第16方面軍 (日本軍)
第16方面軍(だいじゅうろくほうめんぐん)は、大日本帝国陸軍の方面軍の一つ。
第16方面軍 | |
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創設 | 1945年(昭和20年)2月1日 |
廃止 | 1945年(昭和20年) |
所属政体 | 大日本帝国 |
所属組織 | 大日本帝国陸軍 |
部隊編制単位 | 方面軍 |
所在地 | 日本本土 |
通称号/略称 | 睦 |
最終上級単位 | 第2総軍 |
担当地域 | 九州地方 |
最終位置 | 福岡県 二日市 |
戦歴 | 第二次世界大戦 |
沿革
編集第二次世界大戦末期、絶対国防圏の要石とされたサイパンを失い、レイテ戦に失敗し、大本営は1945年(昭和20年)1月20日に本土(北海道、本州、四国、沖縄を除く九州)の維持を作戦目的とした「帝国陸海軍作戦計画大綱」を決定、本土に於ける軍の編制を根本的に改めた。
第16方面軍は同年2月6日に、主に九州方面を作戦地域として編成され、当初は防衛総司令部の指揮下、その後4月8日には新設の第2総軍の指揮下に入り、連合国軍との本土決戦に備えたが、交戦することなしに日本軍の無条件降伏となった。
なお、第16方面軍司令官は西部軍管区司令官を兼ね、軍管区司令官としては天皇に直隷した。また、参謀長、参謀副長も、西部軍管区のそれを兼ねた。
基本情報
編集- 通称号:睦
- 編成時期:1945年(昭和20年)2月1日
- 最終位置:福岡県二日市
- 最終上級部隊:第2総軍
第16方面軍の人事
編集司令官
編集参謀長
編集参謀副長
編集終戦時
編集終戦時の隷下部隊
編集- 第25師団:加藤怜三中将[12]
- 第57師団:矢野政雄中将[13]
- 第77師団:中山政康中将[13]
- 第206師団:岩切秀中将[14]
- 第212師団:桜井徳太郎中将[15]
- 第216師団:中野良次中将[15]
- 高射第4師団:伊藤範治中将[16]
- 独立混成第64旅団(第32軍司令部の壊滅のため、奄美群島守備のまま第10方面軍より転籍):高田利貞少将[15]
- 独立混成第107旅団:久世弥三吉少将[17]
- 独立混成第118旅団:内山隆道予備役少将[18]
- 独立混成第122旅団:谷口元治郎予備役中将[19]
- 独立混成第126旅団:林勇蔵少将[16]
- 対馬要塞司令部:長瀬武平中将[12]
- 独立山砲兵第18連隊:行方正一大佐[20]
- 独立重砲兵第9大隊:小沢弥少佐[20]
- 第11工兵隊司令部:森本歓治大佐[20]
- 独立工兵第89大隊[20]
- 独立工兵第123大隊[20]
- 独立工兵第124大隊[20]
- 第16方面軍通信隊[20]
- 第3通信隊司令部:尾崎盛義大佐[20][12]
- 電信第7連隊:藤田博少佐[12]
- 電信第52連隊:梅北兼光中佐[12]
- 海上挺進第31戦隊:田中外三郎少佐[12]
- 海上挺進第32戦隊:速見綱一少佐[12]
- 海上挺進第33戦隊:坂口景美大尉[12]
- 海上挺進第34戦隊:西山定大尉[12]
- 海上挺進第35戦隊:田村一大尉[12]
- 海上挺進第36戦隊:伊藤重信大尉[12]
- 海上挺進第37戦隊:梅田恒男大尉[12]
- 海上挺進第38戦隊:山下作男大尉[12]
- 独立歩兵第433大隊[12]
- 独立歩兵第434大隊[12]
- 独立歩兵第435大隊[12]
- 第9野戦輸送司令部:河合豊大佐[12]
- 独立自動車第56大隊[12]
- 独立自動車第84大隊:橋本正勝少佐[12]
- 海上輸送第27大隊[12]
- 海上輸送第28大隊[12]
- 海上輸送第30大隊[12]
- 第50野戦道路隊[12]
- 第16野戦勤務隊本部[12]
- 第8建築隊本部:小原秀憲主計中佐[12]
- 第119兵站病院[12]
- 徳之島陸軍病院[12]
脚注
編集- ^ 「第158号 昭和20年7月16日 陸軍異動通報」 アジア歴史資料センター Ref.C12120963000
- ^ a b 外山・森松 1987, 1147頁.
- ^ a b c 外山・森松 1987, 1148頁.
- ^ 福川 2001, 639頁.
- ^ a b c d 外山・森松 1987, 1149頁.
- ^ a b 外山・森松 1987, 1150頁.
- ^ a b c d 外山・森松 1987, 1151頁.
- ^ 外山・森松 1987, 1152頁.
- ^ a b c 外山・森松 1987, 1153頁.
- ^ a b c 外山・森松 1987, 1154頁.
- ^ 外山・森松 1987, 1152頁頁.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa 外山・森松 1987, 1141頁.
- ^ a b 外山・森松 1987, 1142頁.
- ^ 外山・森松 1987, 1143頁.
- ^ a b c 外山・森松 1987, 1144頁.
- ^ a b 外山・森松 1987, 1146頁.
- ^ 「第158号 昭和20年7月16日 陸軍異動通報」 アジア歴史資料センター Ref.C12120963000
- ^ 福川 2001, 128頁.
- ^ 福川 2001, 461頁.
- ^ a b c d e f g h 外山・森松 1987, 1140頁.
参考文献
編集- 福川秀樹 編著『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。ISBN 4829502738。
- 外山操・森松俊夫 編著『帝国陸軍編制総覧』芙蓉書房出版、1987年。