Lost Memoryとは、Child-Dreamが1997年にRPGツクール95にて制作したRPGである。
Child-Dreamの公式サイトからダウンロードできる。
第一部がフリーウェア、第二部がシェアウェアであったが、2012年7月より、第二部もフリーウェアになった。
2001年にはRPGツクール2000にてリメイクされて「21世紀版Lost Memory」が公開された。
これもVectorか公式サイトからダウンロードできる。
今までは、「プロローグ編」と「武道会編」がフリーウェア配布で
「第一章~第三章」・「第四章~第六章」・「第七章~第九章」と個別に売られていて割高だったが
こちらも2012年7月より、モニターウェア配布されていて、無料で遊べるようになっている。
(※:モニターウェアとは、希望者のみへの配布なので、公式サイトからメールで連絡する必要があります)
本稿では両方について述べるが、まずRPGツクール95版について述べる。
なお、以下RPGツクール95版を「旧版」、RPGツクール2000版を「21世紀版」と略記する。
幼少期の病気をきっかけに、クロービスは身に覚えのない他人の出来事を夢に見るようになった。それは、深夜に月を眺める少女の夢であった。
いつも繰り返し夢に出てくる少女だが、夢の最後は悲痛な叫び声で終わる……。
父の死とピアノの楽譜を機に、クロービスは故郷の島を発つ決意をする。
それは彼の人生の輝ける時間、そして途方もなく悲しい物語でもあった。
旧版は前編・後編の二部に分かれており、前編がフリーウェア、後編がシェアウェアとなっていた。
しかし、2012年7月から後編もフリー化し、完全フリーウェアとなった。
本作の主人公。20歳。サミルの息子。基本的に無口で、独白を例外とすれば、言葉を発することはほとんどない(ポケットモンスターやドラゴンクエストの主人公と似たようなものである)。
1歳の頃の病をきっかけに、自分とは関わりのないはずの他人の夢を見るようになった。
フロリア王女の一件の後、父サミルの研究を継いで「幻死の秘薬」を完成させ、医学の発展に大きく寄与した。(ネタバレここまで)
医師。クローヴィスの父。ローラン出身だそうだが、なぜか北の名も無い集落に住んでいる。しばらく家を留守にしていたが、最近戻ってきた。
(以下、ネタバレ)
彼は20年前、「幻死の秘薬」と呼ばれる薬を開発していた。これは後の「麻酔」であり、これを開発することで医学の発展に尽くそうとした。
ところが、「幻死の秘薬」がライネス国王暗殺事件に利用されたことを知り、クローヴィスとともにエルバール王国を離れ、北の名も無い集落に姿を隠した。
姿を隠してしばらくしたある日、彼は隠し通路を利用して王宮に入るが、そこでフロリア王女と出会う。しかし、彼女の秘密を知ってしまい、秘密を知ったからにはもう生きてゆけないと思い悩む。
やがて留守にしていた家に戻った後、20年前の罪を贖うため、「幻死の秘薬」にて自ら息を引き取った。(ネタバレここまで)
サミルの助手。
(以下、ネタバレ)
20年前の事件の真相を知っている一人。クローヴィスを王国に送り届けた後、王国の気配を察知し、船に乗って避難していたが、船が雷に打たれた。
物語の最後ではクローヴィスの家に帰ってきていたが、船の難破の後、彼がどのように生きていたのかは不明である。(ネタバレここまで)
剣士団の一人。クローヴィスより先輩で、クローヴィスとコンビを組んで行動する。
(以下、ネタバレ)
貧しい家の生まれで、父親が盗みを働いたことから周囲の子供たちに虐められていた。そこを幼いフロリアに助けてもらったことがあり、それから剣士団に入ってフロリアを守ることを決意する。
フロリアに対する絶対的な忠誠心から、王宮の不祥事がフロリアの指示であることを信じ切れずにいた。ところがフロリア本人からその事実を告げられたとき、気が触れてしまい、クローヴィスらを殺せというフロリアの命令を実行しようとする。最後までフロリアを信じ続けたまま、戦いの中で命を落とした。(ネタバレここまで)
(以下、ネタバレ)
当初はデールに会うためにハース鉱山を目指していたが、デールの死と遺志を知り、大地のために戦い続けることを決心する。(ネタバレここまで)
ウィローの父。ハース鉱山の管理をしている。極めて厳しい性格で、カナの村の人間からは恐れられている。
(以下、ネタバレ)
ナイト輝石の廃液を流し続けた張本人とされていたが、既に彼は既に殺害され、遺骨と手記だけがハース鉱山内に残されていた。
元々は王宮にて働いていたが、ライネス暗殺事件に加担した罪悪感から、王宮を離れ、ハース鉱山にて働く。罪悪感を打ち消すため、家族をも顧みず、ナイト輝石のために働き続けた。(ネタバレここまで)
(以下、ネタバレ)
若かりし頃、ケルナーの指示で集落にいるサミルの護衛をしていた。その際、まだ赤子であったクローヴィスの姿を見ている。
ハース城では城内の人々を助けるため、橋を落として退路を断ち、命を落とした。(ネタバレここまで)
エルバール王国の女王。女王ではあるが、親しみをこめて「王女」と呼ばれることも多い。
(以下、ネタバレ)
幼い頃から、城の「乙夜の塔」で満月を眺める習慣があった。ゲーム冒頭に登場する満月を眺める女の子は、フロリアの幼少時代の姿である。
幼い頃に父・ライネスの暗殺現場を目撃したことがあり、それがトラウマとなって、多重人格となる。このときに生まれた別人格・シオンこそが、物語の黒幕である。(ネタバレここまで)
(以下、ネタバレ)
本作の核心である楽曲「Lost Memory」の作曲者。娘(ウィロー)の生まれたデールに対し、この曲の楽譜をプレゼントした。
ライネス王暗殺のときは実家に帰っており、暗殺のショックから精神的に衰弱し、王宮に戻ることはなかった。その後の生死は王宮では不明となっているが、実はクリスタルミアの南にある孤島に身を隠している。(ネタバレここまで)
(以下、ネタバレ)
クローヴィスの波長を受け取る力を目覚めさせたり、フロリア王女の多重人格を見抜いたりと、本作において極めて重要な役割を担う。(ネタバレここまで)
セントハース: 飛竜。最初はクロンファンラに飛来し、クローヴィスらに戦いを挑む。その後も南大陸のオアシス、サクリフィア神殿にて戦いを挑み、クローヴィスらに助言を残してゆく。
ロコ: 海竜。ナイト輝石の影響を受けて異形の怪物の姿となり、ハース鉱山周辺に生息する。
エルバール: 地竜。大地創世よりクリスタルミアに生き続ける「大地の掟」。その炎はすべてを焼き尽くすといわれる。
旧版との違いはかなり多いのだが、簡単にまとめれば
の三点である。
1については後述の「新しい登場人物」、2は「設定が変更された登場人物」を参照していただきたい。地名・イベントでいえば、港町シスカ・ファロナ群島・サクリフィアの山・アウレリア海などは新しい地名、剣技の流派などは新しいイベントに該当する。
3については、序盤から小さな変更はあるのだが、ハース城攻略後のサクリフィアのイベントとそれ以降は、旧版とは全くの別物といえるほど展開が異なる。
以下に紹介するキャラクターは、旧版には存在しなかったキャラクターたちである。
女剣士で、パーティの仲間の一人。エルバール王国の剣士団の若手の一人で、理心流。
男剣士で、パーティの仲間の一人。エルバール王国の剣士団の若手の一人で、薨神館流。
気の抜けた剣士団を侮蔑したりと、若手ながら傲慢な姿勢が見えるものの、迷うカインを諭したりと、王国を思う忠誠心は本物である。
治癒魔法を教えてもらうことができる。また、神話と現在の王宮の共通点を教えてもらえる。
(以下、ネタバレ)
かつてギュンテという恋人がいたが、彼を喪ってしまい、それを認めることができなかった。フロリアの第三人格にギュンテの人格が現れたことから、彼女はフロリアに仕えることになる。(ネタバレここまで)
(以下、ネタバレ)
闇道理心流という流派を編み出し、強くなれないことに悩むアヤをそれに誘う。(ネタバレ)
(以下、ネタバレ)
フロリア王女の母・ファルミアの侍女であったリ・マーファの娘である。彼女がフロリアに仕えつつも、ファルミアに対する思いが強いのはそのためである。(ネタバレここまで)
王宮の執政宮に出入りする謎の考古学者。クローヴィスに興味を抱く。
(以下、ネタバレ)
彼曰く「クローヴィスとは対極の人間」。互いに憎しみ、殺しあう人間の性を肯定し、第四封印を開放することによって、世界を憎悪に満ちたものに変えようとした。
クローヴィスが第四封印を閉じて以降の生死は不明である。(ネタバレここまで)
クロンファンラに住む風水術師。「Lost Memory」について何か知っているようだが……。
(以下、ネタバレ)
彼女はフロリア王女の母・ファルミアのかつての侍女である。また、パーシバルのかつての恋人でもあった。(ネタバレここまで)
王国剣士。クロンファンラ常駐の任務を負っていたが、クローヴィス・カインに任務を交替し、自身はカナの村常駐となった。
(以下、ネタバレ)
ハース城へ潜入し、その実態を掴むも、カナへの帰路でマン・イン・ダークに襲われる。
ザルツの援護により一命を取り留めるも、負傷する。(ネタバレここまで)
(以下、ネタバレ)
大武道会に乱入するが、実はフロリアたちに利用されただけで、首領を殺され、捨て石にされてしまう。その恨みから、クローヴィスたちにフロリアが黒幕であることを教える。(ネタバレここまで)
(以下、ネタバレ)
聖戦竜の一匹。ハース城にて初登場。パーシバルの死の原因となる。クリスタルミアでも戦うことになる。(ネタバレここまで)
(以下、ネタバレ)
聖戦竜の一匹。氷の山脈クリスタルミアにて初登場。作中で名前が明かされることはなく、戦闘の機会もない。(ネタバレここまで)
物語の核心に関わるので、ドラッグで反転して読んでいただきたい。
ウィローの母 |
また、サクリフィア出身で、サクリフィアを脱出してエルバールに来たという設定が追加された。 これにより、クローヴィスたちに「サクリフィアの錫杖」の存在を伝えるという重要な役目を担うことになった(旧版ではそれを伝えるのは「真の語り部」であった)。 |
神話詠み | |
ファルミア |
旧版ではクリスタルミアの南にある孤島に身を隠しているが、21世紀版では風凪の谷に身を隠している。 また、旧版では会わなくてもクリアは可能であったが、21世紀版では第四封印の書を王宮から持ち出したという設定が加わり、物語の核心に関わってくる。 |
なお、微細な違いではあるが、クロービスは21世紀版ではクローヴィスに変更されている。
(以下、ネタバレ)
旧版ではルートは一つであったが、21世紀版では通常ルートとは別に、おまけルートともいうべきものが用意されている。このルートではカインが生存していたり、アルメイダが王宮に仕えたりと通常ルートとは大きく異なる内容となっている。
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最終更新:2025/01/23(木) 08:00
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