長崎歴史文化博物館
長崎歴史文化博物館(ながさきれきしぶんかはくぶつかん、Nagasaki Museum of History and Culture)は、長崎県長崎市立山にある長崎県立および長崎市立の博物館である[2][3]。
長崎歴史文化博物館 | |
---|---|
施設情報 | |
前身 | 長崎県立美術博物館 |
専門分野 | 長崎の歴史に関する資料の収蔵展示 |
事業主体 | 長崎県・長崎市 |
管理運営 | 株式会社乃村工藝社(指定管理者)[1] |
開館 | 2005年11月 |
所在地 |
〒850-0007 長崎県長崎市立山1丁目1番1号 |
位置 | 北緯32度45分10.2秒 東経129度52分46.2秒 / 北緯32.752833度 東経129.879500度座標: 北緯32度45分10.2秒 東経129度52分46.2秒 / 北緯32.752833度 東経129.879500度 |
プロジェクト:GLAM |
概略
編集2005年(平成17年)11月に開館。長崎県と長崎市が行政の垣根を越え予算と収蔵品を出し合い設置した。管理・運営は、指定管理者制度により、民間企業の乃村工藝社が行っている。館のメインテーマは「近世長崎の海外交流史」だが、民間企業が運営していることもあり、さまざまなジャンルの企画展や集客イベントを積極的に行っている。名誉館長には脚本家の市川森一、初代館長は前常磐大学学長の大堀哲が就任した。
施設
編集歴史文化展示ゾーン、長崎奉行所ゾーン、長崎歴史情報コーナー、伝統工芸体験工房、資料閲覧室、ショップ・レストランがある。その他の施設として、企画展示室、イベントの間、イベント広場、ホールがある。
長崎奉行所立山役所の御白洲では、土、日、祝日に20分ほどの寸劇が行なわれて、当時の裁判の様子を再現している。開始時間は11:00、12:00、14:00、15:00、16:00。寸劇終了後は記念撮影時間が設けてある。 寸劇は、県内の大学生や県民が寸劇ボランティアとして約21名参加している。
主な収蔵品
編集重要文化財
編集- 長崎奉行所関係資料 - 文書記録類1,176点、絵図・地図類66点
- 鎖国時における海外への窓口であった長崎の様子を知る貴重な資料である。中でも、約200年間にわたる長崎奉行の判決記録「犯科帳」は、法制史の貴重な資料であるとともに、多くの歴史小説や時代劇のネタ本にもなっている。
その他
編集建築
編集長崎県立美術博物館が閉鎖され、当博物館と長崎県美術館とに分離される際に、旧美術博物館の敷地と、同館に隣接していた旧長崎県知事公舎の敷地に建てられた。3階建。建設時には旧長崎奉行所の石段や庭園などの遺構が出土した。石段は補強され、奉行所門側のエントランスとして活用されている。設計は日本を代表する建築家黒川紀章。同館の西側には長崎原爆投下時に、第一報を政府や軍に打電した立山防空壕(旧長崎県防空本部)が残っている。同館のオープンにあわせ壕内を整備、周辺が公園化され、一般公開されている(無料)。
利用情報
編集交通アクセス
編集- 長崎駅前より、3番系統蛍茶屋行きの路面電車に乗車。
- 長崎駅前東口バス停から市役所経由のバスに乗車。
周辺
編集脚注
編集- ^ 指定管理者制度を導入している施設
- ^ 長崎歴史文化博物館条例(長崎県)
- ^ 長崎歴史文化博物館条例(長崎市)
- ^ 令和元年7月23日文部科学省告示第26号
- ^ 以前は長崎市が長崎バスに委託し、歴史文化博物館のすぐそばまで長崎市コミュニティバス「らんらん」を運行していたが、2011年(平成23年)3月31日をもって廃止された。
関連事項
編集外部リンク
編集- 長崎歴史文化博物館
- Virtual Collection of Masterpieces (VCM)
- 長崎歴史文化博物館 - artscape
- 長崎歴史文化博物館 - インターネットミュージアム