『GPS将棋[1/670.ver]に勝てたら100万円!ニコニコ本社で誰でもトライアルマッチ[1]』とは、2013年2月24日から2013年3月10日の土日曜に開催されたイベントである。
概要
第2回将棋電王戦開催記念として企画されたイベントの1つで、第2回将棋電王戦では大将として最終日に三浦弘行八段と対局するGPS将棋をニコニコ本社に設置(ただし本番では670台のPCによる大規模クラスタ構成となるGPS将棋をPC1台で起動)し、希望者に挑戦してもらおうというものである。勝てれば賞金として100万円が進呈される。対局する様はニコニコ生放送で配信された。
本番用の大規模構成ならともかくPC1台で動く将棋ソフトと1戦対局して勝てば100万円GET、(負けたら悔しい程度)という非常に低リスク高リターンなイベントであり、正直バランスを欠いている。ニコニコ運営側は目立ちたがり屋がやってきてはおちゃらけて負けるようなものを想定をしていたようだが、対戦希望者として腕に覚えのあるアマチュア強豪が全国から大集結することとなった。
期間では約2週間強、計5日間に及んだ企画だが、初日から最終日までに様々な環境が大きく変わることとなった。以下に詳細をまとめる。
詳細
2013年2月24日 - 1日目
企画初日だが、運営側がイベントの趣旨をまったく理解していないことが始まってすぐに発覚することとなった。
挑戦者が盤面操作に用いるマウスを非常に不安定で狭い駒台の上で操作させようとしたり、挑戦者の集中を削ぐような大音量の別イベントがそばで行われていたり、配信視聴者のコメント閲覧モニターを挑戦者へ見せるように配置しているため集中しにくいという状態である。途中画面の設定ミスで挑戦者にコンピュータ側の読み筋表示が出てしまっていることを視聴者がコメントで教えても運営コメントで「次局から直す」としてそのまま強行、結局その時の挑戦者が指摘してやっと対応するということもあった。
また配信視聴者に対しても、挑戦者が見れるために視聴者間でのコメントで指し手の検討をしづらかったり、局面の解説を行う棋士等を準備していなかったためにただ対局風景を映し続けるという不親切な配信となっていた。
このように、挑戦者及び視聴者に対する運営側のいい加減さと無配慮が目立ち、配信を見ていた視聴者からは真面目にやる気があるのかと運営に対する辛辣なコメントが集中することとなった。
対局用に準備されたGPS将棋はあまり高性能には見えないノートPC上で動かしているGPSfish0.2.1Versionの1台で、対局中に何度もフリーズしつつ9名が挑戦し、人間側の全敗という結果で初日は終了した。
2013年3月2日 - 2日目
初日の挑戦環境が散々だったため運営も猛省したらしく、2日目は大きく環境が変化した。
対局用のGPS将棋は3台準備され、同時に3名が挑戦可能となった。GPS将棋は初日同様、あまり高性能には見えないノートPC上で動かしているgpsshogi(smp)r2561Versionと、GPS将棋のバージョンが初日よりも古いものになっている(初日が全勝だったためフリーズしない安定バージョンに変えたらしい)。挑戦者用のコメント閲覧モニタはなくなった。また大平武洋五段が解説を担当することとなった。
このような環境で始まったが、半日経たないうちに2名の勝利者が出ることに。これに慌てた運営はPCのメンテナンスの名目で配信を一旦中断する。配信再開してみるとGPS将棋はGPSfish0.2.1Versionとなっていたのだった。
GPS将棋はバージョン変更後は無敗を貫いた。結局2日目は22人が挑戦して2名の勝利となった。
2013年3月3日 - 3日目
2013年3月9日 - 4日目
2013年3月10日 - 5日目
関連チャンネル
関連項目
関連リンク
脚注
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