チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

防衛局、5ケ月ぶりに本部塩川港からの石材海上搬送を強行。港湾施設用地使用許可の許可条件違反、県は、毅然と対応しなければならない!

2024年12月02日 | 辺野古/ 本部塩川港・安和桟橋

 今日(12月2日・月)は朝から、本部塩川港で石材搬送が始まったというので、大慌てで現地に向かった。

 午前10時過ぎに本部塩川港着。機動隊や警備員の規制の中、大勢の人たちがダンプトラックの前で抗議行動を続けていた。6月28日の安和桟橋の事故で中止となって以来、本部塩川港では5ケ月ぶりの搬送再開だ。当初は、安和桟橋のように、ネットフェンスを持った警備員を大量に動員し、抗議する県民を排除して再開するのではないかと思っていたが、さすがに広い本部塩川港ではそれもできないようだ。

 一昨日のブログにも書いたが、防衛局の受注業者からの本部塩川港の使用許可申請については、沖縄県が、ベルトコンベアやタイヤ洗浄装置の港湾施設用地使用許可を出している。ただ、そこには、「(6月28日の安和桟橋の死傷事故の)原因の究明と今後の安全対策を講じるまでは設備使用を中止すること」という許可条件が付いている。この許可条件はまだ満たされておらず、防衛局はベルトコンベアやタイヤ洗浄装置を使用することができない。

 今日、防衛局はベルトコンベアが使えないためか、石材の搬送だけを再開した。事故以来、止まっている大浦湾の海上ヤード工事のための捨石であろう。  

 ところが驚いたことにタイヤ洗浄装置は使われている。明かに許可条件違反である。すぐに県の港湾課、北部土木事務所に電話を入れた。ところが、港湾課も北部土木事務所も、「タイヤ洗浄装置を使っているという報告は受けていない」というのだ。「何を言う、すぐ目の前でタイヤ洗浄装置を使っている。すぐに現地に確認に来てくれ」と抗議する。

 午後に電話すると、「北部土木からはタイヤ洗浄装置を使っていると連絡があった」と認めたが、それでも「全般の状況を確認したい」というだけで対応を講じようとはしない。

 そして午後5時に電話すると、やっと、「タイヤ洗浄装置を使っていることは確認した。許可条件に違反しているので、事業者に指導する方向で検討したい。ただ、すぐに許可の取消しということではなく、まずは注意して、使用中止するようにという指導になるだろう」と認めた。ただ、「あくまでもまだ課内の確認であり、県として今日中に指導は難しい」と言うにとどまった。

 防衛局の強行はもちろん許されないが、沖縄県も何故、もう少し毅然とした対応ができないのか、じれったくてならない。

 

(注)なお、タイヤ洗浄装置が使えないからといって、そのままダンプトラックを国道に出すことは許されない。タイヤ洗浄装置を使えないということは、ダンプトラックの港内進入ができないということである。

   (県の許可条件に違反してタイヤ洗浄装置を使用)

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