イトゥー (ブラジル)
イトゥー(ポルトガル語: Itu)は、ブラジル・サンパウロ州にある都市である。人口は17万5568人(2020年)。イトゥーという都市名はトゥピ語で「大きな滝」を意味する単語に由来している[2]。イトゥーは高速道路のSP-75と接続しており、付近にはティエテー川とジュンディアイ川という2つの川が流れる。イトゥとも表記される。
イトゥー | |
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市、基礎自治体 | |
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州内の位置 | |
座標:南緯23度15分51秒 西経47度17分57秒 / 南緯23.26417度 西経47.29917度座標: 南緯23度15分51秒 西経47度17分57秒 / 南緯23.26417度 西経47.29917度 | |
国 | ブラジル |
州 | サンパウロ州 |
面積 | |
• 合計 | 640 km2 |
標高 | 583 m |
人口 (2020年[1]) | |
• 合計 | 175,568人 |
ウェブサイト |
www |
概要
編集イトゥーは1610年に[3]ポルトガル人のドミンゴス・フェルナンデスにより設立された。1653年に郡となった後、1657年に地方自治体へと昇格した。1822年にブラジルの一部となり、1843年に都市となった。
イトゥーはブラジル共和国が誕生した場所であり、街には記念博物館がある。
イトゥー出身の有名人としては、ブラジルのコメディアン、「シンプリシオ(Simplicio)」がいる。現在、イトゥーは「大規模建築物の都市」として街の観光客増加を推進している。例として、街の広場には巨大な黄色の公衆電話ボックス、「orelhão」があるほか、30cmのアイスキャンディー、巨大なクリスマスツリーなど様々な巨大建築物が存在している。
国内旅行、国際会議やセミナーなどとともに国外の観光客を増やすため街のインフラの整備が進められている。1999年と2003年にはセブンスデー・アドベンチスト教会によるセブンスデー・アドベンチスト教会改修運動の会議がイトゥーで行われ、80以上の国から運動に参加する人々が訪れた。
2014FIFAワールドカップブラジル大会に参加するサッカー日本代表のブラジルにおける最終合宿地として各試合会場へ向かうカンピーナスのヴィラコッポス国際空港からは約50キロの距離にあり、地元日系人会もあり、宿泊施設の『スパ・スポルト・リゾート』内に国際規格のサッカーグラウンドやフィットネス・ジム、サウナ、室内、屋外のプール、マッサージルームなどの設備が揃っていて選手の体調管理に最も適しているキャンプ地ということなどで選出された。
合宿地決定と同時期から、発音の近い静岡県・伊東(イトウ)市との交流も行われるようになり、両都市側での姉妹都市提携に向けた交渉も行われている[4]。
地理
編集イトゥーの気候は亜熱帯気候に属し、気温は16度から22度の間を推移する。夏は温暖乾燥であり、冬は冷涼で乾燥している。
イトゥーは高原と堆積盆地の中間に位置する。
人口推移
編集年 | 人口 | 増減 | 人口密度 |
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2001 | 135,366 | - | 211.51/km² |
2004 | 149,758 | 14,392 / 10.63% | 234.0/km² |
2009 | 157,384 | 7,626 / 0.51% | 245.9/km² |
人口
編集2000年のブラジル地理統計院(IBGE)による国勢調査によると、都市の総人口は136,366人で、この内123,942人が都市部に、11,424人が郊外に居住している。都市の平均寿命は71.53歳、識字率は92.53%である。
交通
編集道路
編集SP-75、SP-79、SP-280、SP-300、SP-308、SP-312
出身者
編集- アリソン・リカルド・ファラミーリオ - サッカー選手
ギャラリー
編集関連項目
編集- ブラジル・キリン - 旧称スキンカリオール、キリンホールディングスの子会社[5]。イトゥーに本社が置かれている。
- イトゥアーノFC - イトゥーに本拠地を置くサッカークラブチーム。
脚注
編集- ^ IBGE 2020
- ^ 「ブラジルの都市の歴史 コロニアル時代からコーヒーの時代まで」p189 中岡義介・川西尋子著 明石書店 2020年1月31日初版第1刷発行
- ^ 「ブラジルの都市の歴史 コロニアル時代からコーヒーの時代まで」p190 中岡義介・川西尋子著 明石書店 2020年1月31日初版第1刷発行
- ^ 日本代表ベースキャンプ・イトゥ市が静岡・伊東市と姉妹都市協定へ - スポーツ報知、2014年6月9日、2014年6月18日閲覧。
- ^ “スキンカリオール・グループの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ”. キリンホールディングス (2011年8月2日). 2013年12月4日閲覧。