概要
演技力の広さと第1次・第2次声優ブームの立役者として幅広い層から人気を集めた名声優である。
声優業界きっての人格者であり、古谷徹は「誰にでも優しくて、業界の先輩後輩から好かれ尊敬されている人だった」と語っている。麻上洋子は『宇宙戦艦ヤマト』で共演した際、アフレコでNGを出してしまった時も「大丈夫だよ」と励まされ声優としてやっていく事ができたと語っている。
若い頃はヒーロー役が多かったが、その後は経験に応じた落ち着いた味のある役を多くこなした。
前者の代表作としては伊達直人(『タイガーマスク』)、古代進(『宇宙戦艦ヤマト』)、デューク・フリード(『UFOロボ グレンダイザー』)、逆転イッパツマン(『逆転イッパツマン』)など。
後者の代表作としてヤン・ウェンリー(『銀河英雄伝説』)、さくら友蔵(『ちびまる子ちゃん』)などがある。
『タイムボカンシリーズ』ではナレーター(あるいは作中のリポーター)役として欠かせない存在であるが、シリーズ第6弾の『逆転イッパツマン』では主役(豪速九 / 逆転イッパツマン)を演じている(この作品のみナレーターは鈴置洋孝)。
『銀河英雄伝説』のOVA第三期で終了直後に奇しくも演じたヤン・ウェンリーが作中で亡くなって間もない1995年9月25日、膵臓癌のため永眠。享年58(満56歳没)。
亡くなる一ヶ月前程前に体調を崩していたが、「自分が休むと他人に迷惑をかける」と体調をおして仕事を優先し、結局は倒れて病院に担ぎ込まれ、末期癌が判明した。妻は既に他界しており、葬儀の喪主は父親が務めた。
2007年に声優アワード特別功労賞を受賞。その翌年の2008年から彼の名前を冠した「富山敬賞」が設けられた。
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