SMASHとは
- 強い力で打ち砕く、粉砕するなどの意味を持つ英単語
- アメリカのNBC系列で2012年に放送されたテレビドラマ
- 2010年2月2日に旗揚げされ、2012年3月14日に活動を終了したプロレス団体である。
運営会社は株式会社スマッシュ、代表は酒井正和。
ここでは3のプロレス団体、ならびに後継団体にあたるWNC(Wrestling New Classic)についても解説する。
概要
2009年に活動を停止したハッスルに所属していたプロレスラーたち、並びにハッスルの最高顧問であった酒井正和によって設立されたプロレス団体。新宿FACEをホームリングとし、酒井オーナーの資金とTAJIRIの人脈によって独自の世界観を作り出した。
SMASHの興隆
2010年2月2日に新宿FACEにて旗揚げ戦を行った。
旗揚げに対しTAJIRIは『自分のやりたいことを好き勝手に実験する舞台。アメプロも、ストロングも、
ルチャもなんにも関係ありません。ただひたすら、ファンが欲するものを。
俺自身も欲するものを。本当にやりたかったことを、好き勝手にやります。(Wikpediaiより抜粋)』と語った。
かつてWWEスーパースターだったTAJIRIの人脈を生かして元WWEの選手を呼ぶ一方、旗揚げ当初からフィンランドのプロレス団体"FCF(ファイトクラブ・フィンランド)"出身レスラーの招へいなど、日本では無名だが実力のある外国人選手や女子選手を積極的に登用する(とんだ一杯食わせものも結構いたが、それはそれで外国人選手の楽しみである…カゲマングロとか)。
日本人選手でも、元ハッスルで現新日本プロレスのKUSHIDA、同じく元ハッスルのKGこと朱里ら団体人気選手を生み出した。
この旗揚げから1年間ではFCF勢の台頭もあり、総帥・スターバックをはじめとした多くの所属選手が参戦。
現・東京ドームシティホールでのスターバックとTAJIRIのFCFチャンピオンシップは3200人の集客を記録した。
若手育成では元新日本のAKIRAがワールド・トライアウトなる査定試合を行っており、カナダ出身のMentalloやFUNAKIが代表を務めるfu-dojo出身のYO-HEYらが合格。SMASH参戦を勝ち取った。
SMASH生え抜き選手でのデビュー第1号は児玉ユースケ。デビュー後は大阪プロレスにも留学参戦している。
Gillette?誰のことですかー
朱里以外の女子選手では初代SMASHディーバ王者となった華名がブチ上げた『5カ条のマニフェスト』が発端となり、
週刊プロレスの表紙を飾った事が話題となった。
さらにアイスリボンからは看板レスラーの一人だった真琴がSMASHに移籍。
元WWEのセリーナら国内外女子選手の多数参戦もあり、これまでにない団体色を築き上げた。
2011年に入ってからは月1回の後楽園ホールを軸に活動の幅を広げ、TAJIRIのECW時代の盟友、トミー・ドリーマーから贈呈されたSMASHチャンピオンシップら2本の王座争いを開始。
天龍源一郎が主宰する天龍PROJECTとの業務提携により天龍源一郎、百田光雄も参戦するようになる。
特に9月の後楽園では、対百田戦で天龍自身初となる第1試合を経験した。
全日本プロレスにおけるヘイト暴行事件の余波を受け同団体を退団した和田京平レフェリーには離脱直後にオファー。
そのままメインレフェリーを務め、京平氏本人も後進の育成に意欲を見せていた。
またMMA団体DEEPなどとの業務提携もあり、プロレスのみならず、格闘技全体への活動を視野に入れていた。
活動停止、WNCへ~再びの活動停止
2012年3月14日の後楽園ホール大会でプロレス団体としてのSMASHの活動終了が発表され、所属レスラーたちはTAJIRIの新団体「Wrestling New Classic(通称WNC)」へと移籍した。団体名はかつてSMASHに参戦しTAJIRIらの前に立ちはだかったデイブ・フィンレーの遺した「Keep Wrestling Classic」という言葉に由来する。
SMASH時代はフリー参戦していたAKIRA(プロレスラー)や華名もWNC所属となった。
※ちなみにSMASHを離れた酒井代表はその後、総合格闘技パンクラスの運営権を株式会社パンクラスより継承。MMA団体DEEPとの業務提携も発表した。
当初はデザイナーでもある華名に団体のロゴやHPを任せたりするなどSMASHとも違う独自の色を出そうとしていたが、2012年末に華名が退団してロゴなどの華名色が一掃される。また、運営団体がころころ変わるなどSMASH時代より団体運営の方向性にブレが出始めるようになった。
団体としての方針も、SMASH時代のように豊富な資金を使えるわけでなく、またマッチメーカーであるTAJIRIのセンスもプロレスファンと乖離しだしてサポーター的なコアなファン以外には何がしたいのかよく分からない団体になってゆく(特に女子大生を騙ったステルス・マーケッティングの発覚は、小うるさいプヲタにWNC=女子大生という悪いイメージを与えた)。
木藤拓也(木藤裕次)による、どインディー選手中心のくずプロや、真琴を中心とするアニソンプロレスといった別ブランド興行も何度か行なわれたが、ファンの反応は微妙な感じだった。
それでも若手の育成はSMASH時代より積極的で、何人ものレスラーがこのリングでデビューした。また、スターバックやスペル・クレイジーなどのSMASH時代からの外国人選手も来日。地方巡業もSMASH時代より多く行なわれた。しかし、2014年6月、WNCもまた活動を停止し、TAJIRIらは武藤敬司の設立したWrestle-1へ、女子レスラーのうち真琴・朱里は同年業務提携を結んでいたREINA女子プロレスへ移籍した。
その後のSMASH~WNC勢の行方
Wresetle-1参加組
それ以外
- 大原はじめ(フリーを経てプロレスリングNOAHに入団)
- ホライゾン(フリーを経て本名の洞口義浩広としてKAIENTAI-DOJOに入団)
- 日向小陽(フリー)
- 華名(フリーとしてカナプロ興行を何度か開催後、NXTに入団)
- ジョシュ・オブライエン(フリーを経てシアタープロレス花鳥風月に入団)
- 江利川祐(練習生:シアタープロレス花鳥風月にてプロレスラーデビュー)
関連動画
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関連項目
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