『侍道2』とは、2003年10月9日にスパイクから発売されたPS2用ゲームソフトである。
概要
『侍道』シリーズの第2作目。開発はアクワイア。
前作『侍』で好評を博した自由度の高いゲームシステムを引き継いでおり、「天原」に流れ着いた主人公を軸に、町人・奉行所・青門組の3つの勢力を巻き込んだストーリーが展開されていく。
主人公がどの勢力に付き、どのような選択をしたかによってストーリーとエンディングが異なってくるマルチエンディングシステムは今作も健在。
また、依頼された仕事をこなして賃金を受け取る「渡世」のシステムも導入された。これにより、前作では一定の場面でしか手に入らなかったお金を自分の意思によって稼ぐことが可能になった。
戦闘システムも若干見直され、「見切り」が廃止されそのかわりに「捌き」が導入された。
時代設定が前作とそれほど離れていないので、前作への伏線や前作で登場した人物がこっそり登場するのも面白い。
後にバグ修正、対戦モードの追加などがなされた廉価版の『決闘版』も発売されている。
主な登場キャラクター
- 主人公
- 青年だったり、おっさんだったり、お姉さんだったり、はたまたどこかで見たことのある人物だったりする。
プレイヤーの選択次第で、天使にも悪魔にもなる。
といっても、各選択肢のセリフに主人公の性格が若干にじみ出ているので、
まったく無表情なキャラクターというわけではない。
- 天風の名無しっ子
- ゲームの冒頭で、行き倒れた主人公におにぎりを分け与えた少女。言葉が話せず、名前もわからない。
遊郭「天風」で下働きをすることで、面倒を見てもらっている。
ストーリー展開によっては、名前が判明する。
- 弦庵
- 町外れにある診療所を営む町医者。治療してもすぐに人を斬る侍を心底嫌っている。
主人公にも初めは冷たく接するが、主人公と名無しっ子の関係を通して誤解が解けてゆく。
この人物が作った「あるもの」がこの物語の大きなカギを握っている。
- 舞風
- 「天風」の人気ナンバーワンの遊女。厳しい状況の天原をたくましく生き抜く女性。
天風の名無しっ子に厳しく接するが、これも名無しっ子のためを思っての行動である。
- 団八
- 「天風」のよろずごとを取り仕切っている人物。名無しっ子を理解する数少ない人物のひとりである。
とても友好的で親しみの持てる人物なのだが、強力な愛刀のために多くのプレイヤーに斬られていった悲しい男。
裏設定で、前作に登場するある人物の父親だということになっている。
- 黒羽三河守義隆
- クセ者ぞろいの天原奉行所を取り仕切る奉行。郷四郎以上に頭の固い人物。
若かりし頃は剣術の達人だったようだが、
実際戦ってみると必ず刀が折れる技を多用してくるため、ポキポキ刀を折る。
- 武藤郷四郎
- 天原奉行所の同心。少々真面目すぎるのが欠点。
小説版では、若い頃やさぐれて生きる道を見失いかけていたときに、今の奉行に救われたというエピソードがある。
何かと主人公に突っかかってくるが、それは今の天原の状況からして仕方がないものである。
- 中村宗助
- 奉行所の中でも屈指の変わり者のオカマ同心。主人公を気に入っているらしい。
最初は主人公に冷たい奉行所の中でも、中村だけは友好的に接してくる。
ナヨナヨした見かけとは裏腹に、剣技は達者。なかなかの人気を誇るキャラクターである。
- 高沼の半左衛門
- 奉行所としのぎを削るヤクザ組織、青門組の親分。顔色が悪い。
大器ぶっているが、部下に恵まれていない上にうまく使えていない。
どのエンディングでも、だいたい悲惨な結末を迎える。
- 陰沼京次郎
- この作品屈指の人気キャラ。ずば抜けて思想が狂っている。
戦いの中で血を浴びることを最大の喜びとしており、ライバル視した主人公にしつこく戦いを挑んでくる。
また、京次郎が持つ刀「美帝骨」は非常に強力であり、これも人気が高い。
- 天原のかすみ
- 青門組先代組長の一人娘。鼻っ柱が強い。
青門組を乗っとろうとする半左衛門と衝突している。
青門組ルートでしか出番がないが、一応メインヒロインであると思われる。
- 青門組三人衆
- 青門組に所属する、一吉・仁平・三太の三兄弟。通称三バカ。
いちいち主人公に喧嘩を売ってくるが、必ず負ける。
一吉と仁平は外見が珍しい武器を持つ。
関連動画
関連項目
外部リンク