ラブひなとは、赤松健によるラブコメ漫画である。講談社の『週刊少年マガジン』において1998年から2001年まで連載された。
概要
ストーリーや舞台背景からキャラクター設定に至るまで、すべていわゆる”お約束”でガチガチに固めた、王道・ドタバタ・ラブコメディーである。
週刊少年マガジンお得意の王道ラブコメに、赤松健氏の作風が見事に当たり、ヒットを飛ばした。
2000年にはTV東京系にてアニメ化される。プライム帯放送のアニメとしては非常に珍しい毎週水曜22:28~22:54という特殊な枠で放送された(ちなみに系列外では奈良テレビでは夕方、テレビ和歌山・新潟テレビ21・テレビユー福島では深夜に放送されていた)。
ゴールデンタイムと深夜アニメのいずれにも属さない新規時間帯のアニメ枠の開拓が試みられたが、平均視聴率は深夜アニメ並みの2.2%しか取れず(ちなみにテレ東のプライムタイムの平均視聴率は5~7%前後である)、わずか半年で終了した。
しかし、アニメDVDの売り上げは第1巻が累計28,950枚を記録し、第3巻に至っては2000年10月12日付のオリコンのセルDVDチャートで初登場1位を記録するなど、大ヒットを記録した。
コミックスは全14巻。後に、作者の赤松が設立したウェブサイト「マンガ図書館Z(旧:Jコミ、絶版マンガ図書館)」にて全巻が無料公開されている。
あらすじ
幼少の頃、仲の良かった女の子とした約束を果たすため、東大を目指し目下二浪中の主人公浦島景太郎。
まったく見込みがないのに、それでも東大をあきらめられない景太郎は家を追い出されてしまい、
しばらく身を置かしてもらおうと、祖母の経営している温泉旅館ひなた旅館を訪ねる。
だが、そこは現在、男子禁制女だらけの女子寮ひなた荘となっていた……
登場人物
- 浦島景太郎 (CV. うえだゆうじ)
- ひなた荘オーナーの孫。典型的なヘタレのダメ男…と思いきや、意外にたくましい。
どんな災難に遭っても平気な不死身の体の持ち主。 - 成瀬川なる (CV. 堀江由衣)
- 成績優秀な女子高生、東大を目指している。
毎日のように、景太郎のHなハプニングに巻き込まれる。 - 前原しのぶ (CV. 倉田雅世)
- 家庭的で料理が得意な中学生、引込思案な性格。
景太郎を「先輩」と呼んで慕っている。 - 青山素子 (CV. 浅川悠)
- 京都出身の高校生。古風な大和撫子で、神鳴流の女剣士。
生真面目で潔癖症。カメが大の苦手。 - カオラ・スゥ (CV. 高木礼子)
- 南国生まれの留学生。元気で天真爛漫。
発明好きなマッドサイエンティスト。好物はバナナ。 - 紺野みつね (CV. 野田順子)
- ひなた荘の最古参メンバーで、なるの親友。
通称キツネ。酒豪。 - 乙姫むつみ (CV. 雪野五月)
- 沖縄育ちの天然ボケなおっとり娘。東大を目指している。
病弱だが、性格は明るい。好物はスイカ。 - 浦島可奈子 (CV. 桑谷夏子)
- 景太郎の血の繫がらない妹。
変装術が得意。極度のシスコン。 - 浦島はるか (CV. 林原めぐみ)
- 景太郎の従姉で、ひなた荘の寮母的存在。ヘビースモーカー。
祖母の養子になっているため、戸籍上はおば。 - 瀬田記康 (CV. 松本保典)
- なるの学生時代の恩師で、世界各地を飛び回る考古学者。
景太郎と同じく不死身。はるかとは昔なじみで、色々ワケあり。 - サラ・マクドゥガル(CV. 小林由美子)
- はるかと瀬田の友人の娘。生意気で毒舌なチビッコ。
- 青山鶴子 (CV. 長沢美樹)
- 素子の姉。神鳴流のベテラン剣士だが、現在は引退。
怒らせると鬼のように恐ろしい一面を見せる。 - ニャモ・ナーモ (CV. 水樹奈々)
- 瀬田が発掘作業をしている島に住む少女で、助手も務めている。
しのぶと瓜二つの容姿をしている。 - 真枝絵馬 (CV.福圓美里)
- コミックス最終巻に登場した女版景太郎。
上から読んでも下から読んでも「まえだえま」。アニメには未登場。
関連動画
関連静画
関連項目
関連リンク
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