冒険心を呼び覚ませ。
『イース セルセタの樹海』とは、日本ファルコムより発売されているアクションRPGである。
2012年9月27日にPlayStation Vita用ソフトとして発売中。
本作の副題となっている「セルセタの樹海」はイースシリーズの主人公アドルの冒険日誌の題名にもなっており、シリーズ4作目の『イース4』と同じくセルセタと呼ばれる地方を舞台としている。
時系列は、ⅡとⅢ改め「フェルガナの誓い」の間となり、アドルの年齢は18歳。
従来の『イース4』はファルコム以外の複数メーカーから発売されていたが、セルセタ地方を舞台にしたタイトルをファルコム自ら制作するのは今作が初となる。ゆえに公式からは「完全新作」として扱われている。
PlayStationAwards2012 ユーザーズチョイス賞を受賞。
XSEEDにより、Steam版が2018年7月26日に発売されている。
海外では「Ys: Memories of Celceta」というタイトルに変更されている。
また、細部を改善した「イース セルセタの樹海:改」がPS4で2019年5月16日に発売予定である。
ロムン帝国領・イスパニア北東部に位置する、広大な森林地帯。
場所によっては樹木が鬱蒼とし、一度足を踏み入れると瞬く間に方角を見失う。
また、凶暴な獣たちも多く生息し、無事に帰って来たものは少なく、キャスナンの住民やエウロペの人々からは禁忌の地として恐れられている。
そのため、この地域には今も空白地帯が多く存在する。
エウロペ大陸に巨大な版図を敷いている一大帝国。その強大な軍事力によってさらに国土を広げるべく、アフロカ大陸のアルタゴとの交戦中だが、現在はこう着状態にある。
様々な技術・文化・芸術の振興に対しても貪欲で、最近では古代の文明についても軍部が独自に調査を行っている。
イスパニア東部にあるロムン帝国の属州。数年前版図を広げんとするロムン帝国と争い、その軍門に下った。
属州であるために自治権・外交権は認められず、直接統治されているため、住民たちからのロムンに対する反感は小さくない。
この度、新任の総督が本国に赴任することになっているが、帝国の内情から到着が遅れているようで、治安維持に支障をきたしている。
キャスナンから遠く、アルゴン大河流域にある、漁によって生計を立てている水上の集落。
急流でも泳げる有角の獣「スパーダ」を飼いならして漁を行う習慣がある。
キャスナンから樹海を北上した地域にある、大樹の上の集落。
樹海における採集や狩猟によって生計を立てており、厳しい自然を相手にしながらも平和に生活してきた。
ここ最近、住民が姿を消す事件が起きていて、神隠しと騒がれている。
小高い丘にたたずんでいる謎の街。
樹海の奥にあるにもかかわらず、近代の町並みをしている。
陽の届かない樹海の奥地に存在するとされる集落。
ここで暮らす人々は、遥か昔からとある使命を受け継いでいるというのだが……
お馴染み赤毛の冒険家にして主人公。
毎回、海で溺れたり、空に打ち上げられたり、時空の彼方に飛ばされたりと様々な災難にあっている彼だが、今回は記憶喪失となって登場する。
「昔の女の事は忘れて、心置きなく新しい彼女を作れるじゃないですか!やったーー!」
また、今作にて彼が《冒険家》と呼ばれるようになった経緯が判明するとのこと(Falcom Magazine、近藤社長へのインタビューより抜粋・意訳)。
スキルやドラマCDでのアドルのCVは長く草尾毅さんが務めてきたが、今回では梶裕貴さんが務めることとなった。
武器はもちろん剣。属性は斬撃オンリー。
全体的にバランス良く育つタイプで、飛び道具系スキルや突進系スキル、対空技や空中連携、長射程の乱舞技なども覚えるため、どんな組み合わせでも活躍できるスペックを持つ、さすがの主人公。
記憶を取り戻すごとにステータスが強化される仕様を持ち、機動力も高いため、実数値はなかなかのものがある。
だが、今作ではアドルをパーティから外せるので、終盤まで使わない人もいるという報告もある。
特筆すべきスキルとして、最終習得スキルである「オーラフェンサー」があるのだが……これを覚える前と後では全くの別キャラである。
敵の固定+広範囲斬撃+発生直前まで無敵+隙の少なさ+アドルの最大火力スキルなど、これと「スタンレイド」(スタン値稼ぎ用)さえあれば、大体のボス・雑魚問わず渡り合えるほど高性能である。
欠点として、初段が外れると次が続かず、SPを最大40・最低でも20無駄にするため、激しく動き回る敵にはよく様子を見た上で使うよう、お勧めする。
樹上集落コモドで生活する少女。明けっ広げで快活な性格をしているが、厳しい生活環境下を生き抜くための容赦の無さを併せ持つ。
狩りや戦士としての腕前は一流で、集落でも一目置かれる存在。長女なのも手伝い、かなりの世話好きや気遣いを見せる一面もある。
イース4のキャラとしては機種ごとにキャラデザがかなり違う人であるが、それは今回も同じである。
武器はナイフで、投擲や突きを主な攻撃手段として戦う。属性は射撃。
以下、詳細はカーナ(イース)の記事にて。
キャスナンにて情報屋を営む、銀髪の屈強な青年。記憶を失う前のアドルとは宿酒場で知りあい、今作では成り行きで共に行動している。
面倒くさがりで奔放な性格だが、困っている人を放っておけないタイプ。
こちらもやはり、旧作から大きくキャラデザが変わった人。武器は拳で、属性は打撃。……と見せかけて脚技多め。
以下、詳細はデュレン(イース)の記事にて。
リーザを慕う、好奇心旺盛な少女。
子供っぽく見えるが理路整然としていることも多く、時には周囲を黙らせてしまうこともある。
武器はメイス(?)と雷系術を使う鈍器系少女である。属性は打撃。
詳細はカンリリカの記事にて。
水上都市セルレイで、聖獣スパーダを育てる一族の唯一の生き残り。
その真面目さと熱心さで、集落の住人たちには慕われている。
武器は槍。射撃属性キャラにしては、男性キャラらしくかなり高めのステータス……というか、無強化ならばアドル以上のSTRとDEFの持ち主。武器補正も加われば、パーティ屈指の火力を手に入れることが出来る。
足が意外と速い。
詳細は、オズマ(イース)の記事にて。
ダナンの女戦士であり、語り部の役目も務める女性。
人造人間(ホムンクルス)であるニナをパートナーとし、ハルバードを操る。属性は斬撃。
――ってあれ? その組み合わせって、どこかで見たような……。
詳細はフリーダ(イース)の記事にて。色々ネタバレ多めなので注意。
ハインランドで生活する、金髪の少女。
普段は物優しいが、大切なものを守るために敢然と立ち向かう意志も秘めている。ファルコムもこの表現好きよね。
今作で彼女には、ある『とんでもない設定』が付与されている。
ロムン本国からの命を受けて、セルセタへとやってきた眼光鋭い短身の男。グリゼルダ総督の補佐としてロムン帝国正規軍の指揮を執ることになる。
旧作では下記の二人とトリオ組んでたけど、今作では如何に行動するやら……。
と思ったら、特典絵で三人セットだったでござる。ストーリーでもばっちり三人組である。
冒険の途中でアドル達と出会う、《獣使い》を名乗る大男。
すさまじい怪力の持ち主で、とにかく常軌を逸した言動や行動を取る、とても粗暴な人物。
「ぶっ殺してやるぅー!!!!」(裏声)
……のボイスと連呼と顔芸のインパクトで、一部では有名なお方。目出度くこの迷名台詞は、デモムービーでお披露目となった。惜しむらくは(裏声)で無かったことだが、玄田さんもお年だから仕方ない。
そして、問題の「ぶっ殺してやる」ボイスは……溜め攻撃限定になりました。しかも「燃え尽きやがれ!!」とランダムで発生するので、初見で聞くのはなかなか難しい。
冒険の途中で出会う妖艶な姿の女魔道師。心を見透かし、操る秘術を持つ。
ガディスと共に何らかの行動を起こしているようだが……まぁ、上記の通りである。
ロムン帝国より派遣された若き女性提督。
新任ながら、セルセタ周辺の交通や諸制度の整備を精力的に進めている。
キャスナンの坑道に出現した魔獣を倒したアドルの腕を見込み、《セルセタの樹海》の捜索と地図作成を依頼する。
≪始原の地≫にそびえ立つ塔の屋上で一人暮らしをしている有翼人。
アドルは記憶を失う前に、どうやら彼に会っている様なのだが……。
機種ごとに役回りがかなり違う人。果たして今作ではラスボスか、謀殺か、それ以外の何かか。
基本システムは『イース7』を踏襲しつつ、新たな要素を取り入れている。
スキルフィニッシュは、スキルを使って敵を倒すと消費したSPの半分を回復するシステム。発生時はスローモーションになり、演出も程よく爽快感を味わえる。
エクセレントキルは、パーティメンバーか自身の弱点属性スキルで倒した場合に、多くのゴールドなどをゲットできる代わりに敵の遺体がすぐに消えるシステム。処理を軽くするには良いのだが、死体殴りで素材が出ない欠点(特にゴールドメーカー持ちのカンリリカは深刻)も抱えており、一長一短である。
エリアルコンボは、一部スキルで敵が浮くのだが、着地までにスキルや通常技などを挟んで攻撃すると発生。エナジーボールやSPを回収しながら、通常より大きなダメージを与えることが可能になる。巨大かつ鈍重そうな敵も、スタン+EXスキルで浮かせることが出来るものもいるため、色々試行錯誤すべし。
今作では、スキル習得に必要なものが武器によるものでもキャラクターのレベルアップでもなく、敵のレベルに因るものとなる。
強い敵・レベル差が大きい敵と戦い、その敵にダメージを与えると閃きレベルの低いスキルから低確率で覚えていく非常に面倒なシステムである。スキルの閃きレベルの詳細は、アドル以外は各キャラクター記事、また攻略本・攻略サイトを見るべし。
なお、熟練度システムに関しては最大レベルが3になり、引き継ぎ復活も合わせて、スキル強化に関しては容易くなった。
倒した魔獣や採集した植物などを素材にして鍛冶屋に提供し、武器の性能を強化するシステム。
対象は、
武器:攻撃(与ダメージ上昇、武器のSTRは強化されない)、吸収(与ダメージの最大10%回復)、必殺(一定確率で攻撃にクリティカル判定)、SP(溜め攻撃・スキルフィニッシュなどでのSP回収量増加)、毒・麻痺・燃焼・凍結(一定確率で状態異常付加)
防具:防御(被ダメージ減少、防具のDEFは強化されない)、回復(3秒ごとに体力回復)、回避(敵の攻撃を確立で回避)、速度(基本移動速度up)、毒・麻痺・燃焼・凍結(これら状態異常の受付時間を大幅減少)
となっている。
フラッシュガードのタイミングがシビアになった(7/30F)代わり、通常ガードが付加された。
オルタナティブサーガのようにガードクラッシュすることは(一部技を除き)ほぼなく、ガード中は常時ダメージが大きく減るため、フラッシュガードに失敗した場合でもそのまま押し続けることで、被害を大きく減らせる。
ただし、通常ガード中でも状態異常の受付はあり、さらには多段ヒット技による削りも懸念されるため、やはり使いどころが肝心である。
敵から攻撃を受ける瞬間(4/30F)に×ボタンを押し、発動に成功すると約70/30F=ほぼ2秒の間、敵の動きがスローモーション+味方が無敵状態になり、攻撃や離脱が可能になる。
もちろん、敵の攻撃にフラッシュムーブ→攻撃→フラッシュムーブ→攻撃→フラッシュムーブ……ということも、敵の攻撃判定が続く限り可能だが、攻撃がクリティカル判定になるわけではない+敵の攻撃がいつまでも続くわけではないことから、連続で狙う価値はほぼ無いだろう。大人しく敵の攻撃範囲から離れよう。
背面タッチパッドを操作する事で、仲間への簡単な指示=AI変更が出来る。
ターゲットサークルが白になるキャラクターが、フィールドで△ボタンを押すと発動する。
△ボタンにガードを置いておかないと発動しないバグがあったので、必ずアップデートすること。
アドル:記憶の欠片に触れて、記憶を取り戻す。宝剣エメロードでガルヴァシリーズにトドメを刺す。
カーナ:高台の上に立った時に発動。吊るされたターゲットを投げナイフで切り落とし、フィールドに変化をもらたす。
オズマ:水中にいる時に発動。ひび割れたターゲットを槍で破壊し、フィールドに変化を(ry
カンリリカ:電気で動く仕掛けに雷球を放つ。仕掛けを動かし、フィールドに(ry
フリーダ:瘴気や蒸気の吹き出る穴を氷の陣で塞いで、フィー(ry
前作では個人が受け持っていたが、今作では人数が少ないことや新しい取り組みが多いためか、以下の二種類に限られている。
序盤から終盤までの基本パーティ。レアアイテムの発生率が大きく上がり、武器強化やクエストクリア・金策に必要な貴重品の収集に貢献する。
与ダメージを×1.1倍にする。少しでもダメージを多く与えたい巨大雑魚やボス戦、特にタイムアタックで重宝する。
PS4で2019年5月16日発売予定。
パッケージ版3,980 円(税抜) 、ダウンロード版3,500 円(税込)。
基本的にはPSVita版の移植だが、フルHDリマスターや 60fps対応、高音質化、PS4に合わせた操作方法の変更などの変更点がある。
イース(Ys)シリーズ | |
---|---|
ナンバリング作品 | イース1 / イース2 (イースI・II) / イース3 (フェルガナの誓い) イース4 (イース セルセタの樹海) / イース5 / イース6 イース7 / イース8 / イース9 |
外伝作品 | イース・オリジン / イースvs.空の軌跡 オルタナティブ・サーガ イース・オンライン / イース・ストラテジー |
掲示板
171 ななしのよっしん
2023/12/11(月) 15:56:57 ID: QAOOZDN0C9
今作以外のイース4は2と3の繋ぎの側面が強かったが今作はそこらの要素は取っ払ったんだよな、2と今作の間に一作挟むのは今作だした時点で決めてたのかな。
172 ななしのよっしん
2023/12/11(月) 20:04:28 ID: 8KBwmqr00q
本来はセルセタで描かなければいけなかった話を10に盛り込んでて、むしろ中途半端に終わったセルセタのストーリーを補完するためのリベンジみたいに感じたよ
その結果、それが上手くいったかはまた別の問題だけど……
結局、五忠臣の話なんかは何のフォローもされてないし、重要拠点であるはずのプロマロックもスルーされたのは残念
173 ななしのよっしん
2024/04/29(月) 09:51:35 ID: eJR3HzrEwy
次のメモワール候補かなぁと思ってるが、中々来ないな。
10出した事で、続きの話として気になる人もいるだろうし、(あと中身がHD版だから素材は既にある(セルセタ改)のも大きいw)
ただそのまま出しても、手直しは必要だしな(EDは諦める)
イベントボイス追加、声無し顔グラありキャラに声追加、プライベートアクションの改良(メンバー関係なく出せるようにする)、インフェルノ追加(最初から選択可)・・・ぐらいはやって貰わんと。
問題はフェルガナがPSでも出た事。
仮に発売決まっても、最初がSwitchのみだと手出しづらくなったな・・・
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/21(土) 01:00
最終更新:2024/12/21(土) 01:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。