キス島撤退作戦とは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん〜艦これ〜」に登場するステージの1つである。
「艦これ」に登場する第3海域『北方海域』の第2ステージ。提督達の間での通称は『3-2』。
2-4こと沖ノ島海域を突破してきた提督の前に立ち塞がる、更なる壁である。
このステージの難しさは、上記の作戦内容に明記されている通り駆逐艦中心の艦隊で挑まなければならない事にある。そのため、強力な戦艦や空母など大型艦を投入して力で押し通る事はこのステージに限っては不可能である。
事実、旗艦に据えた軽巡と駆逐艦以外の艦娘を1隻でも含めた編成で3-2へやって来た場合は確実に、針路が変化してボス艦隊まで絶対に辿り着けない仕様になっている。(ただし後述のように、それを利用したレベリングの方法が存在する。)
そのため、鍛え上げた駆逐艦を連れて来なければクリアできないのだが、ボス艦隊へ辿り着くまでには強力な敵の戦艦や重巡の砲撃を潜り抜け(可能ならば撃滅し)、ボス艦隊を倒してこなければならないために結構な苦労を強いられる。レベリングや近代化改修を充分に行った艦隊でも場合によっては運ゲーと化す事もあるため、沖ノ島海域(2-4)や北方海域艦隊決戦(3-4)と並ぶ難関ステージとして認知されている。
ステージ名の由来は、太平洋戦争中1943年に日本軍によって遂行された「キスカ島撤退作戦」であろう。日本軍が島を包囲する連合軍に全く気づかれずに守備隊全員を撤収させることに成功したことから、『奇跡の作戦』とも呼ばれている。
なお、以前は水雷戦隊すら拒み、完全に駆逐艦のみでしか攻略できなかったが、2015年7月17日のメンテナンス・アップデートから、軽巡洋艦を1隻のみ連れていってもボス艦隊へ辿り着けるよう仕様が変更されている。これに伴い、同日のアップデートで改二が実装された軽巡・阿武隈を旗艦に据えて史実の「ケ号作戦」を再現した艦隊で3-2をクリアするクエストが追加された。
道中には戦艦ル級eliteや重巡リ級eliteを含めた強力な敵艦隊が待ち構えるため、鍛え上げた駆逐艦を連れて来ても敵の砲撃を受け一撃で大破に追い込まれるケースも少なくない。というより、ボス艦隊直前の戦闘がこの海域の鬼門であり、海域クリアはここを抜けられるかどうかにかかっていると言ってもいい。目的はボス艦隊へ到着して勝利することである。道中で敗北してもここは割り切ろう。
基本的にはレベルが25〜30程度あれば戦力的には問題ないとされるが、その倍以上のレベルまで成長していても、近代化改修(対空は未完了でも問題ない)が完了していてもやられる時はやられるので油断はできない。
また連れて行く駆逐艦としては基本性能の高い雪風や島風、また改二まで強化が可能な駆逐艦(夕立、時雨、響、綾波他)が人気が高い。陽炎型や夕雲型、朝潮型など新型の駆逐艦も耐久力が比較的高いのだが、結局は好きな駆逐艦を鍛え上げていけばよい。後で睦月型で来ることになるし・・・。
水雷戦隊で挑む場合、旗艦にはやはり強力な改二勢などの軽巡を当てたい。特に新任務も追加された阿武隈改二の場合、甲標的を装備すると開幕雷撃ができ、(気休め程度だが)道中の事故の確率を減らせるのでオススメである。
上述の通り艦隊の編成によって大体の針路が決定するため、その点に関してはほぼ安心だが、それでも運が悪いとボス戦直前に針路がハズレの方向へ逸れる場合もある。強力な敵艦隊の攻撃をかわしてここまで来られたのに家具箱ゲットで終わりなのか・・・と、失意に陥れられた提督も少なくないだろう。
また、史実に拘る向きには、モデルとなったキスカ島撤退作戦に従事した駆逐艦のうち8隻(途中で無念の後退を余儀なくされた「若葉」も含めれば9隻)が艦これでは実装されているので、そのメンバーで艦隊を組んで挑戦するのも良いかも知れない。(下記、2015/7/17追加任務にて、実装済み史実参加艦(朝雲(艦これ)以外)による編成・出撃任務が追加された。)
いずれも、指定艦を「含む」編成が要求されるため、残り2艦(まで)は任意の旗艦軽巡+駆逐1、任意の駆逐2を伴って構わない。指定艦のいずれかを旗艦に据える必要もない。
前述したように駆逐艦以外の艦娘を1隻でもつれてきた場合は針路が北側へ固定され、南東方面のボス艦隊まで進めないようになっているのだが、これを利用して北側ルートへ進行して1回のみ戦闘し帰投することをを繰り返すレベリングを行う方法が存在する。通称「3-2-1」。
この海域は基本経験値が320 (旗艦 + MVP + S勝利での獲得経験値が1152) と多い上、お手軽に重巡・戦艦・軽空母がドロップすることも魅力である。特に、金剛四姉妹は全員がここでドロップすることが確認されている。
3-2北側の最初に戦闘する敵艦隊は駆逐艦・軽巡・雷巡のみで構成されているため、潜水艦を含めた編成で挑めば砲撃戦では敵の攻撃が全て潜水艦へ向かう。そのため、雷撃戦に入る前に敵を全滅させれば潜水艦以外は無傷となる。潜水艦が被害を受けたとしても入渠に必要な資源や時間は他の艦種と比較して少ないため、潜水艦を複数所有していれば「出撃 → 撤退 → 傷を負った潜水艦を入渠 → 次の潜水艦を連れて出撃 → …」を繰り返す事で効率的に経験値を稼ぐことができる。
勿論、駆逐艦のレベルが低くて3-2がクリアできないという場合は、この方法で3-2攻略に必要な駆逐艦を鍛え上げるのもいい。ただし、3-2-1の戦闘の際に敵を無傷〜小破で撃ち漏らした場合は雷撃戦の際に潜水艦以外の艦がダメージを負う危険も少なからず存在する点には注意が必要である。
3-2-1をこなすには、多数の空母を引き連れて開幕攻撃で一気に片を付けたり、弾着観測射撃を利用したりすることが望ましい。育成したい艦を旗艦に据える場合、MVPを取れなくてもS勝利で経験値を576獲得できるが、MVPを獲得するに越したことはないであろう。旗艦にMVPを取らせたい場合、随伴空母の艦載機を開幕クリティカルが発生しない艦爆に変えたり、弾着観測射撃を狙えるようにしたりするなどの工夫が必要となるが、詳細については検索してみることを勧める。
また、3-2-1から更に北へ進軍すると鋼材が多め(50〜150)に拾えるため、鋼材を稼ぐために3-2-1から更に進撃するのもいい。この鋼材拾いを指して「キス島クルージング」(キスクル)と称する。
ただし注意しなければならないのは、鋼材マスを通過した先にはボス艦隊よりも更に強力な敵艦隊が待ち受けていることである(通称「お仕置き部屋」)。単に水上艦が凹られるだけにとどまらず、艦隊に3-2-1で被害を受けて大破した潜水艦が含まれる場合轟沈する恐れもある。鋼材を拾っても修復にそれ以上支出すれば意味がないため、鋼材を狙いたい場合は潜水艦のみで出撃することが望ましいであろう。
ただし、3-2-1を含めてこの海域に出現する敵駆逐艦や軽巡は対潜装備を搭載しているため、資源回収やクエスト消化を目的としたオリョールクルージングのように潜水艦のみの艦隊で挑む場合は潜水艦をかなり鍛え上げていないと、1戦目の段階で酷い目に遭わされる危険も高い。逆に、お仕置き部屋では空母や戦艦が多く出現する分潜水艦を攻撃できる敵艦の数が相対的に少なくなるので、潜水艦のみの艦隊の場合は戦いやすくなる。
キスクルに関しては『オリョールクルージング』の記事も詳しいので、あわせて参照されたい。
なお、ボス艦隊には輸送ワ級が1〜2隻は確実に含まれているので、練度が高い駆逐艦の艦隊なら補給艦狩り系のクエストを消化するのに利用できなくはないが、やはり辿り着くまでが大変。よっぽどのマゾ提督でない限り、オリョクルなどの他の海域で狙った方がよいだろう。
第2期になった際、第5海域までのほとんどの海域がリニューアルされ、それは3-2でも例外ではなく大幅に変更が入り、大きく難易度が下がった。
まずボスまでのルートがほぼ固定になったのが大きい。駆逐6 or 軽巡1+駆逐5の編成のほか、軽巡1+補給艦1+駆逐4でもほぼ確実にボス到達可能。特に補給艦が使えるようになったため、速吸を入れることで大幅に道中の安定感を上げることが可能になる。ただしEマスを経由した場合、稀に外れマスのDマスに逸れることがあるので注意。
さらに高速+以上の統一編成で第1期では鬼門だった戦艦ル級elite旗艦の打撃部隊を高確率で回避可能。ただしHマスを完全回避し、かつ確実にボスマスに到達するには最速統一と複数の電探が必須となるため、装備と高練度がそろった熟練提督向き。ル級マスを踏む可能性は考慮しておいた方がいいだろう。
一方で以前の3-2より難易度が上がっている部分として、初戦の水雷艦隊のチ級が全てelite固定になったのと後期型駆逐艦が混ざるようになったのが地味に厄介。そのため閉幕雷撃にまでもつれ込むと、最初のマスで門前払いを喰らうこともが無いともいえない。またHマスを踏んだ場合も閉幕雷撃は非常に危険。
ボスマス自体は軽巡flagshipが旗艦の水雷艦隊と相変わらず弱く、最強編成でも初戦の編成と比較して後期型駆逐艦が増えた程度で、ぶっちゃけ毛が生えた程度の強化。ノーマルのワ級が随伴するパターンだとむしろ初戦の編成より弱い。ボスに辿りつけば苦戦する要素はないだろう。ただし随伴の駆逐艦が第1期と異なり全て後期型なので、第1期のボスマスよりは手ごわくなっている。
よほど変な編成をしない限り、初戦はCマスはに固定できるのを利用して、Cマス後に即撤退するという方法で、旧3-2-1に近いレベリングが可能。
また戦艦+正規空母2以上 or 駆逐3以下でC→A→Bに固定できる。終点のBマスは資源マスで、鋼材は拾えなくなったが、弾薬を50~150拾えるのも大きい。ただしAマスはリ級eliteが2隻固定で出るうえ、旗艦の場合は単縦陣固定なため、低練度だとそれなりに手ごわいので注意。
なお潜水艦単艦で初手Aマスに固定できるため、ダメコンを積めば低コストで弾薬が拾いまくれる。オリョクルが滅んだ2期でもキスクルは健在のままである。ただし潜水艦酷使&敗北数が雪だるま式に加算されるブラック鎮守府まっしぐらコースなので、ご利用は計画的に。
また正規空母+潜水艦1以下 or 戦艦+空母2以上でG→J→Kに逸れる。このルートは第1期のお仕置き部屋直行コースに相当するもので、終点のKマスは輪形陣固定とはいえ、ヲ級が2隻とル級がいずれもelite以上で1~2隻確定で出現する凶悪な編成。基本的には用の無いルートだが、特殊ドロップがある期間限定イベントの時は話が別で、JとKの両方でドロップするため、期間限定で賑わっていたりする。
なおル級マスを軽巡・補給艦・駆逐艦以外の艦を含んで突破すると、第1期では恐怖の逸れ先となった家具箱(小)のマスに固定でいける。ただし家具箱に関してはルート固定できないものの、中と大が拾える3-3のほうで集めたほうがいい。
第2期では3-2の非戦闘マスで元ネタであるキスカ島撤退作戦を意識したメッセージをD~Fマスで見ることができる。Fマスはボス前なので問題なく見ることができ、Eマスも割と行くことが多いので見やすいが、問題は外れマスであるDマス。Eマスからの分岐は高速+以上の統一でFマス固定だが、それ以外でもほぼFマスに分岐してしまうため、Dマスに行く方がレアなのである。
Dマスに到達した際に見られるメッセージは一度は見る価値がある。史実の有名な発言と言うだけでなく、艦これプレイヤーすべてに通じるメッセージであるともいえるので。
マネしてはいけない攻略方法
艦隊 | 戦隊 | 艦(隊)名 | 所属艦 | 備考 |
---|---|---|---|---|
第 五 艦 隊 |
第二一戦隊 | 木曾(艦これ) 多摩(艦これ) | 多摩は第五艦隊臨時旗艦 | |
第一水雷戦隊 | 阿武隈(艦これ) | 木村昌福一水戦司令座乗 | ||
第九駆逐隊 | 朝雲(艦これ) 薄雲(艦これ) | |||
第二一駆逐隊 | 若葉(艦これ) 初霜(艦これ) | 若葉は損傷により先行離脱 | ||
大湊警備府部隊 | 千島防備隊 | 国後(艦これ) | 補給艦護衛 | |
GF | 第十一水雷戦隊 | 第六駆逐隊 | 響(艦これ) | |
3F | 第十戦隊 | 第十駆逐隊 | 秋雲(艦これ) 夕雲(艦これ) 風雲(艦これ) | |
2F | 第二水雷戦隊 | 附属:島風(艦これ) 五月雨(艦これ) 三一駆:長波(艦これ) |
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