サム・ライミ、タランティーノ、S・クレイグ・ザラー等々、多くのフォロワーを持つルチオ・フルチ全盛期の1本。
最近は夏の劇場公開作の充実ぶりもあって、本当に掘り下げたい旧作配信作をなかなか集中して観られず&たまに観てもそこまでヒットはせず…みたいなのが続いていたが、これは久々大ヒット!傑作。
イタリアンホラー、ジャッロの先駆者としてのマリオ・バーヴァ、次いでダリオ・アルジェント、ルチオ・フルチと大雑把に括ったなかでは、やはり画作り、惨殺シーンの突出した厭さというか、性格の悪さが刻印されているのがフルチだと思う。
アルジェントは狂い咲き突き抜ける感じがあるが(それも好き)、フルチはとにかくしつこくネチネチしていて凄い。今の自分的な好みでは、やはりフェティッシュ感の強いフルチ、アルジェントに比べるとバーヴァは少し落ちる。
何を研究しているのかよくわからない、
研究者👨🔬の主人公家族の父。彼の手にコウモリ🦇が張り付いて離れず血みどろになるくだりをあれほど固執にフェティッシュに撮り続けるフルチの作家性は唯一無二。