歌ってみたとはニコニコ動画のタグの一つ。自らの歌声を動画に収めて投稿したものである。ジャンルとしてはパソコン通信時代から存在していたが、こうした行為を「歌ってみた」と称することになったのは、2007年5月10日のニコニコ動画における正式カテゴリ化以後のことである。
かつてはカテゴリタグに属していたが、カテゴリタグ機能自体が2019年6月で終了した。現在では「音楽・サウンド」ジャンル内の「人気のタグ」の一つとなっている。
カテゴリグループ | |
エンタメ・音楽 | |
カテゴリタグ | |
日本(jp) | 歌ってみた |
---|---|
台湾(tw) | 試唱 |
ドイツ(de) | Mal gesungen |
スペイン(es) | Canto |
米国(en) | Sang_it |
カラオケ音源に歌声をのせる、もともとボーカルトラックのない楽曲に歌をつける、伴奏まで自分で用意する、完全オリジナルソングを用意するなどの多様な形式がある。
かつては音声合成のボーカロイドが歌う動画も歌ってみたに分類されることがあったが、VOCALOIDのカテゴリ化以降はなくなっている。
タグの定義自体は人間が「歌っている」ことがメインであるため、カバー曲であるかオリジナル曲であるか、という区分けはない。だが、ニコニコインディーズが2011年12月13日よりカテゴリタグ化したため、完全オリジナル曲はニコニコインディーズタグをつけたほうがいいかもしれない。
現状では、ニコニコ動画で広く知られているアニソン・ゲーソンおよび、VOCALOIDオリジナル曲などのニコニコ動画内で発表された作品をカバーしている作品が多い。なお、ニコニコインディーズにおいて、歌入りのオリジナル曲に「歌ってみた」のタグを付けることが推奨されている(かつて人間歌唱オリジナル曲というタグが提唱されたがあまり使われない)ことから完全オリジナル曲も増えつつある。
市販の楽曲で「歌ってみた」を行うのは本来著作権法に触れる行為だが、ニコニコ動画ではJASRAC・NexToneの著作権管理会社2社と包括契約を結んでいるため、これらの会社が管理している楽曲は原曲の音源やPVなどをそのまま使わなければニコニコ動画上においては問題にならない。「演奏してみた」も同様。ちなみに、YouTubeでもこの2社と同じ内容の包括契約を結んでいる。つまり、YouTubeでも同様に問題にならない。
マイナス検索の使用を薦める。
■やり方
検索する語句を指定する際に「-」(半角マイナス)の後にキーワードを続けて入力
↓
検索結果に、そのキーワードを含む動画が含まれなくなる。
例:「東方」関係の動画を検索したいが、「歌ってみた」動画は検索結果に表示させたくないとき。
検索フィールドに「東方 -歌っ -合唱」で検索。
(東方とマイナスの間にスペースが必要。マイナスの直後にスペースは不要。)
タグ検索なら 「東方 -歌ってみた -歌ってもみた」で検索。
動画を投稿する人は、検索を助けるためにタグとタイトルまたは説明文に「歌ってみた」を入れたほうが良い。
また、演奏したなどのカテゴリを優先したい場合も「歌ってみた」を入れたほうが良い。かつてはカテゴリタグと同名のタグを複数指定できなかったため、代わりに「歌ってもみた」を入れてこの制限を回避していたが、 現在ではカテゴリタグと同名かどうかに関係なく自由にタグをつけられるように仕様が変わったので、複数のカテゴリにまたがる場合に名前を異なるものにして回避しなくても大丈夫である。カテゴリタグと同名のタグを複数ロックすることも可能。なお、「カテゴリタグに指定」できるタグは、一つだけである。
ボカロオリジナル曲の場合、「初音ミク」等の原曲に使用されたVOCALOIDの名前タグは使用しないほうが良い。VOCALOIDファンの中でも歌ってみたを嫌う人との衝突を避けるためである。ボカロオリジナル曲であることを示したいときには「ボカロオリジナルを歌ってみた」タグがおすすめ。
ニコニコ動画内におけるオリジナル曲の場合は、原曲動画へのリンクを投稿者コメント欄に記載するのが望ましい。ほとんどのボカロPは歌ってみたでの使用に寛容であると言われているが、あくまで「歌わせてもらっている」ということを忘れてはならない。
カテゴリタグと同名のタグが一つしか登録できなかった頃、複数のカテゴリに属する場合に以下のタグがよく使用されていた。 現在では名前の衝突回避の必要性はなくなっているが、それでもタグ付けに困ったときは、やってみて損は無いので是非試してみて欲しい。
ジャンル | 使用タグ |
---|---|
VOCALOID | ボカロオリジナルを歌ってみた、VOCALOIDと歌ってみた |
アイドルマスター | 歌ってみm@ster |
東方 | 東方を歌ってみた |
アニメ | アニソンを歌ってみた |
ゲーム | ゲーム音楽を歌ってみた、音ゲ歌ってみた |
演奏してみた | 演奏もしてみた、弾き語り、Band Edition |
踊ってみた | 踊ってもみた、歌って踊ってみた |
「歌ってみた」動画に限った話ではないが、他者を不快にするコメントは慎むべきである。
具体的に他者を不快にするとされるコメントは、下記のようなものがある。主にセクハラや信者コメントとされるもの。
本家動画、本家曲があってこその「歌ってみた」があることを忘れてはならない。
貴方の発言によって、貴方が応援する歌い手の評価を損ねる事があります。
詳しくはこれらの動画を参照
■制作・発売に至った経緯
ドワンゴの企画制作部部長齋藤光二の「ニコニコ動画の人気歌い手を集めてユーザーと一緒に楽しめるイベント」という一言のもと「歌ってみたのCD化」が始まる。
著作権を筆頭に、多くの問題を抱えていた「CD化」だったが、ランティス音楽プロデューサーでニコニコ動画のファンである斎藤滋と意気投合や、「とにかくニコニコ動画の『歌ってみた』系の動画を片っ端から観まくった」という、ニコ厨齋藤の熱意など、多くの人が制作に前向きな姿勢だったため実現した。
「会社の企画」というよりも「作りたかったから出来ちゃった」という感じ。
発売されたCDは以下の通り。
1. ランティス組曲 feat.Nico Nico Artists 2008年03月05日 リリース
【出演アーティスト】 J、ゴム、nayuta、Re:、のど飴、A姉、yonji、社長、サリヤ人、ゼブラ、ガゼル(※)レコーディングは12人編成のストリングスを用意するなど、とにかく豪華。(リアルプロの犯行)
地方の歌い手が持参したお土産などで終始和気あいあいとした雰囲気の中進められた。
作風も「完璧なものを作ってしまうとニコニコ動画ではない」という生々しさを表現するために、ネタに走ったり音程がずれていたりと「それも場の空気・楽しさ」を伝えるために、そのまま収録された。
さらにニコニコ動画の時報に、CDに参加した歌い手の声を使うなど、運営側からも大々的な宣伝が行われるなどCDの発売には大きく力を入れた。・ユーザーの評価
そんな制作側の熱意とは裏腹に、発売当初のユーザーの反応は最低で「選曲が最低」「歌い手を殺したランティス」「選抜が贔屓」などの批判が相次いだ。
しかし時間が経つにつれ、発売当初とは大きく変わり、評価は上昇していった。
2. ランティスの缶詰 by Nico Nico Artists 2008年04月09日リリース
【出演アーティスト】 J(歌い手)、nayuta、Re:、のど飴、A姉、yonji、社長、サリヤ人、雌豚・概要
歌ってみたCD第二段。前作ランティス組曲と違い、個々の個性を最大限生かしたものとなっている。
ランティス組曲からゴム・ゼブラ・ガゼルが抜け、新たに雌豚が参加。・ユーザー評価
前作のランティス組曲よりは話題にならなかった。
アルバム形式なので、歌い手の判別がしやすく作品のクオリティが跳ねあがったという声も。
※また公式から「CDで聞いてみて。~ニコニコ動画せれくちょん~」というCDも発売している。
歌ってみたに投稿している歌い手やミクプロデューサーの作品もあるが「歌ってみたのCD」ではないので注意。
ニコニコ動画のカテゴリタグ(サブカテゴリ)一覧(2018.11~) ※2018年の新規追加カテゴリは太字 |
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掲示板
5536 ななしのよっしん
2024/09/11(水) 15:22:07 ID: 8EV326eNkP
今のティーンとか歌ってみたはゲーム実況者とかストリーマーとかVのコンテンツってイメージ持ってるとかありそう
5537 ななしのよっしん
2024/11/20(水) 21:32:32 ID: BaiL4NqoDK
何はともあれニコニコ歌ってみたの死に水をとるのは湯毛とGeroだと思う
5538 ななしのよっしん
2024/11/25(月) 08:54:28 ID: HU2zf8D8ri
やると分かるのが全身の筋肉を使うのでトレーニングが必須
やっておくと日常生活でも発声がよくなる
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/25(水) 04:00
最終更新:2024/12/25(水) 04:00
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