ふく

同音の漢字については、フクを参照。

ふぐも参照。

日本語

名詞

ふく

（方言、山口など）河豚（ふぐ）。

動詞：吹・噴

ふく【吹く、噴く】

（吹く）風が動いて通る。
息を勢いよく出す。息とともに出す。
（吹く）息で楽器を鳴らす。音を鳴らす。
（吹く）大袈裟に言う。
金属を精錬する。
吹き出す。爆笑する。
（特に「噴く」）気体や液体、火炎などが勢いよく出る。
（吹く）芽などが出る、出す。
析出する。表面に粉のように出る。

活用

活用と結合例

ふ-く動詞活用表（日本語の活用）
カ行五段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
ふ	かこ	きい	く	く	け	け

各活用形の基礎的な結合例
意味	語形	結合
否定	ふかない	未然形 + ない
意志・勧誘	ふこう	未然形音便 + う
丁寧	ふきます	連用形 + ます
過去・完了・状態	ふいた	連用形音便 + た
言い切り	ふく	終止形のみ
名詞化	ふくこと	連体形 + こと
仮定条件	ふけば	仮定形 + ば
命令	ふけ	命令形のみ

発音

(東京式) ふく [fúꜜkù] (頭高型 – [1])
(東京式) ふく [fùkúꜜ] (尾高型 – [2])
IPA^(?): [ɸɯ̟ᵝkɯ̟ᵝ]
(京阪式) ふく

動詞：拭

ふく【拭く】

布や紙で擦り、汚れや水分を取り去る。

活用

活用と結合例

ふ-く動詞活用表（日本語の活用）
カ行五段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
ふ	かこ	きい	く	く	け	け

各活用形の基礎的な結合例
意味	語形	結合
否定	ふかない	未然形 + ない
意志・勧誘	ふこう	未然形音便 + う
丁寧	ふきます	連用形 + ます
過去・完了・状態	ふいた	連用形音便 + た
言い切り	ふく	終止形のみ
名詞化	ふくこと	連体形 + こと
仮定条件	ふけば	仮定形 + ば
命令	ふけ	命令形のみ

発音

(東京式) ふく [fùkú] (平板型 – [0])
IPA^(?): [ɸɯ̟ᵝkɯ̟ᵝ]
(京阪式) ふく

動詞：葺

ふく【葺く】

(建築) 瓦・板・茅などで屋根を覆う。
軒に草木などを挿す。

活用

活用と結合例

ふ-く動詞活用表（日本語の活用）
カ行五段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
ふ	かこ	きい	く	く	け	け

各活用形の基礎的な結合例
意味	語形	結合
否定	ふかない	未然形 + ない
意志・勧誘	ふこう	未然形音便 + う
丁寧	ふきます	連用形 + ます
過去・完了・状態	ふいた	連用形音便 + た
言い切り	ふく	終止形のみ
名詞化	ふくこと	連体形 + こと
仮定条件	ふけば	仮定形 + ば
命令	ふけ	命令形のみ

発音

(東京式) ふく [fùkú] (平板型 – [0])
(東京式) ふく [fúꜜkù] (頭高型 – [1])
IPA^(?): [ɸɯ̟ᵝkɯ̟ᵝ]
(京阪式) ふく

沖縄語

名詞

ふく

(解剖学) 肺。
福。
複読。

北奄美大島語

名詞

ふく

(解剖学) 肺。
(衣類) 洋服。

古典日本語

動詞：吹

ふく【吹く】

（現代語に同じ）吹く、噴く。

ふ-く動詞活用表（日本語の活用）
カ行四段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
ふ	か	き	く	く	け	け

発音

二拍動詞二類^(?)

連体形
(平安時代)ふく

(南北朝時代)ふく

(室町時代)ふく

(江戸時代)ふく

動詞：葺

ふく【葺く】

（現代語に同じ）葺く。

ふ-く動詞活用表（日本語の活用）
カ行四段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
ふ	か	き	く	く	け	け

発音

二拍動詞一類^(?)

連体形
(平安時代)ふく

(南北朝時代)ふく

(室町時代)ふく

(江戸時代)ふく

動詞：更・深

ふく【更く、深く】

（季節・時間などが）深（ふか）まる。

ふ-く動詞活用表（日本語の活用）
カ行下二段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
ふ	け	け	く	くる	くれ	けよ

発音

三拍動詞二類^(?)

連体形
(平安時代)ふくる

(南北朝時代)ふくる

(室町時代)ふくる

(江戸時代)ふくる

諸言語への影響

現代日本語: ふける（更ける）

動詞：老

ふく【老く】

年を取る。

ふ-く動詞活用表（日本語の活用）
カ行下二段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
ふ	け	け	く	くる	くれ	けよ

諸言語への影響

現代日本語: ふける（老ける）

宮古語

名詞

ふく

(解剖学) 肺。