ジュンコ(Junko)とは、2019年生まれのイギリス生産・フランス調教の競走馬である。鹿毛の騸馬。その名前で牝馬じゃないのか。
父Intello、母Lady Zuzu、母の父Dynaformerという血統。父はフランスのダービーであるジョッケクルブ賞の勝ち馬である。母の父はGⅡ2勝を挙げ、種牡馬としては芝での活躍馬を多く輩出した。
2019年4月9日誕生。生産者・馬主はGoldikovaや父Intelloなどを生産・所有しヴェルテメール兄弟。調教師はフランスの名門アンドレ・ファーブルとなった。
馬名の由来は不明だが、おそらくファッションデザイナーのコシノジュンコが由来ではないかと推測されている。どぎつい下ネタをやる元女性騎手の方ではないと思う。どっとにしろ牡馬に付けるような名前ではないが。
2月下旬のシャンティイ競馬場の未勝利戦にてマキシム・ギュイヨン騎手を背にデビュー果たして初勝利を挙げる。続いて3月下旬のシャンティイ競馬場の条件戦に出走してこれまた勝利を挙げて連勝とした。
さあ、これでジョッケクルブ賞へ……と思いきやジュンコにはある問題があった。それは激しすぎる気性である。このままでは危ういということで去勢手術が行われ、ジュンコは騸馬となった。ジョッケクルブ賞はクラシック競走、つまり繁殖馬選定のための競走であり騸馬の出走は不可能のため、父とのジョッケクルブ賞親子制覇の夢は去勢という形で水の泡のように消えた。
まあ、気を取り直してノアイユ賞(G3)に出走。1番人気の支持を受けて2番手を追走。去勢の効果か折り合いも問題なく2番手のまま直線へ。逃げ馬との長い叩き合いとなるもこれをクビ差で制して勝利。デビューから無傷の3連勝でグループ競走初制覇を果たした。
その後はジョッケクルブ賞に出走できないということで暫く休みを挟んで、7月のウジェーヌアダム賞(G2)に出走して、最後方から追い込むも捕えれずに3着と初黒星となってしまう。8月の伝統の3歳戦ギヨームドルナノ賞(G2)では最後方から最内を通って前に出て後の凱旋門賞4着Al Hakeemと叩き合いとなるも半馬身差敗れて2着。凱旋門賞ウィークエンドのドラール賞(G2)では外から末脚を発揮して、先に抜け出してAnmaatを捕らえに掛かるもアタマ差で防がれて2着に敗れた。
この年はデビューから3戦は順調であったが、後半は好走はするも勝ち切れない競馬が続いた。
古馬初戦はシャンティイ競馬場のオールウェザー戦ダルシャーン賞に1番人気で出走。5頭立ての3番手を折り合い良く追走。直線では鞭も使わず鋭い脚を発揮し、前の2頭を交わして1馬身半差の完勝。今季初勝利を収めた。
その後はドバイに遠征してドバイターフ(G1)に出走。後方待機から大外を通って前に迫るもLord Northらと捕らえることができず6着に敗れた。
その後はフランスに戻ってガネー賞(G1)に出走する予定だったが出走取消。イスパーン賞(G1)では伸びることもできずに1頭置いて行かれてAnmaatの7着(最下位)という散々な競馬となった。
中距離のまま走っても変わらないと判断したのか陣営は距離延長を選択。2400m戦であるサンクルー大賞(G1)に出走。5頭立ての最後方から競馬を進めて愛ダービー馬Westoverの3着と悪くない走りを見せた。
距離延長に手応えを感じたのか陣営は2500m戦のリュー賞(G3)を選択。中団の外目を追走して直線では末脚を爆発させて一気に交わし去って3馬身差の圧勝。グループ競走2勝目を挙げた。
リュー賞のあとは2か月ほど挟んで、コンセイユドパリ賞(G2)に出走。後方待機から直線で末脚を発揮するも更に後方で待機していたG1・2勝馬Iresineに交わされて3着に敗れた。
その後はドイツに遠征してドイツの大一番バイエルン大賞(G1)に出走して、オイロパ賞の勝ち馬Indiaに次ぐ2番人気の支持を受けた。しかしこのレースでとんでもない事態が発生した。
問題なく発馬が行われてIndiaが先頭に立つも逃げたくなかったのか抑えていた。しかし他の陣営も同じ考えだったようで、ダチョウ倶楽部の如くの譲り合いが発生。本来は後方から直線で末脚を発揮する脚質であるはずのジュンコがしぶしぶ先頭に立つ形となった。ちなみに1コーナーまでに約1分も掛かるというとんでもない展開となった。本来の形ではない競馬となるも手応えよく後続を牽引していき、直線に入ると後続勢が一気に追い上げるも、仕掛けを遅らせてから追い出すと後続を突き放しての3馬身差の圧勝。ヘンテコな展開となったが見事に念願のG1初制覇を果たした。
そして更に香港に渡って香港国際競走に参戦。その最初に行われる中長距離戦である香港ヴァーズ(G1)に出走した。1番人気はHKJC・JRAともにセントライト記念からここを標準に合わせたレーベンスティールとなり、ジュンコはHKJCオッズで3番人気となりJRAオッズでは5番人気というG1馬としては微妙な評価となった。まあ、前走がアレでは当然。
発馬を決めると前走とは打って変わって本来の後方からの競馬。当初は最後方だったが第2コーナーあたりで後方3番手あたりとなる。最終コーナーで大外に持ち出されながら直線に入ると末脚を炸裂させて内の馬たちを次々と交わしていき、ゼッフィーロが内から馬体を併せるも突き放して、先頭に立っていたWarm Heartと捕らえて勝利。2着ゼッフィーロに1馬身差を付けてG1連勝。前走の勝利は決してまぐれではないという事を香港の地にて証明した。
来年はドバイから始動予定。成長を遂げた本馬の更なる飛躍に注目したい。
Intello 2010 鹿毛 |
Galileo 1998 鹿毛 |
Sadler's Wells | Northern Dancer |
Fairy Bridge | |||
Urban Sea | Miswaki | ||
Allegretta | |||
Impressionnante 2003 鹿毛 |
*デインヒル | Danzig | |
Razyana | |||
Occupandiste | Kaldoun | ||
Only Seule | |||
Lady Zuzu 2012 黒鹿毛 FNo.20-b |
Dynaformer 1985 鹿毛 |
Roberto | Hail To Reason |
Bramalea | |||
Andover Way | His Majesty | ||
On The Trail | |||
Indy Pick 1998 黒鹿毛 |
A.P. Indy | Seattle Slew | |
Weekend Surprise | |||
Fantastic Find | Mr. Prospector | ||
Blitey |
クロス:His Majesty 5×4(9.38%)、Northern Dancer 4×5(9.38%)、Mr. Prospector 5×4(9.38%)
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最終更新:2025/01/01(水) 14:00
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