メリット (シャンプー)
この記事は広告・宣伝活動のような記述内容になっています。 (2016年4月) |
メリット (Merit) は、花王が発売しているヘアケア製品である。本記事では、派生ブランドから独立ブランド化し、2022年3月をもって製造を終了した「ピュアン(PYUAN)」も述べる。
概要
編集1970年(昭和45年)に、日本で初めてZ-PT(ジンクピリチオン)を配合した「フケかゆみを止めるシャンプー」として発売される[1][2]。以来、同社の代表的なロングセラー製品となっている。また、1985年(昭和60年)にはジンクピリチオンを改良したミクロジンクピリチオン配合でリニューアル。
特徴として地肌の生まれ変わりのリズムを整える「地肌ケアエッセンス(グリチルリチン酸ジカリウム)」が含まれていることや、地肌に潤いを与えて、角質層を整える「有機フルーツ酸」が含まれていることや、液性が髪や地肌と同じ弱酸性であり、潤いを守りながら洗えることが挙げられる。また、発売当初は、片手で開けられる押しボタン式のキャップ、握りやすいボトル形状も魅力的であった。
香りは発売当初、ジンクピリチオンが入っていたため独特のにおいがしたものの、グリチルリチン酸ジカリウムに切り替わってからはフローラル系の香りとなっており、2016年(平成28年)4月改良品以降ではナチュラルフローラルの香りとなっている。ただ、液の色は発売当初から青緑色である。
本品はフケ・かゆみを防ぐ効果があるため、医薬部外品[3]である(ただし、キッズシリーズ(「さらさらヘアミルク」以外)と「ピュアン」は除く)。
1991年(平成3年)にはリンスインタイプとなる「リンスのいらないメリット(現在の「メリット リンスのいらないシャンプー」)を発売。2009年(平成21年)にはボトル入りトリートメント「さらさらヘアミルク」を、2010年(平成22年)には「シャンプーブラシ」を発売しているほか、2015年(平成27年)には初の派生ブランドとなる「メリット ピュアン」が発売された。
2017年(平成29年)10月には「地肌すっきり泡シャンプー」と「ふわっとリンス」が発売された。
2020年(令和2年)10月には、派生ブランドとして発売されていた「メリット ピュアン」が「ピュアン」へ改名され、独立ブランド化されたが、2022年(令和4年)3月末をもって全製品の製造が終了され、ブランドサイトも閉鎖された。
製品の歴史
編集- 1970年(昭和45年) - シャンプー発売。
- 1975年(昭和50年) - モイスチャーリンス発売。
- 1985年(昭和60年) - ミクロジンクピリチオン配合で新改良。
- 1991年(平成3年) - リンス成分(高重合ジメチコン‐1(毛髪保護剤))を配合したシャンプー「リンスのいらないメリット」発売。
- 2001年(平成13年) - 「弱酸性メリット」発売。これより「新家族シャンプー」というブランドスローガンを名乗るようになる。
- 2006年(平成18年)4月 - 地肌ケアエッセンス(GK-2:グリチルリチン酸ジカリウム)を配合して処方改良。
- 2008年(平成20年)5月 - 植物由来成分「リコリスC(有効成分、グリチルリチン酸二カリウム)」と「ユーカリα(保湿成分、ユーカリエキス・有機フルーツ酸)」を配合してリニューアル。
- 2009年(平成21年)2月 - ボトル入りトリートメント「さらさらヘアミルク」発売。
- 2010年(平成22年)
- 2月 - 発売40周年を迎え、シャンプー・リンス・リンスのいらないシャンプーをフルモデルチェンジ。また、フルモデルチェンジに伴い、内容量の変更とサイズ統一を実施、レギュラーサイズの容器デザインも統一された。併せて、「さらさらヘアミルク」もパッケージデザインの変更が行われた。
- レギュラー:300ml(シャンプー、リンス)/200ml(リンスのいらないシャンプー・旧リンスのいらないメリット) → 220ml
- ポンプ:550ml → 530ml
- つめかえ用:430ml(シャンプー、リンス)/400ml(リンスのいらないシャンプー・旧リンスのいらないメリット) → 380ml
- 7月 - [4] 「シャンプーブラシ」を追加。
- 2月 - 発売40周年を迎え、シャンプー・リンス・リンスのいらないシャンプーをフルモデルチェンジ。また、フルモデルチェンジに伴い、内容量の変更とサイズ統一を実施、レギュラーサイズの容器デザインも統一された。併せて、「さらさらヘアミルク」もパッケージデザインの変更が行われた。
- 2012年(平成24年)2月 - シャンプー・リンス・リンスのいらないシャンプーをリニューアル(「さらさらヘアミルク」もデザイン統一の為パッケージリニューアル)。またパッケージデザインをリニューアルするとともに、区別化するためにポンプやキャップに色をつけたほか、つめかえ用のパックを薄肉化し、全重量に対し約10%を植物由来の素材に置き換えた。併せて、ポンプサイズとつめかえ用で内容量の変更を行った(ポンプ:530ml → 500ml、つめかえ用:380ml → 360ml、レギュラーサイズと「リンスのいらないシャンプー」のみに設定されているミニサイズは内容量の変更なし)。
- 2013年(平成25年)3月 - 「リンスのいらないシャンプー」に、メントール(清涼剤)を配合したクールタイプを追加。本品の発売に合わせて、既存の「リンスのいらないシャンプー」はキャップやポンプの色が紫から白に替わるなどのパッケージデザインの変更が行われた。
- 2014年(平成26年)
- 2月 - シャンプー・リンスのいらないシャンプークールタイプをリニューアル(「さらさらヘアミルク」もデザイン統一の為パッケージリニューアル)。併せて、「リンスのいらないシャンプー」のみに設定されているミニサイズを除いて、内容量の変更が行われた(レギュラー:220ml → 200ml、ポンプ:500ml → 480ml、つめかえ用:360ml → 340ml)。
- 7月 - 「シャンプーブラシ」をパッケージリニューアル。
- 2015年(平成27年)
- 3月 - 「地肌クレンジングシャンプー」と「コンディショナー」で構成された派生ブランド「メリット ピュアン」を発売。それぞれに、うるおいタイプ「モイスチャー」とさらさらタイプ「リフレッシュ」の2ラインが設定される。
- 10月 - 子供向けの泡タイプのシャンプー「泡で出てくるシャンプーキッズ」発売し、同時にトリートメント「さらさらヘアミルク」をパッケージリニューアル。
- 2016年(平成28年)4月 - シャンプー・リンス・リンスのいらないシャンプー・リンスのいらないシャンプー クールタイプをリニューアル。また、つめかえ用は同年1月にエッセンシャルに導入した、ボトルの真上にセットして詰替えるキャップ付スリムタイプの「ラクラクecoパック」となった(内容量は従来品と同量(340ml))。
- 2017年(平成29年)
- 4月 - 派生ブランド「メリット ピュアン」を全面刷新。「地肌クレンジングシャンプー」はパール剤・着色料フリーとなり「クレンズケアシャンプー」に改名、「コンディショナー」は「長持ちアロマ」を配合し、着色料フリーとなった。ラインナップは従来の2ラインから3ラインに増やし、グレープフルーツ&ラベンダーの香り「ナチュラル&スロー」、ワイルドローズ&クローバーの香り「アクティブ&スマイル」、カシス&ジャスミンの香り「スウィート&チャーミング」と香りとパッケージデザインで異なる仕様となった。併せて、内容量を変更(ポンプ:470ml → 425ml、つめかえ用:375ml → 340ml)し、つめかえ用は「メリット」と同じ「ラクラクecoパック」となった。
- 10月 - 泡タイプの薬用シャンプー「地肌すっきり泡シャンプー」とチューブ入りの薬用リンス「ふわっとリンス」を発売。
- 2018年(平成30年)
- 4月
- シャンプー・コンディショナー(リンスから改名)・リンスのいらないシャンプー・リンスのいらないシャンプー クールタイプをリニューアル。「ダストシールド技術」を新たに採用。パッケージデザインが刷新され、シャンプー・コンディショナー・リンスのいらないシャンプーでボトルやパウチの色が区別化された。
- 「メリット ピュアン」に、カメリア&ソープの香り「シンプル&リラクシング」を追加発売。
- 9月 - 「メリット ピュアン」に、ベルガモット&コットンフラワーの香り「スマート&スタイリッシュ」を追加発売(同年8月より一部のECサイトで先行発売されていた)。
- 4月
- 2019年(令和元年)7月 - 派生ブランド「メリット ピュアン」が2度目の全面刷新。アーティスト・写真家・ファッションデザイナー・イラストレーター・ライフスタイルショップの5つのクリエーターとコラボレーションされたデザインとなり、香調も変更。ラインナップはDream Ami(アーティスト)とコラボレーションされたシトラス&サンフラワーの香り「アクション」、高橋ヨーコ(写真家)とコラボレーションされたミンティー&ミュゲの香り「ナチュラル」、ツモリチサト(ファッションデザイナー)とコラボレーションされたピーチ&プラムの香り「サークル」、河井いづみ(画家・イラストレーター)とコラボレーションされたローズ&ガーネットの香り「デアリン」、サロンアダムエロぺ(ライフスタイルショップ)とコラボレーションされたリリー&サボンの香り「ユニーク」の5種類となった。
- 2020年(令和2年)10月 - 「ピュアン デトクレンズシャンプー」と「ピュアン チャージビューティトリートメント」を発売。これらの製品の発売に伴い、派生ブランドとして発売していた「メリット ピュアン」が「ピュアン」に改名され、独立ブランド化される。
- 2021年(令和3年)
- 初春 - 「メリット ピュアン」として発売されていた「アクション」、「ナチュラル」、「サークル」が製品名とデザイン(ポンプはロゴデザイン、つめかえ用はパッケージデザイン)を変更し、「ピュアン」へ改名(自然切替。なお、中身の変更は無い為、旧デザイン品へのつめかえも可能)。
- 2月 - 「泡で出てくるシャンプー キッズ からまりやすい髪用」、「さらさらするん!コンディショナー キッズ」を発売。
- 10月 - 泡タイプの新ライン「メリット ザマイルド」を発売。
- 2022年(令和4年)
ラインナップ
編集- シャンプー【医薬部外品】
- コンディショナー【医薬部外品】
- リンスのいらないシャンプー【医薬部外品】(リンスインシャンプー・旧リンスのいらないメリット)
- リンスのいらないシャンプー クールタイプ【医薬部外品】(リンスインシャンプー、メントール(清涼剤)配合)
- シャンプーブラシ
- 泡で出てくるシャンプー キッズ
- 泡で出てくるシャンプー キッズ からまりやすい髪用
- さらさらするん!コンディショナー キッズ
- DAY+ ドライシャンプーシート
- DAY+ ドライシャンプー
通常の「メリット」はシャンプー、コンディショナー、リンスのいらないシャンプー(クールタイプを含む)は詰め替え可能なポンプタイプと、そうでないレギュラーサイズのものが発売されている。リンスのいらないシャンプーではこれらに加え携帯用の「ミニ」も発売されている。また、シャンプー、コンディショナー、リンスのいらないシャンプーのつめかえ用は通常サイズ(ラクラクecoパック仕様)に加え、ホームセンターやECサイト向けにキャップ付パウチタイプの大容量も設定されており、特大サイズ(シャンプーとコンディショナーは通常サイズの3.5個分となる1,200ml入り、リンスのいらないシャンプーは通常サイズの約3.2個分の1,080ml入り)と超特大サイズ(シャンプーとコンディショナーは通常サイズの約6個分の2,000ml入り、リンスのいらないシャンプーは通常サイズの約6.5個分となる2,200ml入り(当初はシャンプー・コンディショナーと同じ内容量だったが、2020年11月に10%増量してリニューアル))。「泡で出てくるシャンプー キッズ」にもECサイト向けに通常サイズの2倍量となる600mlの特大ポンプが設定される(つめかえ用の大容量と「泡で出てくるシャンプー キッズ」の特大ポンプは花王の製品情報サイトには未掲載)。
ちなみに、他のヘアケア・ブランドの多く[6]は、リンスの製品は「コンディショナー」として販売されるが、このブランドは、1975年(昭和50年)に「モイスチャーリンス」として発売されてから2018年(平成30年)4月まで「リンス」として発売されていたが、2018年(平成30年)4月のリニューアルでついに「コンディショナー」に改名。一部「リンス」を名乗る製品も発売されていたが、2021年(令和3年)9月に製造終了となったことで、現行製品すべてが「コンディショナー」へ統一された。「ピュアン」では「メリット ピュアン」として発売された当初より「コンディショナー」として発売されていた。
製造終了品
編集- 髪と地肌のトリートメント - 1990年(平成2年)代に発売。
- さらさらヘアミルク【医薬部外品】 - 洗い流すタイプのトリートメント。ポンプタイプのコンディショナー「さらさらするん!コンディショナー キッズ」へ移行のため、2021年(令和3年)3月製造終了。
- 地肌すっきり泡シャンプー【医薬部外品】 - 2021年(令和3年)9月製造終了
- ふわっとリンス【医薬部外品】 - 2021年(令和3年)9月製造終了
- メリット ピュアン/ピュアン
- 2017年(平成29年)4月製造終了品
- モイスチャー 地肌クレンジングシャンプー
- モイスチャー コンディショナー
- モイスチャー シャンプー&コンディショナーミニセット
- リフレッシュ 地肌クレンジングシャンプー
- リフレッシュ コンディショナー
- リフレッシュ シャンプー&コンディショナーミニセット
- 2019年(令和元年)7月製造終了品
- ナチュラル&スロー クレンズケアシャンプー
- ナチュラル&スロー コンディショナー
- アクティブ&スマイル クレンズケアシャンプー
- アクティブ&スマイル コンディショナー
- スウィート&チャーミング クレンズケアシャンプー
- スウィート&チャーミング コンディショナー
- シンプル&リラクシング クレンズケアシャンプー
- シンプル&リラクシング コンディショナー
- スマート&スタイリッシュ クレンズケアシャンプー
- スマート&スタイリッシュ コンディショナー
- 2020年(令和2年)10月製造終了品
- デアリン クレンズケアシャンプー
- デアリン コンディショナー
- ユニーク クレンズケアシャンプー
- ユニーク コンディショナー
- 2022年(令和4年)3月製造終了品
- デトクレンズシャンプー なめらかリッチ
- ビューティートリートメント なめらかリッチ
- デトクレンズシャンプー&ビューティートリートメント なめらかリッチ ピローセット
- デトクレンズシャンプー まとまりナチュラル
- ビューティートリートメント まとまりナチュラル
- デトクレンズシャンプー&ビューティートリートメント まとまりナチュラル ピローセット
- アクティブ クレンズケアシャンプー
- アクティブ コンディショナー
- ナチュラル クレンズケアシャンプー
- ナチュラル コンディショナー
- サークル クレンズケアシャンプー
- サークル コンディショナー
- 2024年3月生産終了品
- ザマイルド泡シャンプー
- ザマイルド泡リンス
- 2017年(平成29年)4月製造終了品
CMキャラクター
編集この節の加筆が望まれています。 |
発売55年目を迎えた2024年4月1日からはアニメCMに切り替わったため、すべて過去の出演。
- 荒木由美子(出演終了時期不明)
- 田中裕子(出演開始時期不明、1987年まで)
- 石田ゆり子(1988年から1994年まで、1992年以降はリンスのいらないメリットを担当)
- 石野真子(1991年、リンスのいらないメリットのみ)
- 財前直見(1992年から1993年まで、リンスのいらないメリットは含まれていない)
- 細川直美(1994年、リンスのいらないメリットは含まれていない)
- 服部真湖(1995年 - 1997年、娘役として野村佑香・前田亜季・小嶋亜由美と共演)
- 高島礼子(1997年から2000年まで、夫役で神保悟志と共演)
- 保坂尚輝・高岡早紀夫妻(当時、2001年から2004年3月)
- 仲村トオル・鷲尾いさ子夫妻(2004年4月から2008年3月まで)
- 藤井隆・乙葉夫妻(2008年4月から2010年1月まで)
- 江角マキコ・坂下千里子・高田万由子(2010年2月から2013年3月まで)
- 江角マキコ・高田万由子・藤本美貴(2013年3月から2014年2月まで)
- 井ノ原快彦・辺見えみり・木下優樹菜・土屋希乃(2014年2月から2015年2月まで)
- 井ノ原快彦・ともさかりえ・豊田エリー(2015年2月から2016年3月まで)
- 中条あやみ(2015年3月から2017年4月まで・2019年4月から2022年3月まで、ピュアン(旧・メリットピュアン)のみ)
- 小雪(2016年4月から同年9月まで)
- 田中麗奈(2017年3月から2018年3月まで)
- 吉沢悠(2017年6月から2018年3月まで)
- 妻夫木聡(2018年4月から2019年3月まで)
- 長友佑都・平愛梨(2019年4月から同年12月まで)
- 風間俊介・麻生久美子・みやぞん(2020年1月から同年12月まで)
- 西島秀俊(2021年2月から2024年3月まで)
- 吉田羊(2021年10月から2024年3月まで、西島と共演)
- DOUKI(2023年7月・8月、新日本プロレス『G1 CLIMAX 33』の会場で放映[7][8]。Just 5 Guysのメンバーと共演)
脚注
編集- ^ 「買いものかご:フケかゆみ止めシャンプー」『栄養と料理』第36巻第5号、女子栄養大学、1970年5月、pp. 129、2011年4月15日閲覧。
- ^ 当初はシャンプーのみ。リンスは1975年(昭和50年)に、リンスのいらないシャンプー(旧・リンスのいらないメリット)は1991年(平成3年)に発売された。
- ^ 有効成分は、発売当初から長らく、ミクロZ-pt(ジンクピリチオン)であったが、2006年(平成18年)4月からは、グリチルリチン酸ジカリウムに変更された。
- ^ 店舗によっては同年6月最終週
- ^ 店舗によっては同年3月最終週
- ^ 花王製品ではセグレタ・アジエンス・エッセンシャル・キュレルが該当するが、サクセスは現在も「リンス」である。但し、派生商品のサクセス24では当初より「コンディショナー」である。
- ^ “「メリット」CMに長髪の男性プロレスラーDOUKI起用…あまりの攻めっぷりに、花王広報も「社内でも驚きの声が」”. Smart FLASH (2023年7月14日). 2023年8月8日閲覧。
- ^ 花王メリット 公式 Kao Merit Shampoo [@merit_jp] (2023年7月15日). "本日7/15(土)開幕の 『G1 CLIMAX 33』にて初公開 会場スクリーンから目を離すな!!". X(旧Twitter)より2023年7月16日閲覧。