昔から、組織に上手くなじめない。
ぼくは自分で言うのもなんだが、かなり”正しいことが言える”人間だ。”言える”には二つの意味があって、ひとつには”正しいことを見出して主張を形成できる”こと。これ自体は、けっこうたくさんの人ができるだろう。問題を発見する能力と、解決策を導き出す能力とがあればいい。
問題は、もうひとつの方だ。ヒエラルキーに臆せず、正しいことを実際に口に出して主張できる、という意味 . . . 本文を読む
インドのタタモーターズがアメリカのフォードからイギリスのジャグァを買収した。テレビのニュース番組でその報道を見た。
同じニュース番組で大阪の少年が岡山で人を突き落として殺したことも知った。
このふたつの出来事には遠いつながりがある。
ジャグァはイギリスの高級車ブランドだった。私も昔は憧れたものだ。それがフォードに買われ、ついに新興国インドに買収された。そのことをイギリス国民はどう受けとめてい . . . 本文を読む
円高も株価も、少し持ち直してきた。ホッと胸をなで下ろしている人も多いだろう。
でも、これは、小康状態に過ぎない。”行き詰まり”は変わっていない。この国は(そしてあなたは)製造業中心の産業構造から進化しないといけない。別に製造業をみんなやめよう、と言いたいわけでもない。ただ、単純に最新の技術を開発して大量生産する、というやり方は見直した方がいい、ということだ。それは、この国が50年前からずっとやっ . . . 本文を読む
日銀総裁はついに空白決定。すごいね。意思決定できない政治は、ついに”決定しない”という究極の決定をしてしまった。明らかに機能不全だ。システムを変えなくちゃ。
日本の戦後はいろんな要素が絡まって、もたれ合うシステムができあがった。でも70年ぐらいまではいい意味でもたれ合う世の中だった。助け合うと言ってもいいかな。
日本は助け合いながら成長してきた。そして産業の中心を農業から製造業に移していった。 . . . 本文を読む
それでまあ、昨日の続きなんだけどね。
なぜサバイバルな時代になるかというと、人生はそもそもサバイバルだから。そして、この国は高度成長が完成した70年代からこっち、人生はサバイバルじゃないかも、という大きな誤解の中でやってきたわけ。
大きな誤解でこの三十年くらい大丈夫だったのは、もたれ合うシステムを作っちゃったからなの。
それは間接金融と株式持ち合いと企業内労働組合と終身雇用と年功序列制に支え . . . 本文を読む
1ドルが100円を切ってびっくりしていたら、今度は95円台になった。さらに株価は11,000円台に。
前のブログでも新年から”大変な年になる”と書いていたのだが、その時想像していて以上にほんとうに大変な年になってきた。
はっきり言って、今年から不況になるだろう。しかも、10年前並み。いやあれ以上かもしれない。少なくとも、10年前の”金融不況”とはちがい、あらゆる分野で激動が起こると思う。各業 . . . 本文を読む
経営において、最近はよく”ガバナンス”という言葉がよく使われる。
辞書を引くと”統治・運営・管理”とある。つまり企業統治というような意味で、”その会社の意思決定にはガバナンスが働いていますか”などと使われる。誰かが勝手に決めるとか、こっそり自分の利益になるようなことしてないよねとか、そういうニュアンス。
英語では"governance"という。類似語に"government"があり、これは”政 . . . 本文を読む
帰宅して夕刊を読むと”1ドル100円台へ”の見出しが躍っていた。びっくりしてテレビをつけたら、ニュースで”夕方にはついに100円を切った”と報じられていてさらにびっくりした。前にも書いたんだけど村上龍の『半島を出よ』で描かれていた日本の状況を思い出した。経済的にダメになった日本は世界から見放される。だから某国が攻めてきてもアメリカも誰もほったらかしにする。村上龍のシミュレーションは当たりかもしれな . . . 本文を読む
日銀総裁人事が参院で否決されたそうだ。
自民党も民主党もあまりに鈍感であきれてしまう。もはやたぶん新橋あたりで飲んでるおっさんでさえ、どっちの党も何やってるんだ!とくだを巻きたくなる事態に陥っている。
これだけ株価が落ちて”日本売り”などと言われている中、日銀総裁が空席になるかも、なんて状況は国益にマイナスに決まってる。マイナスに決まってる状況で漫然としているだけ(にしか見えない)政治家は海外 . . . 本文を読む
"愛と責任のブログ”を前のエキサイトブログからgooブログに移転した。
エキサイトブログって機能が薄いんだもん。
そのあたりはまた別で語るとして、今日見たNHKスペシャル「社員みんなで会社を買った」に、いたく感動したのでさっそく書こう。
カンタンに番組のあらすじを書くと・・・
福岡県大牟田市にある太陽電池工場。それなりのレベルだったのだが、会社が中国外資に買われて生産を本国に集中させるため . . . 本文を読む