あき (音響測定艦)

海上自衛隊の音響測定艦。ひびき型音響測定艦の3番艦。

あきローマ字JS Aki, AOS-5203)は、海上自衛隊の音響測定艦。ひびき型音響測定艦の3番艦[1]。瀬戸内海西部の安芸灘から命名された[1][2]。この命名基準で設定された艦名としては初。律令国名としての「安芸」としては旧日本海軍薩摩型戦艦安芸」が存在する。

あき
進水した「あき」
基本情報
建造所 三井E&S造船 玉野艦船工場[1]
運用者  海上自衛隊
艦種 音響測定艦[1]
級名 ひびき型[1]
建造費 226億円[2]
艦歴
計画 平成29年度計画
発注 2018年2月1日[3]
起工 2019年3月5日
進水 2020年1月15日[1]
就役 2021年3月4日[4]
要目
基準排水量 2,900トン[1]
満載排水量 3,800トン
全長 67.0m[1][5]
最大幅 29.9m[1][5]
深さ 15.3m[5]
吃水 7.5m[1][5]
機関 ディーゼル・エレクトリック方式
主機ディーゼルエンジン × 4基
・推進電動機 × 2基[1][5][6]
推進 スクリュープロペラ ×2軸[5]
出力 3,000PS[1][5]
速力 11ノット[1]
乗員 約40人[1][7]
搭載機 着艦スペースのみ
ソナー AN/UQQ-2[1][5]
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艦歴

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「あき」は、中期防衛力整備計画に基づく平成29年度計画音響測定艦5203号艦として、三井E&S造船玉野艦船工場で2018年10月に起工され、2020年1月15日に命名・進水[1]、艤装工事と海上公試を経た後、2021年3月4日[4]に就役した[8]。音響測定艦としては1992年に就役した「はりま」に続き、実に29年ぶりの就役となる[9]。仮想敵国潜水艦の静粛化や隠密行動能力の向上を受け、音響情報収集能力の向上を図る[9]

海上自衛隊トップの山村浩海上幕僚長は2021年3月2日の定例記者会見で、2017年に第1音響測定隊に海自艦艇として初めてクルー制(乗員を固定せずに3クルーが交互に乗り組んで2隻を運用)を導入したことに触れ、「(3番艦の)あきが就役することによって、3隻による4クルー制となり、より稼働率を上げて我が国周辺の音響情報を収集できる体制をとろうと考えている」と述べた[10]

歴代艦長

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歴代艦長(特記ない限り2等海佐
氏名 在任期間 前職 後職 備考
01 間宮政信[4] 2021.3.4 - あき艤装員長 第1音響測定隊第4クルー長

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 「およそ四半世紀ぶりの海自AOS 新造音響測定艦「あき」進水!」 『世界の艦船』第921集(2020年4月特大号) 海人社 P.9~11
  2. ^ a b 三井E&S造船、岡山で音響測定艦「あき」進水式”. 日本経済新聞社 (2020年1月15日). 2020年1月15日閲覧。
  3. ^ 平成29年度 月別契約情報/随意契約(基準以上)防衛装備庁 三井造船と2018年2月1日契約 契約額183億円
  4. ^ a b c 音響測定艦「あき」の引渡式・自衛艦旗授与式について
  5. ^ a b c d e f g h 防衛省向け2,900トン型音響測定艦「あき」命名・進水式実施』(プレスリリース)三井E&Sホールディングス、2020年1月15日https://www.mes.co.jp/press/2020/0115_001352.html2020年1月15日閲覧 
  6. ^ ダイハツディーゼルの新たな取組みについて”. ダイハツディーゼル (2019年5月27日). 2022年5月15日閲覧。
  7. ^ 海自の音響測定艦「あき」進水式 三井E&S造船玉野工場で建造”. 山陽新聞デジタル. 山陽新聞社 (2020年1月15日). 2020年1月15日閲覧。
  8. ^ “音響測定艦「あき」就役=29年ぶり3隻目―海自”. 時事通信. (2021年3月4日). https://web.archive.org/web/20210304094201/https://www.jiji.com/jc/article?k=2021030401121&g=soc 2021年3月4日閲覧。 
  9. ^ a b 海上自衛隊、今年3月は新艦艇の就役ラッシュ”. 高橋浩祐. Yahoo!ニュース. 2021年1月20日閲覧。
  10. ^ 高橋浩祐 (2021年3月4日). “海自の新たな音響測定艦が29年ぶりに就役――ひびき型3番艦「あき」が広島・呉基地に配備”. 2021年3月4日閲覧。

関連項目

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