ウミシダ(英:feather star)とは、ウミユリ綱ウミシダ目に分類される棘皮動物の一群である。シダ植物に似ていることからその名がついた。
概要
平たく言えば、成長する際に茎(柄)を捨てる代わりにより活発に移動ができるようになったウミユリである。他のウミユリの仲間が深海へ追いやられてしまったのに対してこちらは浅瀬でも繁栄している。既知の種は500種を超えており、ウミユリ類の大半はウミシダの仲間である。ウミユリ類は古生代から既に出現していたが、ウミシダは中生代になってから出現したらしい。
特にクサソテツ(学名:Matteuccia struthiopteris)やタマシダ(学名:Nephrolepis cordifolia)のような葉が成長点付近から輪生するシダ植物に似ている。(掲示板>>4を参照)
棘皮動物なのでこう見えて五放射相称の体のつくりをしているが、たいてい腕は根元で分岐しており5本以上ある。
普段は巻枝で岩やサンゴにしがみつき、羽のような腕を広げて周りの有機物の粒子(デトリタス)を集めて食べている。ちなみに口と肛門は体(萼部)の上の口盤にある。
一部の種は腕を使って活発に泳ぐことができる。腕は折れやすく、自切することもある。ウミシダの腕を隠れ家とする生物も多い。
日本ではオオウミシダ(学名:Tropiometra afra macrodiscus)や固有種のニッポンウミシダ(学名:Oxycomanthus japonicus)などが知られている。
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