鈴木光枝
日本の女優 (1918-2007)
鈴木 光枝(すずき みつえ、1918年〈大正7年〉7月29日[1] - 2007年〈平成19年〉5月22日)は、日本の女優。
すずき みつえ 鈴木 光枝 | |
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本名 | 佐々木 光枝(ささき みつえ)[1] |
生年月日 | 1918年7月29日 |
没年月日 | 2007年5月22日(88歳没) |
出身地 | 日本 東京府東京市神田区(現:東京都千代田区) |
血液型 | A型[2] |
概要
編集劇団文化座代表を務め、創設メンバーの一人である。
昭和・平成期を代表する新劇女優で、晩年は新劇界の重鎮であった。
来歴・人物
編集東京府東京市神田区(現:東京都千代田区)出身。東京市立第一高等女学校(現:東京都立深川高等学校)中退[3][1]。
井上正夫に師事して井上正夫演劇道場入り[1]、1932年に『乳姉妹』で初舞台を踏む[1]。
1942年、後に夫となる佐佐木隆、山村聡、山形勲らと劇団文化座を結成[1]。佐佐木の死後は自らが代表に就任し、日本の新劇界の発展に尽力。
実年齢以上の中年女性役・老女役を多く演じ、北林谷栄、初井言榮とともに「新劇界の三大婆さん(役)女優」と呼ばれて評価されていた。
主な受賞歴
編集出演
編集舞台
編集- おりき
- 越後瞽女日記
- 荷車の歌
- 乳姉妹
- その人を知らず
- 三婆
映画
編集- 怪談せむし男(1965年・佐藤肇監督) - 霊媒
- 典子は、今(1981年) - 富永つね
- ひめゆりの塔(1982年) - 糸洲の老婆
- 白蛇抄(1983年・伊藤俊也監督)
- 男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日(1988年・山田洋次監督)
- ザジ ZAZIE(1989年・利重剛監督) - 老姿 役
- 少年時代(1990年・篠田正浩監督)
- こむぎいろの天使 すがれ追い(1999年・後藤俊夫監督)
テレビドラマ
編集- NHK連続テレビ小説
- NHK大河ドラマ
- 河童の三平 妖怪大作戦 第8話 「呪いの泥人形」 蛇老婆 (1968年・テレビ朝日)
- 天皇の世紀 第8話「降嫁」(1971年・ABC)
- ふりむくな鶴吉 第44話「仲秋の名月」(1975年・NHK)
- 虹のエアポート 第11話「情熱」 - 九条華(パイロット)役(1971年・TBS)
- 伝七捕物帳 第111話「はぐれ烏が風に泣く」(1976年、NTV) - お勝 役
- 事件(1978年・NHKドラマ人間模様)
- 親切(1979年3月25日、NHK) - 妙 役
- うちのホンカン 第5作(1981年) - 牧野よね 役
- 御宿かわせみ 第17話「湯の宿」(1981年・NHK)
- 土曜ワイド劇場「松本清張の熱い空気」(家政婦は見た!シリーズの第1作)(1983年・テレビ朝日) - 稲村ツネ 役
- 大奥 第20話「奥様は魔性の女」(1983年・KTV) - 滝川 役
- 新夢千代日記(ドラマ人間模様 1984年・NHK)
- 宮本武蔵(1984年 - 1985年・NHK新大型時代劇) - お杉 役
- 銀河テレビ小説(NHK)
- 男が家を出るとき(1985年) - 南郷サト 役
- 裸の大将放浪記 第18話「尾道坂道春の雪」(1986年・KTV)
- 女は男をどう変える(1986年・CX)
- 火曜サスペンス劇場「女からの眺め」(1987年・NTV) - 鶴見カズエ 役
- ドラマ女の四季「お姑さん大募集!」(1988年・テレビ東京)
- コラ!なんばしよっと - 岩田まさ 役
- 第1作(1992年・NHK)
- 第2作(1993年・NHKドラマ新銀河)
- 藏(1995年・NHK) - 佐野キネ 役
人形劇
編集- ひょっこりひょうたん島(パトラ、アンナポンチ・ドコンジョ)
吹き替え
編集- 愛の交響楽 (<エセル・バリモア>)
- いたずら天使「お医者様には手を出すな」
- 恐ろしき結婚 (シシー<オリーブ・ブラッケニイ>)
- 刑事コロンボ・もう一つの鍵(第7話)
- 自由への闘い (NHK放送時のタイトル 栄光に死す) ー (ユナ・オーコーナー)
- 0011ナポレオン・ソロ (第23話)- イーデス役(ジャネット・ノーラン)
- 弁護士ジャッド 「自縛」 - (ヘレン<ジェシカ・タンディ>)
- ロンドン指令X - (アップルビー)
- わが道を行く テレビドラマ - フェザーストーン夫人(Nydia Westman)
ラジオドラマ
編集- 海暮色(1977年10月15日、NHK) - ひで 役
著書
編集- 『女優と妻と母と 鈴木光枝・半生の記』、ほんち・えいき共著、草土文化, 1977.10
- 『私が演じた女の生き方』、ささらカルチャーブックス ささら書房, 1986.11