池澤夏樹=個人編集 世界文学全集

池澤夏樹=個人編集 世界文学全集』(いけざわなつき こじんへんしゅう せかいぶんがくぜんしゅう)は、河出書房新社刊行の世界文学全集。一部は河出文庫で新版再刊。

作家池澤夏樹の個人編集の形で、3期に分け全30巻が刊行。各巻に月報として池澤夏樹による解説リーフレットが付されている。
2007年11月ジャック・ケルアックオン・ザ・ロード』から配本開始、2011年3月ジョゼフ・コンラッド『ロード・ジム』で完結した。売り上げは文学全集としては異例の計40万部に達した[1]

2014年11月から2020年2月に、姉妹編「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」が刊行された。

全巻リスト

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池澤夏樹=個人編集 世界文学全集
巻数 作品名 著者 訳者 備考 刊行日
Ⅰ-01 オン・ザ・ロード ジャック・ケルアック 青山南 新訳 2007年11月
Ⅰ-02 楽園への道 マリオ・バルガス=リョサ 田村さと子 初訳 2008年1月
Ⅰ-03 存在の耐えられない軽さ ミラン・クンデラ 西永良成 新訳 2008年2月
Ⅰ-04 太平洋の防波堤 マルグリット・デュラス 田中倫郎 2008年3月
愛人 ラマン 清水徹
悲しみよ こんにちは フランソワーズ・サガン 朝吹登水子
Ⅰ-05 巨匠とマルガリータ ミハイル・A・ブルガーコフ 水野忠夫 全面改訳 2008年4月
Ⅰ-06 暗夜 残雪 近藤直子 初訳 2008年8月
戦争の悲しみ バオ・ニン 井川一久 全面改訳
Ⅰ-07 ハワーズ・エンド E・M・フォースター 吉田健一 2008年5月
Ⅰ-08 アフリカの日々 イサク・ディネセン 横山貞子 2008年6月
やし酒飲み エイモス・チュツオーラ 土屋哲
Ⅰ-09 アブサロム、アブサロム! ウィリアム・フォークナー 篠田一士 2008年7月
Ⅰ-10 アデン、アラビア ポール・ニザン 小野正嗣 新訳 2008年11月
名誉の戦場 ジャン・ルオー 北代美和子 全面改訳
Ⅰ-11 鉄の時代 J・M・クッツェー くぼたのぞみ 初訳 2008年9月
Ⅰ-12 アルトゥーロの島 エルサ・モランテ 中山エツコ 新訳 2008年10月
モンテ・フェルモの丘の家 ナタリア・ギンズブルグ 須賀敦子
Ⅱ-01 灯台へ ヴァージニア・ウルフ 鴻巣友季子 新訳 2009年1月
サルガッソーの広い海 ジーン・リース 小沢瑞穂
Ⅱ-02 失踪者 フランツ・カフカ 池内紀 2009年2月
カッサンドラ クリスタ・ヴォルフ 中込啓子 全面改訳
Ⅱ-03 マイトレイ ミルチャ・エリアーデ 住谷春也 2009年5月
軽蔑 アルベルト・モラヴィア 大久保昭男
Ⅱ-04 アメリカの鳥 メアリー・マッカーシー 中野恵津子 新訳 2009年8月
Ⅱ-05 クーデタ ジョン・アップダイク 池澤夏樹 2009年7月
Ⅱ-06 庭、灰 ダニロ・キシュ 山崎佳代子 新訳 2009年9月
見えない都市 イタロ・カルヴィーノ 米川良夫
Ⅱ-07 精霊たちの家 イサベル・アジェンデ 木村榮一 2009年3月
Ⅱ-08 パタゴニア ブルース・チャトウィン 芹沢真理子 2009年6月
老いぼれグリンゴ カルロス・フエンテス 安藤哲行
Ⅱ-09 フライデーあるいは太平洋の冥界 ミシェル・トゥルニエ 榊原晃三 2009年4月
黄金探索者 J・M・G・ル・クレジオ 中地義和
Ⅱ-10 賜物 ウラジーミル・ナボコフ 沼野充義 新訳 2010年4月
Ⅱ-11 ヴァインランド トマス・ピンチョン 佐藤良明 全面改訳 2009年12月
Ⅱ-12 ブリキの太鼓 ギュンター・グラス 池内紀 新訳 2010年5月
Ⅲ-1 わたしは英国王に給仕した ボフミル・フラバル 阿部賢一 初訳 2010年10月
Ⅲ-2 黒壇 リシャルト・カプシチンスキ 工藤幸雄
阿部優子
武井摩利
初訳 2010年8月
Ⅲ-3 ロード・ジム ジョセフ・コンラッド 柴田元幸 新訳 2011年3月
Ⅲ-4 苦海浄土 石牟礼道子 2011年1月
Ⅲ-5 短編コレクションⅠ 20編収録[2] 2010年7月
Ⅲ-6 短編コレクションⅡ 19編収録[3] 2010年10月

関連文献

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  • 『池澤夏樹の世界文学リミックス』河出書房新社、2011年/河出文庫、2015年。作品解説を収録
  • 池澤夏樹『世界文学を読みほどく スタンダールからピンチョンまで』新潮選書、2005年、増補版2017年
  • 池澤夏樹『現代世界の十大小説NHK出版新書、2014年

注釈

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外部リンク

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