デジャンテ・マレー
デジャンテ・ダショーン・マレー(Dejounte Dashaun Murray, 1996年9月19日 - )は、アメリカ合衆国・ワシントン州シアトル出身のプロバスケットボール選手。NBAのニューオーリンズ・ペリカンズに所属している。ポジションはシューティングガードまたはポイントガード。
NBAオールスターゲームでのマレー (2022年) | |
ニューオーリンズ・ペリカンズ No.5 | |
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ポジション | SG / PG |
所属リーグ | NBA |
基本情報 | |
愛称 | Baby Boy |
国籍 | アメリカ合衆国 |
生年月日 | 1996年9月19日(28歳) |
出身地 | ワシントン州シアトル |
身長 | 196cm (6 ft 5 in)[1] |
体重 | 82kg (181 lb)[2] |
ウィングスパン | 207cm (6 ft 10 in)[3] |
キャリア情報 | |
高校 | レーニア・ビーチ高等学校 |
大学 | ワシントン大学 |
NBAドラフト | 2016年 / 1巡目 / 全体29位[2] |
サンアントニオ・スパーズから指名 | |
プロ選手期間 | 2016年–現在 |
経歴 | |
2016–2022 | サンアントニオ・スパーズ |
2016–2017 | →オースティン・スパーズ |
2022– | アトランタ・ホークス |
受賞歴 | |
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Stats Basketball-Reference.com | |
来歴
編集学生時代
編集地元シアトルのレーニア・ビーチ高校時代は、ワシントン州の最優秀選手に選ばれた[4]。 ワシントン大学でも1年生時に平均16.1得点、4アシストを記録し、Pac-12のセカンドチームに選出された[5]。大学に1年間だけ所属した後、2016年のNBAドラフトにアーリーエントリーを表明[6]。
サンアントニオ・スパーズ
編集ドラフト1巡目29位でサンアントニオ・スパーズから指名され、2016年のNBAサマーリーグに参加し[7]、7月14日ルーキースケール契約を結んだ[8].[9]。
2016-17シーズン
編集2016-17シーズンの2016年10月29日、シーズン3戦目となったニューオーリンズ・ペリカンズ戦でデビューを果たし、2リバウンド、1アシストを記録した。[10]。12月23日、ポートランド・トレイルブレイザーズ戦でキャリアハイとなる9得点を記録した[10]。2017年1月12日、ロサンゼルス・レイカーズ戦で10得点を記録しキャリアハイを更新した[11]。シーズン前半は、Dリーグのオースティン・スパーズに数回アサインされ実戦経験を積んだ[12]。2017年1月19日、ホームでのデンバー・ナゲッツ戦でパーカーの故障に伴い先発として出場し、キャリアハイとなる24得点を記録した[13]。2017年3月、左足鼠径部を痛め、3月20日からシーズン終盤戦を離脱したが[14]、4月12日のレギュラーシーズン最終戦となったユタ・ジャズ戦で復帰を果たし、プレーオフでは、4月20日のファーストラウンド第3戦のメンフィス・グリズリーズ戦で初出場し、4得点、1アシスト、3リバウンドを記録した[15]。2017年5月5日のカンファレンス準決勝、対ヒューストン・ロケッツ第2戦で、トニー・パーカーが、左足の重い負傷によりシーズン離脱となり、 第3戦よりポイントガードの先発としての重責を担うこととなった[16]。14分出場で2得点を記録するに留まったが、チームは103-92で勝利し、シリーズを2勝1敗とした[17]。ゲーム6の勝利では、11得点、10リバウンド、5アシスト記録し、デビッド・ロビンソン、ティム・ダンカン、カワイ・レナードに続き、プレーオフで得点とリバウンドのダブル・ダブルを記録したスパーズで4番目の新人になった[18]。この勝利で西カンファレンスファイナルに進んだが、ゴールデンステート・ウォリアーズに敗れた。
2017-18シーズン
編集2017-18シーズンの2017年10月18日の開幕戦で、昨シーズンの負傷からリハビリ中のトニー・パーカーに代わり先発として出場し、16得点、5リバウンド、2アシストを記録、ミネソタ・ティンバーウルブズに対し107-99で勝利した[19]。5日後のトロント・ラプターズ戦で、16得点、15リバウンドを記録した。ガードの15リバウンドは、スパーズでは、マヌ・ジノビリが2008年に記録して以来であった[20]。2018年1月21日、グレッグ・ポポヴィッチヘッドコーチの決断で、長年ポイントガードの先発を務めてきたトニー・パーカーを控えに置き、マレーを先発に起用することが発表され、インディアナ・ペイサーズ戦で8得点、7リバウンド、4アシスト、4ターンオーバーの成績を残した[21]。2日後のクリーブランド・キャバリアーズ戦では、19得点、10リバウンド、7スティールと攻守に活躍し114–102での勝利に貢献した[22]。30分以下の出場時間で19得点、10リバウンド、7スティールを記録したのは、1987年に、ラファイエット・リーバーが28分出場で21得点、13リバウンド、8スティールを記録して以来の記録となった[23]。このシーズンは81試合(先発48試合)に平均21.5分の出場で、8.1得点、5.7リバウンド、2.9アシスト、1.2スティールなどを記録した。2018年5月、NBAオールディフェンシブチーム(2nd)に選出された[24]。
2018-19シーズン
編集2018-19シーズン開幕前の2018年10月7日、ヒューストン・ロケッツとのプレシーズンゲームで、ジェームズ・ハーデンに向かってドライブの後、レイアップシュートの際に右膝の前十字靭帯断裂によりシーズン全休が決定した[25][26]。
2019-20シーズン
編集2019-20シーズン開幕前の2019年10月にスパーズと4年総額6400万ドルの延長契約を結んだ[27]。このシーズンは66試合(先発58試合)に平均25.6分の出場で、10.9得点、5.8リバウンド、4.1アシスト、1.7スティールなどを記録した。
2020-21シーズン
編集2020-21シーズン、12月26日のトロント・ラプターズ戦で11得点、10リバウンド、10アシストで自身初のトリプルダブルを記録した[28]。2021年2月8日のゴールデンステート・ウォリアーズ戦で27得点、10リバウンド、キャリアハイの8スティールを記録し、スパーズは105-100で勝利した[29][30]。
2021-22シーズン
編集2021-22シーズン 2021年10月25日のロサンゼルス・レイカーズ戦で、スパーズ史上初の20得点、12リバウンド、15アシストを記録し[31]、前シーズンに21得点、15リバウンド、12アシストを記録して以来となる5回目のトリプル・ダブルを達成し、ティム・ダンカンのフランチャイズ記録であった4回を超えた[32][33]。しかし試合は延長戦の末121-125で敗れた。2022年2月7日、ドレイモンド・グリーンの負傷に伴い、NBAオールスターに選出され[34]、27分出場し、17得点、5リバウンド、5アシスト、1ブロックを記録した。
アトランタ・ホークス
編集2022年6月30日にダニーロ・ガリナリ、3つのドラフト1巡目指名権、1つの1巡目指名交換権とのトレードで、ジョック・ランデールと共にアトランタ・ホークスへ移籍した[35]。
個人成績
編集略称説明 | |||||
---|---|---|---|---|---|
GP | 出場試合数 | GS | 先発出場試合数 | MPG | 平均出場時間 |
FG% | フィールドゴール成功率 | 3P% | スリーポイント成功率 | FT% | フリースロー成功率 |
RPG | 平均リバウンド数 | APG | 平均アシスト数 | SPG | 平均スティール数 |
BPG | 平均ブロック数 | PPG | 平均得点 | 太字 | キャリアハイ |
リーグリーダー |
NBA
編集レギュラーシーズン
編集シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016–17 | SAS | 38 | 8 | 8.5 | .431 | .391 | .700 | 1.1 | 1.3 | .2 | .2 | 3.4 |
2017–18 | 81 | 48 | 21.5 | .443 | .265 | .709 | 5.7 | 2.9 | 1.2 | .4 | 8.1 | |
2019–20 | 66 | 58 | 25.6 | .462 | .369 | .798 | 5.8 | 4.1 | 1.7 | .3 | 10.9 | |
2020–21 | 67 | 67 | 31.9 | .453 | .317 | .791 | 7.1 | 5.4 | 1.5 | .1 | 15.7 | |
2021–22 | 68 | 68 | 34.8 | .462 | .327 | .794 | 8.3 | 9.2 | 2.0* | .3 | 21.1 | |
2022–23 | ATL | 74 | 74 | 36.4 | .464 | .344 | .832 | 5.3 | 6.1 | 1.5 | .3 | 20.5 |
2023–24 | 78 | 78 | 35.7 | .459 | .363 | .794 | 5.3 | 6.4 | 1.4 | .3 | 22.5 | |
通算 | 472 | 401 | 29.1 | .458 | .345 | .787 | 5.8 | 5.3 | 1.4 | .3 | 15.4 | |
オールスター | 1 | 0 | 27.0 | .636 | .333 | 1.000 | 5.0 | 5.0 | .0 | 1.0 | 17.0 |
プレーオフ
編集シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | SAS | 11 | 2 | 15.3 | .377 | .000 | .680 | 2.5 | 2.5 | 1.5 | .1 | 5.7 |
2018 | 5 | 5 | 19.2 | .452 | .667 | .778 | 4.2 | 1.8 | 1.0 | .4 | 7.8 | |
2023 | ATL | 5 | 5 | 38.0 | .447 | .338 | 1.000 | 7.2 | 6.8 | 2.0 | .2 | 23.0 |
通算 | 21 | 12 | 21.6 | .426 | .391 | .767 | 4.0 | 3.3 | 1.5 | .2 | 10.3 |
カレッジ
編集シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015–16 | ワシントン | 34 | 34 | 33.5 | .416 | .288 | .663 | 6.0 | 4.4 | 1.8 | .3 | 16.1 |
脚注
編集- ^ “San Antonio Spurs Roster”. nba.com (2019年). 2019年10月23日閲覧。
- ^ “San Antonio Spurs Roster”. nba.com (2019年). 2019年10月23日閲覧。
- ^ “Dejounte-Murray”. draftexpress.com (2016年). 2018 -02-01閲覧。
- ^ The Seattle Times
- ^ 2015-16 Pac-12 Men's Basketball All-Conference Honor
- ^ Marquese Chriss, Dejounte Murray are one-and-done at Washington
- ^ “SPURS ANNOUNCE 2016 UTAH SUMMER LEAGUE ROSTER”. NBA.com (July 1, 2016). January 3, 2017閲覧。
- ^ “SAN ANTONIO SIGNS FIRST ROUND PICK DEJOUNTE MURRAY”. NBA.com (July 14, 2016). July 14, 2016閲覧。
- ^ “SAN ANTONIO SIGNS FIRST ROUND PICK DEJOUNTE MURRAY”. NBA.com (July 14, 2016). July 14, 2016閲覧。
- ^ a b “Dejounte Murray 2016-17 Game Log”. Basketball-Reference.com. December 28, 2016閲覧。
- ^ “Leonard scores 31 points, Spurs rout Lakers 134-94”. ESPN.com (January 12, 2017). January 13, 2017閲覧。
- ^ “2016-17 NBA Assignments”. NBA.com. December 22, 2016閲覧。
- ^ [1]
- ^ “Dejounte Murray is out two to three weeks with groin injury”. mysanantonio.com (2017年3月20日). 2017年3月21日閲覧。
- ^ “Dejounte Murray 2016-17 Game Log”. basketball-reference.com (2017年5月6日). 2017年5月7日閲覧。
- ^ Feigen, Jonathan (May 5, 2017). “Spurs' Dejounte Murray starts in place of Tony Parker”. Chron.com. May 6, 2017閲覧。
- ^ “Aldridge steps up to help Spurs down Rockets 103-92”. ESPN.com (May 5, 2017). May 6, 2017閲覧。
- ^ Orsborn, Tom (May 12, 2017). “Murray, other youngsters answered call for shorthanded Spurs”. ExpressNews.com. May 13, 2017閲覧。
- ^ “Aldridge's double-double leads Spurs by Timberwolves, 107-99”. ESPN.com (October 18, 2017). October 18, 2017閲覧。
- ^ “Aldridge, Murray power Spurs past Raptors, 101-97”. ESPN.com (October 23, 2017). October 23, 2017閲覧。
- ^ “Oladipo's 19 leads Pacers, snapping Spurs' home streak”. ESPN.com (January 21, 2018). January 21, 2018閲覧。
- ^ “LeBron gets 30,000, but Spurs beat slumping Cavs 114-102”. ESPN.com (January 23, 2018). January 23, 2018閲覧。
- ^ “Spurs' Dejounte Murray joins elite NBA club with big outing against Cavs” (2018年1月24日). 2018年1月25日閲覧。
- ^ “Murray named to 2018 NBA All-Defensive Second Team” (2018年5月23日). 2018年5月24日閲覧。
- ^ “Spurs Injury Update – 10/8/18”. NBA.com (October 8, 2018). October 8, 2018閲覧。
- ^ “San Antonio Spurs' Dejounte Murray diagnosed with torn right ACL”. NBA.com (October 8, 2018). October 8, 2018閲覧。
- ^ “Report: Spurs sign Dejounte Murray to four-year, $64 million extension” (2019年10月22日). 2019年10月22日閲覧。
- ^ “Spurs' Dejounte Murray: Posts triple-double in win”. CBSスポーツ (2020年12月27日). 2021年1月2日閲覧。
- ^ “Murray, DeRozan guide Spurs past Warriors, 105-100”. ESPN.com (2021年2月8日). 2021年2月9日閲覧。
- ^ “Spurs' Dejounte Murray: Scores team-high 27 points”. CBSSports.com (2021年2月8日). 2021年2月9日閲覧。
- ^ “デジャンテ・マレーがスパーズ史上初の1試合20得点・10リバウンド・15アシスト超えを達成!”. バスケットボールキング (2021年10月27日). 2021年10月27日閲覧。
- ^ “Dejounte Murray”. basketball-reference.com (2021年10月28日). 2021年10月28日閲覧。
- ^ “Triple-Double”. basketball-reference.com (2021年10月28日). 2021年10月28日閲覧。
- ^ “DEJOUNTE MURRAY SELECTED TO 2022 NBA ALL-STAR GAME” (英語). San Antonio Spurs. 2022年2月8日閲覧。
- ^ “Hawks Acquire All-Star Guard Dejounte Murray” (英語). www.nba.com. 2022年6月30日閲覧。
外部リンク
編集- デジャンテ・マレー --- ドラフト情報 --- NBADraft.net ,DraftExpress.com
- デジャンテ・マレーの通算成績と情報 NBA、NBA日本、Basketball-Reference、Basketball-Reference (G League)、Eurobasket
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