英誌エコノミストが毎年発表する「世界で最も住みやすい都市ランキング」では、2024年にオーストラリアから5都市が20位以内にランクインしました。「オーストラリア」と聞くと、多くの人が広大な自然や美しいビーチ、ユニークな動物たちを思い浮かべると思いますが、実は経済や人口も着実に成長を続けている国。オーストラリア特有の自然と都市が共存する生活環境は世界的にも注目されています。
2032年の夏季オリンピック開催地としてブリスベンが決定したことも話題になりました。オーストラリアでの開催は2000年シドニー大会以来32年ぶり3回目。あまり知られていないブリスベンですが、実は「住むにはいちばん快適な場所」と言われています。「オーストラリア東海岸3都市の旅 2」ではブリスベンの魅力について、長谷川あやさんがレポートします。
再開発工事が進むブリスベン
ブリスベンはシドニー、メルボルンに次ぐオーストリア第3の都市。──なのですが、その存在は失礼ながらちょっぴり地味な印象。広大なオーストラリアの約1/4の面積を占めるクイーンズランド州の州都ではありますが、同州ではゴールドコースト、ケアンズのほうが知名度は高かったりしますよね? とはいえ、2032年に夏季オリンピックが開催されることが決まり、ここ数年、ブリスベンに俄然注目が集まっています!
開催の決定と前後して、再開発工事が盛んで、私が訪れた時も至るところで工事が行われていました。また、ここ数年の人口増加数はオーストラリアの他都市よりも断然高いのだそうです。オーストラリア人の友人は、「シドニーとメルボルンの不動産価格がうなぎ上りに上昇しているけれど、ブリスベンは、まだそれほど高くはないってことに気づいた人が多いのかも」と言っていました。ブリスベンに不動産を購入するなら今かもしれませんよ⁉