暴動とは、市民や住民、民衆といった
不特定多数の人間が暴力や破壊行為を行うもので、容易に収拾のつかなくなったもの。
概要
戦争や紛争よりは小規模で、派手に火砲をぶっ放したり銃撃戦を行うものではない…とはいえ
日本でも一揆や学生運動などの暴動が起きている。
…が、近年は起きない。良くも悪くも元の治安や国民性かもしれない。
海外の人は「よくこれ(政治や災害)で暴動が起きねーな」とか言われる事もあるとかないとか
暴動のような過激性や暴力を伴わないものや、正式に許可を得て行うものは「デモ」と呼ばれる場合もあるが、些細なトラブルや一部の過激思想を持つ者の焚き付けによりヒートアップしてしまい、そのまま暴動へ発展する場合もある。
罪
警察の邪魔をすれば「公務執行妨害罪」、勝手に他人の敷地に入って暴れ回れば「住居侵入罪」
火をつければ「放火罪」、火炎瓶を投げれば「火炎びんの使用等の処罰に関する法律」など。
発生原因
- 政府や企業・組織団体に対する抗議
- 災害や戦乱による無秩序状態
- 情報に煽動されたもの(デマなど、真偽問わず)
- スポーツの観客が暴徒化する例(→フーリガン)
- もはや原因とかどうでよく、ただ便乗して暴れたいだけな例もある(自己満足)
- 一部の思想の人間が現場で意図的に暴動へ発展させるもの
- その他、現場で対応すべき人間が対応・対処を大きく誤ったもの
- その他、不特定多数の集まるイベントや集会による致命的な遅延や不手際
対処
警察(機動隊)や軍隊による警戒・鎮圧が行われる。[1]
「デモ活動」であっても暴動への発展を警戒し、現場には大勢の人員が配備される。
戦争のように銃火器による撃ち合いは行われず、仕掛ける側も投石や火炎瓶、周囲にある物に振り回す、殴る蹴るの取っ組み合いといった攻撃手段が主。ただし攻める側の数が圧倒している場合が多いため、屈強な人間と人数、装備、隙のない連携・指揮通信が無ければ多勢に無勢となりフルボッコにされかねない。
装備
相手は丸腰で防具のない生身である場合が多いため、基本的に殺傷は目的としない。
(国家機関が自国民を一方的に大勢殺害してしまえば大問題となるため)
前進&攻撃してくる相手を撃退するのは防衛戦やタワーディフェンスと通じる部分もあるが、必ずしも暴動参加者全員を逮捕する訳ではなく、現場から追い返す、攻撃や接近を諦めさせる、近付けないといった要素もある。(全員を追い返せなくても、お互い睨みあう状態まで鎮圧できれば御の字とも言える)
逆に独裁政権であったり、国民の生命の軽い国では暴動に至るまでもなく
「デモ」の段階で戦車や小銃で国民を一方的に殺傷した事例もある。(→天安門事件)
フィクションにおける暴動
- 作品内における治安や秩序の崩壊、人々の混乱や不満、負の部分を示すのに役立つ。
- 登場人物が暴徒を撃退・和解交渉をする側か、攻め落とす側かで視点が異なる。
- 数に圧倒される、防御が瓦解して突破されるといった展開はビジュアル的にも映えやすい。
- ゾンビ系の映画・漫画・アニメ作品では当初「大規模な暴動」として描かれる事も多い。
- 文明が崩壊したポストアポカリプスの世界観でも、人数さえいれば暴動は起こせる。
- シチュエーションとしては暴動以上の展開に持っていかれる事も多い。
関連項目
脚注
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