朝日村

長野県東筑摩郡の村

朝日村(あさひむら)は、長野県中西部の東筑摩郡にある

あさひむら ウィキデータを編集
朝日村
光輪寺薬師堂
朝日村旗 朝日村章
朝日村旗 朝日村章
日本の旗 日本
地方 中部地方甲信越地方
都道府県 長野県
東筑摩郡
市町村コード 20451-0
法人番号 4000020204510 ウィキデータを編集
面積 70.62km2
総人口 4,053[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 57.4人/km2
隣接自治体 松本市塩尻市東筑摩郡山形村木曽郡木祖村
村の木 アカマツ
村の花 カタクリ
朝日村役場
村長 小林弘幸
所在地 390-1188
長野県東筑摩郡朝日村大字古見1555番地1
北緯36度07分46秒 東経137度52分02秒 / 北緯36.12931度 東経137.86719度 / 36.12931; 137.86719座標: 北緯36度07分46秒 東経137度52分02秒 / 北緯36.12931度 東経137.86719度 / 36.12931; 137.86719
朝日村役場
外部リンク 公式ウェブサイト

朝日村位置図

― 市 / ― 町 / ― 村

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概要

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明治の大合併で誕生した。

村名の由来は、朝日村が松本盆地の南西に位置し朝日が一番先に村に照ることや、朝日のように輝く村になることを願うなどの理由による。

地理

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朝日村は鎖川の扇状地上にあり、標高約700メートル前後である。北東部を除く村域の大部分は山林で占められていて、山林部は道路もほとんど無い。

気候

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  • 気象情報の警報・注意報の区分は長野県中部、松本地域に属す。
  • 朝日村が属す地域の特徴としては降水量が少ないことと、夏と冬の寒暖差が激しいことがあげられる。ただし朝日村は飛騨山脈に近いため、周辺地域より気温が若干低く、同じく降水量も若干多い。
  • 飛騨山脈からの吹き降ろしの風(アルプス颪)が吹く。

村内のエリア

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商業地
大型店やスーパーなどの中規模の店舗が無く、個人商店が中心。隣接する松本市、塩尻市、山形村などへ買い物に出ることが多い。
住宅地
全体的に山麓に住宅が多い。平地は田畑が広がっている。
農業地
村の平地には田畑が多い。
村内のエリア
大字※1 ※2 地区※3 概要
大字小野沢 小野沢区 新田上、新田下、本郷 朝日村歴史民俗資料館、朝日郵便局がある村の中心部。
おおよその位置
大字古見
古見区 芦之久保、上古見
鉢盛桜台、横出ヶ崎
アイリス古見、旭ヶ丘
グリーンガーデン古見
桜ヶ丘、下古見、中古見
沢上、沢下、南上、南下
村役場、朝日小学校、鉢盛中学校、新信濃変電所、石川島芝浦機械朝日
工場がある。田畑が広がる。おおよその位置
入三区 御馬越、御道開渡 あさひプライムスキー場キャンプ場、多目的施設がある観光地区。おおよその位置
大字西洗馬 西洗馬区 上組、三ヶ組
清水ヶ丘、下洗馬
リバーヒルズ朝日
原新田、ふたば台
スタービィレッジ、中組
高原野菜栽培が盛んでレタス畑が広がる。おおよその位置
大字針尾 針尾区 一之沢、中村、中通
大石原、下組、北村
山裾の地区。田畑ぐらいはある。おおよその位置
*1大字、住所に使われる。 *2町内会などが同一。 *3町内の区の下部組織。

人口

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年齢構成
 
朝日村と全国の年齢別人口分布(2005年) 朝日村の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 朝日村
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
朝日村(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 4,332人
1975年(昭和50年) 4,111人
1980年(昭和55年) 4,228人
1985年(昭和60年) 4,309人
1990年(平成2年) 4,381人
1995年(平成7年) 4,459人
2000年(平成12年) 4,908人
2005年(平成17年) 4,875人
2010年(平成22年) 4,741人
2015年(平成27年) 4,462人
2020年(令和2年) 4,279人
総務省統計局 国勢調査より


年齢5歳階級別人口
平成15年10月1日現在推計人口
総計 [単位 人]

年齢 人口
0~4歳     212
5~9    315
10~14    352
15~19    314
20~24     183
25~29      236
30~34      282
35~39    316
40~44    348
45~49    353
50~54    334
55~59       289
60~64       289
65~69       272
70歳以上     846

年齢5歳階級別人口
平成15年10月1日現在推計人口
男女別 [単位 人]

年齢
107    0~4歳   105
153    5~9     162
182     10~14      170
152    15~19     162
78    20~24    105
117     25~29     119
138     30~34     144
160     35~39     156
173      40~44     175
185     45~49       168
179     50~54    155
141     55~59     148
153    60~64     136
126    65~69    146
359     70歳以上       487


地区別人口

地区別人口
平成17年4月1日現在推計人口
総計 [単位 人]

地区 人口
大字小野沢      594
大字古見        1965
大字西洗馬      1536
大字針尾       777
人口推移

人口推移
総計 [単位 人]

人口
1965年         4628
1970年        4398
1975年         4118
1980年         4246
1985年         4373
1990年          4464
1995年        4550
2000年        5051

歴史

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旧朝日村役場

熊久保遺跡の存在により縄文時代より人が住んでいたことが分かる。古代より洗馬郷、のちの蓮華王院洗馬荘に属していたが、安土桃山時代までは、周辺一帯は集落の無い荒地であった。この地域を重点的に開拓する事になったきっかけは松本小笠原氏甲斐の武田氏との争いが発端と言う説が強い。甲斐軍の簿記経理を担当していた上條氏・上條家から分家して武田姓名乗った武田氏が小笠原氏打倒の際、守護地として所領安堵されたのは現・朝日村一帯であり、その時甲斐に味方した三村氏と供に協力してこの地を切り開いた。その後の武田氏滅亡の折も、一族子孫はこの地に留まり長い歴史を刻んでいる。現代では核家族化により、家制度も脆弱になっている事も起因しこれらの一族も全国に散らばっては居るが、それでも今もって「三村」「上條」「武田」の姓が全国的に見ても集中して居り、「清沢」姓も含め、村の大半がこの4つの名字を名乗っている。相まって、朝日村周辺郡部(松本・塩尻・山形)などにも拡散している。江戸時代は当初松本藩に属していたが、後に石高の調整で高遠藩に属した。現在では新興住宅地建設による外部からの移住者も多く見られ、村の景観も大分様変わりして来ている。

沿革

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  • 1875年明治7年)10月25日 - 筑摩県筑摩郡針尾村、小野沢村、古見村及び西洗馬村が合併して、山本村が発足する。
  • 1876年(明治9年)8月21日 - 長野県の所属となる。
  • 1878年(明治11年)1月4日 - 郡区町村編制法の施行により、山本村が東筑摩郡の所属となる。
  • 1883年(明治16年)2月16日 - 山本村が分割して、針尾村、小野沢村、古見村及び西洗馬村が発足する。
  • 1889年(明治21年)4月1日 - 町村制の施行により、小野沢村、針尾村、古見村及び西洗馬村の区域をもって、朝日村が発足する。現在に至る。
  • 2018年(平成30年)5月7日 - 村庁舎が小野沢から現在地の古見に移転。なお旧庁舎は保存も検討されたが結局解体された。

行政

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ごみ処理は一部事務組合(塩尻・朝日衛生施設組合)を通じて隣接する塩尻市と共同で行っている。

所轄広域連合

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所轄警察署

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所轄消防署

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村政

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村長
小林弘幸 2023年5月1日から、2期目

議会

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村議会

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  • 議長:北村直樹
  • 定数:10人[1](任期 2027年4月30日まで)

長野県議会(松本市東筑摩郡選挙区)

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  • 定数:7人
  • 任期:2019年(平成31年)4月30日 - 2023年(令和5年)4月29日
  • 中川宏昌(公明党)、百瀬智之(無所属) 、中川博司(無所属)、本郷一彦(自由民主党)、両角友成(日本共産党)、清沢英男(自由民主党)、萩原清(自由民主党)

衆議院

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当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 重複
下条みつ 65 立憲民主党 101,391票
比当 務台俊介 65 自由民主党 68,958票
手塚大輔 38 日本維新の会 43,026票

文化

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朝日美術館・朝日村歴史民俗資料館

教育

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鉢盛中学校

経済

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新信濃変電所

第1次産業

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大字西洗馬ではレタスなどの高原野菜の栽培が盛ん。

第2次産業

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IHIシバウラ(旧石川島芝浦機械)朝日工場が2006年に操業開始、カンロ朝日工場が2010年に操業開始。

第3次産業

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買い物が不便であるためそれを解消してほしいと村民から要望があり、商業施設の新設を目指していたが、朝日村、ファミリーマートJA松本ハイランドの三者相互協力により、2018年8月1日にファミリーマート信州朝日村店(営業時間は6時から23時)が村役場に隣接し開店した。同店が村内唯一のコンビニエンスストアとなる[2][3]

その他

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商用電源周波数変換設備を有する東京電力パワーグリッド新信濃変電所[注釈 1]がある。

交通

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鉄道

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鉄道路線は通っていない。最寄り駅は後述の朝日村営バスを利用する場合はJR東日本篠ノ井線広丘駅だが、タクシーや自家用車等、その他の手段を利用できる場合はJR東日本中央本線および篠ノ井線塩尻駅となる。

バス

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村内各所から3ルート運行している。
  • ぐるっとまつもとバス - 朝日・波田線(朝日村・山形村・松本市共同運行路線)
西洗馬公民館 - 小野沢 - 上古見 - 下古見 - 鉢盛中学校 - イオンタウン山形 - アイシティ21 - 波田駅 - 梓川高校
朝日・波田線は朝日村を起点として通勤通学に利用する想定でダイヤが組まれているため、朝日村内発の便は始発から午前9時台までとなっている。一方、朝日村を終点とする便は1日を通してあるが、村外から朝日村を目的地とする場合は、朝以外帰りの便がない。

デマンドバス

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朝日村が路線バスとは別に運転する乗合タクシーのこと。くるりん号の愛称がある。 利用登録・予約制で主に村内を運行するが、塩尻市の旧原口郵便局で地域振興バス洗馬線に、松本市の道の駅今井で松本市西部地域コミュニティバス村井・山形線に、同じく松本市の下今井でぐるっとまつもと(運行:アルピコ交通)の空港・今井線に、山形村の車庫前バス停でぐるっとまつもと山形線(運行:アルピコ交通)と山形村福祉バスにそれぞれ接続できる。また、セミデマンドに限りザ・ビック山形店(イオンタウン山形村)との利用もできる。

道路

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松本方面、最寄の塩尻北インターチェンジからのアクセスは長野県道298号土合松本線、山形村方面からのアクセスは長野県道291号新田松本線(一部:日本アルプスサラダ街道)が便利。

村内には国道主要地方道がない。

県道

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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友好親善町村

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出身有名人

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脚注

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注釈

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  1. ^ 電源開発送変電ネットワーク(Jパワー送変電)の佐久間周波数変換所中部電力パワーグリッド東清水変電所、中部電力パワーグリッドの飛騨変換所と共に中部電力管内にあるが、同社グループの中部電力パワーグリッドが管理する周波数変換設備は東清水変電所と飛騨変換所のみ。

出典

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  1. ^ 4月21日朝日村長・村議会議員一般選挙日程について”. 朝日村. 2019年5月7日閲覧。
  2. ^ ファミリーマート/長野県朝日村に「信州朝日村店」オープン”. 流通ニュース (2018年7月18日). 2021年5月10日閲覧。
  3. ^ 長野県・朝日村に唯一のコンビニ「ファミマ」を開設。地域の活性化・村民サービスの向上へ”. 植物工場・農業ビジネスオンライン (2018年8月1日). 2021年5月10日閲覧。
  4. ^ 朝日村で25日に音楽祭、もっと元気な村に”. 信濃毎日新聞 (2016年9月22日). 2017年12月29日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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