歌川広重(うたがわひろしげ)とは、江戸時代後期の浮世絵作家(浮世絵師)である。
葛飾北斎と並ぶ風景画の巨匠。代表作に『東海道五十三次』『名所江戸百景』などがある。
概要
生まれは江戸、火消し同心、安藤家の子として誕生。幼い頃から絵心があり、15の頃に歌川豊広門下に入門し、歌川広重の名を与えられる。
当初は役者絵から始まり、美人画も描いた時期があったが、本人はあまり好まず、その後は花鳥図などを経て風景画を描くようになる。生涯作品は2万点以上に上るといわれ、絵画だけでなく、戯画や春画、更には団扇の絵柄や双六などまで手がけた。中でも有名なのが記録的な大ヒットとなった『東海道五十三次』と安政江戸地震以降の復興をアピールしたともいわれる『名所江戸百景』が知られるところ。他に『六十余州名所図会』、『木曽海道六十九次』などがあり、また葛飾北斎に対抗していたのか、『富嶽三十六景』に似た『冨士三十六景』という作品もある(こっちは全然売れなかったが)。
広重の作品は北斎に負けず劣らず海外でも大人気となり、ヒロシゲブルーと呼ばれる紺青色は多くの芸術家の琴線に触れ、ジャポニズム流行に一役買っている。特に広重のファンとして知られるのがヴィンセント・ヴァン・ゴッホやクロード・モネであり、構図を真似たり、作品に採り入れたりしている。
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