このレビューはネタバレを含みます
ずっと気になっていた作品。たまたまキラリさんのレビューを見て、それきっかけで初鑑賞。うん、素敵な作品だった!主演のチャン・ツィイーがいい!素朴で垢抜けてなくて、村の娘にぴったり。その娘が初恋をするんたけど、彼女の表情、仕草が恋心のトキメキ、楽しさ、嬉しさ、ワクワクの全てを語っている。悪い想像は入る余地のない前向きな純粋さが見事に描かれてる。だから見てるこちらも、思わず優しい顔になる。恋をするって、そういうことだよね!あの忘れたカゴを受け取った帰りの後ろ姿の嬉しそうなこと!鼻歌が聞こえてきそうだもの!片想いにとっては、「赤が似合う」と貰った言葉、貰った髪留めが宝物になる。だから餃子のくだりでは全てが終わったような悔しさ、悲しみになる。しかも彼と自分を繋ぐ髪留めを失くした時の絶望は、片想いの身には計り知れない。後半は前半とは打って変わって恋の辛さを描く。抑えきれない気持ち、彼の帰る約束を信じ、雪にさらされながら待ち続けることに。寒さと彼女の辛さがリンクして、別の作品じゃないかと思わせる雰囲気になる。この前半と後半があるから、この恋に重みが出るし、単なる初恋じゃない、長い年月をかけて成就させた運命の恋なんだということになる。さらに、これがオープニングのお婆ちゃんが道にこだわる理由に通じる。そりゃ、お婆ちゃんの希望通りにしないとね…。そして運命の恋だけじゃなく、彼の想い、息子の優しさにまで描くので、優しい気持ちにさせてくれる。セリフが少ないから余計に気持ちが入るし、現在がモノクロで、過去がカラーという演出も効いている。単なる初恋だけじゃなく、一人の人間をちゃんと愛し抜いた、その生き様を見せてくれる素敵な作品だった。個人的には大満足な作品。
キラリさんのおかげです!
ありがとうございました!
けんけん3号さん わぁ〜ありがとうございます✨ 「好き」や「恋」とはまさにこういうことであると教えてくれる映画でしたね!そして、けんけん3号さんの映画の魅力を綴られたレビューが素晴らしすぎて、、、🥰
キラリさん ホント、素敵な作品でしたね。 レビュー、褒めらて恥ずかしですね…。 キラリさんのレビューがなかったら観てなかったですよ! ありがとうございました!