ドーナツとは (ドーナツとは) [単語記事]

ドーナツ/ドーナッツ（英：donut）とは、小麦粉に水・卵・砂糖・バターを混ぜた生地（ドウ）を油で揚げて作るお菓子。

概要

ドーナツは、日本でも比較的有名な洋菓子の一種である。近年では家庭で作る場合でも、ホットケーキミックスをそのまま使って作れる事が多い。或いはドーナツ用の生地として「ドーナツミックス」が市販されている事もある。

語源は、小麦粉に水・卵・砂糖・バターなどを入れラードで揚げた「ドウ」という名称のボール状の食べ物とされており、これにクルミが乗ったものを指して「ドーナッツ（ドウ+ナッツ）」と呼ばれるようになったとされる。

主に祭典や祝い事などで用いられる類の食べ物であったため、油脂や砂糖が貴重品とされていた昔は一般庶民が気軽に口にできる代物ではなかった。沖縄の伝統菓子「サーターアンダーギー」など、ドーナツに分類されるであろうメニューが祝い事と関係が深いのは同様の理由・事情からと思われる。
ちなみに日本では菓子として定着しているが、外国では一般的な食事用のメニューとして知られており、国によっては朝食にドーナツを食べる人も少なくない。

また、ドーナツといえば中心に穴がぽっかり開いている形状（リングドーナツ）が一般的に知られていると思われるが、これは油で揚げる際に中心に熱が通り易くするための工夫からである。こちらの起源は現在もハッキリと判明していないものの、19世紀頃から当時のボール状ドーナツと共にこの形状のドーナツが見られるようになったという。
形状で言うなら他にも、棒状にした生地を捻って作り上げる「ツイストドーナツ」も存在する。或いはそのまま棒状のドーナツもあれば、チュロスのように揚げた生地をリング状にする場合もある。

ドーナツといえば先述の通り中心に穴が開いた形として知られているためか、同様の形状や状態を指す言葉としてドーナツの名前が用いられる事も多い。（例：ドーナツ盤、ドーナツ化現象、efc...）

現在は海外のみならず日本でも、ミスタードーナツを始めとして数多くの店舗・チェーン店・コンビニエンスストアから販売されている。