作品賞・アニメ部門「ルックバック」 押山清高監督「後進のためにアニメーションを作り続けていきたい」…報知映画賞表彰式
スポーツ報知
「第49回報知映画賞」の表彰式が16日、東京・渋谷区のセルリアンタワー東急ホテルで行われた。
作品賞・アニメ部門には、2人の少女が漫画を描くことでつながっていく姿を描いた「ルックバック」が輝いた。押山清高監督(42)は、ブロンズ像を大事そうに手にし「私の年齢よりもずっと古い映画賞を頂けて本当にうれしいです。すごくこの賞が重たいです」と喜びの大きさを表現した。
人気漫画「チェンソーマン」などで知られる藤本タツキ氏の同名漫画が原作。自らも「机にしがみついて描き続けた」と原画に携わった今作は、中国などアジア圏でも大ヒットを記録中だ。
「海外の興行収入は23億円(11月末時点の為替レート換算)を超えている。世界中に作品を見てもらえる時代に映画作りをできるのは幸運なこと」と受け止める。受賞により創作魂にさらに火がついたようで、「先人たちのように、後進のためにアニメーションを作り続けていきたい」と背筋を伸ばした。
◆選考委員 荒木久文(映画評論家)、木村直子(読売新聞文化部映画担当)、見城徹(株式会社幻冬舎代表取締役社長)、藤田晋(株式会社サイバーエージェント代表取締役)、松本志のぶ(フリーアナウンサー)、YOU(タレント)、LiLiCo(映画コメンテーター)、渡辺祥子(映画評論家)の各氏(五十音順)と報知新聞映画担当。