larabeeさんの映画レビュー・感想・評価

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内面をえぐる作品、人間を描いている作品が好きです。 観たい映画が多すぎて困ってます。

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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

3.6

【絞るねぇ、ターゲット層】

アムラーとかコギャルとかの世代にはドンピシャ。逆に若い世代の人はどこまでわかるのだろうか?

今はTVなどでも、昭和のあるあるとか、今の子供世代と親世代のギャップを面白が
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愛のコリーダ(1976年製作の映画)

3.1

【モザイク越しの藤竜也】

阿部定を題材にした映画やドラマは数多あるが、ほとんどが現実に起こった事件と、実在する定のインパクトを超えてこない。

つまり現実に起こった出来事が強烈過ぎて、どこまでいって
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.4

【やっぱメリルが持っていく】

勝手にベトナム戦争の闇を暴くジャーナリストの正義を描いた作品だと思っていた。確かにそこも描かれているのだが、それは本作を構成する一つの要素でしたない。勝手にイメージ持っ
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ロッキー5/最後のドラマ(1990年製作の映画)

3.6

【『ロッキー』ってシリーズ何話まで観てたっけ?の境目がこれ】

シンプル、単純明快、勧善懲悪、ハートウォーム、そしてカタルシス。そこが『ロッキー』の醍醐味だが、シリーズ5まで重ねた本作もその王道路線は
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マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(2011年製作の映画)

3.6

【サッチャーので元の顔がわからなくなるくらい寄せにいってる】

とにかくメリル・ストリープの独壇場。演技はもちろんだが造形も寄せにいき過ぎていて、観終わった感想は「メリルは凄い」となる。

そこは当然
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醜聞(スキャンダル)(1950年製作の映画)

3.4

【みなさん、三船敏郎って実は男前って事を忘れてませんか?】

スキャンダルを撮る側、撮られる側。売れりゃいい雑誌、群がる弁護士、訴訟で更に傷口が広がる事を避けたがる被害者。

『醜聞(スキャンダル)』
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恋におちて(1984年製作の映画)

4.4

【デ・ニーロとストリープを使えば私でも必ず名作を取れる(気がする)】

だから本作の作品力が低い、と言いたい訳ではなく、やっぱり大御所ふたりの実力が炸裂した名作だった、と言う事が言いたいのです。

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都会のアリス(1973年製作の映画)

4.2

【通報されるギリギリの線】

スランプに悩む青年作家フィリップと母親に置いていかれた少女アリスの不思議な旅を描いたヴィム・ヴェンダース監督のロードムービー。

少女から見れば、作家はお父さんと言うには
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

3.5

【再鑑賞しないといけない、というミッションを与えられた様な気がする】

デヴィッド・リンチ監督を偲んで観た訳では無い。本作は訃報に接する前の鑑賞。キッカケは、たまたま『ブルー・ベルベット』を観て、改め
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卒業(1967年製作の映画)

3.4

【観ないと語れない映画の代表作】

勝手に私がそう思っていただけなのかも知れない。花嫁をさらう純愛映画の金字塔のにようなよそゆきの顔を持ちながら、全然そんな事ない作品だった。

ぐずぐずの青年の無責任
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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

5.0

【見つかったら減点されるゲームって何よ】

2025年を飾る一発目はオール・タイム・ベストである本作を。

前に観てからもう20年以上も空いているがやっぱりマイ・ベスト。

最初に観た時は、戦争の悲惨
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ニキータ(1990年製作の映画)

4.4

【麻薬中毒者から暗殺者へ、少女から女性へ】

『レオン』でもキレッキレの暗殺者でありながら日常生活はまるで子供のレオンというギャップキャラを描いたリュック・ベッソン。そんなアンバランスで危うい個性がレ
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どですかでん(1970年製作の映画)

3.7

【六ちゃんはこのあと『飛び出せ!青春』に飛び出すのか】

こういうのも黒澤作品なんだろうなぁ、って。まだ観ていないけど、『夢』とか(完全に当てずっぽうですが)。

黒澤の超大作もそりぁいいに決まってる
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グレタ GRETA(2018年製作の映画)

4.4

【イザベル・ユペールの変態力が炸裂】

『エル ELLE』での変態っぷりで一気にユペールに心を奪われた私。恥ずかしながら、その時にはフランスの大女優とはつゆ知らず。今更かよー!

その後、彼女の作品を
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

4.0

【思ってたんとは違いましたが】

アメリカの一部の州が勝手に独立して違う国を作ってしまうお話だと思って観たが、そうではなかった。

確かにそれも描いているが、争いの中で報道に携わる人たちの狂気がメイン
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恐怖の報酬(1953年製作の映画)

3.4

【早くシャワーを浴びたくなる作品賞受賞作】

最近ようやくロードムービー好きって事に気がついて、有名なロードムービーで未鑑賞は片っ端から観ようと。

で、抽出された本作。ふむふむ、評価も高そうやな。
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キャノンボール(1980年製作の映画)

3.3

【岩石オープンは出てないの?】

ロジャー・ムーアとジャッキー・チェンとサミー・デイビスJr.。なんて豪華で無茶苦茶なキャスティング。

やってる事は馬鹿馬鹿しく、何の生産性もない(ゴメン)のだが、逆
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.5

【今となってはサイコパスな香川照之が哀しすぎて】

香川照之、やっぱ演技も上手いし役者としての実力も高く評価出来るし、好きな俳優さんだったけど、素の部分もサイコパスだったらちょっとガッカリするよな。キ
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ロッキー4/炎の友情(1985年製作の映画)

3.6

【エイドリアン、ちょっとずつ綺麗になってきてない?】

関西人の言う「ベタ」の意味がわからない人はこの作品を観ればいい。「ベタ」とはこう言う事を言うのです。

親友の為に戦う構図、ソ連対アメリカと言う
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大時計(1948年製作の映画)

4.6

【「追い詰められ系」の真骨頂】

ケビン・コスナー主演『追いつめられて』が大好物の私にとって、その元ネタとなった本作はずっと観たかった作品。

長年クリップしていて一番下に追いやられていた本作が何とA
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残酷おんな情死(1970年製作の映画)

3.1

【珍しく裏切らないポスター】

この時代(1970年)にこんな凄い作品があった事に驚き。この時代を生きたレズビアンってどんな感じで世の中と向き合ってきたのだろう。きっと今以上に生きにくかったに違いない
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.7

【ずっとお尻がヒューヒューする】

映画に求めるものが芸術性であったり感動であったり人間ドラマであったりする私でも、たまには何も考えずにハラハラドキドキを楽しむ事もよし。

話は単純で、「そんな古いテ
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ガス燈(1944年製作の映画)

4.4

【トランプ氏が勝利するのはこういう事か】

相手に嘘の情報を教え、それを信じ込ませ洗脳することを「ガスライティング(ガス燈)」と言うらしい。トランプ氏が支持者に対して行う情報操作も「ガスライティング」
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

3.8

【草彅くんはいつもいい役を貰っている】

原作がいいからそりゃ映画もいいよな。

本作は古典落語の『柳田格之進』が原作。先日初めて落語の『柳田格之進』を聴き感動し、迷わず本作を鑑賞。ましてや聴いたのは
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ザ・ファーム/法律事務所(1993年製作の映画)

4.4

【ここにもジーン・ハックマン】

トム・クルーズの走り姿ってどの作品でもトム・クルーズなんですよねー。別に走る作品じゃないのに。弁護士の話なのに。走るシーンがあってめっちゃ腕を上げて全速力で走るトム・
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

4.5

【デニス・ホッパーの変態ぶりだけでご飯何杯もおかわり出来ます】

こんな事ここで書くのも憚れますが、元々変態的倒錯作品が好きな私。中でも本作でデニス・ホッパー演じるフランクは変態的倒錯キャラの最高峰。
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地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

3.4

【デニス・ホッパーが普通に見える数少ない作品でもある】

前編と後編で極端にトーンが変わり賛否も多いこの作品。そんな予備知識も無く、単にコッポラが描く超大作ベトナム戦争映画、と言うイメージだけで観たら
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

4.5

【ジーン・ハックマンは若い時から同じ髪型である事を確認】

犯罪者を肯定したり英雄視したりする映画って本来的には否定されるべきなのだが、何故か本作のボニーとクライドには肩入れしてしまいたくなる様な魅力
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ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

2.3

【きっとジョーカーの口は臭い】

タバコ吸いすぎでしょ。そして灰が、灰が気になって…。つくづく灰皿を使わない人たちですよね。

それはそうと、「サイコパス系」映画は大好物な私(そんな系があるのか知りま
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紳士協定(1947年製作の映画)

4.0

【この年代の名作を観ようとしたら大抵グレゴリー・ペックが出ている】

これを観た友人が「薄っぺらい左の映画」と喝破していた。その通りでもあってオモロイ。

それはそうとユダヤ人差別ってナチスドイツが始
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.2

【氷川きよし主演作品(ウソ)】

トップを張ってる人っていうのはとんでもなく張り詰めた緊張感の中で生きている。常に不安や恐怖と戦っている。どんな業界でもそうだと思う。

それをオンオフ切り替えてバラン
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.4

【レディ・ガガ、意外とちっちゃくて可愛い】

先にテレビでGUCCIのドキュメンタリーを観ていたので事件自体の強烈なインパクトを感じた上で鑑賞。

しかし事実を知るまでは、あのGUCCIが、自分がちょ
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.4

【水道橋博士、いつの間に】

関東大震災において朝鮮人が井戸に毒を入れたというデマが流され、虐殺されたという。

そういう重たい話を観ようと心して鑑賞したのだが…。メインにいくまでが長い。フリが効いて
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キラー・エリート(2011年製作の映画)

4.3

【結局私はデ・ニーロを観てしまう】

凄腕の暗殺者としてウラの世界で暗躍するダニー(ジェイソン・ステイサム)。足を洗う時期を窺うも、良き相棒ハンター(ロバート・デ・ニーロ)がアラブに捕えられ、その救済
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

【怪演という意味では中村獅童と田中裕子】

視点が変わると真実が全く異なって見える、そんな価値観の転覆が面白い。その点を追求した面白さでは『ミセス・ノイズィ』に軍配が上がる。

本作はそういった「価値
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カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)

3.8

【同じ禿げるならジーン・ハックマンの様に】

盗聴に取り憑かれた男。冒頭から、街の広場で周回する男女の会話を延々と盗聴するシーンが続く。

途切れ途切れで聴こえてくる会話。普通は拾えない会話を拾い、テ
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