2. EL2 によるゲストOSのメモリ空間の仮想化 通常の OS のメモリ空間の仮想化と同じような仕組みがハイパーバイザー (EL2) 側にも用意されており、それを使ってハイパーバイザーも自身が利用するメモリ空間の仮想化が可能です。通常はメモリアドレスをどこかに再マップしたりすることはなく、物理アドレス=仮想アドレスで利用すると思います(キャッシュは利用する)。 このハイパーバイザー自身が利用する(主にキャッシュ利用目的)ためのメモリの仮想化は Stage1 と呼ばれます。そしてこれとは別にもう一段階の仮想化の仕組みが Stage2 として用意されています。 なぜ Stage2 が必要なのか? ハイパーバイザーの場合、ゲスト OS による特定のメモリ空間のアクセスをトラップ(主にハードウェアのエミュレーションなどの目的で)したり、特定のメモリへのアクセスは禁止する(見えなくする)ために、ゲ