発煙筒とは、煙を出す筒の道具のこと。
同音異義語で炎が噴き出す「発炎筒」もあり紛らわしい。厳密には煙を上げる発煙筒だけでは曇天・暗所・夜間は全く目立たないため、混同されて使われている部分も多々ある。
※本項目においては「発炎筒」も記述する。
古来から煙はのろしや、煙幕など合図や、目くらましなどで利用されてきた。その用途を現代でも使えるようにしたのが発煙筒/発炎筒である。筒の上下で抜けるようになっており、芯の部分には大量の火薬、周囲のカバーとなる筒の部分にはこするためのヤスリが装備されており、芯をヤスリでこすることにより火薬を摩擦熱他で反応させ、激しい光とともに大量の煙を巻き上げるものである。
主な用途として、自動車、鉄道の交通において事故・故障・進行不可といった異常状態といった危険や存在を、昼夜を問わず長距離から早期発見させ警戒させるもの。日本の法律においては自動車や一定条件を満たす船舶において設置が義務付けられている。
上記以外の用途としては…
等にも使われる。
過去には火災訓練などにも利用されたが近年ではスプリンクラーなどが動作してしまうため使われないほか、自動車に装備されているものは煙で他自動車の走行妨害になる、事故現場でガソリン等が漏れている際に引火の危険性があることから「発煙が少ない」ものやLED式など「光の点滅のみ」と言った物に変わりつつある。
LED式など、バッテリー式で発光するものは発炎筒と比較し非常に長時間持続する。
交通事故など、発炎筒を炊いたからと安心ではなく、車外の安全な場所で待機するのも重要。
事故で故障していなければハザードランプ等を点灯させておくのも忘れずに。
高速道路では、路肩の事故車に後続車がうっかり突っ込んでくる事例は割と多い。
(先行車と誤認し吸い込まれるようなもの)
高速道路における二次的交通事故を防ぎましょう - 一般財団法人 全日本交通安全協会 (jtsa.or.jp)
一部は煙幕・発煙弾・信号弾によって代用されたり、投擲する場合もある。
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最終更新:2024/12/30(月) 22:00
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