Nowheremanさんの映画レビュー・感想・評価

Nowhereman

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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.8

映像は良かったが物語的な説得力が足りない印象で、アメリカで内戦が起こるという(大き過ぎる)題材への期待感は超えてこなかった。もう少し背景を観たかった。

内戦、分断されるアメリカ
ベテランカメラマン、
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パリタクシー(2022年製作の映画)

3.8

思わぬ出会いが(文字通り)人生を変えるストレートな物語。互いに足りないものを打算でなく(あるいは意図さえせず)与え合う関係性はいつだって美しい。そして、そのような素敵な映画を観られる日々の素晴らしさに>>続きを読む

星の旅人たち(2010年製作の映画)

3.9

『星の旅人たち』(原題THE WAY)
特に巧みな部分があった訳ではないが、いいなぁと思わせる時間がいくつかありポジティブな気分になれた。またいつか観たい

似てると思ったら本当の親子なんだ
サンティ
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シャークネード(2013年製作の映画)

2.9

ようやくの鑑賞
映像も作劇も思わず笑っちゃうクオリティながら、酷過ぎるまではいかないバランスで逆に味わい深く楽しめた。今作を観てチェンソーマンの劇場版が更に楽しみになる不思議

いきなり?
「サメが俺
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セーヌ川の水面の下に(2024年製作の映画)

3.7

ツッコミどころはあるものの、特に終盤からは中々楽しめた。(物理的にあり得るのかはわからないが)ラストは一見の価値あり。ブラッシュアップしたら結構な作品になっていた気もするが、逆にこれくらいが丁度良いの>>続きを読む

ディープ・ブルー(1999年製作の映画)

3.7

想像以上に面白かった
冷静に振り返ると、相手がサメで場所が海なだけでやっていることはほとんど『エイリアン』だからそりゃ面白いか。

お決まりのいちゃつく若者たち
船走らせて逃げられないのかな
そんな訳
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メン・イン・ブラック3(2012年製作の映画)

3.5

シリーズ3作目
前作から10年振りの続編とあって今作だけ観ていなかったらしい。展開やキャラクターの都合の良さは否めないが、最終作で描きたいことをきちんと纏めていたのは好印象。

映像の進化
Zのための
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.0

長々と書いていたレビューを誤って消してしまったのでもうヤケクソです。

かなり長いけどダレずに観れた
めちゃくちゃ丁寧、これぞという重厚感。

圧巻のディカプリオ
主人公らしからぬキャラクターながら、
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フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

3.8

月面着陸捏造説を用いた題材が面白い
観やすくまとまっていて良かった。

米ソ宇宙開発競争
ケネディの宣言
「月は終戦の後でいい」
ホウキ検知法
凄腕PR担当スカーレット・ヨハンソン
「トップ」の助手ウ
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.8

途中まで軽い気持ちで観ていたら、(それほど期待していなかった分)仕掛けが上手く働き想像以上に楽しめた。時折のキングスマン味漂う映像はやはりユニーク。キャラクターも(キャスティングも)丁度良い。それほど>>続きを読む

Apple Original Films『ウルフズ』(2024年製作の映画)

3.6

ジョージ・クルーニー×ブラッド・ピット
(あらすじ以上のものは無いものの)似たもの同士の一匹狼を演じる2人のスターのやり取りを気楽に楽しめた。


2025年9本目

グランメゾン・パリ(2024年製作の映画)

3.2

劇場版の良くない部分で評価を落とした印象。その意味でも映画化の価値は感じられなかった。

良い食材が手に入らず、三つ星を獲るプレッシャーに追われ、厨房の雰囲気は最悪という悪循環。序盤からマッチポンプ的
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20世紀少年<最終章> ぼくらの旗(2009年製作の映画)

2.9

3作目にして最終章

ダイジェスト
ともだちの正体
T. Rex『20th Century Boy』
ボブ=レノン

シリーズを通して完成度的には改善の余地を感じたがそれなりに楽しめた。原作を読んでみ
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20世紀少年<第2章> 最後の希望(2008年製作の映画)

3.0

3部作の2作目
(興味が続かない)退屈な時間もありながら思いのほか面白かった。

お面変わるんだ
しんよげんの書
雑な加齢処理
神の子、絶交
血の大晦日
ともだちランド、ともだちニュース
ハロハロ音頭
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20世紀少年 <第1章> 終わりの始まり(2008年製作の映画)

2.9

映画シリーズ3部作の1作目

再放送か何かでチラッと観たことがあって見覚えのあるシーンが割とあった。設定は面白いし役者も豪華だけど(長さもあり)途中からだれてしまった。ブラッシュアップの余地をかなり感
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レッド・ワン(2024年製作の映画)

3.6

今更クリスマス映画を観る2
純粋にサンタを信じている子には見せづらい気もするけど夢があって良い。序盤の期待感は超えてこなかったがラスト良かった。

ませた子ども、30年後
「では、いいクリスマスを」
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セキュリティ・チェック(2024年製作の映画)

3.6

今更クリスマス映画を観ていく
空港の裏側の描写は楽しく作品としても観やすくてよかったが、思いの外こぢんまりとした印象。

お金もったいな
クリスマスの空港
「今年のクリスマスは例外だ」
後ろに声聞こえ
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.8

細かい所はさて置き、わかりやすいメッセージと映画的な楽しさがあり、ポジティブな気分になれた。

さすがのジム・キャリー
『(500)日のサマー』以来のズーイー・デシャネル
若いブラッドリー・クーパーの
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.8

ようやくの鑑賞

面白いだけじゃないジム・キャリーもいいね
何となく知っていた設定も観ていく内に引っかかる部分、考えさせる部分が増えていく(『ガタカ』の監督が脚本と知って納得)。番組を作る側も観る側も
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.9

1981年、夏のアイルランド。
輝かしい時間、あたたかい人たち。時折見える純粋な感情の尊さに心が洗われる。

それだけであればどんなに良かったか。
(意図的ではないとしても)「可哀想に」と言われた子ど
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

3.8

『きっと、うまくいく』(原題 3 idiots)

かなり前から期待していた作品
完成度は決して高くないし長さも感じ、メッセージ性もそこまで響かずで思いの外ハマらなかったが、インド映画的な空気は楽しか
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裏窓(1954年製作の映画)

3.8

何より状況設定が素晴らしい。むしろ良すぎて結末のハードルが上がってしまったのも否めない。それでも限定されたシチュエーションの中でサスペンスを展開し続け、全てを語らず上品に着地してみせる手腕はお見事。>>続きを読む

レベッカ(1940年製作の映画)

3.8

初ヒッチコック。第13回アカデミー作品賞受賞作

80年以上前の作品(1940年公開)と言われるともはや上手くイメージすることも出来ないが、印象的なキャラクターと舞台が織りなすミステリやサスペンスの要
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The Son/息子(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ポスターの雰囲気で良い話だと思っていたらとんだ鬱映画だった。(と言うと語弊が有りすぎるが)不意打ちを食らってそれしか出てこない。ずっと不穏だったし予想は出来たけどさぁ。銃が出てきた時に最悪の使われ方が>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.0

終盤からラストにかけてずっと凄かった。
決して出来た人間じゃない主人公の人間味。彼の純粋な思い、魂の叫びを表現し切ったブレンダン・フレイザーに圧倒されてしまった。あるいは魂が震えるとはああいうことかも
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

3.8

『いつかの君にもわかること(Nowhere Special)』

脚色を抑え、リアルな雰囲気で淡々と進んでいく中で時折溢れる感情、その表現。父と息子の表情や存在感が絶妙だった。

幼い頃の記憶は朧げな
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.8

過去を引き摺る漁師と夢見るダウン症の青年の逃亡劇にして再生の旅。都合の良さやそんな訳ない展開もあるが、(基本的に)あたたかい登場人物たちが織りなす平和で美しい世界はポジティブな未来を想像させる。画も良>>続きを読む

ジグソウ:ソウ・レガシー(2017年製作の映画)

3.6

7年ぶりの新作、(一応)シリーズの8作目
そもそものツッコミはさて置き、方針を覆してまで新作を撮るレベルかは怪しいが普通に面白かった。このやり方ならいくらでも撮れそうだけど何番煎じだという思いは付いて
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ソウ ザ・ファイナル 3D(2010年製作の映画)

3.5

シリーズ7作目にして完結編(として撮られた作品)
キャラクターの扱いに納得出来ない部分もあるが、お祭り的な楽しさはあった。

ここに来て1作目の掘り下げスタート
右足断面ステーキ
公開ゲーム、クソみた
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ソウ6(2009年製作の映画)

3.4

シリーズ6作目

(面白いかはさて置き)このシリーズの後付けの上手さには素直に感心する

シンプルにグロい
凡ミス、器じゃない
「生きる意思」
遺品、後継者?
FBI()

ソウ5(2008年製作の映画)

3.2

シリーズ5作目

前作と次作の繋ぎという印象は否めず、キャラクターの制限もありソウの要素を使った2次創作のよう。興味を持てない時間も長く、ラストも弱い。シリーズを続ける試みもさすがに厳しいか

時系列
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ソウ4(2007年製作の映画)

3.7

シリーズ4作目

方向性を変えながらも一年毎に作品を出し続けているのはすごいし、後付けの工夫も感じられる。まだ面白い

解剖シーンの妙なリアリティ
目と口
尽きないアイデア
「命を大切に」
SWAT隊
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ソウ3(2006年製作の映画)

3.7

シリーズ3作目

ジグソウのキャラクターを更に掘り下げるドラマパートにはそれほど乗れず、より痛ましい仕掛けばかりが印象的だが、ラストはさすがに綺麗だった。このシリーズは全てに回答を用意する姿勢が好まし
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ソウ2(2005年製作の映画)

3.8

シリーズ2作目

ほとんど舞台装置的な弱いキャラクターばかり集められたしょうもないデスゲームみたいな展開はあまり楽しめなかった(協力して頭を使った上での絶望感を見たかった)が、ゲームのためなら何も厭わ
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ソウ(2004年製作の映画)

4.0

想像以上に面白かった。少し引っかかっていた部分を見事に回収していくラストが最高で、細かなネガティヴ要素はどこかに吹き飛んだ。

(汚過ぎる)ソリッド・シチュエーション
「ゲーム開始」
手の込んだ仕掛け
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死霊のはらわた(1981年製作の映画)

3.6

サム・ライミのデビュー作
めちゃくちゃ力の入った自主制作映画という印象で中々楽しかった。グロいシーンの作り物感も『ドクター・ストレンジMoM』の後に観るとより味わい深い。

割と好きな邦題
シェイキー
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