う

う U+3046, う HIRAGANA LETTER U ← ぅ [U+3045] 平仮名 ぇ → [U+3047]

う 教科書体

書き順

日本語

• 平仮名。五十音図あ行3段。宇の草体
• 歴史的仮名遣いにおける語中・語尾の「ふ」は、現代仮名遣いでは「う」と書く。

発音

• IPA: /ɯ̫/

漢字

Wiktionary:漢字索引 音訓 う参照

名詞・鵜

う【鵜、鷠】

1. ペリカン目ウ科の鳥の総称。（夏の季語）

訳語

• イタリア語: cormorano
• 英語: cormorant
• 朝鮮語: 가마우지 ^(ko) (ka.ma.u.ji)
• 中国語:  (繁): 鸕鶿/ (簡): 鸬鹚
• ハンガリー語: kormorán
• フランス語: cormoran

関連語

• 鵜飼い, 鵜匠, 鵜呑み

名詞・卯

• 卯

1. 十二支の第4番目。十二支発祥の中国において、覚えやすくするため、卯（ボウ）の字にうさぎをあてたことから。
2. 方位の1つ。方位角90度。東（ひがし）。

十二支

文字	音	訓	動物	方位 （八卦）
子	シ	ね	鼠	北（坎：カン）
丑	チュウ	うし	牛	北東（艮：ゴン　うしとら）
寅	イン	とら	虎
卯	ボウ	う	兎	東（震：シン）
辰	シン	たつ	龍	東南（巽：ソン　たつみ）
巳	シ	み	蛇
午	ゴ	うま	馬	南（離：リ）
未	ミ	ひつじ	羊	南西（坤：コン　ひつじさる）
申	シン	さる	猿
酉	ユウ	とり	鶏	西（兌：ダ）
戌	ジュツ	いぬ	犬	北西（乾：ケン・カン　いぬい）
亥	ガイ	い	猪（豚）

助動詞

う

1. 話し手の意志を表す
   • 明日は学校に行こう。
   • 電話をかけようとしていたところです。
2. 勧誘や婉曲な命令を表す
   • さあ、行きましょう。
   • 一緒に行こうか。
   • 行ってもらおうじゃないか。
   • いたずらはやめとこうね。
3. 話し手の推量・想像を表す
   • 午後には晴れ間が見えるだろう。
   • 遊園地で楽しんでいるのでしょう。
4. 話し手のおおまかな評価や判断を表す
   • それでいいでしょう。
5. 聞き手の同意や確認、気づきを促す
   • どうです、大したものでしょう。
   • 葉が落ちるのを見たろう。あれは巨人引力が呼ぶのである。（夏目漱石『吾輩は猫である』）
6. 疑問・反語の語気をやわらげる
   • 何があったのでしょう？
   • 答えはどれでしょうか。次の3つの中からお選び下さい。
   • 言うべきであろうか。
7. 仮定、仮想を表す
   • 有ろうが無かろうが気にしない。
   • 欠席しようものならどんな役職を押し付けられるかわからない。
8. 当然、確信を表す。べき。はず
   • 「署長ともあろう者が、その容（ざま）は何事だ」（田中貢太郎『警察署長』）
9. （「うとする」の形で）事態の実現が近づいていることを表す
   • 楓の葉が色づこうとしている。

用法

下記の未然形に付く。

• 五段活用の動詞
• 形容詞
• ダ型活用の形容動詞
• 形容詞型活用の助動詞
• 形容動詞活用の助動詞
• 特殊型活用の助動詞

これら以外の未然形には「よう」が付く。

活用

未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形	活用型
（無し）	（無し）	う	う	（無し）	（無し）	無変化型

語源: 助動詞

古典日本語 む → ん

感動詞

う

1. 不意を突かれたり意外なものを見たりしてたじろいだときに出る語。
2. 苦痛や悲哀を感じたときに出る語。

---

古典日本語

助動詞

う

1. 推量を表す。～だろう。
2. 話し手の意志・意向を表す。～するつもりだ。
3. 当然・適当の意を表す。～するべきだ。
4. 勧誘を表す。～してはどうか。
5. 仮定を表す。たとえ〜としたら。
6. 婉曲を表す。～のような。

活用: 古語

特殊形接続

未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
○	○	う	う	○	○

語源

推量の助動詞「む」

動詞:得

う【得】

1. 手に入れる。
2. 可能である。可能性がある。

活用

う 動詞活用表（日本語の活用）

ア行下二段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
（語幹無し）	え	え	う	うる	うれ	えよ

語源

日本祖語 *airu

発音（連体形）

二拍動詞二類

う↗る

動詞:坐

う【坐, 居】

1. （上代語）すわる。

活用

う 動詞活用表（日本語の活用）

ワ行上二段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
（語幹無し）	ゐ	ゐ	う	うる	うれ	ゐよ

語源

日本祖語 *wu

名詞・鵜

う【鵜】

1. （水鳥）鵜。

発音

一拍名詞二類

う↘ぅ

名詞・卯

う【卯】

1. 十二支の四番目。
2. 東（ひがし）。
3. (時間) 午前六時。また、その前後二時間。

---

沖縄語

接頭辞 

う

1. （丁寧・尊敬を表す）御（お）。

---

国頭語

接頭辞 

う

1. （特定の単語に付いて丁寧を表す）御（お）。

---

文字情報

五十音

ん	わ	ら	や	ま	は	な	た	さ	か	あ
	ゐ	り		み	ひ	に	ち	し	き	い
		る	ゆ	む	ふ	ぬ	つ	す	く	う
	ゑ	れ		め	へ	ね	て	せ	け	え
	を	ろ	よ	も	ほ	の	と	そ	こ	お

由来

• 宇の草書体。

コード

• Unicode
  • 16進: 3046 う
  • 10進: 12358 う
• JIS X 0208(-1978,1983,1990)
  • JIS
    • 16進: 2426
    • 10進: 9254
  • シフトJIS
    • 16進: 82A4
    • 10進: 33444
  • 区点: 04区06点
• Morse: ..-

いろは順

前の文字		次の文字
む	う	ゐ

関連項目

「う、ウ」で始まる日本語

仮名の一覧

五十音順

平仮名

あ行	あ（ぁ）	い（ぃ）	う（ゔ/ぅ）	え（ぇ）	お（ぉ）
か行	か（が/か゚/ゕ）	き（ぎ/き゚）	く（ぐ/く゚）	け（げ/け゚/ゖ）	こ（ご/こ゚）
さ行	さ（ざ）	し（じ）	す（ず）	せ（ぜ）	そ（ぞ）
た行	た（だ）	ち（ぢ）	つ（づ/っ）	て（で）	と（ど）
な行	な	に	ぬ	ね	の
は行	は（ば/ぱ）	ひ（び/ぴ）	ふ（ぶ/ぷ）	へ（べ/ぺ）	ほ（ぼ/ぽ）
ま行	ま	み	む	め	も
や行	や（ゃ）		ゆ（ゅ）	𛀁	よ（ょ）
ら行	ら	り	る	れ	ろ
わ行	わ（ゎ）	ゐ（𛅐）		ゑ（𛅑）	を（𛅒）
他	ん

片仮名

ア行	ア（ァ）	イ（ィ）	ウ（ヴ/ウ゚/ゥ）	エ（ェ） 𛀀	オ（ォ）
カ行	カ（ガ/カ゚/ヵ）	キ（ギ/キ゚）	ク（グ/ク゚/ㇰ）	ケ（ゲ/ケ゚/ヶ）	コ（ゴ/コ゚/𛅕）
サ行	サ（ザ/サ゚）	シ（ジ/シ゚/ㇱ）	ス（ズ/ス゚/ㇲ/ㇲ゚）	セ（ゼ/セ゚）	ソ（ゾ/ソ゚）
タ行	タ（ダ/タ゚）	チ（ヂ/チ゚）	ツ（ヅ/ツ゚/ッ）	テ（デ/テ゚）	ト（ド/ト゚/ㇳ）
ナ行	ナ	ニ	ヌ(ㇴ)	ネ	ノ
ハ行	ハ（バ/パ/ㇵ）	ヒ（ビ/ピ/ㇶ）	フ（ブ/プ/ㇷ）	ヘ（ベ/ペ/ㇸ）	ホ（ボ/ポ/ㇹ）
マ行	マ	ミ	ム/ㇺ	メ	モ
ヤ行	ヤ（ャ）		ユ（ュ）	エ（ェ） 𛄡	ヨ（ョ）
ラ行	ラ（ラ゚/ㇻ）	リ（リ゚/ㇼ）	ル（ル゚/ㇽ）	レ（レ゚/ㇾ）	ロ（ロ゚/ㇿ）
ワ行	ワ（ヷ/ヮ）	ヰ（ヸ/𛅤）		ヱ（ヹ/𛅥）	ヲ（ヺ/𛅦）
他	ン（𛅧） 〱 〱゙ 〱゚ ヽ ヾ ゝ゚ ー

いろは順

• 平仮名: い ろ は に ほ へ と ち り ぬ る を わ か よ た れ そ つ ね な ら む う ゐ の お く や ま け ふ こ え て あ さ き ゆ め み し ゑ ひ も せ す
• 片仮名: イ ロ ハ ニ ホ ヘ ト チ ル ヌ ル ヲ ワ カ ヨ タ レ ソ ツ ネ ナ ラ ム ウ ヰ ノ オ ク ヤ マ ケ フ コ エ テ ア サ キ ユ メ ミ シ ヱ ヒ モ セ ス