが、国内仕様車にもドアミラーの取り付け部は目隠しされていただけで取り付け可能であることが分かり、この無塗装ドアミラーを注文して国内仕様のファミリアの[[フェンダーミラー]]をドアミラーに改造する若者も続出した<ref group="注">発売当時、国産車にドアミラーを取り付ける行為は違法であり、取締りの対象となっていた。モデル途中の1983年春に国産車のドアミラーが解禁され、当モデルにもドアミラー装着車がラインナップされた。</ref>。後に[[アメリカ合衆国|アメリカ]]や[[オーストラリア]]でも[[カー・オブ・ザ・イヤー]]を受賞した。[[モータースポーツ]]でも輝かしい功績を上げ、[[世界ラリー選手権|WRC]][[ラリー・モンテカルロ]]ではクラス優勝を果たした。
* これらの新機軸とクリーンなデザインが好評を博し、月間販売ランキングで1982年に3度、1983年に5度、それぞれトップセールスを記録。デビューから1983年2月まで33か月間連続で前年同月の販売台数を更新するなど、歴代モデルでは最大のヒットを記録、1980年に始まった[[日本カー・オブ・ザ・イヤー]]の第1回受賞車にも輝いている。特に人気が高かったのが赤のボディカラーで、これに[[サーフボード]]をルーフキャリアにボルトで固定させるスタイルが、「'''陸(おか)サーファー'''」なる[[流行語]]を生むなど[[社会現象]]となった。輸出仕様のファミリアには無塗装[[ドアミラー]]が最初から装備されていたが、国内仕様車にもドアミラーの取り付け部は目隠しされていただけで取り付け可能であることが分かり、この無塗装ドアミラーを注文して国内仕様のファミリアの[[フェンダーミラー]]をドアミラーに改造する若者も続出した<ref group="注">発売当時、国産車にドアミラーを取り付ける行為は違法であり、取締りの対象となっていた。モデル途中の1983年春に国産車のドアミラーが解禁され、当モデルにもドアミラー装着車がラインナップされた。</ref>。後に[[アメリカ合衆国|アメリカ]]や[[オーストラリア]]でも[[カー・オブ・ザ・イヤー]]を受賞した。[[モータースポーツ]]でも輝かしい功績を上げ、[[世界ラリー選手権|WRC]][[ラリー・モンテカルロ]]ではクラス優勝を果たした。


* [[1982年]]7月 - 生産台数100万台を達成。
* [[1982年]]7月 - 生産台数100万台を達成。
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* 1983年6月 - ファミリア初の[[ターボチャージャー|ターボ]]エンジン搭載車となる「1500XG-R」(3ドアハッチバックのみ)、「1500XGターボ」(3ドアハッチバック/4ドアサルーン)を追加。
* 1983年6月 - ファミリア初の[[ターボチャージャー|ターボ]]エンジン搭載車となる「1500XG-R」(3ドアハッチバックのみ)、「1500XGターボ」(3ドアハッチバック/4ドアサルーン)を追加。
* 1983年9月 - 3ドアハッチバックの「1500XG」をベースに、ブロンズガラス・パワーステアリング・パワードドアロック・ドアミラー・タコメーター・チルトステアリング・イタルボランテデザインの特注ハンドル・フルフラット&ラウンジソファシート・[[ミシュラン]]製175/70SR13タイヤ(XZXタイヤ)・専用ストライプ&バッジ等を装備した、誕生20周年特別仕様車「SPORT(スポルト)」、フルフラット&ラウンジソファシート・タコメーター・チルトステアリング・パワーステアリング(1.5L車のみ)・バリアブルギアレシオ(1.3L車のみ)等を装備した女性仕様車「シャトレ」発売。
* 1983年9月 - 3ドアハッチバックの「1500XG」をベースに、ブロンズガラス・パワーステアリング・パワードドアロック・ドアミラー・タコメーター・チルトステアリング・イタルボランテデザインの特注ハンドル・フルフラット&ラウンジソファシート・[[ミシュラン]]製175/70SR13タイヤ(XZXタイヤ)・専用ストライプ&バッジ等を装備した、誕生20周年特別仕様車「SPORT(スポルト)」、フルフラット&ラウンジソファシート・タコメーター・チルトステアリング・パワーステアリング(1.5L車のみ)・バリアブルギアレシオ(1.3L車のみ)等を装備した女性仕様車「シャトレ」発売。
* 1984年5月 - 3ドアハッチバックの「1500XG-R」をベースに、「SPORT(スポルト)」の装備を一部変更(ドアミラーをフルカラー化・タイヤ・シートをそれぞれ[[ピレリ]]製185/60SR14タイヤ(P6タイヤ)・シートを全席[[レカロ]]製シートに変更)した特別仕様車「SPORT EUROPE(スポルト・ヨーロッパ)」発売。
* [[1984年]]5月 - 3ドアハッチバックの「1500XG-R」をベースに、「SPORT(スポルト)」の装備を一部変更(ドアミラーをフルカラー化・タイヤ・シートをそれぞれ[[ピレリ]]製185/60HR14タイヤ(P6タイヤ)・シートを全席[[レカロ]]製シートに変更)した特別仕様車「SPORT EUROPE(スポルト・ヨーロッパ)」発売。
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ファイル:Mazda 323 Hatchback 1982.jpg|3ドアハッチバック<br />マツダ323 英国仕様
Mazda 323 Hatchback 1982.jpg|3ドアハッチバック<br />マツダ323 英国仕様
ファイル:Mazda Familia 502.JPG|3ドアHB 1.5XG
Mazda Familia 502.JPG|3ドアHB 1.5XG
ファイル:Mazda 323(BD) EV '1983.jpg|試作EV
Mazda 323(BD) EV '1983.jpg|試作EV
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| プラットフォーム=[[マツダ・Bプラットフォーム#BF|マツダ・BFプラットフォーム]]
| プラットフォーム=[[マツダ・Bプラットフォーム#BF|マツダ・BFプラットフォーム]]
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* [[1985年]]1月 - 発売。先代の成功からキープコンセプトとなり、スタイルの新鮮さよりも中身の熟成をアピールするモデルとなった。モデルチェンジでのボディの大型化を極力押さえ、デザインや設計を見直して室内の広々感を高めた。バリエーションは非常に豊富で、定番の3ドア・5ドアハッチバックと4ドアセダン、久しぶりのモデルチェンジで前輪駆動化されたバンとワゴン、1.6L [[DOHC]]ターボ、日本初の[[四輪駆動|フルタイム4WD]]、実用的な[[ディーゼルエンジン]]、ファミリアで唯一の[[オープンカー]]であるカブリオレ、可変吸気システムを採用したスポルト16、後輪部に日本初の[[ビスカスカップリング|ビスカスカップリング式]][[差動装置#リミテッド・スリップ・デフ|LSD]](リミテッド・スリップ・デフ)を採用した[[ラリー]]競技ベース車であるGT-Aなどがある。[[プラットフォーム (自動車)|プラットフォーム]]に[[マツダ・Bプラットフォーム#BF|マツダ・BFプラットフォーム]]を採用。派生車にスペシャリティカー風の[[マツダ・エチュード|エチュード]]があった。前期型はBDファミリアから受け継いだ[[タイミングチェーン]]式カムシャフトのE3型 / E5型エンジンが採用されていた。CMキャラクター(前期のみ)は[[中井貴一]]。スポルト16のCMには杉本あや(現:[[杉本彩]])が出演していた。ノーマル版のCMソングは[[ジョー・ジャクソン (ミュージシャン)|ジョー・ジャクソン]]の「The Verdict」。フルタイム4WDのCMソングは[[久石譲]]の「THE WINTER REQUIEM」<ref>{{Cite web |url=https://music.oricon.co.jp/php/music/MusicTop.php?music=1084904&dc=SPA31836649 |title=THE WINTER REQUIEM / 久石 譲 |work=オリコンミュージックストア|publisher=株式会社oricon ME|accessdate=2021-03-16}}</ref>と「794 BDH」<ref>{{Cite web |url=https://music.oricon.co.jp/php/music/MusicTop.php?music=1084908&dc=SPA31836653 |title=794BDH / 久石 譲 |work=オリコンミュージックストア|publisher=株式会社oricon ME|accessdate=2021-03-16}}</ref>が起用された<ref group="注">2曲共に、[[1986年]]に発売されたアルバム『[[CURVED MUSIC]]』に収録されている。</ref>。
* [[1985年]]1月 - 発売。先代の成功からキープコンセプトとなり、スタイルの新鮮さよりも中身の熟成をアピールするモデルとなった。モデルチェンジでのボディの大型化を極力押さえ、デザインや設計を見直して室内の広々感を高めた。バリエーションは非常に豊富で、定番の3ドア・5ドアハッチバックと4ドアセダン、久しぶりのモデルチェンジで前輪駆動化されたバンとワゴン、1.6L [[DOHC]]ターボ、日本初の[[四輪駆動|フルタイム4WD]]、実用的な[[ディーゼルエンジン]]、ファミリアで唯一の[[オープンカー]]であるカブリオレ、可変吸気システムを採用したスポルト16、後輪部に日本初の[[ビスカスカップリング|ビスカスカップリング式]][[差動装置#リミテッド・スリップ・デフ|LSD]](リミテッド・スリップ・デフ)を採用した[[ラリー]]競技ベース車であるGT-Aなどがある。[[プラットフォーム (自動車)|プラットフォーム]]に[[マツダ・Bプラットフォーム#BF|マツダ・BFプラットフォーム]]を採用。派生車にスペシャリティカー風の[[マツダ・エチュード|エチュード]]があった。前期型はBDファミリアから受け継いだ[[タイミングチェーン]]式カムシャフトのE3型 / E5型エンジンが採用されていた。CMキャラクター(前期のみ)は[[中井貴一]]。スポルト16のCMには杉本あや(現:[[杉本彩]])が出演していた。ノーマル版のCMソングは[[ジョー・ジャクソン (ミュージシャン)|ジョー・ジャクソン]]の「The Verdict」。フルタイム4WDのCMソングは[[久石譲]]の「THE WINTER REQUIEM」<ref>{{Cite web|和書|url=https://music.oricon.co.jp/php/music/MusicTop.php?music=1084904&dc=SPA31836649 |title=THE WINTER REQUIEM / 久石 譲 |work=オリコンミュージックストア|publisher=株式会社oricon ME|accessdate=2021-03-16}}</ref>と「794 BDH」<ref>{{Cite web|和書|url=https://music.oricon.co.jp/php/music/MusicTop.php?music=1084908&dc=SPA31836653 |title=794BDH / 久石 譲 |work=オリコンミュージックストア|publisher=株式会社oricon ME|accessdate=2021-03-16}}</ref>が起用された<ref group="注">2曲共に、[[1986年]]に発売されたアルバム『[[CURVED MUSIC]]』に収録されている。</ref>。
* 1985年7月 - ファミリア初となる[[ディーゼルエンジン]]車(1.7L)を追加。
* 1985年7月 - ファミリア初となる[[ディーゼルエンジン]]車(1.7L)を追加。
* 1985年10月 - 1.6L DOHC16バルブターボモデルを追加(3ドア∞、3ドアGT、4ドアセダンGT)。当時国内1.6Lクラス最高の140ps(ネット)を発揮。同時に日本初となるフルタイム4WDモデルも追加(3ドアGT-X、3ドアGT(ともに[[マツダ・B型エンジン|B6型]]ターボ、型式名「BFMR」)、3ドアXG 4WD、3ドアXR 4WD(共にE5型、シングルキャブレター)。投入されたフルタイム4WDのBFMRは、マツダ・ヨーロッパのラリーチームにより、[[マツダ・RX-7|RX-7]]と入れ替えで参戦。スエディッシュラリーでの優勝などから、雪の女王とも呼ばれるようになった。フルタイム4WD発売記念限定グレード「ラリースポルト」が発売されている。
* 1985年10月 - 1.6L DOHC16バルブターボモデルを追加(3ドア∞、3ドアGT、4ドアセダンGT)。当時国内1.6Lクラス最高の140ps(ネット)を発揮。同時に日本初となるフルタイム4WDモデルも追加(3ドアGT-X、3ドアGT(ともに[[マツダ・B型エンジン|B6型]]ターボ、型式名「BFMR」)、3ドアXG 4WD、3ドアXR 4WD(共にE5型、シングルキャブレター)。投入されたフルタイム4WDのBFMRは、マツダ・ヨーロッパのラリーチームにより、[[マツダ・RX-7|RX-7]]と入れ替えで参戦。スエディッシュラリーでの優勝などから、雪の女王とも呼ばれるようになった。フルタイム4WD発売記念限定グレード「ラリースポルト」が発売されている。
* 1985年12月 - 4代目から継続生産されていたバンモデルがフルモデルチェンジ。4ドア車2/5人乗り車に一本化され、これと同じボディのワゴンモデルが初代以来の復活となった。ワゴンのグレードは1.5L EGI搭載の「XGi」のみ。
* 1985年12月 - 4代目から継続生産されていたバンモデルがフルモデルチェンジ。4ドア車2/5人乗り車に一本化され、これと同じボディのワゴンモデルが初代以来の復活となった。ワゴンのグレードは1.5L EGI搭載のXGのみ。
* [[1986年]]3月 - カブリオレを追加。塗色は専用色とされ、E5型ターボ、5速MT車の一仕様のみ。
* [[1986年]]3月 - カブリオレを追加。塗色は専用色とされ、E5型ターボ、5速MT車の一仕様のみ。
* 1986年7月 - 1500ターボに代わって1600 DOHC16バルブの自然吸気仕様車であるスポルト16を追加。
* 1986年7月 - 1500ターボに代わって1600 DOHC16バルブの自然吸気仕様車であるスポルト16を追加。
* [[1987年]]2月 - マイナーチェンジ。外観を大幅にフェイスリフト。ターゲット層が異なるハッチバック系とセダン系・ファミリー系とスポーティ系とで差別化を図った<ref group="注">既に、この時発行されたカタログにカタログモデルとして収録されていたセダン・ハッチバックの全てのグレードにおいて、セダンのB3型1.3Lエンジン搭載車のXCとB6型1.6LEGIエンジン搭載車であるS(スーパー)-XEのみ、フロントフェイスがフェイスリフト前の仕様のままのグレードとして存在していた。</ref>。タイミングチェーン駆動のE型エンジンは廃止され、B6型と同じタイミングゴムベルト式で油圧式[[ラッシュアジャスター]]を採用するB5型(1.5L、SOHC 8バルブ)、B3型(1.3L、SOHC 8バルブ)エンジンへと改良。さらにフルタイム4WDをセダンにも拡大採用。豪華仕様XGiグレド(B6型 1.6L EGI)の追加等も相まって、マツダのフルタイム4WD生産台数100万台への後押しとなった。ちなみにこのXGi 4WDには、マツダ4WD初の4速ロックアップ付きATが搭載されていた。その後カブリオレのエンジンをB6型 1.6L DOHCへと変更。4速AT車を追加。 後期型のフルタイム4WDには、競技モデルに快適装備を追加したGT-Aeが存在した。また後期型は、セダン拡販にも力を入れており、1500XGをベースにしたスポーティモデルのグランツなど、多岐にわたるモデル存在した。
* [[1987年]]2月 - マイナーチェンジ。外観を大幅にフェイスリフト。ターゲット層が異なるハッチバック系とセダン系・ファミリー系とスポーティ系とで差別化を図った<ref group="注">既に、この時発行されたカタログにカタログモデルとして収録されていたセダン・ハッチバックの全てのグレードにおいて、セダンのB3型1.3Lエンジン搭載車のXCとB6型1.6LEGIエンジン搭載車であるS(スーパー)-XEのみ、フロントフェイスがフェイスリフト前の仕様のままのグレードとして存在していた。</ref>。タイミングチェーン駆動のE型エンジンは廃止され、B6型と同じタイミングゴムベルト式で油圧式[[ラッシュアジャスター]]を採用するB5型(1.5L、SOHC 8バルブ)、B3型(1.3L、SOHC 8バルブ)エンジンへと改良。XGiとS-XEは、1.6Lへ排気量を拡大すると共に、4速ロックアップ付きAT車を新たに設定。 さらにフルタイム4WDをセダンにも拡大採用。DOHCタボ&4WDモデルであるGT-Xをセダンにも追加するなど、マツダのフルタイム4WD生産台数100万台への後押しとなった。その後カブリオレのエンジンをB6型 1.6L DOHCへと変更。4速AT車を追加。 後期型のフルタイム4WDには、競技モデルに快適装備を追加したGT-Aeが存在するなど、多岐にわたる変更とグレードの追加なされた。
* 1987年4月 - ワゴンがマイナーチェンジされ、ボディのフェイスリフト&エンジンをE型からB型の1.6L EGIへと換装。フルタイム4WD XGiとなった。同年8月に4速ロックアップ付きAT車を追加。ちなみに1.6Lの「フルタイム4WD XGi」型式こそE-BWMRだっが、コンポーネンツはE-BFMRと共通である
* 1987年4月 - ワゴン・バンがマイナーチェンジボディのフェイスリフト、及びワゴンのエンジンをE型からB型の1.6L EGIへと換装。フルタイム4WD XGiとFF駆動XEとなXG廃止された。
* 1987年8月 - ハッチバック・セダン・ワゴンのフルタイム4WD XGiに4速ロックアップ付きAT車を追加。
* [[1988年]]1月 - 各種[[特別仕様車]]を発売。1.3Lモデルの最廉価グレードをベースにエアコン、パワーステアリングなどが標準装備された「クレール」シリーズや、3ドアハッチバックの「フルタイム4WD XR」とセダンの「フルタイム4WD XL」をベースにタコメーターを省略した廉価グレード「レバンテ」、そして4ドアセダンのB6型DOHCエンジン搭載グレード「4ドアセダン GT」をベースにし、[[資生堂]]の男性用[[化粧品]]「タクティクス」との[[コラボレーション]]から生まれた「'''ファミリア タクティクスバージョン'''」(全国100台限定)を発売。現在も南米にて、セダン、ハッチバックが継続販売されている。
* [[1988年]]1月 - 各種[[特別仕様車]]を発売。1.3Lモデルの最廉価グレードをベースにエアコン、パワーステアリングなどが標準装備された「クレール」シリーズや、3ドアハッチバックの「フルタイム4WD XR」とセダンの「フルタイム4WD XL」をベースにタコメーターを省略した廉価グレード「レバンテ」、そして4ドアセダンのB6型DOHCエンジン搭載グレード「4ドアセダン GT」をベースにし、[[資生堂]]の男性用[[化粧品]]「タクティクス」との[[コラボレーション]]から生まれた「'''ファミリア タクティクスバージョン'''」(全国100台限定)を発売。現在も南米にて、セダン、ハッチバックが継続販売されている。
* 1988年2月 ‐ セダンの1500XGをベースに、アルミホイール付き185/60R14タイヤ&アルミホイールやMOMO製ステアリングを装備したスポーティモデルのグランツを発表。また、1500にラグジュアリーグレードであるS-XEを追加設定。
* 1988年2月 ‐ セダンの1500XGをベースに、アルミホイール付き185/60R14タイヤ&アルミホイールやMOMO製コブラⅡステアリングを装備したスポーティモデルのグランツを発表。また、1500にラグジュアリーグレードであるS-XE(それまでB6 EGIのみ)を追加設定。
* [[1989年]]2月 - セダンとハッチバックが7代目にモデルチェンジ。ワゴン・バンは継続販売。
* 1989年11月‐6代目登場以降も継続生産されていたワゴン・バンがマイナーチェンジ。ワゴンに「ビジネスシリーズ」として1.3L &1.7Lディーゼルの「DX」と1.5Lの「XE」を追加。「XGi」はタイヤが175/70R13から175/65R14にインチアップされ、フロント&リアバンパーを一体成型のカラードタイプへと変更。AT車にシフトロック機構を追加。バンにフルタイム4WDを追加(B6エンジン(キャブレター仕様)&5速MTのみの設定)7代目登場後の[[1994年]]9月まで生産され、以降は日産の[[OEM]]車となった。
* 1989年11月‐ 7代目登場以降も継続生産されていたワゴン・バンがマイナーチェンジ。ワゴンにビジネスシリーズとして1.3L&1.7LディーゼルのDXと1.5LのXEを追加。これに伴い、バンXEは廃止された。一方、XGiはタイヤが175/70R13から175/65R14にインチアップされ、フロント&リアバンパーを一体成型のカラードタイプへと変更。AT車にシフトロック機構を追加。バンにフルタイム4WDを追加(B6エンジン(キャブレター仕様)&5速MT・DXのみの設定。最大積載量は300㎏となる)。
* [[1994年]]9月 - ワゴンとバンの販売終了。以降は日産ADの[[OEM]]車となった。
* モータースポーツ
* モータースポーツ
WRCでは次なるBG8Zファミリアにバトンタッチするまで、前期型を継続採用。日本国内においても、このWRCカーのベースモデルである3ドアGT-Xが圧倒的な人気を誇った。
WRCでは次なるBG8Zファミリアにバトンタッチするまで、前期型を継続採用。日本国内においても、このWRCカーのベースモデルである3ドアGT-Xが圧倒的な人気を誇った。
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テレビ朝日系列で放送された特撮テレビドラマ『[[超人機メタルダー]]』にて、主人公メタルダーのライドメカ「メタルチャージャー」のベース車として登場した。赤の3ドア車を改造装飾なしでそのまま使い、実車のフォルムそのままで「車体両サイドの装甲が主翼に変化し前部と尾翼を展開して飛行する」ギミックが追加されていた。
テレビ朝日系列で放送された特撮テレビドラマ『[[超人機メタルダー]]』にて、主人公メタルダーのライドメカ「メタルチャージャー」のベース車として登場した。赤の3ドア車を改造装飾なしでそのまま使い、実車のフォルムそのままで「車体両サイドの装甲が主翼に変化し前部と尾翼を展開して飛行する」ギミックが追加されていた。


販売終了前月までの新車登録台数の累計は、41万2223台<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第11号19ページより。</ref>
販売終了前月までの新車登録台数の累計は、41万2,223台<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第11号19ページより。</ref>

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ファイル:Rétromobile 2011 - Mazda 323 4WD Groupe N - 001.jpg|WRC参戦車
Rétromobile 2011 - Mazda 323 4WD Groupe N - 001.jpg|WRC参戦車
ファイル:Mazda 323 rear 20070920.jpg|Mazda 323 3ドア(後期型・リア)
Mazda 323 rear 20070920.jpg|Mazda 323 3ドア(後期型・リア)
ファイル:Mazda 323 estate 1598cc registered June 1993.jpg|Mazda 323 ワゴン
Mazda 323 estate 1598cc registered June 1993.jpg|Mazda 323 ワゴン
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352行目: 356行目:
| 車名=マツダ・ファミリア(7代目)
| 車名=マツダ・ファミリア(7代目)
| 車名補=BG型
| 車名補=BG型
| 1枚目画像の説明=3ドアハッチバック <BR>GTX(アルミホイルは社外品)
| 1枚目画像の説明=3ドアハッチバック <BR>GTX(ホイルは社外品)
| 1枚目画像名=Mazda bg gtx.JPG
| 1枚目画像名=Mazda bg gtx.JPG
| 2枚目画像の説明=セダン<BR>インタープレー(前期型) フロント
| 2枚目画像の説明=セダン<BR>インタープレー(前期型) フロント
364行目: 368行目:
| モーター=
| モーター=
| トランスミッション=4速 / 3速AT<br />5速 / 4速MT
| トランスミッション=4速 / 3速AT<br />5速 / 4速MT
| サスペンション=前/後:[[ストラット式サスペンション]]
| サス=ストラット式サスペンション
| サス後=ストラット式サスペンション
| 駆動方式=FF / 4WD
| 駆動方式=FF / 4WD
| 全長=4,030mm
| 全長=4,030mm
375行目: 380行目:
| 自由項目1(内容)=3ドア インタープレー 1.5DOHC 4速AT
| 自由項目1(内容)=3ドア インタープレー 1.5DOHC 4速AT
| 自由項目2(項目名)= 販売終了前月までの新車登録台数の累計
| 自由項目2(項目名)= 販売終了前月までの新車登録台数の累計
| 自由項目2(内容)= 52万5313台<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第12号17ページより。</ref>
| 自由項目2(内容)= 52万5,313台<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第12号17ページより。</ref>
| 別名=欧州:マツダ・323
| 別名=欧州:マツダ・323
| プラットフォーム=[[マツダ・Bプラットフォーム#BG|マツダ・BGプラットフォーム]]
| プラットフォーム=[[マツダ・Bプラットフォーム#BG|マツダ・BGプラットフォーム]]
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* [[1989年]]2月 - 7代目発売。キャッチコピーは「'''新ファミリア系列'''」で、フルタイム4WDはB6キャブレター車は先代同様、センターデフロックスイッチ付きのフルタイム4WDとなった。1.8Lのターボ車は、センターデフにビスカスLSDを配し、デフロックスイッチがなくなった。リアデフには、ビスカスLSDが装備され、センターデフロックスイッチ廃止の後押しをした。1.5Lの4WDは廃止され、B6に一本化された。セダン4WDからは、先代にあったリアワイパーも廃止された。フルタイム4WD車全グレードに、ヘッドランプウォッシャーがメーカーオプションで用意された。デザインはハッチバック、セダン、アスティナがそれぞれ全く別の異なったデザインとなり、同じファミリアの名前を用いていても外観は完全に別々の車の形状をしていた。ハッチバックは全長を詰めてコンパクトさを演出し、プジョー205を思わせ、セダンは当時発売されていた[[メルセデス・ベンツ 190E]]の影響を大きく受けたボディフォルム、後述するアスティナは、ボルボ480を彷彿するデザインを与えられ「[[マツダ・ファミリアアスティナ|アスティナ]]」として独自の道を歩みはじめる。テレビCMには日本のロックバンド、[[サディスティック・ミカ・バンド]]、[[パール兄弟]]、[[フリッパーズ・ギター]]、[[チェッカーズ]]等の楽曲が起用された。モデル末期となる1993年頃のテレビCMには、[[所ジョージ]]が出演していた。なおワゴン・バンは先代BFのままでエンブレムの変更など、一部の改良にとどまった。[[プラットフォーム (自動車)|プラットフォーム]]に[[マツダ・Bプラットフォーム#BG|マツダ・BGプラットフォーム]]を採用。エンジンはディーゼルを除き、DOHCだけでなくSOHCも全て16バルブ化され、ホイールのPCDが114.3mmから100mmに変更になった。
* [[1989年]]2月 - 7代目発売。キャッチコピーは「'''新ファミリア系列'''」で、フルタイム4WDはB6キャブレター車は先代同様、センターデフロックスイッチ付きのフルタイム4WDとなった。1.8Lのターボ車は、センターデフにビスカスLSDを配し、デフロックスイッチがなくなった。リアデフには、ビスカスLSDが装備され、センターデフロックスイッチ廃止の後押しをした。1.5Lの4WDは廃止され、B6に一本化された。セダン4WDからは、先代にあったリアワイパーも廃止された。フルタイム4WD車全グレードに、ヘッドランプウォッシャーがメーカーオプションで用意された。デザインはハッチバック、セダン、アスティナがそれぞれ全く別の異なったデザインとなり、同じファミリアの名前を用いていても外観は完全に別々の車の形状をしていた。ハッチバックは全長を詰めてコンパクトさを演出し、プジョー205を思わせ、セダンは当時発売されていた[[メルセデス・ベンツ 190E]]の影響を大きく受けたボディフォルム、後述するアスティナは、ボルボ480を彷彿するデザインを与えられ「[[マツダ・ファミリアアスティナ|アスティナ]]」として独自の道を歩みはじめる。テレビCMには日本のロックバンド、[[サディスティック・ミカ・バンド]]、[[パール兄弟]]、[[フリッパーズ・ギター]]、[[チェッカーズ]]等の楽曲が起用された。モデル末期となる1993年頃のテレビCMには、[[所ジョージ]]が出演していた。なおワゴン・バンは先代BFのままでエンブレムの変更など、一部の改良にとどまった。[[プラットフォーム (自動車)|プラットフォーム]]に[[マツダ・Bプラットフォーム#BG|マツダ・BGプラットフォーム]]を採用。エンジンはディーゼルを除き、DOHCだけでなくSOHCも全て16バルブ化され、ホイールのPCDが114.3mmから100mmに変更になった。
* 1989年4月 - アスティナが追加発売。
*また、この7代目でも平行して[[姉妹車]]の[[フォード・レーザー]]がオートラマ系列で販売されたが、ファミリアと大幅に異なるデザインが与えられ、特に3ドアは「クーペ」スタイルとなった。
* また、この7代目でも平行して[[姉妹車]]の[[フォード・レーザー]]がオートラマ系列で販売されたが、ファミリアと大幅に異なるデザインが与えられ、特に3ドアは「クーペ」スタイルとなった。
* [[1991年]]1月 - マイナーチェンジ。内外装のフェイスリフトを行い、1.5L DOHCエンジンの可変バルブ化ならびにキャブ仕様の電子制御燃料噴射(EGI-S)仕様への変更が行われた。
* [[1991年]]1月 - マイナーチェンジ。内外装のフェイスリフトを行い、1.5L DOHCエンジンの可変バルブ化ならびにキャブ仕様の電子制御燃料噴射(EGI-S)仕様への変更が行われた。
* [[1994年]]5月<ref>{{cite web|url=https://www.carsensor.net/catalog/mazda/familia_sedan/F001/|title=ファミリアセダン(マツダ)1989年2月~1994年5月生産モデルのカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=リクルート株式会社|date=2020-1-25|accessdate=2020-1-25}}</ref> <ref>{{cite web|url=https://www.carsensor.net/catalog/mazda/familia_astina/|title=ファミリアアスティナ(マツダ)のカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=リクルート株式会社|date=2020-1-25|accessdate=2020-1-25}}</ref>- セダンとアスティナの生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
* [[1994年]]5月<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.carsensor.net/catalog/mazda/familia_sedan/F001/|title=ファミリアセダン(マツダ)1989年2月~1994年5月生産モデルのカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=リクルート株式会社|date=2020-01-25|accessdate=2020-01-25}}</ref> <ref>{{Cite web|和書|url=https://www.carsensor.net/catalog/mazda/familia_astina/|title=ファミリアアスティナ(マツダ)のカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=リクルート株式会社|date=2020-01-25|accessdate=2020-01-25}}</ref>- セダンとアスティナの生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
* [[1994年]]6月 - セダンが8代目にフルモデルチェンジして販売終了。アスティナ<ref>{{cite web|url=https://gazoo.com/catalog/maker/MAZDA/FAMILIA_ASTINA/|title=ファミリアアスティナ|トヨタ自動車のクルマ情報サイト-GAZOO|publisher=トヨタ自動車株式会社|date=2020-1-25|accessdate=2020-1-25}}</ref>も廃止された。ハッチバックはクレールGスペシャルとTBの2グレードが継続生産。
* 1994年6月 - セダンが8代目にフルモデルチェンジして販売終了。アスティナ<ref>{{Cite web|和書|url=https://gazoo.com/catalog/maker/MAZDA/FAMILIA_ASTINA/|title=ファミリアアスティナ|トヨタ自動車のクルマ情報サイト-GAZOO|publisher=トヨタ自動車株式会社|date=2020-01-25|accessdate=2020-01-25}}</ref>も廃止された。ハッチバックはクレールGスペシャルとTBの2グレードが継続生産。
* [[1996年]]9月<ref>{{cite web|url=https://www.carsensor.net/catalog/mazda/familia/F001/|title=ファミリア(マツダ)1989年2月~1996年9月生産モデルのカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=リクルート株式会社|date=2020-1-26|accessdate=2020-1-26}}</ref> - ハッチバックの生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
* [[1996年]]9月<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.carsensor.net/catalog/mazda/familia/F001/|title=ファミリア(マツダ)1989年2月~1996年9月生産モデルのカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=リクルート株式会社|date=2020-01-26|accessdate=2020-01-26}}</ref> - ハッチバックの生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
* [[1996年]]10月 - ハッチバックが8代目にフルモデルチェンジして販売終了。
* 1996年10月 - ハッチバックが8代目にフルモデルチェンジして販売終了。
;[[マツダ・ファミリアアスティナ|ファミリアアスティナ]]
; [[マツダ・ファミリアアスティナ|ファミリアアスティナ]]
1989年4月発売開始。5ドアモデルのアスティナは、かつての5ドアハッチバック車が持っていた「実用車」の概念を完全に覆す「4ドア・クーペ」のコンセプトで作られ、新たに「[[マツダ・ファミリアアスティナ|アスティナ]]」のネーミングを与えられた。また1990年まで販売していた[[マツダ・エチュード]]の後釜というポジションも担っている。同型の[[姉妹車]]となる[[マツダ・ユーノス100|ユーノス100]]も[[ユーノス店]]向けに供給された。ボブスレーがデザインのモチーフとされている。[[リトラクタブルヘッドランプ]]の採用などにより、非常にスポーティなスタイルであったが、大人4人分の空間と荷物スペースはきっちりと確保されており、この高い実用性と走りの融合が[[ヨーロッパ]]で人気を集めた。このアスティナは次世代で[[マツダ・ランティス|ランティス]]へと発展する。
1989年4月発売開始。5ドアモデルのアスティナは、かつての5ドアハッチバック車が持っていた「実用車」の概念を完全に覆す「4ドア・クーペ」のコンセプトで作られ、新たに「[[マツダ・ファミリアアスティナ|アスティナ]]」のネーミングを与えられた。また1990年まで販売していた[[マツダ・エチュード|エチュード]]の後釜というポジションも担っている。同型の[[姉妹車]]となる[[マツダ・ユーノス100|ユーノス100]]も[[ユーノス店]]向けに供給された。ボブスレーがデザインのモチーフとされている。[[リトラクタブルヘッドランプ]]の採用などにより、非常にスポーティなスタイルであったが、大人4人分の空間と荷物スペースはきっちりと確保されており、この高い実用性と走りの融合が[[ヨーロッパ]]で人気を集めた。このアスティナは次世代で[[マツダ・ランティス|ランティス]]へと発展する。
;サプリーム
; サプリーム
通常グレードとは別に高級仕様として設定されたセダン。前後バンパーが対米輸出仕様の長いものとなり、リアナンバープレートも対米輸出仕様と同じく取り付け位置がトランクリッド側になる。内装は電動スライドシートを装備するなど5ナンバーのファミリーカーでありながら一つ上のクラス並の装備を備える。エンジンなどは1.5Lのセダンと同じものとなる。
通常グレードとは別に高級仕様として設定されたセダン。前後バンパーが対米輸出仕様の長いものとなり、リアナンバープレートも対米輸出仕様と同じく取り付け位置がトランクリッド側になる。内装は電動スライドシートを装備するなど5ナンバーのファミリーカーでありながら一つ上のクラス並の装備を備える。エンジンなどは1.5Lのセダンと同じものとなる。
;GT-X
; GT-X
WRCをねらったモデルは、GT-Xとして登場した。1.8Lで180psを出すこのグレードは、旋廻性を考慮して、センターデフロックを排除し、ビスカスLSDが導入された。リアデフも純正でビスカスLSDが装備された。前後輪の駆動力配分は前43:後57。[[世界ラリー選手権|WRC]]で1989年および1991年の[[グループN]]部門ドライバーズ・チャンピオンシップを勝ち取った。しかし、インタークーラーが横置きで、放熱に問題があった。その後、1992年1月にWRCでのパワー不足を補うためにGT-R(210ps)を発売。インタークーラーもフロントに設置された。[[バブル崩壊]]による会社の資金難により、ワークスチームは1992年をもってWRCからは無期限撤退となり、以降の参戦はなかったが、プライベートチームにより、1993年グループNチャンピオンとなるほか、全日本ダートトライアル選手権三連覇を達成した。他には先代と同様にGT-Xベースの競技モデルとしてGT-A、そしてその後継にGT-RベースのGT-Aeがある。
WRCをねらったモデルは、GT-Xとして登場した。1.8Lで180psを出すこのグレードは、旋廻性を考慮して、センターデフロックを排除し、ビスカスLSDが導入された。リアデフも純正でビスカスLSDが装備された。前後輪の駆動力配分は前43:後57。[[世界ラリー選手権|WRC]]で1989年および1991年の[[グループN]]部門ドライバーズ・チャンピオンシップを勝ち取った。しかし、インタークーラーが横置きで、放熱に問題があった。その後、1992年1月にWRCでのパワー不足を補うためにGT-R(210PS)を発売。インタークーラーもフロントに設置された。[[バブル崩壊]]による会社の資金難により、ワークスチームは1992年をもってWRCからは無期限撤退となり、以降の参戦はなかったが、プライベートチームにより、1993年グループNチャンピオンとなるほか、全日本ダートトライアル選手権三連覇を達成した。他には先代と同様にGT-Xベースの競技モデルとしてGT-A、そしてその後継にGT-RベースのGT-Aeがある。
なお、セダンにもGT-Xは設定された。
なお、セダンにもGT-Xは設定された。
;∞(アンフィニ)
; ∞(アンフィニ)
当時[[マツダ・RX-7|RX-7]]、[[マツダ・カペラ|カペラ]]にてスポーツチューンの特別限定車として発売されていたアンフィニ(∞)グレードが、セダンに設定された。GT-Xと同じ1.8Lエンジンを搭載したがNA化され、アンフィニグレードの特徴であるFFスポーツとなった(4WDではない)。フロントデフはビスカスLSDが標準装備された。リアに張られた∞デカールと、フロントノーズの一部が3ドアハッチバック用のものを流用している点、グリルに∞マークがある点、[[BBSジャパン|BBS]]製専用ホイール、専用ボディカラー(シェイドグリーンメタリック)の設定が、一般のファミリアセダンとの見分けポイントである。
当時[[マツダ・RX-7|RX-7]]、[[マツダ・カペラ|カペラ]]にてスポーツチューンの特別限定車として発売されていたアンフィニ(∞)グレードが、セダンに設定された。GT-Xと同じ1.8Lエンジンを搭載したがNA化され、アンフィニグレードの特徴であるFFスポーツとなった(4WDではない)。フロントデフはビスカスLSDが標準装備された。リアに張られた∞デカールと、フロントノーズの一部が3ドアハッチバック用のものを流用している点、グリルに∞マークがある点、[[BBSジャパン|BBS]]製専用ホイール、専用ボディカラー(シェイドグリーンメタリック)の設定が、一般のファミリアセダンとの見分けポイントである。
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ファイル:Mazda familia bg5p interplay 1 r.jpg|セダン<BR>インタープレー(前期型) リア
Mazda familia bg5p interplay 1 r.jpg|セダン<br />インタープレー(前期型) リア
ファイル:マツダ・ファミリア フロント.jpg|セダン <BR>インタープレー(後期型) フロント
マツダ・ファミリア フロント.jpg|セダン <br />インタープレー(後期型) フロント
ファイル:マツダ・ファミリア リア.jpg|セダン <BR>インタープレー(後期型) リア
マツダ・ファミリア リア.jpg|セダン <br />インタープレー(後期型) リア
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| 2枚目画像の説明=NEO<br />1994年6月 - 1996年10月
| 2枚目画像の説明=NEO<br />1994年6月 - 1996年10月
| 2枚目画像名=Mazda FAMILIA NEO (BH) front.JPG
| 2枚目画像名=Mazda FAMILIA NEO (BH) front.JPG
| 3枚目画像の説明=3ドアハッチバック(CIマーク導入後)<br />1997年 - 1999年<br/><small>※画像は欧州向けの323ハッチバック</small>
| 3枚目画像の説明=3ドアハッチバック(現行CIマーク導入後)<br />1997年 - 1999年<br/><small>※画像は欧州向けの323ハッチバック</small>
| 3枚目画像名=Mazda 323 front 20070326.jpg
| 3枚目画像名=Mazda 323 front 20070326.jpg
| 販売期間=1994年6月 - 1999年8月
| 販売期間=1994年6月 - 1999年8月
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| エンジン=BP-ZE型1.8L 直4 DOHC<br />B6-DE型 1.6L 直4 DOHC<br />B5-ZE型 1.5L 直4 DOHC<br />Z5-DE型 1.5L 直4 DOHC<br />Z5-DEL型 1.5L 直4 DOHCリーンバーン(Z-LEAN:ゼット・リーン)仕様<br />B3-ME型 1.3L 直4 SOHC<br />4EE1-T型 ディーゼル1.7L 直4 ターボ
| エンジン=BP-ZE型1.8L 直4 DOHC<br />B6-DE型 1.6L 直4 DOHC<br />B5-ZE型 1.5L 直4 DOHC<br />Z5-DE型 1.5L 直4 DOHC<br />Z5-DEL型 1.5L 直4 DOHCリーンバーン(Z-LEAN:ゼット・リーン)仕様<br />B3-ME型 1.3L 直4 SOHC<br />4EE1-T型 ディーゼル1.7L 直4 ターボ
| トランスミッション=4速AT / 5速MT
| トランスミッション=4速AT / 5速MT
| サスペンション=:マクファーソン式<br/>後:ストラット
| サス前=ストラット
| サス後=ストラット
| 駆動方式=FF / 4WD
| 駆動方式=FF / 4WD
| 全長=4,335mm
| 全長=4,335mm
432行目: 439行目:
| プラットフォーム=[[マツダ・Bプラットフォーム#BH|マツダ・BHプラットフォーム]]
| プラットフォーム=[[マツダ・Bプラットフォーム#BH|マツダ・BHプラットフォーム]]
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*[[1994年]]6月 - 8代目発売。[[プラットフォーム (自動車)|プラットフォーム]]に[[マツダ・Bプラットフォーム#BH|マツダ・BHプラットフォーム]]を採用。ホイールベースが伸ばされ、セダンはマツダの時流であったイタリアンなデザイン、3ドアハッチバックには「ネオ(NEO)」というサブネームが付けられ、2代目[[フォード・フォーカス]]のようなクーペルック(カムバックスタイル)の奇抜なデザインだった。イメージ的には[[マツダ・ランティス|ランティス]](国外向けの名称が323F/323アスティナ)の3ドアクーペ版とされる。セダンは、初代[[ルノー・ラグナ]]のデザインと共通性がある。ラグナをデザインした[[パトリック・ルケマン]]は、8代目ファミリア開発当時フォードのデザイナーであり、その後ルノーに移籍しラグナをデザインした。
* [[1994年]]6月 - 8代目発売。[[プラットフォーム (自動車)|プラットフォーム]]に[[マツダ・Bプラットフォーム#BH|マツダ・BHプラットフォーム]]を採用。ホイールベースが伸ばされ、セダンはマツダの時流であったイタリアンなデザイン、3ドアハッチバックには「ネオ(NEO)」というサブネームが付けられ、2代目[[フォード・モーター|フォード]]・[[フォード・フォーカス|フォーカス]]のようなクーペルック(カムバックスタイル)の奇抜なデザインだった。イメージ的には[[マツダ・ランティス|ランティス]](国外向けの名称が323F/323アスティナ)の3ドアクーペ版とされる。セダンは、初代[[ルノー]][[ルノー・ラグナ|ラグナ]]のデザインと共通性がある。ラグナをデザインした[[パトリック・ルケマン]]は、8代目ファミリア開発当時フォードのデザイナーであり、その後ルノーに移籍しラグナをデザインした。
:エンジンは1.5L・1.6L(フルタイム4WDのみ)1.8L(後に追加された)・[[いすゞ自動車|いすゞ]]製の1.7L 空冷インタークーラー付ターボディーゼル(スポーツカー以外では珍しく、後発の[[トヨタ・タウンエースノア]]/[[トヨタ・ライトエースノア|ライトエースノア]]のディーゼルターボ車同様ボンネットにインタークーラーの冷却用エアインテークが設けされている)の3本立てとなり、1.5Lには[[リーンバーン]](通称:Z-LEAN(ゼット・リーン))エンジン車も設定された。3ドアにおいては、「NEO」のグレード展開の兼ね合いのため、1996年10月まで先代モデルの1.3L<ref group="注">自家用向けのクレールGスペシャルとビジネス向けのTB。</ref>が継続生産されていた。この代以降、ワゴンとバンの自社開発をやめ、日産からOEM供給を受ける<ref group="注">ワゴン/バンが日産のOEMとなった背景については[[マツダ・ボンゴ|ボンゴ]]の項目を参照。</ref>。姉妹車のフォード・レーザーは、この代で再びファミリアとデザインが共通化される。前期のCMキャラクターは当初は[[大槻ケンヂ]]・[[鈴木杏樹]]・[[草刈正雄]]・[[野村佑香]]が起用されていたが、後に[[とんねるず]]に変更となった。前期のCMキャッチコピーは「'''新方向ファミリア'''」「'''いいとこだらけのファミリアだ!!'''」である。
: エンジンは1.5L・1.6L(フルタイム4WDのみ)1.8L(後に追加された)・[[いすゞ自動車|いすゞ]]製の1.7L 空冷インタークーラー付ターボディーゼル(スポーツカー以外では珍しく、後発のトヨタ・[[トヨタ・タウンエースノア|タウンエースノア]]/[[トヨタ・ライトエースノア|ライトエースノア]]のディーゼルターボ車同様ボンネットにインタークーラーの冷却用エアインテークが設けされている)の3本立てとなり、1.5Lには[[リーンバーン]](通称:Z-LEAN(ゼット・リーン))エンジン車も設定された。3ドアにおいては、「NEO」のグレード展開の兼ね合いのため、1996年10月まで先代モデルの1.3L<ref group="注">自家用向けのクレールGスペシャルとビジネス向けのTB。</ref>が継続生産されていた。この代以降、ワゴンとバンの自社開発をやめ、日産からOEM供給を受ける<ref group="注">ワゴン/バンが日産のOEMとなった背景については[[マツダ・ボンゴ|ボンゴ]]の項目を参照。</ref>。姉妹車のフォード・レーザーは、この代で再びファミリアとデザインが共通化される。前期のCMキャラクターは当初は[[大槻ケンヂ]]・[[鈴木杏樹]]・[[草刈正雄]]・[[野村佑香]]が起用されていたが、後に[[とんねるず]]に変更となった。前期のCMキャッチコピーは「'''新方向ファミリア'''」「'''いいとこだらけのファミリアだ!!'''」である。
:発売当初はクラストップの低価格を売りとしていたが、実態は最廉価モデルの価格であり、中級以上のグレードではライバル車と価格面での優位性はほとんどなかった。当時はマツダに限らず各社がコスト削減に取り組んでいた時代で、このモデルも先代よりさらにコストダウンされていた。
: 発売当初はクラストップの低価格を売りとしていたが、実態は最廉価モデルの価格であり、中級以上のグレードではライバル車と価格面での優位性はほとんどなかった。当時はマツダに限らず各社がコスト削減に取り組んでいた時代で、このモデルも先代よりさらにコストダウンされていた。
:3ドアNEOは日本国外では高い人気を獲得したが、日本では奇抜なデザイン故に不評となり、マツダの基幹車種であるにもかかわらず月販100台前後に留まっていた。
: 3ドアNEOは日本国外では高い人気を獲得したが、日本では奇抜なデザイン故に不評となり、マツダの基幹車種であるにもかかわらず月販100台前後に留まっていた。
:この世代から、[[マツダ・ルーチェ|ルーチェ]]や[[マツダ・カペラ|カペラ]]に代わって[[教習車]]が設定されたが、全長が規定(4400mm以上)を満たさないため、輸出仕様の大型バンパーを装着していた。
: この世代から、[[マツダ・ルーチェ|ルーチェ]]や[[マツダ・カペラ|カペラ]]に代わって[[教習車]]が設定されたが、全長が規定(4400mm以上)を満たさないため、対米輸出仕様の大型バンパーを装着していた。
* [[1995年]]8月<ref>{{cite web|url=https://gazoo.com/catalog/maker/MAZDA/FAMILIA_NEO/|title=ファミリアネオ|トヨタ自動車のクルマ情報サイト-GAZOO|publisher=トヨタ自動車株式会社|date=2020-1-25|accessdate=2020-1-25}}</ref> - 日本国内向けNEOの生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
* [[1995年]]8月<ref>{{Cite web|和書|url=https://gazoo.com/catalog/maker/MAZDA/FAMILIA_NEO/|title=ファミリアネオ|トヨタ自動車のクルマ情報サイト-GAZOO|publisher=トヨタ自動車株式会社|date=2020-01-25|accessdate=2020-01-25}}</ref> - 日本国内向けNEOの生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
* [[1995年]]12月 - ファミリア生産累計1,000万台を達成。
* 1995年12月 - ファミリア生産累計1,000万台を達成。
* [[1996年]]9月<ref>{{cite web|url=https://www.carsensor.net/catalog/mazda/familia_neo/|title=ファミリアNEO(マツダ)のカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=リクルート株式会社|date=2020-1-26|accessdate=2020-1-26}}</ref> - 日本国内向けNEOの販売終了。
* [[1996年]]9月<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.carsensor.net/catalog/mazda/familia_neo/|title=ファミリアNEO(マツダ)のカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=リクルート株式会社|date=2020-01-26|accessdate=2020-01-26}}</ref> - 日本国内向けNEOの販売終了。日本国外向けの323Cは継続
* [[1996年]]10月 - マイナーチェンジ。NEOは国内向けラインナップから外され、テコ入れ且つ代替としてオーソドックスなスタイルの3ドアハッチバック(向けの称は323P)が加わる<ref group="注">ただし姉妹車のレーザーはNEOのボディで継続販売した。</ref>。日本国外向けはNEO(名前は323C)も併売。セダンは新3ドアのデザインに合わせてフェイスリフトされ、全車インパネを刷新。ヘッドランプは全車マルチリフレクター化された(日本国内向けのみ)他にも、全車エアバッグ標準装備となった。1.3L SOHC 16バルブ EGIガソリンエンジンを追加。CMキャラクターは先述のとんねるずから[[アンドレ・アガシ]]に変更。
* 1996年10月 - マイナーチェンジ。NEO代替としてオーソドックスなスタイルの3ドアハッチバック(外名:323P)が加わる<ref group="注">ただし姉妹車のレーザーはNEOのボディで継続販売した。</ref>。セダンは新3ドアのデザインに合わせてフェイスリフトされ、全車インパネを刷新。ヘッドランプは全車マルチリフレクター化された(日本国内向けのみ)他にも、全車エアバッグ標準装備となった。1.3L SOHC 16バルブ EGIガソリンエンジンを追加。CMキャラクターは[[アンドレ・アガシ]]に変更。
* [[1997年]]10月 - 一部改良。同年制定されたCIマークのエンブレムが装着されるようになる。
* [[1997年]]10月 - 一部改良。同年制定されたCIマークのエンブレムが装着されるようになる。
* [[1998年]]5月<ref>{{cite web|url=https://www.carsensor.net/catalog/mazda/familia_sedan/F002/|title=ファミリアセダン(マツダ)1994年6月~1998年5月生産モデルのカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=リクルート株式会社|date=2020-1-26|accessdate=2020-1-26}}</ref> - セダンの生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
* [[1998年]]5月<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.carsensor.net/catalog/mazda/familia_sedan/F002/|title=ファミリアセダン(マツダ)1994年6月~1998年5月生産モデルのカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=リクルート株式会社|date=2020-01-26|accessdate=2020-01-26}}</ref> - セダンの生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
* [[1999年]]7月<ref>{{cite web|url=https://www.carsensor.net/catalog/mazda/familia/|title=ファミリア(マツダ)のカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=リクルート株式会社|date=2020-1-26|accessdate=2020-1-26}}</ref> - ハッチバックの生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
* [[1999年]]7月<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.carsensor.net/catalog/mazda/familia/|title=ファミリア(マツダ)のカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=リクルート株式会社|date=2020-01-26|accessdate=2020-01-26}}</ref> - ハッチバックの生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
* [[1999年]]8月<ref>{{cite web|url=https://gazoo.com/catalog/maker/MAZDA/FAMILIA/199406|title=ファミリア(1994年6月~1999年8月)|トヨタ自動車のクルマ情報サイト-GAZOO|publisher=トヨタ自動車株式会社|date=2020-1-26|accessdate=2020-1-26}}</ref> - 8代目モデル販売終了。
* 1999年8月<ref>{{Cite web|和書|url=https://gazoo.com/catalog/maker/MAZDA/FAMILIA/199406|title=ファミリア(1994年6月~1999年8月)|トヨタ自動車のクルマ情報サイト-GAZOO|publisher=トヨタ自動車株式会社|date=2020-01-26|accessdate=2020-01-26}}</ref> - 8代目モデル販売終了。
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ファイル:Mazda Familia Sedan 1994.JPG|教習仕様(前期型)<br />1994年6月 - 1996年10月
Mazda Familia Sedan 1994.JPG|教習仕様(前期型)<br />1994年6月 - 1996年10月
ファイル:8th generation Mazda Familia rear.jpg|セダン リア(前期型)<br />1994年6月 - 1996年10月
8th generation Mazda Familia rear.jpg|セダン リア(前期型)<br />1994年6月 - 1996年10月
ファイル:Mazda FAMILIA NEO (BH) rear.JPG|NEO リア
Mazda FAMILIA NEO (BH) rear.JPG|NEO リア
ファイル:Mazda 323 rear 20070326.jpg|3ドアハッチバック リア(CIマーク導入後)<br />1997年10月 - 1999年8月
Mazda 323 rear 20070326.jpg|3ドアハッチバック リア(CIマーク導入後)<br />1997年10月 - 1999年8月
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470行目: 477行目:
| 最大トルク=18.10kgfm/5000rpm
| 最大トルク=18.10kgfm/5000rpm
| トランスミッション=4速AT / 5速MT
| トランスミッション=4速AT / 5速MT
| サスペンション=4輪ストラット
| サス=ストラット
| サス後=ストラット
| 駆動方式=FF / 4WD
| 駆動方式=FF / 4WD
| 全長=4,200mm
| 全長=4,200mm
487行目: 495行目:
| プラットフォーム=[[マツダ・Bプラットフォーム#BJ|マツダ・BJプラットフォーム]]
| プラットフォーム=[[マツダ・Bプラットフォーム#BJ|マツダ・BJプラットフォーム]]
}}
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* [[1998年]](平成10年)6月 - マツダの設計によるファミリアとしては最後のフルモデルチェンジとなる。開発費を抑えるため、主要パーツはカペラと共通化された。[[プラットフォーム (自動車)|プラットフォーム]]に[[マツダ・Bプラットフォーム#BJ|マツダ・BJプラットフォーム]]を採用。セダンのデザインは7代目セダンによく似た極めて保守的なものだったが、5ドアは販売戦略上「S-ワゴン」と呼ばれ、[[スバル・インプレッサ|インプレッサスポーツワゴン]]や後発の[[トヨタ・アルテッツァ|アルテッツァジータ]]同様の、“ショートワゴン”的な5ドアハッチバックである。S-ワゴンの「S」には、“スポーティ、スタイリッシュ、ショート”の意味が込められている。4WDは、マツダとしては初となるスタンバイ式を1.5 Lに(セダン/S-ワゴン)、フルタイム式を1.8 Lに(S-ワゴンのみ)設定。先代までの1.6 L B6エンジンは当初より設定されなかった。1.8 L/フルタイム式は、1999年(平成11年)に追加された「スポルト20」に4WDが設定された事もあり、2000年(平成12年)10月のマイナーチェンジ時にカタログ落ちした。1.5 L エンジンは、ZL-DE(110 ps)とZL-VE(130 ps)の2種類がラインナップされ、ZL-VEにはS-VT([[可変バルブ機構|シーケンシャルバルブタイミング]])を採用した(エンジンカバーには“VARIABLE VALVE TIMING”と表記)。なお、3ドアハッチバックは8代目を継続販売していた(1999年まで)。姉妹車のフォード・レーザーは名前を「レーザーリデア(LASER LIDEA)」に変更。CMキャラクターは[[ヴァンサン・カッセル]]。
* [[1998年]](平成10年)6月 - マツダの設計によるファミリアとしては最後のフルモデルチェンジとなる。開発費を抑えるため、主要パーツはカペラと共通化された。[[プラットフォーム (自動車)|プラットフォーム]]に[[マツダ・Bプラットフォーム#BJ|マツダ・BJプラットフォーム]]を採用。セダンのデザインは7代目セダンによく似た極めて保守的なものだったが、5ドアは販売戦略上「S-ワゴン」と呼ばれ、[[SUBARU|スバル]]・[[スバル・インプレッサ|インプレッサスポーツワゴン]]や後発のトヨタ・[[トヨタ・アルテッツァ|アルテッツァジータ]]同様の、“ショートワゴン”的な5ドアハッチバックである。S-ワゴンの「S」には、“スポーティ、スタイリッシュ、ショート”の意味が込められている。4WDは、マツダとしては初となるスタンバイ式を1.5 Lに(セダン/S-ワゴン)、フルタイム式を1.8 Lに(S-ワゴンのみ)設定。先代までの1.6 L B6エンジンは当初より設定されなかった。輸出仕様にはB6ではなく、ZMエンジンという改良型の1.6Lエンジンがアジア向けに存在している。1.8 L/フルタイム式は、1999年(平成11年)に追加された「スポルト20」に4WDが設定された事もあり、2000年(平成12年)10月のマイナーチェンジ時にカタログ落ちした。1.5 L エンジンは、ZL-DE(110 ps)とZL-VE(130 ps)の2種類がラインナップされ、ZL-VEにはS-VT([[可変バルブ機構|シーケンシャルバルブタイミング]])を採用した(エンジンカバーには“VARIABLE VALVE TIMING”と表記)。なお、3ドアハッチバックは8代目を継続販売していた(1999年まで)。姉妹車のフォード・レーザーは名前を「レーザーリデア(LASER LIDEA)」に変更。CMキャラクターは[[ヴァンサン・カッセル]]。
* [[1999年]](平成11年)8月 - 2.0 L エンジンを積み[[エアロパーツ]]を纏った「スポルト20」が追加された(セダンは2001年〈平成13年〉に追加)。2.0 LのFS-ZE型はカペラからの移植。出力は170 ps(排出ガス規制クリアのため、2002年(平成14年)9月に165 psにダウン)。「スポルト20」のAT/FF車はアクティブマチック(マニュアルモード付きAT)が備わる(S-ワゴンのAT/4WD車はホールドモード付きAT)。
* [[1999年]](平成11年)8月 - 2.0 L エンジンを積み[[エアロパーツ]]を纏った「スポルト20」が追加された(セダンは2001年〈平成13年〉に追加)。2.0 LのFS-ZE型([[高オクタン価ガソリン|ハイオクガソリン]]仕様)はカペラからの移植。出力は170 PS(排出ガス規制クリアのため、2002年(平成14年)9月に165 PSにダウン)。「スポルト20」のAT/FF車はアクティブマチック(マニュアルモード付きAT)が備わる(S-ワゴンのAT/4WD車はホールドモード付きAT)。
* [[2000年]](平成12年)1月 - S-ワゴンの1.5S(AT/FF)をベースに専用のエアロパーツやシートなどを採用した限定車「エアロード」を発売。
* [[2000年]](平成12年)1月 - S-ワゴンの1.5S(AT/FF)をベースに専用のエアロパーツやシートなどを採用した限定車「エアロード」を発売。
* 2000年(平成12年)5月 - S-ワゴンの1.5S(FF)をベースにリアルーフスポイラーやボディ同色のサイドモールなどを採用した限定車「ブリーザ」を発売。
* 2000年(平成12年)5月 - S-ワゴンの1.5S(FF)をベースにリアルーフスポイラーやボディ同色のサイドモールなどを採用した限定車「ブリーザ」を発売。
496行目: 504行目:
* 2001年(平成13年)5月 - セダンの1.5RS(FF)をベースにS-ワゴンのスポルト20用の2.0 Lエンジンに変更した限定車「マツダスピードファミリア」を発売(詳細後述)。
* 2001年(平成13年)5月 - セダンの1.5RS(FF)をベースにS-ワゴンのスポルト20用の2.0 Lエンジンに変更した限定車「マツダスピードファミリア」を発売(詳細後述)。
* 2001年(平成13年)10月 - S-ワゴンのスポルト20をベースにした[[アウトドア]]向けを謳う特別限定車「フィールドブレイク」を発売。
* 2001年(平成13年)10月 - S-ワゴンのスポルト20をベースにした[[アウトドア]]向けを謳う特別限定車「フィールドブレイク」を発売。
* [[2003年]](平成15年)8月<ref>{{cite web|url=https://www.carsensor.net/catalog/mazda/familia_sedan/|title=ファミリアセダン(マツダ)のカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=リクルート株式会社|date=2020-1-26|accessdate=2020-1-26}}</ref> - セダンがオーダーストップに伴い生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
* [[2003年]](平成15年)8月<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.carsensor.net/catalog/mazda/familia_sedan/|title=ファミリアセダン(マツダ)のカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=リクルート株式会社|date=2020-01-26|accessdate=2020-01-26}}</ref> - セダンがオーダーストップに伴い生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
* 2003年(平成15年)10月 - 後継の[[マツダ・アクセラ|アクセラ]]が発売され、セダン販売終了。
* 2003年(平成15年)10月 - 後継の[[マツダ・アクセラ|アクセラ]]が発売され、セダン販売終了。
* [[2004年]](平成16年)3月<ref>{{cite web|url=https://www.carsensor.net/catalog/mazda/familia_s_wgn/|title=ファミリアS-ワゴン(マツダ)のカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=リクルート株式会社|date=2020-1-26|accessdate=2020-1-26}}</ref> - S-ワゴンもオーダーストップに伴い生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
* [[2004年]](平成16年)3月<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.carsensor.net/catalog/mazda/familia_s_wgn/|title=ファミリアS-ワゴン(マツダ)のカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=リクルート株式会社|date=2020-01-26|accessdate=2020-01-26}}</ref> - S-ワゴンもオーダーストップに伴い生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
* 2004年(平成16年)4月<ref>[https://web.archive.org/web/20040203025112/http://www.mazda.co.jp/product/wagon.html]</ref> - セダンの販売終了から半年、在庫整理のために継続販売されていたS-ワゴンも販売終了。自社生産としてのファミリアは9代40年の歴史に幕を閉じたが、「マツダ ファミリア」の車名自体は、他社製[[OEM]]となった「ファミリアワゴン」(7代目のみ)と[[商用車]]の「ファミリアバン」が継承している。[[台湾]]ではMazda3(アクセラ)が発売された後もしばらくの間、併売でこのBJ型が「'''マツダ・イサム・ゲンキ'''」の名で生産・販売されていた。なお“ゲンキ”の名はMazda3のサブネームとして残っている。
* 2004年(平成16年)4月<ref>[https://web.archive.org/web/20040203025112/http://www.mazda.co.jp/product/wagon.html]</ref> - セダンの販売終了から半年、在庫整理のために継続販売されていたS-ワゴンも販売終了。自社生産としてのファミリアは9代40年の歴史に幕を閉じたが、「マツダ ファミリア」の車名自体は、他社製[[OEM]]となった「ファミリアワゴン」(7代目のみ)と[[商用車]]の「ファミリアバン」が継承している。[[台湾]]では[[マツダ・MAZDA3|Mazda3]](アクセラ)が発売された後もしばらくの間、併売でこのBJ型が「'''マツダ・イサム・ゲンキ'''」の名で生産・販売されていた。なお“ゲンキ”の名はMazda3のサブネームとして残っている。
; マツダスピードファミリア
; マツダスピードファミリア
セダンタイプのスポーティーバージョンとして、2001年(平成13年)5月に100台限定として発売された限定車である。その後、同年9月に100余台が追加生産された。エンジンは当時セダンには非搭載であった、Sワゴンのスポルト20用のFS型を[[ハイカム]]、ハイ[[圧縮比|コンプ]]ピストン、[[ポート研磨]]、[[ピストン]]クリアランスの最適化、[[ステンレス鋼|ステンレス]]製[[エキゾーストマニホールド]]、専用低排圧[[マフラー (原動機)|サイレンサー]]で[[チューニングカー|チューン]]して搭載。外装はスポルト20用エアロパーツを基本的にはそのまま装着し、リアバンパーは北米仕様の大型バンパーを装着していた。足回りは専用のハードダンパーと大径スタビライザーで強化され、205/45R17の大径タイヤを標準装着していた。ディスクブレーキも15インチホイール用ローターへと強化されている。BJ5P改とされたこのセダンは、NAで175 psを発生し、久々にスポーティなファミリアが登場した。ただし、マツダスピード側のエンジンチューンが不完全であり、[[アイドリング|アイドル]]が安定しないため、パワーよりアイドル安定性を求めるユーザー向けに専用カムシャフトへの無償交換が案内された。ボディーカラーは専用色スターリーブルーマイカという青色のメタリックであり、標準装着のホイールがゴールドであることもあいまってインプレッサによく似た外観となっていた。北米ではMazda Protege MP3<ref group="注">ちなみにProtege MP3の[[CDプレイヤー]]は[[MP3]]に対応していた。</ref>として発売されたが、国内では「[[マツダスピード]]」の方が知名度が高いため、マツダスピードのグレードネームが与えられた。北米では、このProtegeに、2.0 L(FS)エンジン+シングルターボを搭載した、マツダスピードプロテジェ(Mazdaspeed Protege)が発売された。
セダンタイプのスポーティーバージョンとして、2001年(平成13年)5月に100台限定として発売された限定車である。その後、同年9月に100余台が追加生産された。エンジンは当時セダンには非搭載であった、Sワゴンのスポルト20用のFS型を[[ハイカム]]、ハイ[[圧縮比|コンプ]]ピストン、[[ポート研磨]]、[[ピストン]]クリアランスの最適化、[[ステンレス鋼|ステンレス]]製[[エキゾーストマニホールド]]、専用低排圧[[マフラー (原動機)|サイレンサー]]で[[チューニングカー|チューン]]して搭載。外装はスポルト20用エアロパーツを基本的にはそのまま装着し、リアバンパーは北米仕様の大型バンパーを装着していた。足回りは専用のハードダンパーと大径スタビライザーで強化され、205/45R17の大径タイヤを標準装着していた。ディスクブレーキも15インチホイール用ローターへと強化されている。BJ5P改とされたこのセダンは、NAで175 psを発生し、久々にスポーティなファミリアが登場した。ただし、マツダスピード側のエンジンチューンが不完全であり、[[アイドリング|アイドル]]が安定しないため、パワーよりアイドル安定性を求めるユーザー向けに専用カムシャフトへの無償交換が案内された。ボディーカラーは専用色スターリーブルーマイカという青色のメタリックであり、標準装着のホイールがゴールドであることもあいまって[[SUBARU|スバル]]・[[スバル・インプレッサ|インプレッサ]]によく似た外観となっていた。北米ではMazda Protegé MP3<ref group="注">ちなみにProtegé MP3の[[CDプレイヤー]]は[[MP3]]に対応していた。</ref>として発売されたが、国内では「[[マツダスピード]]」の方が知名度が高いため、マツダスピードのグレードネームが与えられた。北米では、このProtegéに、2.0 L(FS)エンジン+シングルターボを搭載した、マツダスピードプロテジェ(Mazdaspeed Protegé)が発売された。
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ファイル:Mazda Familia S-Wagon 001.jpg|S-ワゴン スポルト20(前期型)<br />1999年8月 - 2000年10月
Mazda Familia S-Wagon 001.jpg|S-ワゴン スポルト20(前期型)<br />1999年8月 - 2000年10月
ファイル:Mazda bj5p kai-2.JPG|マツダスピードファミリア
Mazda bj5p kai-2.JPG|マツダスピードファミリア
ファイル:Familia S-wagon RS S-package.JPG|S-ワゴン(後期型) RS・Sパッケージ+大型フォグ(BJ5W-IV型)
Familia S-wagon RS S-package.JPG|S-ワゴン(後期型) RS・Sパッケージ+大型フォグ(BJ5W-IV型)
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* {{Pathnav|日産・ウイングロード}}
* {{Pathnav|日産・ウイングロード}}
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[[File:Mazda Familia Wagon rear.jpg|thumb|right|250px|後期型ワゴン・旧CIマーク導入後<br />1997年 - 1999年]]
{{Infobox 自動車のスペック表
| 車種= 乗用車
| 車名= マツダ・ファミリアバン/ワゴン(7代目)
| 車名補= Y10型
| 1枚目画像の説明=後期型ワゴン・旧CIマーク導入後1997年 - 1999年
| 1枚目画像名=Mazda Familia Wagon rear.jpg
| 2枚目画像の説明=
| 2枚目画像名=
| 3枚目画像の説明=
| 3枚目画像名=
| 製造国={{JPN}}
| 販売期間=[[1994年]]9月 – [[1999年]]6月
| 設計統括=
| ボディタイプ=5ドア[[ライトバン]]
| ハイブリッドシステム=
| エンジン=
| モーター=
| トランスミッション=
| サスペンション=前:独立懸架ストラット<br />後:5リンク式コイルスプリング
| 駆動方式=FF / 4WD
| 全長=4,175mm
| 全幅=1,665mm
| 全高=1,485mm(FF)1,525mm(4WD)
| ホイールベース=2,400mm
| 車両重量=
| 乗車定員=5人
| 自由項目1(項目名)=製造事業者
| 自由項目1(内容)=[[日産自動車]]
| 自由項目2(項目名)=姉妹車
| 自由項目2(内容)=[[日産・AD]]<br/>[[日産・ウイングロード]]<br/>[[スバル・レオーネ]]バン
| 先代=[[マツダ・ファミリア#6代目 BF型(1985年 - 1994年)|BF型ファミリアバン/ファミリアワゴン]]
| 後継=
| プラットフォーム=
}}
* [[1994年]]9月 - 7代目BG型が発売されて以降も継続販売されていた6代目BF型ファミリアバン/ワゴンの後継として登場。[[日産・AD]]の姉妹車。
* [[1994年]]9月 - 7代目BG型が発売されて以降も継続販売されていた6代目BF型ファミリアバン/ワゴンの後継として登場。[[日産・AD]]の姉妹車。
* [[1996年]] - 6月、ワゴンの姉妹車であるADワゴンがマイナーチェンジで[[日産・ウイングロード|ウイングロード]]と改称、それに伴いファミリアワゴンもマイナーチェンジされ、1.8LのSR18DEを搭載した「XGツーリング」が追加された。
* [[1996年]] - 6月、ワゴンの姉妹車であるADワゴンがマイナーチェンジで[[日産・ウイングロード|ウイングロード]]と改称、それに伴いファミリアワゴンもマイナーチェンジされ、1.8LのSR18DEを搭載した「XGツーリング」が追加された。
* [[1999年]]5月<ref>{{cite web|url=https://www.carsensor.net.catalog/mazda/familia_wgn/|title=ファミリアワゴン(マツダ)のカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=株式会社リクルート|date=2020-1-26|accessdate=2020-1-26}}</ref> - 生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
* [[1999年]]5月<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.carsensor.net.catalog/mazda/familia_wgn/|title=ファミリアワゴン(マツダ)のカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=株式会社リクルート|date=2020-01-26|accessdate=2020-01-26}}</ref> - 生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
* [[1999年]]6月 - 8代目にフルモデルチェンジして販売終了。
* [[1999年]]6月 - 8代目にフルモデルチェンジして販売終了。

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=== バン/ビジネスワゴン8代目 Y11型(1999年 - 2008年) ===
=== バン/ビジネスワゴン8代目 Y11型(1999年 - 2008年) ===
{{Pathnav|日産・AD|frame=1}}
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[[File:Y11 Familia Van.jpg|thumb|right|250px|後期型バン]]
{{Infobox 自動車のスペック表
* [[1999年]][[6月10日]] - ADのフルモデルチェンジと同時に登場。ターゲットをビジネスユーザーに絞る。先代モデルの流れから装備でバンと差別化したビジネスワゴン<ref group="注">3-2年[[自動車検査登録制度|車検]]の[[5ナンバー]]登録ながら、バンに順ずる内外装を持つ。歴代[[マツダ・ボンゴ|ボンゴ]]などにも設定あり。</ref>がラインナップされる。この代からカペラカーゴを統合。また、この代のみ2WD車と4WD車の[[ナット座ピッチ直径|P.C.D.]]が異なる。
| 車種= 乗用車
| 車名= マツダ・ファミリアバン/ビジネスワゴン(8代目)
| 車名補= Y11型
| 1枚目画像の説明=後期型バン
| 1枚目画像名=Y11 Familia Van.jpg
| 2枚目画像の説明=
| 2枚目画像名=
| 3枚目画像の説明=
| 3枚目画像名=
| 製造国={{JPN}}
| 販売期間=[[1999年]]6月 – [[2008年]]12月
| 設計統括=
| ボディタイプ=5ドア[[ライトバン]]
| ハイブリッドシステム=
| エンジン=
| モーター=
| トランスミッション=
| サスペンション=前:ストラット<br />後:マルチリンク(ウィッシュボーン)
| 駆動方式=FF / 4WD
| 全長=4,370mm
| 全幅=1,695mm
| 全高=1,475mm(FF)1,485mm(4WD)
| ホイールベース=2,535mm
| 車両重量=
| 乗車定員=5人
| 自由項目1(項目名)=製造事業者
| 自由項目1(内容)=[[日産自動車]]
| 自由項目2(項目名)=姉妹車
| 自由項目2(内容)=日産・AD<br/>スバル・レオーネバン
| 先代=
| 後継=
| プラットフォーム=
}}
* [[1999年]][[6月10日]] - ADのフルモデルチェンジと同時に登場。ターゲットをビジネスユーザーに絞る。先代モデルの流れから装備でバンと差別化したビジネスワゴン<ref group="注釈">3-2年[[自動車検査登録制度|車検]]の[[5ナンバー]]登録ながら、バンに順ずる内外装を持つ。歴代[[マツダ・ボンゴ|ボンゴ]]などにも設定あり。</ref>がラインナップされる。この代からカペラカーゴを統合。また、この代のみ2WD車と4WD車の[[ナット座ピッチ直径|P.C.D.]]が異なる。
* [[2000年]]1月21日 - バンのガソリン車の排気ガスをクリーン化し、平成12年(1.3L/1.5L・2WD車)または平成13年(1.8L・4WD車)排出ガス規制に適合。同時期にビジネスワゴンの生産終了。以降、ADバンと同調してマイナーチェンジを行っていく。
* [[2000年]]1月21日 - バンのガソリン車の排気ガスをクリーン化し、平成12年(1.3L/1.5L・2WD車)または平成13年(1.8L・4WD車)排出ガス規制に適合。同時期にビジネスワゴンの生産終了。以降、ADバンと同調してマイナーチェンジを行っていく。
* [[2000年]][[12月]]<ref>{{cite web|url=https://www.carsensor.net.catalog/mazda/familia_business_wgn/|title=ファミリアビジネスワゴン(マツダ)のカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=株式会社リクルート|date=2020-1-25|accessdate=2020-1-25}}</ref> - ビジネスワゴンの販売終了。
* 2000年[[12月]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.carsensor.net.catalog/mazda/familia_business_wgn/|title=ファミリアビジネスワゴン(マツダ)のカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=株式会社リクルート|date=2020-01-25|accessdate=2020-01-25}}</ref> - ビジネスワゴンの販売終了。
* [[2006年]]12月<ref>{{cite web|url=https://www.carsensor.net/catalog/mazda/familia_van/F001/|title=ファミリアバン(マツダ)1999年6月~2006年12月生産モデルのカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=株式会社リクルート\|date=2020-1-26|accessdate=2020-1-26}}</ref> - 生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
* [[2006年]]12月<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.carsensor.net/catalog/mazda/familia_van/F001/|title=ファミリアバン(マツダ)1999年6月~2006年12月生産モデルのカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=株式会社リクルート|date=2020-01-26|accessdate=2020-01-26}}</ref> - 生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
* [[2007年]][[1月24日]] - 4AT車をY12型へフルモデルチェンジ。なお、「DX」の1.5L・2WD・5MT車と1.8L・4WD車(5MT4AT共)およびCNG車の「XL」は当面の間継続販売した。
* [[2007年]][[1月24日]] - 4AT車をY12型へフルモデルチェンジ。なお、「DX」の1.5L・2WD・5速MT車と1.8L・4WD車(5速MT4速AT共)およびCNG車の「XL」は当面の間継続販売した。
* [[2008年]]12月 - Y12型に4WD車が設定されたことに伴い、販売終了。
* [[2008年]]12月 - Y12型に4WD車が設定されたことに伴い、販売終了。
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=== バン9代目 Y12型(2007年 - 2018年) ===
=== バン9代目 Y12型(2007年 - 2018年) ===
{{Pathnav|日産・AD|frame=1}}
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620行目: 559行目:
| モーター=
| モーター=
| トランスミッション=
| トランスミッション=
| サスペンション=ストラット<br />トーションビーム
| サス前=ストラット
| サス=トーションビーム
| 駆動方式=FF / 4WD
| 駆動方式=FF / 4WD
| 全長=
| 全長=
637行目: 577行目:
}}
}}
* [[2007年]]1月24日 - ベース車のAD、ADエキスパートから約1か月遅れでファミリアバンがフルモデルチェンジ。フロントグリルとバンパーが日産ADとやや異なっている。また、ロゴも他の現行マツダ車同様のものに改められた上で「Familia VAN」となった。エンジンは1.2L/1.5L/1.8Lの3種類で、トランスミッションは4速ATのみ。
* [[2007年]]1月24日 - ベース車のAD、ADエキスパートから約1か月遅れでファミリアバンがフルモデルチェンジ。フロントグリルとバンパーが日産ADとやや異なっている。また、ロゴも他の現行マツダ車同様のものに改められた上で「Familia VAN」となった。エンジンは1.2L/1.5L/1.8Lの3種類で、トランスミッションは4速ATのみ。
* [[2008年]][[10月1日]] - 原材料の高騰に伴い、2WD車の車両本体価格を3.5万円値上げ<ref>{{Cite press release|title=マツダ、一部商用車のメーカー希望小売価格を改定|publisher=マツダ|date=2008-09-12|url=http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2008/200809/080912.html|accessdate=2017-02-09}}</ref>。
* [[2008年]][[10月1日]] - 原材料の高騰に伴い、2WD車の車両本体価格を3.5万円値上げ<ref>{{Cite press release|和書|title=マツダ、一部商用車のメーカー希望小売価格を改定|publisher=マツダ|date=2008-09-12|url=http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2008/200809/080912.html|accessdate=2017-02-09}}</ref>。
* 2008年12月 - 一部改良。新たに、1.6L・4WD車を追加。
* 2008年12月 - 一部改良。新たに、1.6L・4WD車を追加。
* [[2010年]][[8月25日]] - 一部改良<ref>{{Cite press release|title=マツダ、「ファミリアバン」を一部改良|publisher=マツダ|date=2010-08-25|url=http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2010/201008/100825a.html|accessdate=2017-02-09}}</ref>。新たに助手席エアバッグ、電源コンセント(100V・100W)、アシストグリップ(「DX」・「VE」は助手席、「GX」・「LX」・「VX」は助手席+後席左右)を標準装備した。
* [[2010年]][[8月25日]] - 一部改良<ref>{{Cite press release|和書|title=マツダ、「ファミリアバン」を一部改良|publisher=マツダ|date=2010-08-25|url=http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2010/201008/100825a.html|accessdate=2017-02-09}}</ref>。新たに助手席エアバッグ、電源コンセント(100V・100W)、アシストグリップ(「DX」・「VE」は助手席、「GX」・「LX」・「VX」は助手席+後席左右)を標準装備した。
* [[2013年]][[5月28日]] - 一部改良<ref>{{Cite press release|title=マツダ、「ファミリアバン」を一部改良|publisher=マツダ|date=2013-05-28|url=http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2013/201305/130528a.html|accessdate=2017-02-09}}</ref>。「DX」・「VE」・「GX」の2WD車のトランスミッションを[[無段変速機|CVT]]に変更したことで燃費を向上し、「平成27年度燃費基準+20%」を達成(2015年4月に燃費基準の区分変更に対応し、「平成27年度燃費基準+25%」達成となる)。全車においてはメーター内に瞬間燃費・平均燃費・渡航可能距離表示機能を追加し、インパネデザインを黒基調に変更した。なお、今回の一部改良により「DX」と「VE」に設定されていた1.2L車を廃止した。
* [[2013年]][[5月28日]] - 一部改良<ref>{{Cite press release|和書|title=マツダ、「ファミリアバン」を一部改良|publisher=マツダ|date=2013-05-28|url=http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2013/201305/130528a.html|accessdate=2017-02-09}}</ref>。「DX」・「VE」・「GX」の2WD車のトランスミッションを[[無段変速機|CVT]]に変更したことで燃費を向上し、「平成27年度燃費基準+20%」を達成(2015年4月に燃費基準の区分変更に対応し、「平成27年度燃費基準+25%」達成となる)。全車においてはメーター内に瞬間燃費・平均燃費・渡航可能距離表示機能を追加し、インパネデザインを黒基調に変更した。なお、今回の一部改良により「DX」と「VE」に設定されていた1.2L車を廃止した。
* [[2017年]][[2月9日]] - マイナーチェンジ<ref>{{Cite press release|title=マツダ、「ファミリアバン」を一部改良|publisher=マツダ|date=2017-02-09|url=http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2017/201702/170209a.html|accessdate=2017-02-09}}</ref>。[[エマージェンシーブレーキ]]、LDW([[車線逸脱防止支援システム|車線逸脱警報]])、DSC([[横滑り防止装置|横滑り防止機構]])&TCS([[トラクションコントロールシステム]])を全車に標準装備して安全面を強化。フロントデザインを変更。内装はグローブボックスにふたを付け、折り畳み式の助手席シートバックテーブルを全車に標準装備。2WD車はセンターコンソールに大型カップホルダーを新設した。グレード体系の整理により1.8L車の「LX」と「VX」を廃止して「DX」・「VE」・「GX」の3グレードとなった。なお、今回のマイナーチェンジでバックドアの左側中央に装着されていた「MAZDA」ロゴのデカールがなくなり、その位置に、従来はバックドアの右側中央に装着されていた「Familia VAN」の車名ロゴデカールが装着された。なお、NV150 ADとランサーカーゴに設定されるカラードバンパー仕様はファミリアバンにおいては非設定であった。
* [[2017年]][[2月9日]] - マイナーチェンジ<ref>{{Cite press release|和書|title=マツダ、「ファミリアバン」を一部改良|publisher=マツダ|date=2017-02-09|url=http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2017/201702/170209a.html|accessdate=2017-02-09}}</ref>。[[エマージェンシーブレーキ]]、LDW([[車線逸脱防止支援システム|車線逸脱警報]])、DSC([[横滑り防止装置|横滑り防止機構]])&TCS([[トラクションコントロールシステム]])を全車に標準装備して安全面を強化。フロントデザインを変更。内装はグローブボックスにふたを付け、折り畳み式の助手席シートバックテーブルを全車に標準装備。2WD車はセンターコンソールに大型カップホルダーを新設した。グレード体系の整理により1.8L車の「LX」と「VX」を廃止して「DX」・「VE」・「GX」の3グレードとなった。なお、今回のマイナーチェンジでバックドアの左側中央に装着されていた「MAZDA」ロゴのデカールがなくなり、その位置に、従来はバックドアの右側中央に装着されていた「Familia VAN」の車名ロゴデカールが装着された。なお、NV150 ADとランサーカーゴに設定されるカラードバンパー仕様はファミリアバンにおいては非設定であった。
* [[2018年]]5月<ref>{{cite web|url=https://www.carsensor.net/catalog/mazda/familia_van/F002/|title=ファミリアバン(マツダ)2007年1月~2018年5月生産モデルのカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=株式会社リクルート|date=2020-1-25|accessdate=2020-1-25}}</ref> - 生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
* [[2018年]]5月<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.carsensor.net/catalog/mazda/familia_van/F002/|title=ファミリアバン(マツダ)2007年1月~2018年5月生産モデルのカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】|publisher=株式会社リクルート|date=2020-01-25|accessdate=2020-01-25}}</ref> - 生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
* [[2018年]]6月 - [[トヨタ自動車]]から[[トヨタ・プロボックス|プロ]][[トヨタ・サクシード|サク]]のOEM供給を受ける10代目と世代交代して販売終了。
* [[2018年]]6月 - [[トヨタ自動車]]から[[トヨタ・プロボックス|プロボックス]][[トヨタ・サクシード|サクシード]]のOEM供給を受ける10代目と世代交代して販売終了。
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671行目: 611行目:
| モーター=1LM型 [[交流]]同期電動機
| モーター=1LM型 [[交流]]同期電動機
| トランスミッション= CVT(ガソリン車)<br />電気式[[無段変速機]](ハイブリッド車)
| トランスミッション= CVT(ガソリン車)<br />電気式[[無段変速機]](ハイブリッド車)
| サスペンション=ストラット<br />[[リンク式サスペンション|4リンク式リジット/<br />+ラテラルロッド]]
| サス前=ストラット
| サス=[[リンク式サスペンション|4リンク式リジット/<br />+ラテラルロッド]]
| 駆動方式=前輪駆動 / 四輪駆動
| 駆動方式=前輪駆動 / 四輪駆動
| 全長=4,245mm
| 全長=4,245mm
687行目: 628行目:
| プラットフォーム=[[トヨタ・Bプラットフォーム]]
| プラットフォーム=[[トヨタ・Bプラットフォーム]]
}}
}}
;2018年6月21日
; 2018年6月21日
:フルモデルチェンジ<ref>{{Cite press release|title=マツダ、新型「ファミリアバン」を発売|publisher=マツダ|date=2018-06-21|url=http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2018/201806/180621a.html}}</ref>。
: フルモデルチェンジ<ref>{{Cite press release|和書|title=マツダ、新型「ファミリアバン」を発売|publisher=マツダ|date=2018-06-21|url=http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2018/201806/180621a.html}}</ref>。
*先代モデルから、11年5か月ぶりに世代交代となった。2017年8月のマツダと[[トヨタ自動車]]の業務資本提携<ref>{{Cite press release|title=トヨタとマツダ、資本業務提携に関する合意書を締結|publisher=トヨタ自動車、マツダ(2社連名)|date=2017-08-04|format=PDF|url=http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2017/201708/170804c.pdf|accessdate=2018-06-21}}</ref>に基づき、現行モデルからトヨタの[[トヨタ・プロボックス|プロボックス]]・[[トヨタ・サクシード|サクシード]]<ref group="注">トヨタ・サクシードは2020年5月をもって販売終了し、プロボックスに統一された。</ref>([[ダイハツ工業]]の京都工場で受託生産)の姉妹車になった<ref>[http://www.webcg.net/articles/-/38980 「マツダ・ファミリアバン」がフルモデルチェジ] - webCG 2018年6月21日</ref>。マツダの日本国内向け車種でトヨタ自動車からOEM供給を受けるのは初めてである。
* 先代モデルから、11年5か月ぶりに世代交代となった。2017年8月のマツダと[[トヨタ自動車]]の業務資本提携<ref>{{Cite press release|和書|title=トヨタとマツダ、資本業務提携に関する合意書を締結|publisher=トヨタ自動車、マツダ(2社連名)|date=2017-08-04|format=PDF|url=http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2017/201708/170804c.pdf|accessdate=2018-06-21}}</ref>に基づき、現行モデルからトヨタの[[トヨタ・プロボックス|プロボックス]]・[[トヨタ・サクシード|サクシード]]<ref group="注">トヨタ・サクシードは2020年5月をもって販売終了し、プロボックスに統一された。</ref>([[ダイハツ工業]]の京都工場で受託生産)の姉妹車になった<ref>[http://www.webcg.net/articles/-/38980 「マツダ・ファミリアバン」がフルモデルチェジ] - webCG 2018年6月21日</ref>。マツダの日本国内向け車種でトヨタ自動車からOEM供給を受けるのは初めてである。
*エンジンは、排気量が先代と同じく1.5L([[トヨタ・1NZ-FE|1NZ-FE]]型)ながら、2WD車には[[アイドリングストップ]]機能も備えたことで、[[JC08モード]]での燃費消費率が改善された。なお、2WD車は燃費基準達成ラベルが格下げとなり、「平成27年度燃費基準+20%」達成となった一方、4WD車は平成27年度燃費基準を達成した。また、ベース車両が変更されたことにより荷室容量が3代目より減少している<ref group="注">3代目(NV150ADベース)はミカン箱(380mm×320mm×280mm)が42個(4WD車は39個)積載できたが、4代目(サクシードベース)では38個に減らされた。</ref>。
* エンジンは、排気量が先代と同じく1.5L([[トヨタ・1NZ-FE|1NZ-FE]]型)ながら、2WD車には[[アイドリングストップ]]機能も備えたことで、[[JC08モード]]での燃費消費率が改善された。なお、2WD車は燃費基準達成ラベルが格下げとなり、「平成27年度燃費基準+20%」達成となった一方、4WD車は平成27年度燃費基準を達成した。また、ベース車両が変更されたことにより荷室容量が3代目より減少している<ref group="注">3代目(NV150ADベース)はミカン箱(380mm×320mm×280mm)が42個(4WD車は39個)積載できたが、4代目(サクシードベース)では38個に減らされた。</ref>。
*安全装備では、「衝突回避支援パッケージ」として、[[衝突被害軽減ブレーキ]]「プリクラッシュセーフティシステム([[レーザー]][[レーダー]]+単眼カメラ方式)」、「レーンディパーチャーアラート(車線逸脱警報)」、「オートマチックハイビーム」(以上、プロボックス・サクシードの「[[Toyota Safety Sense|Toyota Safety Sense C]]」に相当するが、商標権の関係で「衝突回避支援パッケージ」と呼称する)を全車に標準装備した<ref group="注">DSC&TCS(プロボックス・サクシードのVSC&TRCに相当)は3代目に引き続き全車標準装備される。</ref>。
* 安全装備では、「衝突回避支援パッケージ」として、[[衝突被害軽減ブレーキ]]「プリクラッシュセーフティシステム([[レーザー]][[レーダー]]+単眼カメラ方式)」、「レーンディパーチャーアラート(車線逸脱警報)」、「オートマチックハイビーム」(以上、プロボックス・サクシードの「[[Toyota Safety Sense|Toyota Safety Sense C]]」に相当するが、商標権の関係で「衝突回避支援パッケージ」と呼称する)を全車に標準装備した<ref group="注">DSC&TCS(プロボックス・サクシードのVSC&TRCに相当)は3代目に引き続き全車標準装備される。</ref>。
*ボディカラーはプロボックス・サクシードより絞られ「ホワイト」と「シルバーマイカメタリック」の2色のみとなる。
* ボディカラーはプロボックス・サクシードより絞られ「ホワイト」と「シルバーマイカメタリック」の2色のみとなる。
*グレード構成は「DX<ref group="注">プロボックス「DXコンフォート」およびサクシード「UL」相当</ref>」、「VE<ref group="注">プロボックス「GL」およびサクシード「UL-X」相当</ref>」、「GX<ref group="注">プロボックス「F」およびサクシード「TX」相当。ただし、ホイールはプロボックス・サクシードのブラック塗装+樹脂フルキャップ付ではなく、シルバー塗装+センターキャップ付となる。</ref>」の3グレードが設定され、プロボックス「DX」およびサクシード「U」相当のグレードはファミリアバンでは設定されない。装備面で細かな違いがあり、3本スポークステアリングは全車メッキオーナメント付<ref group="注">プロボックスでは「F」のみ、サクシードでは「TX」のみにそれぞれ装備</ref>に、4WD車は[[寒冷地仕様]]が標準装備<ref group="注">プロボックス・サクシードではメーカーオプション設定(北海道地区は標準装備)</ref>されている。
* グレード構成は「DX<ref group="注">プロボックス「DXコンフォート」およびサクシード「UL」相当</ref>」、「VE<ref group="注">プロボックス「GL」およびサクシード「UL-X」相当</ref>」、「GX<ref group="注">プロボックス「F」およびサクシード「TX」相当。ただし、ホイールはプロボックス・サクシードのブラック塗装+樹脂フルキャップ付ではなく、シルバー塗装+センターキャップ付となる。</ref>」の3グレードが設定され、プロボックス「DX」およびサクシード「U」相当のグレードはファミリアバンでは設定されない。装備面で細かな違いがあり、3本スポークステアリングは全車メッキオーナメント付<ref group="注">プロボックスでは「F」のみ、サクシードでは「TX」のみにそれぞれ装備</ref>に、4WD車は[[寒冷地仕様]]が標準装備<ref group="注">プロボックス・サクシードではメーカーオプション設定(北海道地区は標準装備)</ref>されている。


;2018年12月18日
;2018年12月18日
:一部改良<ref>{{Cite press release|title=マツダ、「ファミリアバン」を一部改良|publisher=マツダ|date=2018-12-18|url=http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2018/201812/181218a.html}}</ref>。
:一部改良<ref>{{Cite press release|和書|title=マツダ、「ファミリアバン」を一部改良|publisher=マツダ|date=2018-12-18|url=http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2018/201812/181218a.html}}</ref>。
*プリクラッシュセーフティシステムに昼間の歩行者検知機能が追加され、マルチホルダーを大型化。また、充電用USB端子(1口)、[[イモビライザー]]、助手席シートベルトウォーニングを標準装備した。
*プリクラッシュセーフティシステムに昼間の歩行者検知機能が追加され、マルチホルダーを大型化。また、充電用USB端子(1口)、[[イモビライザー]]、助手席シートベルトウォーニングを標準装備した。
*なお、同年11月のプロボックス・サクシードの一部改良時に設定された[[ハイブリッドカー|ハイブリッド車]]はこの時ファミリアバンでは設定されず、従来通りガソリン車のみの展開であった。
*なお、同年11月のプロボックス・サクシードの一部改良時に設定された[[ハイブリッドカー|ハイブリッド車]]はこの時ファミリアバンでは設定されず、従来通りガソリン車のみの展開であった。


;2020年9月
; 2020年9月
:仕様変更(公式発表なし)。
: 仕様変更(公式発表なし)。
*WLTCモードによる[[燃料消費率]]及び排出ガスに対応(燃料消費率はJC08モードによる数値も併記)し、2WD車は「平成30年排出ガス基準50%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得した。
* WLTCモードによる[[燃料消費率]]及び排出ガスに対応(燃料消費率はJC08モードによる数値も併記)し、2WD車は「平成30年排出ガス基準50%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得した。
*外観は、ドアミラーカウルの形状を変更。また、リア左上に装着されている車名ロゴデカールが8代目以来となる全て大文字表記の「FAMILIA VAN」となり、「Mazda Type」<ref>[https://www2.mazda.co.jp/cars/new_generation/pre/letter/20190808/?utm_medium=email&utm_campaign=newsletter&utm_source=20190808&6742&ContactID=CMAZ2000000006742 マツダらしさを伝えるフォント開発] - マツダ 2019年8月8日</ref>に変更された。
* 外観は、ドアミラーカウルの形状を変更。また、リア左上に装着されている車名ロゴデカールが8代目以来となる全て大文字表記の「FAMILIA VAN」となり、「Mazda Type」<ref>[https://www2.mazda.co.jp/cars/new_generation/pre/letter/20190808/ マツダらしさを伝えるフォント開発] - マツダ 2019年8月8日</ref>に変更された。


;2022年3月3日
; 2022年3月3日
:一部商品改良<ref>{{Cite press release|title=マツダ、「ファミリアバン」を一部商品改良し、新機種を追加|publisher=マツダ|date=2022-03-03|url=https://newsroom.mazda.com/ja/publicity/release/2022/202203/220303a.html|accessdate=2022-03-04}}</ref>。
: 一部商品改良<ref>{{Cite press release|和書|title=マツダ、「ファミリアバン」を一部商品改良し、新機種を追加|publisher=マツダ|date=2022-03-03|url=https://newsroom.mazda.com/ja/publicity/release/2022/202203/220303a.html|accessdate=2022-03-04}}</ref>。
*「GX」は、通常は周囲の光と後方からの光の差に応じて鏡面の反射状況を変化するインナーミラーとして機能し、車両後退時には同時に搭載されたバックカメラからの車両後方映像と駐車時の目安となる固定ガイド線をインナーミラー内のディスプレイに表示させるバックモニター内蔵自動防眩インナーミラーを標準装備<ref group="注">プロボックスでは全車メーカーオプション設定</ref>したほか、バンパー(フロントコーナー部とリア)をカラード(ボディカラー同色)に変更した。なお、OEM元のプロボックスでは2021年12月の一部改良で「G」と「F」の2グレードに集約されたが、ファミリアバンではグレードの集約は行わず従来通り3グレード展開となる。
* 「GX」は、通常は周囲の光と後方からの光の差に応じて鏡面の反射状況を変化するインナーミラーとして機能し、車両後退時には同時に搭載されたバックカメラからの車両後方映像と駐車時の目安となる固定ガイド線をインナーミラー内のディスプレイに表示させるバックモニター内蔵自動防眩インナーミラーを標準装備<ref group="注">プロボックスでは全車メーカーオプション設定</ref>したほか、バンパー(フロントコーナー部とリア)をカラード(ボディカラー同色)に変更した。なお、OEM元のプロボックスでは2021年12月の一部改良で「G」と「F」の2グレードに集約されたが、ファミリアバンではグレードの集約は行わず従来通り3グレード展開となる。
*また、歴代のファミリアバンで初となるハイブリッド車を追加(同年4月1日発売)。エンジンにクールド[[排気再循環|EGR]]システムを採用した1.5Lの1NZ-FXE型を搭載し、駆動用・発電用モーターと動力分割機構などで構成されたハイブリッドトランスアスクル、リアシート下に配置したコンパクトサイズの[[ニッケル水素二次電池|ニッケル水素バッテリー]]を組み合わせたハイブリッドシステム(プロボックスのリダクション機構付THS IIに相当)を採用。「平成30年排出ガス基準75%低減レベル(☆☆☆☆☆)」認定を取得し、「平成27年度燃費基準+25%」を達成している。ガソリン車同様、「DX(プロボックス「GX」相当)」、「VE(同「GL」相当)」、「GX(同「F」相当)」の3グレードが設定される。なお、プロボックスのハイブリッド車ではリアゲート右下に装着されているハイブリッドシンボルマーク(HYBRID SYNERGY DRIVE)はファミリアバンでもそのまま装着される。
* また、歴代のファミリアバンで初となるハイブリッド車を追加(同年4月1日発売)。エンジンにクールド[[排気再循環|EGR]]システムを採用した1.5Lの1NZ-FXE型を搭載し、駆動用・発電用モーターと動力分割機構などで構成されたハイブリッドトランスアスクル、リアシート下に配置したコンパクトサイズの[[ニッケル水素二次電池|ニッケル水素バッテリー]]を組み合わせたハイブリッドシステム(プロボックスのリダクション機構付THS IIに相当)を採用。「平成30年排出ガス基準75%低減レベル(☆☆☆☆☆)」認定を取得し、「平成27年度燃費基準+25%」を達成している。ガソリン車同様、「DX(プロボックス「GX」相当)」、「VE(同「GL」相当)」、「GX(同「F」相当)」の3グレードが設定される。なお、プロボックスのハイブリッド車ではリアゲート右下に装着されているハイブリッドシンボルマーク(HYBRID SYNERGY DRIVE)はファミリアバンでもそのまま装着される。


== 車名の由来 ==
== 車名の由来 ==
ファミリアとは[[スペイン語]]で「[[家族]]」の意味で、「家族揃ってドライブを」という想いがこめられている。ヨーロッパでは「Mazda 323」の名称で販売されている。また、北米では「Mazda GLC (グレート リトル カー)」、1990年代より「Protegé」(プロテジェ)の名称で販売されていたこともあった。
[[ファミリア]]とは[[スペイン語]]で「[[家族]]」の意味で、「家族揃ってドライブを」という想いがこめられている。ヨーロッパでは「Mazda 323」の名称で販売されている。また、北米では「Mazda GLC (グレート リトル カー)」、1990年代より「Protegé」(プロテジェ){{efn2|スペイン語で「保護する、守る」という意味の proteger の直説法現在形。さらに言えば「プロテヘ」が本来の発音に近い。}}の名称で販売されていたこともあった。


== 脚注 ==
== 脚注 ==
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=== 注釈 ===
=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
=== 出典 ===
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* [[フォード・エスコート (北米)|フォード・エスコート]]([[メキシコ]]製[[北米]]向けモデル)
* [[フォード・エスコート (北米)|フォード・エスコート]]([[メキシコ]]製[[北米]]向けモデル)
* [[ティモール (自動車)|ティモール]] - [[インドネシア]]政府と[[起亜自動車]]の合弁による[[国民車構想|国民車]]だが、ファミリアがベースとなっている。
* [[ティモール (自動車)|ティモール]] - [[インドネシア]]政府と[[起亜自動車]]の合弁による[[国民車構想|国民車]]だが、ファミリアがベースとなっている。
*[[スズキ・ランディ]] - ファミリアバンと同じく日産からトヨタへのOEMとなり、OEMされていた日産車が継続販売されているという共通点がある。
* [[スズキ・ランディ]] - ファミリアバンと同じく日産からトヨタへのOEMとなり、OEMされていた日産車が継続販売されているという共通点がある。


=== 派生車及び後継車 ===
=== 派生車及び後継車 ===
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[[Category:マツダの車種|ふあみりあ]]
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[[Category:セダン]]
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2024年12月9日 (月) 02:15時点における最新版

マツダ・ファミリア
7代目 3ドアハッチバック
(写真は海外仕様車)
概要
別名 日産・AD → 日産・NV150AD(OEM供給元。1994年から2018年まで)
スバル・レオーネバン(Y10型、Y11型の姉妹車)
三菱・ランサーカーゴ(Y12型の姉妹車)
トヨタ・プロボックスサクシード(OEM供給元。2018年以降)
製造国 日本の旗 日本
販売期間 1963年-
自社生産は2003年まで
ボディ
ボディタイプ 2ドアカブリオレ(6代目)
2ドアクーペ(初代 - 3代目)
2ドアピックアップトラック(初代 - 2代目)
2ドアセダン(初代、3代目)
4ドアセダン(初代 - 3代目、5代目 - 9代目)
3ドアステーションワゴン(初代)
5ドアステーションワゴン(6代目、9代目、7代目〈OEM〉 - 8代目〈OEM〉)
3ドアハッチバック(4代目 - 8代目)
5ドアハッチバック(4代目 - 6代目)
3ドアライトバン(初代 - 2代目、4代目)
5ドアライトバン(4代目、6代目、7代目〈OEM〉 - )
駆動方式 FR(FA4型まで)→FF(BD型のみ)→FF/4WD(BF型から)
系譜
先代 マツダ・キャロル600
後継 マツダ・アクセラ(自社生産)
テンプレートを表示

ファミリアFAMILIA)は、マツダ(旧東洋工業)が販売している小型自動車および商用車である。

概要

[編集]

マツダ初の小型乗用車として登場し、同社の主力車種の座を長年担ってきた。特に5代目は社会現象を巻き起こすほどの大ヒット作となったことで知られている。4代目以降はハッチバックを基幹車種としており、このコンセプトは後継のアクセラMAZDA3にも引き継がれている。

乗用車の生産終了以降も商用車のファミリアバンに名を残しており、2022年(令和3年)3月現在新車で販売されているマツダの車種としてはキャロルに次いで古いブランド(商標)である。

世代については、マツダ公式サイト『ファミリア物語』を元にする。

歴史(自社生産時代)

[編集]

初代 SSA/SPA/MPA/MSAP/BSAVD/BSBVD/BPAV/BSA55/BPA55型(1963年 - 1968年)

[編集]

マツダ・ファミリア(初代)
SSA/SPA/MPA/MSAP/BSAVD/
BSBVD/BPAV/BSA55/BPA55型
ファミリアセダン デラックス
ファミリアクーペ1000
概要
販売期間 1963年10月 - 1967年11月[1]
ボディ
ボディタイプ 2 / 4ドアセダン
2ドアクーペ
3ドアライトバン
3ドアステーションワゴン
2ドアピックアップトラック
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 0.8L 直4 OHV
(クーペ除く)
1.0L 直4 OHV
(クーペ除く)
1.0L 直4 SOHC
(クーペ専用)
サスペンション
ダブルウィッシュボーンコイル
半楕円リーフ
車両寸法
ホイールベース 2,190mm
全長 3,700mm
全幅 1,435mm
全高 1,385mm
車両重量 720kg
その他
データモデル 4ドアセダン 4速コラムMT
販売終了前月までの新車登録台数の累計 22万3,794台[1]
系譜
先代 マツダ・キャロル600
テンプレートを表示

当時、主力商品をオート三輪から軽自動車や小型トラックに移行させつつあった東洋工業(マツダ)は、キャロルとファミリアという2つの小型車の開発を開始する。しかし、小型自動車への参入は時期尚早と判断され、軽自動車であるキャロルが先に発売された。ファミリアは市場調査の結果、商用車としたライトバンの開発が優先された。セダンとクーペおよびライトバンはベルトーネ、トラックは小杉二郎がスタイリングを担当し、個性的で美しいイタリアンデザインで、商業的に成功を収めた。800(782ccエンジン)のモデルは、前方のナンバープレートを上方にめくり上げるとバンパーにクランク棒を通す穴が設けられており、これにより、バッテリー上がり時にはクランク棒による始動ができた。末期に追加された1.0L OHVエンジンの2ドアセダンにも、この仕組みがある。なお、1.0L 2ドアセダンは、モデル末期の最廉価版という位置付けのためこの当時、装着が義務付けられていなかったサイドマーカーやウインドウォッシャー機構が省略されている。

初代トヨタ・カローラの主査長谷川龍雄は、当時ライバルであった日産・サニーよりもファミリアセダン800を理想のファミリーカーとして高く評価しており、カローラ開発中に焦りを感じたという。しかし、マツダは当時ロータリーエンジンに注力していたため、ファミリアに十分なリソースを回せなかったこともあり、結局カローラが爆発的にヒットするに至った。長谷川は「どうしてマツダさんは、あの車にもっと力を入れなかったのだろう」と述べている[2]

  • 1963年10月 - ライトバン販売開始。エンジンはキャロル用エンジンの排気量を拡大した水冷 直4 OHV 782cc、最高出力42PS/6,000rpm 最大トルク6kgm/3,200rpm。乗員5名、後部シートを倒した時の積載量400kgであった。テールゲートは上下水平開きで、上側扉はフリーストップと呼ばれどの位置でも固定できる機構が採用されていた。スタンダード車種が43万8千円、デラックス車種は46万8千円で販売された。ファミリアは当時のほかのライトバンと比較し、「貨客兼用というよりも乗用に近い」と評された。
  • 1964年4月 - 乗用タイプとして「ファミリアワゴン800」が追加された。1964年10月に4ドアセダン車種が追加発売され、「ファミリアセダン800」と名づけられた。この時点で総アルミ合金エンジンが搭載され、これは「白いエンジン」と宣伝された。さらに翌月の11月に、2ドアセダン車種「ファミリア2ドアセダン800」が追加された。
  • 1965年11月 - 新開発の1.0L SOHCエンジンを搭載し、更に小型大衆車クラス初のフロントディスクブレーキを標準装備した「ファミリアクーペ1000」発売。
形式名称 グレード
SSA ファミリア4ドアST,ファミリア2ドアST,ファミリア4ドア[3]
SPA ファミリア1000 4ドアST,ファミリア1000 2ドアST[3]
MPA ファミリアクーペ[3]
MSAP ファミリアワゴン
BSAVD ファミリアバン[4]
BSBVD ファミリアバンオートクラッチ[4]
BPAV ファミリア1000バン[4]
BSA55 ファミリアトラック[5]
BPA55 ファミリア1000トラック[5]

2代目 SPB/STA/STB/SPC/M10A/BPBV/BTAV/BTBV/BPCV/BPB55/BTA65型(1967年 - 1978年)

[編集]

マツダ・ファミリア
マツダ・ファミリアプレスト(2代目)
SPB/STA/STB/SPC/M10A/BPBV/
BTAV/BTBV/BPCV/BPB55/BTA65型
プレスト ロータリークーペ フロント
プレスト ロータリークーペ リア
プレスト ロータリーTSS フロント
概要
販売期間 セダン/クーペ:
1967年11月 - 1973年9月[6]
バン:
1967年11月 - 1978年1月
トラック:
1967年11月 - 1980年4月
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドアセダン
2ドアクーペ
3ドアライトバン
2ドアピックアップトラック
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 2ローターロータリーエンジン
最高出力 100ps/7,000rpm(グロス値)
最大トルク 13.5kgm/3,500rpm(グロス値)
サスペンション
マクファーソンストラットコイル
半楕円リーフ
車両寸法
ホイールベース 2,260mm
全長 3,830mm
全幅 1,480mm
全高 1,345mm
車両重量 805kg
その他
データモデル 2ドア ロータリークーペ 4速MT
販売終了前月までの新車登録台数の累計 34万6,902台[6]
テンプレートを表示
  • 1967年11月 - 初のモデルチェンジが行われた。デザインは、時流に乗って丸みを基調に一体感を追求したものとなった。また、三角窓は廃止された。ファミリアとしては最後のトラックモデルであるトラックも同時にモデルチェンジされ、エンジンは1.0Lに一本化された。マーケティング面では、「オリジナル」という最少装備の低価格モデルを打ち出し、客が必要な好みの装備を加えることができるフルチョイスシステムを採り、多くの機能部品やアクセサリーを揃えた。マスキー法をクリアし、「マツダ1000」の名で北米市場参入を果たしたのもこの車である。
  • 1968年2月 - バンのフルモデルチェンジ、4ドアセダンに1200を追加。
  • 1968年6月 - マツダにとって2台目のロータリーエンジン搭載車である、ロータリークーペ(輸出名・R100)が発売。インパネはT型のコクピットタイプ。
  • 1968年9月 - モデルチェンジで絶えていたクーペモデルが復活。レシプロエンジンの1.2Lエンジンを搭載。
  • 1969年7月 - ロータリー4ドアセダンのSSと、平面インパネのロータリークーペEタイプを追加。
  • 1969年10月 - セダンにT型インパネのロータリーTSSを追加。
  • 1970年4月 - マイナーチェンジでレシプロ車にプレストのサブネームが付く。1.0L/1.3LのSOHCエンジンに換装される。またロータリー車の一部を除きインパネのデザインも一新した。
  • 1970年12月 - レザートップとラジアルタイヤを装備したロータリークーペGSと、1300クーペにT型インパネをもつ1300GFを追加。
  • 1971年9月 - サバンナのレシプロ版にしてファミリアプレストの上級版の「グランドファミリア」が追加された。グランドファミリアはカペラとファミリアの中間的存在であったが、後にカペラのエンジンを搭載しサバンナと肩を並べる存在になった。
  • 1972年2月 - マイナーチェンジ。セダン・クーペ・バンのレシプロ車のフロントグリルは、先に発売されたクーペGFと同じ物へ変更。フロントグリルにPrestoエンブレムを追加。1300は87馬力にパワーアップ。
  • 1973年9月 - セダンとクーペがフルモデルチェンジした後も、バンとトラックはフロントグリルの変更を行い、バンは1978年1月まで、トラックは1980年4月までそれぞれ従来型を継続販売。終売まで規格型角目2灯式ヘッドランプのままだった。1976年2月以降は50年排ガス規制適合、製造コスト削減のためホイールキャップの標準装着が廃止された。
形式名称 グレード
SPB ニューファミリア1000 4ドアST,ニューファミリア1000 2ドアST[3]
STA ニューファミリア1200 4ドアST,ニューファミリア1200 2ドアST,ファミリア1200クーペ[3]
STB ファミリアプレスト1300 4ドアST,ファミリアプレスト1300 2ドアST,ファミリアプレスト1300 クーペ[3]
SPC ファミリアプレスト1000 4ドアST,ファミリアプレスト1000 2ドアST[3]
M10A ファミリアロータリークーペ,ファミリアロータリーSS[7]
BPBV ニューファミリア1000バン[4]
BTAV ニューファミリア1200バン[4]
BTBV ファミリアプレスト1200バン[4]
BPCV ファミリアプレスト1000バン[4]
BPB55 ニューファミリア1000トラック[5]
BTA65 ニューファミリア1200ロングトラック[5]

3代目 FA3型(1973年 - 1977年)

[編集]
マツダ・ファミリアプレスト(3代目)
FA3型
セダン
概要
販売期間 1973年9月 - 1977年1月[8]
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 4 / 2ドアセダン
2ドアクーペ
駆動方式 FR
サスペンション
マクファーソンストラットコイル
半楕円リーフ
車両寸法
ホイールベース 2,260mm
全長 3,855mm
全幅 1,540mm
全高 1,385mm
車両重量 800kg
その他
データモデル 2ドアクーペ 1300GF 4速MT
販売終了前月までの新車登録台数の累計 8万2,664台[8]
テンプレートを表示
  • 1973年9月 - 排ガス対策を睨んで3代目にモデルチェンジ[注 1]が行われた。車幅は従来より60mm拡大され、1,540mmとなった。さらに、ヘッドランプが角形から丸形に変わり、リヤ周りのデザインが大幅に変更される。その一方で、カペラ、サバンナの登場もあり、ロータリーエンジン搭載車は廃止されている。エンジンは62馬力の1Lと87馬力の1.3Lの2種類。
  • 1976年2月 - 昭和51年自動車排出ガス規制に適合するためのマイナーチェンジを行った際、ファミリアプレスト1300APとなった。APとはAnti-pollution(アンチポリューション:公害対策)の頭文字。1Lモデルが廃止され72馬力にパワーダウンした1.3Lに一本化。セダンとクーペ[注 2]が存在する。バンは全幅が拡大されず、2代目が基本的にそのまま継続販売された。また、マツダマークが「m」から「Mazda」に変更されたのもこのモデルからである。
  • 韓国の自動車メーカーである起亜産業(現・起亜自動車)では「ブリサ」の名前でライセンス生産した[9]

4代目 FA4型(1977年 - 1985年)

[編集]
マツダ・ファミリアAP(4代目)
FA4型
前期型 スーパーカスタム[注 3]
Mazda 323 バン(中期型)
Mazda 323 5ドア(後期型)
概要
別名 欧州:マツダ・323 
販売期間 1977年1月 - 1985年12月
(ハッチバックは1977年1月~1980年6月[10])
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 3 / 5ドアハッチバック
3 / 5ドアライトバン
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 1.3L 直4 SOHC
1.4L 直4 SOHC
車両寸法
ホイールベース 2,315mm
全長 3,835mm
全幅 1,605mm
全高 1,375mm
車両重量 820kg
その他
データモデル 3ドア GF 5速MT
販売終了前月までの新車登録台数の累計 22万6882台[10]
テンプレートを表示
  • 1977年1月24日 - 4代目発売。開発コードは「X508」(1975年の8番目に開発された車の意)。当時の欧州小型車の動向に合わせ、ハッチバックの2ボックススタイルを採用したものの、前輪駆動FF)は採用されず、依然として後輪駆動FR)であった。当時のマツダにはFRでも、作り方によってはFFのライバル達に(短期的には)充分対抗できる商品にできるという判断もあり、そこから生まれたのがFRのハッチバックという概念であった(理由は異なるが、トヨタ2代目スターレットで同様のパッケージングを選択している)。実際、この4代目ファミリア自体も約3年で89万台以上を販売するなど予想以上の成功を収めたモデルである。フロント周りはコスモAP3代目カペラの初期型と同様の空力理論によるスタイリングとされた。機構的には従来のレイアウトを踏襲しているが、唯一、リアサスペンションに2代目コスモの5リンク式車軸懸架を流用したのが大きな変更点である。エンジンは1.3L・72psで、グレードは3ドアがSTD、DX、GF、スーパーカスタム。5ドアがSTD、DX、 GL、スーパーカスタム。CMキャラクターは秋川リサ
  • 前述のように後輪駆動であったがゆえに、この車体に13B型などのロータリーエンジンを搭載したチューニングカーが各国のユーザーによって制作された。
  • 1978年3月 - 1400追加。エンジンはUC型・1.4L 80PS。3ドアツーリングカスタムはハロゲンランプラジアルタイヤが標準装備となった。グレードは3ドアがGF、スーパーカスタム、ツーリングカスタム、エレガントカスタム。5ドアがGL、スーパーカスタム、エレガントカスタム。中でもエレガントカスタムのインテリアは、明るいベージュで統一されルーチェ並みに豪華であった。
  • 1978年6月 - バンのフルモデルチェンジ。2ドアと4ドアの2種類。既存ハッチバック車は昭和53年排出ガス規制適合と同時に一部変更。バンパーサイドにラバー横着。スーパーカスタムとGFのフェンダーミラーが角型になる。テールゲートのMazdaロゴを大型化。
  • 1978年7月 - 1400に3速オートマチック車追加。
  • 1979年4月 - マイナーチェンジでヘッドランプが規格型の角形となる。マニュアル車は低速ギヤの歯車比をアップ。その他50項目に及ぶ改良を実施。CMキャラクターはチェリッシュに変更。
  • 1980年6月 - ハッチバックがFF(BD系)にフルモデルチェンジされたが、バンは排出ガス規制適応とマイナーチェンジを行い、1985年12月まで継続販売された。ハッチバックはさらにその後、主要コンポーネンツをそのままにスキンチェンジを行い、東南アジア(インドネシア)での現地生産車(PT.インドモービル社)である「MR90」と、そのワゴン版である「バントレンド」(Vantrend)へ受け継がれている。生産も1997年まで行われた。

5代目 BD型(1980年 - 1985年)

[編集]
マツダ・ファミリア(5代目)
BD型
3ドアハッチバック
(前期型)1980年6月 - 1983年1月
4ドアセダン(輸出仕様)
4ドアサルーン
(前期型)1980年9月 - 1983年1月
概要
別名 欧州:マツダ・323
販売期間 1980年6月 - 1985年1月[11]
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 3 / 5ドアハッチバック
4ドアセダン
駆動方式 FF
プラットフォーム マツダ・BDプラットフォーム
パワートレイン
エンジン E5型 直4 1.5L EGIターボ/EGI/キャブ
E3型 直4 1.3L キャブ
変速機 3速AT
5速 / 4速MT
サスペンション
マクファーソンストラットコイル
ストラットコイル
車両寸法
ホイールベース 2,365mm
全長 3,955mm
全幅 1,630mm
全高 1,375mm
車両重量 820kg
その他
データモデル 前期型 3ドア 1500XG 5速MT
販売終了前月までの新車登録台数の累計 77万5,044台[11]
テンプレートを表示
  • 1980年6月 - 5代目発売。ボディは当初は3ドアと5ドアのハッチバックだったが、9月に入って1978年に生産中止となって以来となるノッチバックの4ドアサルーン(セダン)を追加。ワゴン・バンはFA4型が継続生産され、当型ではラインナップされていない。スタイルはウェッジの効いたローワーボディと、大きなグリーンハウス(窓面積)によるクリーンなものに様変わりした。サルーンはハッチバックとは顔つきの異なる逆スラントノーズを採用。5代目のプラットフォームは、このクルマのために新規に開発されたもので、マツダ・BDプラットフォームと名づけられた。この世代で駆動方式が後輪駆動から前輪駆動となり[12]、エンジンとトランスアクスルとを同軸に配するジアコーサレイアウトを採用した。リアには台形に配した2本のラテラルリンクと、長いトレーリングリンクをそれぞれのストラットによって支持する「SSサスペンション」と名づけられた、変形パラレルリンクストラット式を開発、簡潔な構造ながら抜群の操縦安定性を獲得した。シートはフルフラット化が可能な前席[12]と、2分割でたためる上に角度調整(リクライニング)も備える背もたれを持った後席となっている。特に、3ドア「1500XG」の後席は、背もたれ部と側面内張りが丸みを帯びて連続するラウンジソファシートが採用されている。CMキャラクターは前期後期とも北大路欣也で、CMソングはそれぞれ高中正義の「MY SECRET BEACH」・「Saudade」・「To you」・「JUMPING TAKE OFF」、秋本奈緒美の「ジェントルじゃいられない」を使用(マリーナ篇のみ)[注 4]
  • これらの新機軸とクリーンなデザインが好評を博し、月間販売ランキングで1982年に3度、1983年に5度、それぞれトップセールスを記録。デビューから1983年2月まで33か月間連続で前年同月の販売台数を更新するなど、歴代モデルでは最大のヒットを記録、1980年に始まった日本カー・オブ・ザ・イヤーの第1回受賞車にも輝いている。特に人気が高かったのが赤のボディカラーで、これにサーフボードをルーフキャリアにボルトで固定させるスタイルが、「陸(おか)サーファー」なる流行語を生むなど社会現象となった。輸出仕様のファミリアには無塗装ドアミラーが最初から装備されていたが、国内仕様車にもドアミラーの取り付け部は目隠しされていただけで取り付け可能であることが分かり、この無塗装ドアミラーを注文して国内仕様のファミリアのフェンダーミラーをドアミラーに改造する若者も続出した[注 5]。後にアメリカオーストラリアでもカー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。モータースポーツでも輝かしい功績を上げ、WRCラリー・モンテカルロではクラス優勝を果たした。
  • 1982年7月 - 生産台数100万台を達成。
  • 1982年10月 - 姉妹車フォード・レーザーオートラマ店にて発売される。
  • 1983年1月 - マイナーチェンジ。1.5L電子制御燃料噴射「EGI」エンジンの「1500XGi」(3ドアハッチバック/4ドアサルーン)を追加。サルーンは逆スラントノーズからハッチバックと同じ顔つきへ変更。
  • 1983年6月 - ファミリア初のターボエンジン搭載車となる「1500XG-R」(3ドアハッチバックのみ)、「1500XGターボ」(3ドアハッチバック/4ドアサルーン)を追加。
  • 1983年9月 - 3ドアハッチバックの「1500XG」をベースに、ブロンズガラス・パワーステアリング・パワードドアロック・ドアミラー・タコメーター・チルトステアリング・イタルボランテデザインの特注ハンドル・フルフラット&ラウンジソファシート・ミシュラン製175/70SR13タイヤ(XZXタイヤ)・専用ストライプ&バッジ等を装備した、誕生20周年特別仕様車「SPORT(スポルト)」、フルフラット&ラウンジソファシート・タコメーター・チルトステアリング・パワーステアリング(1.5L車のみ)・バリアブルギアレシオ(1.3L車のみ)等を装備した女性仕様車「シャトレ」発売。
  • 1984年5月 - 3ドアハッチバックの「1500XG-R」をベースに、「SPORT(スポルト)」の装備を一部変更(ドアミラーをフルカラー化・タイヤ・シートをそれぞれピレリ製185/60HR14タイヤ(P6タイヤ)・シートを全席レカロ製シートに変更)した特別仕様車「SPORT EUROPE(スポルト・ヨーロッパ)」発売。

6代目 BF型(1985年 - 1994年)

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マツダ・ファミリア(6代目)
BF型
3ドアハッチバック 4WDターボ GT-X
Mazda 323 4ドア(前期型)
5ドアハッチバック
概要
別名 欧州:マツダ・323
販売期間 1985年1月 - 1994年9月
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 3 / 5ドアハッチバック
4ドアセダン
5ドアライトバン / ステーションワゴン
2ドアカブリオレ
駆動方式 FF / 4WD
プラットフォーム マツダ・BFプラットフォーム
パワートレイン
エンジン B6型 1.6L 直4 EGI DOHCターボ/DOHC/EGI/キャブ
E5型 1.5L 直4 EGI ターボ/EGI/キャブ
B5型 1.5L 直4 キャブ
E3型 1.3L 直4 キャブ
B3型 1.3L 直4 キャブ
PN型 ディーゼル1.7L 直4
変速機 4速 / 3速AT
5速 / 4速MT
車両寸法
ホイールベース 2,400mm
全長 3,990mm
全幅 1,645mm
全高 1,390mm
車両重量 880kg
その他
データモデル 3ドアハッチバック1500XG 5速MT
後継 5ドアハッチバック:マツダ・ファミリアアスティナ
バン/ワゴン:マツダ・ファミリアバン
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  • 1985年1月 - 発売。先代の成功からキープコンセプトとなり、スタイルの新鮮さよりも中身の熟成をアピールするモデルとなった。モデルチェンジでのボディの大型化を極力押さえ、デザインや設計を見直して室内の広々感を高めた。バリエーションは非常に豊富で、定番の3ドア・5ドアハッチバックと4ドアセダン、久しぶりのモデルチェンジで前輪駆動化されたバンとワゴン、1.6L DOHCターボ、日本初のフルタイム4WD、実用的なディーゼルエンジン、ファミリアで唯一のオープンカーであるカブリオレ、可変吸気システムを採用したスポルト16、後輪部に日本初のビスカスカップリング式LSD(リミテッド・スリップ・デフ)を採用したラリー競技ベース車であるGT-Aなどがある。プラットフォームマツダ・BFプラットフォームを採用。派生車にスペシャリティカー風のエチュードがあった。前期型はBDファミリアから受け継いだタイミングチェーン式カムシャフトのE3型 / E5型エンジンが採用されていた。CMキャラクター(前期のみ)は中井貴一。スポルト16のCMには杉本あや(現:杉本彩)が出演していた。ノーマル版のCMソングはジョー・ジャクソンの「The Verdict」。フルタイム4WDのCMソングは久石譲の「THE WINTER REQUIEM」[13]と「794 BDH」[14]が起用された[注 6]
  • 1985年7月 - ファミリア初となるディーゼルエンジン車(1.7L)を追加。
  • 1985年10月 - 1.6L DOHC16バルブターボモデルを追加(3ドア∞、3ドアGT、4ドアセダンGT)。当時国内1.6Lクラス最高の140ps(ネット)を発揮。同時に日本初となるフルタイム4WDモデルも追加(3ドアGT-X、3ドアGT(ともにB6型ターボ、型式名「BFMR」)、3ドアXG 4WD、3ドアXR 4WD(共にE5型、シングルキャブレター)。投入されたフルタイム4WDのBFMRは、マツダ・ヨーロッパのラリーチームにより、RX-7と入れ替えで参戦。スエディッシュラリーでの優勝などから、雪の女王とも呼ばれるようになった。フルタイム4WD発売記念限定グレード「ラリースポルト」が発売されている。
  • 1985年12月 - 4代目から継続生産されていたバンモデルがフルモデルチェンジ。4ドア車2/5人乗り車に一本化され、これと同じボディのワゴンモデルが初代以来の復活となった。ワゴンのグレードは1.5L EGI搭載のXGのみ。
  • 1986年3月 - カブリオレを追加。塗色は専用色とされ、E5型ターボ、5速MT車の一仕様のみ。
  • 1986年7月 - 1500ターボに代わって1600 DOHC16バルブの自然吸気仕様車であるスポルト16を追加。
  • 1987年2月 - マイナーチェンジ。外観を大幅にフェイスリフト。ターゲット層が異なるハッチバック系とセダン系・ファミリー系とスポーティ系とで差別化を図った[注 7]。タイミングチェーン駆動のE型エンジンは廃止され、B6型と同じタイミングゴムベルト式で油圧式ラッシュアジャスターを採用するB5型(1.5L、SOHC 8バルブ)、B3型(1.3L、SOHC 8バルブ)エンジンへと改良。XGiとS-XEは、1.6Lへ排気量を拡大すると共に、4速ロックアップ付きAT車を新たに設定。 さらにフルタイム4WDをセダンにも拡大採用。DOHCターボ&4WDモデルであるGT-Xをセダンにも追加するなど、マツダのフルタイム4WD生産台数100万台への後押しとなった。その後カブリオレのエンジンをB6型 1.6L DOHCへと変更。4速AT車を追加。 後期型のフルタイム4WDには、競技モデルに快適装備を追加したGT-Aeが存在するなど、多岐にわたる変更とグレードの追加がなされた。
  • 1987年4月 - ワゴン・バンがマイナーチェンジ。ボディのフェイスリフト、及びワゴンのエンジンをE型からB型の1.6L EGIへと換装。フルタイム4WD XGiとFF駆動のXEとなり、XGは廃止された。
  • 1987年8月 - ハッチバック・セダン・ワゴンのフルタイム4WD XGiに4速ロックアップ付きAT車を追加。
  • 1988年1月 - 各種特別仕様車を発売。1.3Lモデルの最廉価グレードをベースにエアコン、パワーステアリングなどが標準装備された「クレール」シリーズや、3ドアハッチバックの「フルタイム4WD XR」とセダンの「フルタイム4WD XL」をベースにタコメーターを省略した廉価グレード「レバンテ」、そして4ドアセダンのB6型DOHCエンジン搭載グレード「4ドアセダン GT」をベースにし、資生堂の男性用化粧品「タクティクス」とのコラボレーションから生まれた「ファミリア タクティクスバージョン」(全国100台限定)を発売。現在も南米にて、セダン、ハッチバックが継続販売されている。
  • 1988年2月 ‐ セダンの1500XGをベースに、アルミホイール付き185/60R14タイヤ&アルミホイールやMOMO製コブラⅡステアリングを装備したスポーティモデルのグランツを発表。また、1500にラグジュアリーグレードであるS-XE(それまでB6 EGIのみ)を追加設定。
  • 1989年2月 - セダンとハッチバックが7代目にモデルチェンジ。ワゴン・バンは継続販売。
  • 1989年11月‐ 7代目登場以降も継続生産されていたワゴン・バンがマイナーチェンジ。ワゴンにビジネスシリーズとして1.3L&1.7LディーゼルのDXと1.5LのXEを追加。これに伴い、バンXEは廃止された。一方、XGiはタイヤが175/70R13から175/65R14にインチアップされ、フロント&リアバンパーを一体成型のカラードタイプへと変更。AT車にシフトロック機構を追加。バンにフルタイム4WDを追加(B6エンジン(キャブレター仕様)&5速MT・DXのみの設定。最大積載量は300㎏となる)。
  • 1994年9月 - ワゴンとバンの販売終了。以降は日産ADのOEM車となった。
  • モータースポーツ

WRCでは次なるBG8Zファミリアにバトンタッチするまで、前期型を継続採用。日本国内においても、このWRCカーのベースモデルである3ドアGT-Xが圧倒的な人気を誇った。

劇用車

テレビ朝日系列で放送された特撮テレビドラマ『超人機メタルダー』にて、主人公メタルダーのライドメカ「メタルチャージャー」のベース車として登場した。赤の3ドア車を改造装飾なしでそのまま使い、実車のフォルムそのままで「車体両サイドの装甲が主翼に変化し前部と尾翼を展開して飛行する」ギミックが追加されていた。

販売終了前月までの新車登録台数の累計は、41万2,223台[15]

7代目 BG型(1989年 - 1996年)

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マツダ・ファミリア(7代目)
BG型
3ドアハッチバック
GTX(ホイールは社外品)
セダン
インタープレー(前期型) フロント
セダン
DOHCインタープレー
(後期型) フロント
概要
別名 欧州:マツダ・323
販売期間 1989年2月 - 1996年10月
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 3ドアハッチバック
4ドアセダン
駆動方式 FF / 4WD
プラットフォーム マツダ・BGプラットフォーム
パワートレイン
エンジン BP型 1.8L 直4 DOHCターボ/DOHC
B6型 1.6L 直4 EGI/キャブ
B5型 1.5L 直4 EGI/キャブ→EGI-S
B3型 1.3L 直4 キャブ→EGI-S
PN型 ディーゼル1.7L 直4
変速機 4速 / 3速AT
5速 / 4速MT
サスペンション
ストラット式サスペンション
ストラット式サスペンション
車両寸法
ホイールベース 2,450mm
全長 4,030mm
全幅 1,675mm
全高 1,380mm
車両重量 1,010kg
その他
データモデル 3ドア インタープレー 1.5DOHC 4速AT
販売終了前月までの新車登録台数の累計 52万5,313台[16]
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  • 1989年2月 - 7代目発売。キャッチコピーは「新ファミリア系列」で、フルタイム4WDはB6キャブレター車は先代同様、センターデフロックスイッチ付きのフルタイム4WDとなった。1.8Lのターボ車は、センターデフにビスカスLSDを配し、デフロックスイッチがなくなった。リアデフには、ビスカスLSDが装備され、センターデフロックスイッチ廃止の後押しをした。1.5Lの4WDは廃止され、B6に一本化された。セダン4WDからは、先代にあったリアワイパーも廃止された。フルタイム4WD車全グレードに、ヘッドランプウォッシャーがメーカーオプションで用意された。デザインはハッチバック、セダン、アスティナがそれぞれ全く別の異なったデザインとなり、同じファミリアの名前を用いていても外観は完全に別々の車の形状をしていた。ハッチバックは全長を詰めてコンパクトさを演出し、プジョー205を思わせ、セダンは当時発売されていたメルセデス・ベンツ 190Eの影響を大きく受けたボディフォルム、後述するアスティナは、ボルボ480を彷彿するデザインを与えられ「アスティナ」として独自の道を歩みはじめる。テレビCMには日本のロックバンド、サディスティック・ミカ・バンドパール兄弟フリッパーズ・ギターチェッカーズ等の楽曲が起用された。モデル末期となる1993年頃のテレビCMには、所ジョージが出演していた。なおワゴン・バンは先代BFのままでエンブレムの変更など、一部の改良にとどまった。プラットフォームマツダ・BGプラットフォームを採用。エンジンはディーゼルを除き、DOHCだけでなくSOHCも全て16バルブ化され、ホイールのPCDが114.3mmから100mmに変更になった。
  • 1989年4月 - アスティナが追加発売。
  • また、この7代目でも平行して姉妹車フォード・レーザーがオートラマ系列で販売されたが、ファミリアと大幅に異なるデザインが与えられ、特に3ドアは「クーペ」スタイルとなった。
  • 1991年1月 - マイナーチェンジ。内外装のフェイスリフトを行い、1.5L DOHCエンジンの可変バルブ化ならびにキャブ仕様の電子制御燃料噴射(EGI-S)仕様への変更が行われた。
  • 1994年5月[17] [18]- セダンとアスティナの生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
  • 1994年6月 - セダンが8代目にフルモデルチェンジして販売終了。アスティナ[19]も廃止された。ハッチバックはクレールGスペシャルとTBの2グレードが継続生産。
  • 1996年9月[20] - ハッチバックの生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
  • 1996年10月 - ハッチバックが8代目にフルモデルチェンジして販売終了。
ファミリアアスティナ

1989年4月発売開始。5ドアモデルのアスティナは、かつての5ドアハッチバック車が持っていた「実用車」の概念を完全に覆す「4ドア・クーペ」のコンセプトで作られ、新たに「アスティナ」のネーミングを与えられた。また1990年まで販売していたエチュードの後釜というポジションも担っている。同型の姉妹車となるユーノス100ユーノス店向けに供給された。ボブスレーがデザインのモチーフとされている。リトラクタブルヘッドランプの採用などにより、非常にスポーティなスタイルであったが、大人4人分の空間と荷物スペースはきっちりと確保されており、この高い実用性と走りの融合がヨーロッパで人気を集めた。このアスティナは次世代でランティスへと発展する。

サプリーム

通常グレードとは別に高級仕様として設定されたセダン。前後バンパーが対米輸出仕様の長いものとなり、リアナンバープレートも対米輸出仕様と同じく取り付け位置がトランクリッド側になる。内装は電動スライドシートを装備するなど5ナンバーのファミリーカーでありながら一つ上のクラス並の装備を備える。エンジンなどは1.5Lのセダンと同じものとなる。

GT-X

WRCをねらったモデルは、GT-Xとして登場した。1.8Lで180psを出すこのグレードは、旋廻性を考慮して、センターデフロックを排除し、ビスカスLSDが導入された。リアデフも純正でビスカスLSDが装備された。前後輪の駆動力配分は前43:後57。WRCで1989年および1991年のグループN部門ドライバーズ・チャンピオンシップを勝ち取った。しかし、インタークーラーが横置きで、放熱に問題があった。その後、1992年1月にWRCでのパワー不足を補うためにGT-R(210PS)を発売。インタークーラーもフロントに設置された。バブル崩壊による会社の資金難により、ワークスチームは1992年をもってWRCからは無期限撤退となり、以降の参戦はなかったが、プライベートチームにより、1993年グループNチャンピオンとなるほか、全日本ダートトライアル選手権三連覇を達成した。他には先代と同様にGT-Xベースの競技モデルとしてGT-A、そしてその後継にGT-RベースのGT-Aeがある。 なお、セダンにもGT-Xは設定された。

∞(アンフィニ)

当時RX-7カペラにてスポーツチューンの特別限定車として発売されていたアンフィニ(∞)グレードが、セダンに設定された。GT-Xと同じ1.8Lエンジンを搭載したがNA化され、アンフィニグレードの特徴であるFFスポーツとなった(4WDではない)。フロントデフはビスカスLSDが標準装備された。リアに張られた∞デカールと、フロントノーズの一部が3ドアハッチバック用のものを流用している点、グリルに∞マークがある点、BBS製専用ホイール、専用ボディカラー(シェイドグリーンメタリック)の設定が、一般のファミリアセダンとの見分けポイントである。

8代目 BH型(1994年 - 1999年)

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マツダ・ファミリア(8代目)
BH型
4ドアセダン(前期型)
1994年6月 - 1996年10月
NEO
1994年6月 - 1996年10月
3ドアハッチバック(現行CIマーク導入後)
1997年 - 1999年
※画像は欧州向けの323ハッチバック
概要
別名 欧州:マツダ・323
販売期間 1994年6月 - 1999年8月
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 3ドアハッチバック
4ドアセダン
駆動方式 FF / 4WD
プラットフォーム マツダ・BHプラットフォーム
パワートレイン
エンジン BP-ZE型1.8L 直4 DOHC
B6-DE型 1.6L 直4 DOHC
B5-ZE型 1.5L 直4 DOHC
Z5-DE型 1.5L 直4 DOHC
Z5-DEL型 1.5L 直4 DOHCリーンバーン(Z-LEAN:ゼット・リーン)仕様
B3-ME型 1.3L 直4 SOHC
4EE1-T型 ディーゼル1.7L 直4 ターボ
変速機 4速AT / 5速MT
サスペンション
ストラット
ストラット
車両寸法
ホイールベース 2,605mm
全長 4,335mm
全幅 1,695mm
全高 1,420mm
車両重量 1,110kg
その他
データモデル 4ドアセダン 1.5インタープレーX 4速AT
販売終了前月までの新車登録台数の累計 20万580台[21]
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  • 1994年6月 - 8代目発売。プラットフォームマツダ・BHプラットフォームを採用。ホイールベースが伸ばされ、セダンはマツダの時流であったイタリアンなデザイン、3ドアハッチバックには「ネオ(NEO)」というサブネームが付けられ、2代目フォードフォーカスのようなクーペルック(カムバックスタイル)の奇抜なデザインだった。イメージ的にはランティス(国外向けの名称が323F/323アスティナ)の3ドアクーペ版とされる。セダンは、初代ルノーラグナのデザインと共通性がある。ラグナをデザインしたパトリック・ルケマンは、8代目ファミリア開発当時フォードのデザイナーであり、その後ルノーに移籍しラグナをデザインした。
エンジンは1.5L・1.6L(フルタイム4WDのみ)1.8L(後に追加された)・いすゞ製の1.7L 空冷インタークーラー付ターボディーゼル(スポーツカー以外では珍しく、後発のトヨタ・タウンエースノア/ライトエースノアのディーゼルターボ車同様ボンネットにインタークーラーの冷却用エアインテークが設けされている)の3本立てとなり、1.5Lにはリーンバーン(通称:Z-LEAN(ゼット・リーン))エンジン車も設定された。3ドアにおいては、「NEO」のグレード展開の兼ね合いのため、1996年10月まで先代モデルの1.3L[注 8]が継続生産されていた。この代以降、ワゴンとバンの自社開発をやめ、日産からOEM供給を受ける[注 9]。姉妹車のフォード・レーザーは、この代で再びファミリアとデザインが共通化される。前期のCMキャラクターは当初は大槻ケンヂ鈴木杏樹草刈正雄野村佑香が起用されていたが、後にとんねるずに変更となった。前期のCMキャッチコピーは「新方向ファミリア」「いいとこだらけのファミリアだ!!」である。
発売当初はクラストップの低価格を売りとしていたが、実態は最廉価モデルの価格であり、中級以上のグレードではライバル車と価格面での優位性はほとんどなかった。当時はマツダに限らず各社がコスト削減に取り組んでいた時代で、このモデルも先代よりさらにコストダウンされていた。
3ドアNEOは日本国外では高い人気を獲得したが、日本では奇抜なデザイン故に不評となり、マツダの基幹車種であるにもかかわらず月販100台前後に留まっていた。
この世代から、ルーチェカペラに代わって教習車が設定されたが、全長が規定(4400mm以上)を満たさないため、対米輸出仕様の大型バンパーを装着していた。
  • 1995年8月[22] - 日本国内向けNEOの生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
  • 1995年12月 - ファミリア生産累計1,000万台を達成。
  • 1996年9月[23] - 日本国内向けNEOの販売終了。日本国外向けの323Cは継続。
  • 1996年10月 - マイナーチェンジ。NEOの代替としてオーソドックスなスタイルの3ドアハッチバック(海外名:323P)が加わる[注 10]。セダンは新3ドアのデザインに合わせてフェイスリフトされ、全車インパネを刷新。ヘッドランプは全車マルチリフレクター化された(日本国内向けのみ)他にも、全車エアバッグ標準装備となった。1.3L SOHC 16バルブ EGIガソリンエンジンを追加。CMキャラクターはアンドレ・アガシに変更。
  • 1997年10月 - 一部改良。同年制定されたCIマークのエンブレムが装着されるようになる。
  • 1998年5月[24] - セダンの生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
  • 1999年7月[25] - ハッチバックの生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
  • 1999年8月[26] - 8代目モデル販売終了。

9代目 BJ型(1998年 - 2004年)

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マツダ・ファミリア(9代目)
BJ型
セダン(前期型)
1998年6月 - 2000年10月
セダン(後期型)LS
2000年10月 - 2003年10月
概要
別名 欧州:マツダ・323
北米:マツダ・プロテジェ
台湾:マツダ・イサム・ゲンキ
販売期間 1998年6月 - 2004年4月
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドアセダン
5ドアステーションワゴン
(実質的にはハッチバック
駆動方式 FF / 4WD
プラットフォーム マツダ・BJプラットフォーム
パワートレイン
エンジン FS-ZE型 2L 直4 DOHC
FP-DE型 1.8L 直4 DOHC
ZL-VE型 1.5L 直4 DOHC
ZL-DE型 1.5L 直4 DOHC
B3-ME型 1.3L 直4 SOHC
RF型 ディーゼル2L 直4 SOHC
最高出力 165ps/6800rpm
最大トルク 18.10kgfm/5000rpm
変速機 4速AT / 5速MT
サスペンション
ストラット
ストラット
車両寸法
ホイールベース 2,610mm
全長 4,200mm
全幅 1,695mm
全高 1,420mm
車両重量 1,170kg
その他
データモデル S-ワゴン 1.5R 4速AT
新車登録台数の累計 15万916台[27]
系譜
先代 マツダ・ランティス(ファミリアS-ワゴンの前身)
後継 マツダ・アクセラ
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  • 1998年(平成10年)6月 - マツダの設計によるファミリアとしては最後のフルモデルチェンジとなる。開発費を抑えるため、主要パーツはカペラと共通化された。プラットフォームマツダ・BJプラットフォームを採用。セダンのデザインは7代目セダンによく似た極めて保守的なものだったが、5ドアは販売戦略上「S-ワゴン」と呼ばれ、スバルインプレッサスポーツワゴンや後発のトヨタ・アルテッツァジータ同様の、“ショートワゴン”的な5ドアハッチバックである。S-ワゴンの「S」には、“スポーティ、スタイリッシュ、ショート”の意味が込められている。4WDは、マツダとしては初となるスタンバイ式を1.5 Lに(セダン/S-ワゴン)、フルタイム式を1.8 Lに(S-ワゴンのみ)設定。先代までの1.6 L B6エンジンは当初より設定されなかった。輸出仕様にはB6ではなく、ZMエンジンという改良型の1.6Lエンジンがアジア向けに存在している。1.8 L/フルタイム式は、1999年(平成11年)に追加された「スポルト20」に4WDが設定された事もあり、2000年(平成12年)10月のマイナーチェンジ時にカタログ落ちした。1.5 L エンジンは、ZL-DE(110 ps)とZL-VE(130 ps)の2種類がラインナップされ、ZL-VEにはS-VT(シーケンシャルバルブタイミング)を採用した(エンジンカバーには“VARIABLE VALVE TIMING”と表記)。なお、3ドアハッチバックは8代目を継続販売していた(1999年まで)。姉妹車のフォード・レーザーは名前を「レーザーリデア(LASER LIDEA)」に変更。CMキャラクターはヴァンサン・カッセル
  • 1999年(平成11年)8月 - 2.0 L エンジンを積みエアロパーツを纏った「スポルト20」が追加された(セダンは2001年〈平成13年〉に追加)。2.0 LのFS-ZE型(ハイオクガソリン仕様)はカペラからの移植。出力は170 PS(排出ガス規制クリアのため、2002年(平成14年)9月に165 PSにダウン)。「スポルト20」のAT/FF車はアクティブマチック(マニュアルモード付きAT)が備わる(S-ワゴンのAT/4WD車はホールドモード付きAT)。
  • 2000年(平成12年)1月 - S-ワゴンの1.5S(AT/FF)をベースに専用のエアロパーツやシートなどを採用した限定車「エアロード」を発売。
  • 2000年(平成12年)5月 - S-ワゴンの1.5S(FF)をベースにリアルーフスポイラーやボディ同色のサイドモールなどを採用した限定車「ブリーザ」を発売。
  • 2000年(平成12年)10月 - マイナーチェンジ。内外装のデザインを変更。グレード構成変更。S-ワゴンの1.5 L・RS(ZL-VE)のAT車はアクティブマチックに。セットオプション(Sパッケージ)を選択することにより、外観をスポルト20に近づけることが可能。
  • 2001年(平成13年)2月 - インターネットを使った受注生産(BTO)による「web-tuned@S-WAGON」を発売。
  • 2001年(平成13年)4月 - S-ワゴンの1.5RS(FF/AT)をベースにエアロパーツやカーボン調パネルなどを採用した限定車「@NAVI SPORTS」を発売。
  • 2001年(平成13年)5月 - セダンの1.5RS(FF)をベースにS-ワゴンのスポルト20用の2.0 Lエンジンに変更した限定車「マツダスピードファミリア」を発売(詳細後述)。
  • 2001年(平成13年)10月 - S-ワゴンのスポルト20をベースにしたアウトドア向けを謳う特別限定車「フィールドブレイク」を発売。
  • 2003年(平成15年)8月[28] - セダンがオーダーストップに伴い生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
  • 2003年(平成15年)10月 - 後継車のアクセラが発売され、セダン販売終了。
  • 2004年(平成16年)3月[29] - S-ワゴンもオーダーストップに伴い生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
  • 2004年(平成16年)4月[30] - セダンの販売終了から半年、在庫整理のために継続販売されていたS-ワゴンも販売終了。自社生産としてのファミリアは9代40年の歴史に幕を閉じたが、「マツダ ファミリア」の車名自体は、他社製OEMとなった「ファミリアワゴン」(7代目のみ)と商用車の「ファミリアバン」が継承している。台湾ではMazda3(アクセラ)が発売された後もしばらくの間、併売でこのBJ型が「マツダ・イサム・ゲンキ」の名で生産・販売されていた。なお“ゲンキ”の名はMazda3のサブネームとして残っている。
マツダスピードファミリア

セダンタイプのスポーティーバージョンとして、2001年(平成13年)5月に100台限定として発売された限定車である。その後、同年9月に100余台が追加生産された。エンジンは当時セダンには非搭載であった、Sワゴンのスポルト20用のFS型をハイカム、ハイコンプピストン、ポート研磨ピストンクリアランスの最適化、ステンレスエキゾーストマニホールド、専用低排圧サイレンサーチューンして搭載。外装はスポルト20用エアロパーツを基本的にはそのまま装着し、リアバンパーは北米仕様の大型バンパーを装着していた。足回りは専用のハードダンパーと大径スタビライザーで強化され、205/45R17の大径タイヤを標準装着していた。ディスクブレーキも15インチホイール用ローターへと強化されている。BJ5P改とされたこのセダンは、NAで175 psを発生し、久々にスポーティなファミリアが登場した。ただし、マツダスピード側のエンジンチューンが不完全であり、アイドルが安定しないため、パワーよりアイドル安定性を求めるユーザー向けに専用カムシャフトへの無償交換が案内された。ボディーカラーは専用色スターリーブルーマイカという青色のメタリックであり、標準装着のホイールがゴールドであることもあいまってスバルインプレッサによく似た外観となっていた。北米ではMazda Protegé MP3[注 11]として発売されたが、国内では「マツダスピード」の方が知名度が高いため、マツダスピードのグレードネームが与えられた。北米では、このProtegéに、2.0 L(FS)エンジン+シングルターボを搭載した、マツダスピードプロテジェ(Mazdaspeed Protegé)が発売された。

歴史(日産OEM時代)

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バン/ワゴン7代目 Y10型(1994年 - 1999年)

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後期型ワゴン・旧CIマーク導入後
1997年 - 1999年
  • 1994年9月 - 7代目BG型が発売されて以降も継続販売されていた6代目BF型ファミリアバン/ワゴンの後継として登場。日産・ADの姉妹車。
  • 1996年 - 6月、ワゴンの姉妹車であるADワゴンがマイナーチェンジでウイングロードと改称、それに伴いファミリアワゴンもマイナーチェンジされ、1.8LのSR18DEを搭載した「XGツーリング」が追加された。
  • 1999年5月[31] - 生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
  • 1999年6月 - 8代目にフルモデルチェンジして販売終了。

バン/ビジネスワゴン8代目 Y11型(1999年 - 2008年)

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日産・AD > マツダ・ファミリア
後期型バン
  • 1999年6月10日 - ADのフルモデルチェンジと同時に登場。ターゲットをビジネスユーザーに絞る。先代モデルの流れから装備でバンと差別化したビジネスワゴン[注 12]がラインナップされる。この代からカペラカーゴを統合。また、この代のみ2WD車と4WD車のP.C.D.が異なる。
  • 2000年1月21日 - バンのガソリン車の排気ガスをクリーン化し、平成12年(1.3L/1.5L・2WD車)または平成13年(1.8L・4WD車)排出ガス規制に適合。同時期にビジネスワゴンの生産終了。以降、ADバンと同調してマイナーチェンジを行っていく。
  • 2000年12月[32] - ビジネスワゴンの販売終了。
  • 2006年12月[33] - 生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
  • 2007年1月24日 - 4AT車をY12型へフルモデルチェンジ。なお、「DX」の1.5L・2WD・5速MT車と1.8L・4WD車(5速MT・4速AT共)およびCNG車の「XL」は当面の間継続販売した。
  • 2008年12月 - Y12型に4WD車が設定されたことに伴い、販売終了。

バン9代目 Y12型(2007年 - 2018年)

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日産・AD > マツダ・ファミリア
マツダ・ファミリアバン(9代目)
Y12型
前期型 GX
後期型 DX
概要
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2007年1月 – 2018年6月
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアライトバン
駆動方式 FF / 4WD
サスペンション
ストラット
トーションビーム
その他
製造事業者 日産自動車
姉妹車 日産・AD→日産・NV150AD
三菱・ランサーカーゴ
テンプレートを表示
  • 2007年1月24日 - ベース車のAD、ADエキスパートから約1か月遅れでファミリアバンがフルモデルチェンジ。フロントグリルとバンパーが日産ADとやや異なっている。また、ロゴも他の現行マツダ車同様のものに改められた上で「Familia VAN」となった。エンジンは1.2L/1.5L/1.8Lの3種類で、トランスミッションは4速ATのみ。
  • 2008年10月1日 - 原材料の高騰に伴い、2WD車の車両本体価格を3.5万円値上げ[34]
  • 2008年12月 - 一部改良。新たに、1.6L・4WD車を追加。
  • 2010年8月25日 - 一部改良[35]。新たに助手席エアバッグ、電源コンセント(100V・100W)、アシストグリップ(「DX」・「VE」は助手席、「GX」・「LX」・「VX」は助手席+後席左右)を標準装備した。
  • 2013年5月28日 - 一部改良[36]。「DX」・「VE」・「GX」の2WD車のトランスミッションをCVTに変更したことで燃費を向上し、「平成27年度燃費基準+20%」を達成(2015年4月に燃費基準の区分変更に対応し、「平成27年度燃費基準+25%」達成となる)。全車においてはメーター内に瞬間燃費・平均燃費・渡航可能距離表示機能を追加し、インパネデザインを黒基調に変更した。なお、今回の一部改良により「DX」と「VE」に設定されていた1.2L車を廃止した。
  • 2017年2月9日 - マイナーチェンジ[37]エマージェンシーブレーキ、LDW(車線逸脱警報)、DSC(横滑り防止機構)&TCS(トラクションコントロールシステム)を全車に標準装備して安全面を強化。フロントデザインを変更。内装はグローブボックスにふたを付け、折り畳み式の助手席シートバックテーブルを全車に標準装備。2WD車はセンターコンソールに大型カップホルダーを新設した。グレード体系の整理により1.8L車の「LX」と「VX」を廃止して「DX」・「VE」・「GX」の3グレードとなった。なお、今回のマイナーチェンジでバックドアの左側中央に装着されていた「MAZDA」ロゴのデカールがなくなり、その位置に、従来はバックドアの右側中央に装着されていた「Familia VAN」の車名ロゴデカールが装着された。なお、NV150 ADとランサーカーゴに設定されるカラードバンパー仕様はファミリアバンにおいては非設定であった。
  • 2018年5月[38] - 生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
  • 2018年6月 - トヨタ自動車からプロボックスサクシードのOEM供給を受ける10代目と世代交代して販売終了。

歴史(トヨタOEM以降)

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バン10代目 XP16#M型(2018年-)

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マツダ・ファミリアバン(10代目)
NCP16#M/NHP160M型
DX(ガソリン車)
概要
製造国 日本の旗 日本京都府
販売期間 2018年6月 –
設計統括 下村修之
金森善彦
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアライトバン
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動 / 四輪駆動
プラットフォーム トヨタ・Bプラットフォーム
パワートレイン
エンジン 1NZ-FE型 1.5L 直4 DOHC(ガソリン車)
1NZ-FXE型 1.5L 直4 DOHC(ハイブリッド車)
モーター 1LM型 交流同期電動機
変速機 CVT(ガソリン車)
電気式無段変速機(ハイブリッド車)
サスペンション
ストラット
4リンク式リジット/
+ラテラルロッド
車両寸法
ホイールベース 2,550mm
全長 4,245mm
全幅 1,690mm
全高 1,525mm(FF)
1,530mm(4WD)
車両重量 1,090kg - 1,170kg
その他
製造事業(委託)者 トヨタ自動車ダイハツ工業
姉妹車 トヨタ・サクシード
トヨタ・プロボックス
テンプレートを表示
2018年6月21日
フルモデルチェンジ[39]
  • 先代モデルから、11年5か月ぶりに世代交代となった。2017年8月のマツダとトヨタ自動車の業務資本提携[40]に基づき、現行モデルからトヨタのプロボックスサクシード[注 13]ダイハツ工業の京都工場で受託生産)の姉妹車になった[41]。マツダの日本国内向け車種でトヨタ自動車からOEM供給を受けるのは初めてである。
  • エンジンは、排気量が先代と同じく1.5L(1NZ-FE型)ながら、2WD車にはアイドリングストップ機能も備えたことで、JC08モードでの燃費消費率が改善された。なお、2WD車は燃費基準達成ラベルが格下げとなり、「平成27年度燃費基準+20%」達成となった一方、4WD車は平成27年度燃費基準を達成した。また、ベース車両が変更されたことにより荷室容量が3代目より減少している[注 14]
  • 安全装備では、「衝突回避支援パッケージ」として、衝突被害軽減ブレーキ「プリクラッシュセーフティシステム(レーザーレーダー+単眼カメラ方式)」、「レーンディパーチャーアラート(車線逸脱警報)」、「オートマチックハイビーム」(以上、プロボックス・サクシードの「Toyota Safety Sense C」に相当するが、商標権の関係で「衝突回避支援パッケージ」と呼称する)を全車に標準装備した[注 15]
  • ボディカラーはプロボックス・サクシードより絞られ「ホワイト」と「シルバーマイカメタリック」の2色のみとなる。
  • グレード構成は「DX[注 16]」、「VE[注 17]」、「GX[注 18]」の3グレードが設定され、プロボックス「DX」およびサクシード「U」相当のグレードはファミリアバンでは設定されない。装備面で細かな違いがあり、3本スポークステアリングは全車メッキオーナメント付[注 19]に、4WD車は寒冷地仕様が標準装備[注 20]されている。
2018年12月18日
一部改良[42]
  • プリクラッシュセーフティシステムに昼間の歩行者検知機能が追加され、マルチホルダーを大型化。また、充電用USB端子(1口)、イモビライザー、助手席シートベルトウォーニングを標準装備した。
  • なお、同年11月のプロボックス・サクシードの一部改良時に設定されたハイブリッド車はこの時ファミリアバンでは設定されず、従来通りガソリン車のみの展開であった。
2020年9月
仕様変更(公式発表なし)。
  • WLTCモードによる燃料消費率及び排出ガスに対応(燃料消費率はJC08モードによる数値も併記)し、2WD車は「平成30年排出ガス基準50%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得した。
  • 外観は、ドアミラーカウルの形状を変更。また、リア左上に装着されている車名ロゴデカールが8代目以来となる全て大文字表記の「FAMILIA VAN」となり、「Mazda Type」[43]に変更された。
2022年3月3日
一部商品改良[44]
  • 「GX」は、通常は周囲の光と後方からの光の差に応じて鏡面の反射状況を変化するインナーミラーとして機能し、車両後退時には同時に搭載されたバックカメラからの車両後方映像と駐車時の目安となる固定ガイド線をインナーミラー内のディスプレイに表示させるバックモニター内蔵自動防眩インナーミラーを標準装備[注 21]したほか、バンパー(フロントコーナー部とリア)をカラード(ボディカラー同色)に変更した。なお、OEM元のプロボックスでは2021年12月の一部改良で「G」と「F」の2グレードに集約されたが、ファミリアバンではグレードの集約は行わず従来通り3グレード展開となる。
  • また、歴代のファミリアバンで初となるハイブリッド車を追加(同年4月1日発売)。エンジンにクールドEGRシステムを採用した1.5Lの1NZ-FXE型を搭載し、駆動用・発電用モーターと動力分割機構などで構成されたハイブリッドトランスアスクル、リアシート下に配置したコンパクトサイズのニッケル水素バッテリーを組み合わせたハイブリッドシステム(プロボックスのリダクション機構付THS IIに相当)を採用。「平成30年排出ガス基準75%低減レベル(☆☆☆☆☆)」認定を取得し、「平成27年度燃費基準+25%」を達成している。ガソリン車同様、「DX(プロボックス「GX」相当)」、「VE(同「GL」相当)」、「GX(同「F」相当)」の3グレードが設定される。なお、プロボックスのハイブリッド車ではリアゲート右下に装着されているハイブリッドシンボルマーク(HYBRID SYNERGY DRIVE)はファミリアバンでもそのまま装着される。

車名の由来

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ファミリアとはスペイン語で「家族」の意味で、「家族揃ってドライブを」という想いがこめられている。ヨーロッパでは「Mazda 323」の名称で販売されている。また、北米では「Mazda GLC (グレート リトル カー)」、1990年代より「Protegé」(プロテジェ)[注 22]の名称で販売されていたこともあった。

脚注

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注釈

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  1. ^ 厳密にはビッグマイナーチェンジに近く、ドアはアウターパネルを除き、従来型の流用となる。
  2. ^ 1965年より続いたファミリア最後の2ドアクーペモデル。1987年にエチュードとしてファミリアベースのクーペ(正確には3ドアのハッチバッククーペ)が復活したが、1代で消滅した。
  3. ^ 本車両は映画『幸福の黄色いハンカチ』に使用されたモデル。
  4. ^ ファミリア20周年を記念して制作されたオリジナル楽曲で、歌詞を一般公募していた。
  5. ^ 発売当時、国産車にドアミラーを取り付ける行為は違法であり、取締りの対象となっていた。モデル途中の1983年春に国産車のドアミラーが解禁され、当モデルにもドアミラー装着車がラインナップされた。
  6. ^ 2曲共に、1986年に発売されたアルバム『CURVED MUSIC』に収録されている。
  7. ^ 既に、この時発行されたカタログにカタログモデルとして収録されていたセダン・ハッチバックの全てのグレードにおいて、セダンのB3型1.3Lエンジン搭載車のXCとB6型1.6LEGIエンジン搭載車であるS(スーパー)-XEのみ、フロントフェイスがフェイスリフト前の仕様のままのグレードとして存在していた。
  8. ^ 自家用向けのクレールGスペシャルとビジネス向けのTB。
  9. ^ ワゴン/バンが日産のOEMとなった背景についてはボンゴの項目を参照。
  10. ^ ただし姉妹車のレーザーはNEOのボディで継続販売した。
  11. ^ ちなみにProtegé MP3のCDプレイヤーMP3に対応していた。
  12. ^ 3-2年車検5ナンバー登録ながら、バンに順ずる内外装を持つ。歴代ボンゴなどにも設定あり。
  13. ^ トヨタ・サクシードは2020年5月をもって販売終了し、プロボックスに統一された。
  14. ^ 3代目(NV150ADベース)はミカン箱(380mm×320mm×280mm)が42個(4WD車は39個)積載できたが、4代目(サクシードベース)では38個に減らされた。
  15. ^ DSC&TCS(プロボックス・サクシードのVSC&TRCに相当)は3代目に引き続き全車標準装備される。
  16. ^ プロボックス「DXコンフォート」およびサクシード「UL」相当。
  17. ^ プロボックス「GL」およびサクシード「UL-X」相当。
  18. ^ プロボックス「F」およびサクシード「TX」相当。ただし、ホイールはプロボックス・サクシードのブラック塗装+樹脂フルキャップ付ではなく、シルバー塗装+センターキャップ付となる。
  19. ^ プロボックスでは「F」のみ、サクシードでは「TX」のみにそれぞれ装備
  20. ^ プロボックス・サクシードではメーカーオプション設定(北海道地区は標準装備)
  21. ^ プロボックスでは全車メーカーオプション設定
  22. ^ スペイン語で「保護する、守る」という意味の proteger の直説法現在形。さらに言えば「プロテヘ」が本来の発音に近い。

出典

[編集]
  1. ^ a b デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第40号3ページより。
  2. ^ 初代カローラ開発の長谷川龍雄氏による「主査10ヶ条」
  3. ^ a b c d e f g 『東洋工業五十年史』 574ページ
  4. ^ a b c d e f g 『東洋工業五十年史』 570ページ
  5. ^ a b c d 『東洋工業五十年史』 572ページ
  6. ^ a b デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第69号3ページより。
  7. ^ 『東洋工業五十年史』 576ページ
  8. ^ a b デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第83号13ページより。
  9. ^ Kia Brisa S1000 (기아 브리사 S1000)(起亜ブリサS1000)、삼성화재 교통 박물관(サムソン火災交通博物館)2014年9月6日閲覧
  10. ^ a b デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第10号15ページより。
  11. ^ a b デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第4号19ページより。
  12. ^ a b 『昭和55年 写真生活』(2017年、ダイアプレス)p92
  13. ^ THE WINTER REQUIEM / 久石 譲”. オリコンミュージックストア. 株式会社oricon ME. 2021年3月16日閲覧。
  14. ^ 794BDH / 久石 譲”. オリコンミュージックストア. 株式会社oricon ME. 2021年3月16日閲覧。
  15. ^ デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第11号19ページより。
  16. ^ デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第12号17ページより。
  17. ^ ファミリアセダン(マツダ)1989年2月~1994年5月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月25日). 2020年1月25日閲覧。
  18. ^ ファミリアアスティナ(マツダ)のカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月25日). 2020年1月25日閲覧。
  19. ^ ファミリアアスティナ”. トヨタ自動車株式会社 (2020年1月25日). 2020年1月25日閲覧。
  20. ^ ファミリア(マツダ)1989年2月~1996年9月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月26日). 2020年1月26日閲覧。
  21. ^ デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第19号21ページより。
  22. ^ ファミリアネオ”. トヨタ自動車株式会社 (2020年1月25日). 2020年1月25日閲覧。
  23. ^ ファミリアNEO(マツダ)のカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月26日). 2020年1月26日閲覧。
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  28. ^ ファミリアセダン(マツダ)のカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月26日). 2020年1月26日閲覧。
  29. ^ ファミリアS-ワゴン(マツダ)のカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月26日). 2020年1月26日閲覧。
  30. ^ [1]
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  37. ^ マツダ、「ファミリアバン」を一部改良』(プレスリリース)マツダ、2017年2月9日http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2017/201702/170209a.html2017年2月9日閲覧 
  38. ^ ファミリアバン(マツダ)2007年1月~2018年5月生産モデルのカタログ”. 株式会社リクルート (2020年1月25日). 2020年1月25日閲覧。
  39. ^ マツダ、新型「ファミリアバン」を発売』(プレスリリース)マツダ、2018年6月21日http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2018/201806/180621a.html 
  40. ^ トヨタとマツダ、資本業務提携に関する合意書を締結』(PDF)(プレスリリース)トヨタ自動車、マツダ(2社連名)、2017年8月4日http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2017/201708/170804c.pdf2018年6月21日閲覧 
  41. ^ 「マツダ・ファミリアバン」がフルモデルチェジ - webCG 2018年6月21日
  42. ^ マツダ、「ファミリアバン」を一部改良』(プレスリリース)マツダ、2018年12月18日http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2018/201812/181218a.html 
  43. ^ マツダらしさを伝えるフォント開発 - マツダ 2019年8月8日
  44. ^ マツダ、「ファミリアバン」を一部商品改良し、新機種を追加』(プレスリリース)マツダ、2022年3月3日https://newsroom.mazda.com/ja/publicity/release/2022/202203/220303a.html2022年3月4日閲覧 

参考文献

[編集]
  • 『東洋工業五十年史〈沿革編 1920-1970〉』(1972年、東洋工業)

関連項目

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派生車及び後継車

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姉妹車

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外部リンク

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