ゆうゆ

ペパーミントソーダ 4K修復版のゆうゆのレビュー・感想・評価

4.2

13歳 パリのこじらせ女子 多感な年頃の姉妹の何気なく流動的に過ぎゆく一年をサクッと描く。この時期にしか味わえないもやもやした痛みや背伸びしまくりの恋や学生生活のわちゃわちゃ、社会への葛藤を経て昇るおとなへの階段。 おませでふてくされモードのカリンコリンな妹とたった2つしか違わないお姉ちゃんのすこし余裕な佇まいと15歳ならではの抗い、色んなアムールが飛び交うさすが自由な愛の国おフランス。うちも2つ違いの姉妹だけど生き方考え方 ファッションやインテリア含めその土壌がすでに昭和の匂いとは別格の風味(いっしょにすな)
生理のフリしたり彼氏がいるように振る舞ったり、色々めんどくさいけどその時は必死なのが微笑ましくいじらしい。取っ組み合いの喧嘩だってあの時期ならではの貴重なスキンシップなんだよね
"おとな"になって味わう強烈なほっぺの洗礼はこれから経験する色んな痛みへの予行練習。蕾のような愛らしさ、ほろほろと崩れる砂糖菓子みたいな甘さと脆さは青いソーダにシュワシュワと溶けて 彼女たちの淡い時間は普遍的な愛おしい記憶へと閉じ込められてゆく

最近ときめき映画やってないよねーって思ってたらあったあった♡
子ども以上おとな手前のゆらぎを本能で計算しつくされたような色彩や構図でセンスよくビターでキュートに描いた最強少女映画降臨。作品全体が隅々までおしゃれではぁ~ため息♡ 私服ワンピもコートも オートクチュールのお針子さんみたいな斬新な制服、赤で綴られたたどたどしい刺繍ネームまで レトロだけど頭ひとつ群を抜いてイカしてた、優勝は体育の先生笑
パリジャンの足の間には2mのコブがついてるとな👀 是非いちど拝んでみたいものです
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    ゆうゆ

    ゆうゆ

    Pour moi une fleur c'est poétique ∞--------------------∞