監督とは (カントクとは) [単語記事]

監督とは、

監督とは、組織や集団を取りまとめ、指示を出したりすること、およびそれを行う人や組織。

概要

様々な使い方がなされ、その分野によっていろいろな定義付けがなされている。

また、日常会話の中でもよく登場することがあり、「〇〇を監督した」「試験監督の先生」など、取り締まる行為、またはその人全般に対して使われる傾向がある。

試合時の作戦や戦略、選手交代の指示などの他、選手獲得の画策やトレーニングの全体的なスケジュールを取りまとめたりもする。

サッカーや野球などの球技を始め、水泳やマラソンなどの個人競技においても存在する。

ただしプロスポーツの場合、選手の指導は直接的にはコーチの仕事であり、監督はそのコーチをまとめるだけで選手には直接関わらない場合もある。さらにメンバーの獲得やトレードなど、試合以外でのチーム運営は監督の管轄外のことも多い。

映画や舞台などの制作の指揮を行う人物。「ディレクター」（Dire ctor）と呼ばれることもある。

娯楽作品において監督と言えば映画監督をイメージする人も少なくない。

大掛かりな作品の場合、監督の下に助監督が付いたり、それぞれの分野での責任者が立てられ、音響監督・撮影監督・美術監督などの役職が割り当てられる。

アニメやゲーム界隈でも同様の仕組みが使われ、声優の演技や劇中曲は音響監督が、作品中の絵やCGの管理は作画監督がおこなっている。他のテレビ番組に例えると、シリーズを通しての監督が「演出」、音響監督や作画監督が「ディレクター」に相当する。

また、演出家も監督に似た役職であり、立場的には舞台では「演出家 > 監督・ディレクター」、テレビ番組ではドラマが「監督 = 演出 > ディレクター」であり、ドラマ以外では「監督」を用いるケースは極めて少なく、専ら「演出 > ディレクター」とされる。アニメでは「監督 > 演出家」となる。
またプロデューサーとの序列についてはアニメでは明確な上下関係はないが、アニメ以外のテレビ番組では総じてプロデューサーがディレクターの上役を務める体制が取られている。ドラマとアニメ以外、即ちクイズ・情報・バラエティーなどの番組は大抵「チーフプロデューサー＞プロデューサー＝総合演出（またはプロデューサー兼演出）＞演出＞ディレクター」（番組によってあるものとないものがある）という、プロデューサー込みの序列が成り立っている。東映アニメーション作品郡（1年物）では「監督」と表記せずに「シリーズディレクター」を用いることが多いが、映画作品では「監督」と表記されている。

バラエティ番組、またはこれに類する番組ではプロデューサーが総合演出を兼務する番組がかなり多いほか、ドラマでも稀に演出兼プロデューサーが存在する（例として、フジテレビ系で放送された「人にやさしく」「西遊記」を担当した澤田鎌作がこれに当たる）ことも、アニメとは異なる特徴のひとつである。
また、企画・総合演出・チーフプロデューサー・総監修等の役割を兼務し、演出・制作の両面からスタッフを束ねて指揮監督するスタッフのことを「総監督」と表記する場合が稀にある（2009年 10月以前の「めちゃイケ」の片岡飛鳥や、2014年 4月以降の「ガキの使い」の菅賢治などがこれに当たる）。

工事現場などで作業者を取りまとめる人物・組織の事。

現場監督などと呼ばれるが、その工事現場の責任者であるとは限らない。