気になっていた本作がWOWOWオンデマンドで配信終了間近と知って慌てて鑑賞。よくある料理映画とは一線を画す作品。月並みの表現になってしまうが、食を通して、美しく、「綺麗な愛」を描いた作品。最初は圧巻の調理のシーンが延々と流れる。そのシーンが美しいのもあり、視覚から美味しさが伝わる。さらに、鳥のさえずりと共に調理の音が際立ち、耳からも美味しさが伝わるので、思わず引き込まれてしまう。そして料理が振る舞われ、同じ味覚を持つ人間同士の歓びが描かれる。いわゆる美食家たち。流石フランスだなぁ〜と納得してしまう。それからその料理のシェフたち様子が描かれる。そこにはただ愛し合う者同士じゃなく、お互いに信頼、尊重し合い、熱い情熱を持っている。そして愛し合う者同士で味を共有することが、どれほど素晴らしく、儚いものかが描かれる。最高の食材で作られた料理でも、喉を通過してしまえばおしまいだからね。そして、ウージェニーの命の予感が重なり、儚さを醸す。今の当たり前の暮しが幸せなんだなぁ〜と改めて思ったし、「すでに持っているものを求め続けるのが幸福だ」にはハッとさせられた。そして秀逸なのはドダンの問いかけ。そしてその答えが「料理人」。この一言で全てが伝わるのも素晴らしい。上手く言えないけど、精神の研ぎ澄まされた愛を見た気がした。個人的には心に染みる作品だったな。
素朴な疑問なのですがWOWOWオンデマンドはスマホで観てます?ただの興味本位です。
ほいほいさん ほぼスマホですね。
これは本当によかったです。 単に料理が美味しそうという以上の、"生"の豊かさみたいなもの画面から、耳から、感じ取れる作品でしたね💖
KANAさん 人間の基本の食べる「生」、 その人の人生の「生」。 それがしっかり伝わりました。 そして一人の人間を真剣に愛し、敬う姿は美しかったですね。