麟とは、麒麟のことである。麒麟の牝を麒という説、または角のあるものを麟という説がある。また人名に使われる。
人名
- 井荻麟 - 富野由悠季の作詞のときのペンネーム
- 葉室麟 - 日本の小説家
- 増谷麟(1892年 - 1967年) - 日本の実業家
- 馬麟(1876年 - 1945年) - 日本の清末民初の軍人
- 慕容麟(373年 - 401年) - 中国の五胡十六国時代の後燕の将軍
- 崔麟(1878年 – 1958年) - 朝鮮の独立運動家
架空のキャラクター
漢字として
- 意味
- 大きな牝鹿、大きな牡鹿、麒麟、牝の麒麟、角のある麒麟、聖人。
- 〔説文解字・巻十(大徐本)〕には「大牝鹿なり」(〔段注本〕では「大牡鹿なり」)とあり麟を大きな牝鹿の意味として、別に麐字を載せこちらを(牝の)麒麟の意味としている。ただ経典などでは麒麟の意味で麟が使われている。
- 字源
- 形声。声符は粦。麐の声符は吝。
- 音訓
- 音読みはリン(漢音)。
- 規格・区分
- 人名用漢字である。2004年に人名用漢字に採用された。JIS X 0213第二水準。
- 語彙
- 麟角・麟麟
異体字
- 麐は、〔玉篇〕に「麟と同じ」とある異体字。〔説文・巻十〕に「牝の麒なり。鹿に从(したが)ひ吝聲」とある。〔爾雅・釈獣〕に「麐、麕身。牛尾にして一角」とある。
- 𪊺は、〔玉篇〕に「麟と同じ」とある異体字。麐の異構の字。
- 𪊓は、〔正字通〕に「麐と同じ」とある異体字。
- 𪊭は、〔集韻〕に「麐、~或ひは𪊭と作す」とある異体字。〔康煕字典〕に「〔廣雅〕𪊭𪊺、狼の題(ひたい)に肉角。卽ち麒麟なり」とある。
- 𪊱は、〔康煕字典〕に〔捜真玉鏡〕を引いて「𪊭と同じ」とある異体字。𪊭の異構の字。
- 𪋲は、〔隷弁〕に〔孔宙碑陰〕に見えるとある異体字。
- 𪋷は、〔字彙補〕に「麟と同じ」とある異体字。
関連項目
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