【報知映画賞】作品賞・アニメに「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」 世界が待ち望んだ マリオ愛の結晶 

スポーツ報知
「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」

 今年の映画賞レースの幕開けとなる「第48回報知映画賞」の各賞が27日、発表された。作品賞・アニメは「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」が受賞した。表彰式は12月上旬に都内で行われる。

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 1985年の発売以来、全世界で愛されてきた任天堂の人気ゲームの世界をCGアニメーション化した「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」が受賞した。

 任天堂と「ミニオンズ」などで知られる米アニメ大手イルミネーションの初タッグによって、7年の歳月をかけて共同製作。ゲームの大ファンで今作のメガホンを執ったマイケル・ジェレニック監督は「このような賞を頂き、大変光栄に思います。また、任天堂とイルミネーションのコラボレーション精神により、この映画が実現したことに感謝しています」と受賞を喜んだ。

 マリオ人気を見せつけた。今年4月5日にアメリカで封切られると、ゲームの中に入り込んだような没入感と映像美で話題を呼び、アニメ映画のオープニングとして歴代最高記録を樹立。全世界の興行収入は13億ドル(約2000億円)を突破した。日本でも興収140億円の大ヒットを記録し、国内で公開された洋画アニメでは「アナと雪の女王」(14年、255億円)に次いで第2位となった。

 共同監督のアーロン・ホーヴァス氏は「本作の製作はまさに愛の結晶のようでした」と製作過程を回想する。「マリオを映画化するために計り知れない才能を分かち合ってくれたイルミネーションのアーティストたち、素晴らしいパートナーである任天堂の友人たち、そしてもちろんファンの皆さんに感謝します!」とコメントを寄せた。

 ★ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー ニューヨークで配管工を営むマリオは、ひょんなことから双子の弟ルイージと離ればなれになってしまう。マリオは弟を救うべくキノコ王国のピーチ姫と協力し、魔法の世界で大冒険を繰り広げる。

 ▼作品賞・アニメ 選考経過 「THE FIRST SLAM DUNK」「BLUE GIANT」などが候補に挙がったが、1回目の投票で「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」に決定した。「ゲームの世界そのまま。日本の生んだキャラが愛されているとうれしい。ゲームやアニメのハリウッド化は過去にもあるが、良い成功事例」(木村)

 【選考委員】 荒木久文(映画評論家)、木村直子(読売新聞文化部映画担当)、見城徹(株式会社幻冬舎代表取締役社長)、藤田晋(株式会社サイバーエージェント代表取締役)、松本志のぶ(フリーアナウンサー)、YOU(タレント)、LiLiCo(映画コメンテーター)、渡辺祥子(映画評論家)の各氏(50音順、敬称略)とスポーツ報知文化社会部デスク及び映画担当。

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