不遇の名作とは、作品自体の評価は決して悪くないにもかかわらず、それ以外の要因によって評価されることが少ない作品のことである。
概要
基本的にそう呼ばれる作品の知名度は低い。が、作品を見た人からはおおむね好評価を受けており、より多くの人の目に触れる機会があったならば現在の扱いではなかったであろうと思われる作品。それが不遇の名作である。
無論、名作というくくりには含まれているが、そう受け取らない向きも中にはあるので注意。
代表的作品
- 機動新世紀ガンダムX
不遇の名作の筆頭。いわゆる平成ガンダムシリーズの一角を占める作品だが、途中で放送日が変更される等、作品とは無関係の要因により評価が低迷している。このため、他のガンダムシリーズが多く登場しているスーパーロボット大戦などへの出演回数も少ない。
しかしその一方、当時のカツカツなスケジュールの中で破綻なくストーリーがまとまっている点や、サブタイトルの演出、楽曲などを評価する声も多く、DVDBOXの発売など、近年では再評価の機運もみられる。 - 蒼き流星SPTレイズナー
視聴率的には当時の裏番組である「夕やけニャンニャン」に対抗出来ていた(=それだけ人気もあった)のだが、スポンサーの三洋電機が不祥事によりスポンサーを撤退し、急きょ3クール39話での打ち切りが決定した。脚本の変更も間に合わなかったため、TV版の最終話はそれまでのストーリーとの繋がりがほとんど無いものとなってしまっている。後にOVAが制作されてストーリーは補完された。
ちなみに、高橋良輔が監督を務めた作品では、『第2次スーパーロボット大戦Z破界編』に『装甲騎兵ボトムズ』が登場するまで、長らく唯一のスパロボ参戦作品であった。その意味では不遇ではない。
関連項目
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