大江戸捜査網とは (オオエドソウサモウとは) [単語記事]

隠密同心心得の条
我が命我がものと思わず
武門の儀あくまで陰にて
己の器量伏し
御下命如何にても果たすべし
なお、死して屍拾う者なし　死して屍拾う者なし

ナレーション・黒沢良

大江戸捜査網とは、テレビ東京系列で1970年～1984年、1990年～1992年に放送された連続時代劇ドラマシリーズである。

概要

秘密捜査員・隠密同心たちが、変装、潜入、囮など様々な手段を駆使しながら探索、事件の裏にはびこる江戸の悪を斬り捨てていく痛快時代劇。老中・松平定信が極秘に設立。隠密同心たちは普段町人として生きているが、江戸町内の地蔵の鉢巻きを合図を元に集結して指令を受ける。クライマックスの直前では、悪人に隠密支配から承った証の懐剣を見せ付けて玉木宏樹作曲のテーマ曲が流れての殺陣のシーンとなる。

この番組は、当時日産自動車の宣伝部長で後の社長となる石原俊氏が、大の時代劇ファンで「土曜の夜に時代劇が無いのが淋しい」という理由で「日産劇場」という一社提供番組としてスタート。1984年まで一社提供番組として放送された。ちなみに、テレビ東京の土曜夜 21時台は、現在放送中の『出没！アド街ック天国』に至るまで日産自動車が提供スポンサーとして名を連ねている放送枠でもある。

第3シリーズからはそれまでの日活に代わって三船プロが担当しているが、1982年に内部分裂により三船プロから分裂をしたヴァンフィルに制作が移り、平成版はGカンパニーが制作をしている。

主演は第1シリーズから第3シリーズの第26話までは杉良太郎が、第3シリーズの第27～305話までは里見浩太朗が、第306 ～536話（最終回）まで松方弘樹が担当をしており、松方主演時の1979年には劇場版も制作・公開されている。
1984年 4月7日より放送された『新・大江戸捜査網』ではメンバーが一新されており、主演を並木史朗がつとめている他、第1～3シリーズに出演していた瑳川哲朗が別人ながらも隠密支配役として出演している。
ちなみに1990 ～1992年には橋爪淳主演で2シリーズ制作されているが、第1シリーズと第2シリーズで共通しているのは京本政樹（同じ役）だけで、主演の橋爪と共演の中村あずさは第1シリーズとは別の役を演じている。

制作当時の東京12チャンネル（現・テレビ東京）はネットワークが無かったが、日本全国のテレビ局に番組販売という形で放送をされていたため、時間帯もバラバラであったが記憶をしている人が多い番組でもある。

また、2015年 1月には単発ドラマ枠ではあるが、主演・高橋克典で23年ぶりに本作が復活する事がテレビ東京より発表され放送された。里見浩太朗を始めとする、かつて隠密同心役を演じた俳優が何らかの形で出演している。

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