「どうもありがとう」。突然、隣に座った若い男性から声をかけられた。5月25日、スイスの世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の会場でのことだ。男性の名はフェデロ・セルデューク。名刺には「ウクライナ財務相顧問」とあった。筆者が前日会ったウクライナの国会議員からもらった黄色と青のリボンを胸につけていたのが目にとまったようだ。27歳。ダボス会議への参加は今回が2回目だという。前回は3年前の2019
世界中でイベントが相次いで中止されたり、延期されたりしている 新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、WHO=世界保健機関が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」宣言を行い、日本政府が当該感染症を「指定感染症」とする政令について施行日を2月1日に前倒しする方針を示した。 2月16日には、厚生労働省が緊急記者会見を行い、「新年会を行うとか送別会を行うとか、今はスカイプとか電話会議で遠隔地から会議も出来るので、不要不急な集まりは避けるように頂きたい」とコメントし、人混みを避けるように要請した。 「いまどき、スカイプ?そこは、Zoomでしょ!」と『Zoomオンライン革命』の著者としてはツッコミを入れたくなったが、それはともかく、このような発表を受けて、国内外でイベントが相次いで中止されたり、延期されたりしている。 スペイン・バルセロナで2月24~27日に開催予定だった世界最大級の携帯通信関連イベ
日本大学アメフット部の選手の悪質なタックルで、関西学院大学の選手が負傷した問題。5月29日、日大が所属する関東学生連盟が臨時理事会を開き、前監督とコーチの除名処分を決定した。 本件に関して、日大側が開いた3度の会見から学ぶべきこととは。20年以上危機管理広報のコンサルティングに携わり、2018年2月に著書『危機管理&メディア対応 新ハンドブック』(宣伝会議刊)を発売した山口明雄氏(アクセスイースト代表)が2回にわたって分析する。 <後編はこちら> アメリカンフットボールの定期戦で、関西学院大学のクォーターバックを負傷させた問題で、先週、4つの記者会見が行われた。その会見の一部始終を、私はテレビやYouTubeなどで見た。合計8時間ほどになる。 その印象をひとことで言うと、日大の前監督と前コーチの会見は「支離滅裂」。日大学長の会見は「慇懃無礼」。この2つの会見は、危機管理広報のコンサルティン
山本一郎です。持病があります。 序盤から微妙な話をするようですが、今回の参議院選挙および都知事選挙、いずれも国民の関心事として争点の一位に「社会保障」が来ました。これは一過性のものではなく、おそらくは、今後日本の政治において常に一位になる事案であろうと思われます。 特筆するべきところは、「最も重視する政策課題」を有権者に訊いた結果です。 NHKなど他の調査でも同様の結果で、今後は政党の主張において「高福祉高負担」を目指すのか、「低福祉低負担」で済ませるのかというスタンダードな二項対立で社会保障の政策論が回っていくでしょう。 では、社会保障がまるっきりなくなってしまったとしたら、どうなるのでしょうか? 今回お伝えするのは、「選挙の争点になっているほど社会保障は大事だよ、でも財源がないよね」という議論がぐるぐると回る日本が参考とするべき事例を紐解く系のお話です。機会を見て世界の社会保障の歴史な
まとめ 【火災の煙は熱い!】気道熱傷の恐ろしさと、緊急時避難の心得 気道熱傷、ヘタしたら死にます。その場は平気そうに見えても後から腫れて窒息するケースも。 気道熱傷の怖さや、避難時の心得について、KGN先生のツイートを軸にまとめました。 ※関連まとめ※ 誰かが揮発性の液体を播き始めたら,行動を見ていないで即逃げること!【詳細解説版】 http://togetter.com/li/842037 58418 pv 1178 32 users 178 0 @takumamd88 まさか新幹線でやるとは..過去には武富士や麻雀店などで灯油に火を付けた例があるが,一瞬で火が回り逃げられなくなる.液体を播くなどの行動を見たら即逃げるべし!記事→「東海道新幹線で焼身自殺、巻き込まれた女性も.」News i - TBS news.tbs.co.jp/newseye/tbs_ne… 2015-06-30 2
今月初め、都内の大学構内で男性教員が全裸になっている写真がネット上を賑わした。教員は処分されたが、大学当局の迅速な対応についてコラムニストのオバタカズユキ氏が賞賛を贈る。 * * * マクドナルドが異物混入の件で緊急記者会見を開いて「なんだそのヒトゴトみたいな態度は」とヒンシュクを買っていた頃、東京・西巣鴨の大正大学が見事な不祥事対応を行っていたので書き残しておきたい。不祥事はテレビでも報道されていたが、注目すべきはそれに際しての大学の動きのほうだ。 私がコトを知ったのは、1月8日の夕方。仕事の一服にツイッターを覗いてみると、両手で自分の陰部を申し訳なさそうに隠す中年男の全裸写真が出回っていた。現場は大正大学キャンパス。巣鴨の地蔵通りをずーっと歩いて行った先にある同キャンパスは、狭い敷地に高層の建物が密集している。 写真の全裸男は建物と建物の間の通路上で、その場に駆けつけた大学教職員と思わ
無添加の食品は安全で安心――。いま、日本人の多くがこのような感覚を抱いている。そして、食品企業は消費者のこの感覚に応じようと、“無添加”を謳う食品を売ることに力を入れている。 無添加とは、食品添加物が含まれていないことだ。では食品添加物とはなにかというと、食品を調理加工製造するとき添加される物質のことだ。日本人の無添加志向が根強いのは、裏を返せば「食品添加物は危険で不安」と感じている人が多いことの表れでもある。 だが、冷静になって、食品添加物のリスクを考えてみるとどうだろう。そこには、感覚と現実のギャップがあるのではないか。 「日本の法律を守っている限り、食品添加物を食べても危険はないと言い切ってよいと思います。無添加だから健康で安全という理論も成り立ちません」 鈴鹿医療科学大学保健衛生学部の長村洋一教授は、このように強調する。長村教授は食品化学を専門とし、市民に食品の安全性と危険性を知ら
メニュー表示と異なる食材を使っていた問題の発端となった阪急阪神ホテルズは社長が辞任にまで追い込まれ、「阪急」という関西屈指の名門ブランドに大きな傷が刻まれた。トップ交代で危機打開を図る今もなお、ブランド全体への影響は計り知れない。社長が当初「誤表示」と主張した食材偽装問題は、「阪急帝国」と呼ばれる一大企業グループの根底を崩す「蟻の一穴」となる可能性すらはらんでいる。「上品」「高級」ブランドが… 「ブランド全体の信頼失墜を招いた」。阪急阪神ホテルズの社長だった出崎弘氏(11月1日付で辞任)が悔やんだように、食材偽装問題は「阪急」ブランドをおとしめるには十分だった。 替わって社長に就任したのは、同社の前身の一つ、旧第一ホテル出身の藤本和秀氏。2日の就任会見は、「ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした」と、深々と頭を下げての謝罪から始まった。 阪急電鉄系列の車体は、独特の小豆色の「阪急マ
ストーカー殺人事件の関係で、調査会社(探偵会社)の個人情報入手方法がちょっと話題になってます。ガス会社等々に電話をして、コールセンター担当者から個人情報を聞き出す手法などがニュースに載ってたりします。あまり報道すると真似する人が出てくることを懸念する人もいるかもしれませんが、どちらかというと手口を周知させた方が防止効果が生まれて望ましいと思います。たとえば、宅配便業者のふりをして、宛名が薄くて読めないので教えてくださいと電話をして、おおよその住所と電話番号から正確な住所を得る手口などは新聞雑誌記事等で読んで知識を得ていないとだまされてしまうかもしれません。 さて、これらの個人情報不法入手行為に注意している人・組織は多くなっていると思うのですが、自治体関係は結構甘いことが多く、探偵業界では「重宝」されているようです(参照ニュース記事)。この記事で特に衝撃だったのは以下です。 自治体からは簡単
Robert Geller; ロバート・ゲラー @rjgeller これまでも公の原発再稼働すべきかどうかの議論は「安全かどうか」の二者択一の類のです。しかし、人間がつくるものに、原発を含めて、必ずリスクがあります。したがって、二者択一論を貫けば、原発を含めてどのものでもリスクがゼロでないため、全てのものは「安全ではない」となります。#risk 2013-04-10 05:38:58 Robert Geller; ロバート・ゲラー @rjgeller 議論の枠を変えないといけません。「二者択一」(安全、安全ではない)から、「リスクの定量的、客観的の評価」へ切り替えないといけません。リスク評価(不確実の評価を含めて)とその冷静な説明は専門家の仕事です。そのリスクを背負っても良いかどうかの判断は市民と政治の仕事です。#risk 2013-04-10 05:44:54 Robert Geller
現代社会は科学技術の発達に伴う様々なベネフィットを享受するとともに、安全性や環境面に関する様々なリスクに直面している。リスクには、当初民生用であった科学技術が軍事目的に転用されるといった安全保障上のリスクも含まれる。科学には不確実性が不可避であり、また、技術は予測の必ずしも容易ではない多様な社会的目的のために利用可能である。このような中で、技術の利用に関しては一定の規制等が不可欠である。他方、研究や活動の自由を社会として認めることも、イノベーションを促すために重要である。実験としてイノベーションを求めて試行錯誤するプロセスでは、一定のリスクを許容する必要もある。 以上のような状況の下で、科学技術に関わる社会的意思決定を行う際には、どのような考慮事項があり、どの様な場で如何にして判断していけばいいのだろうか。また、このような判断を行う仕組みをどのように構築すればいいのだろうか。便益やリスクの
「リスクコミュニケーション」とは何か 昨年3月11日以降、福島第一原子力発電所の事故を受け、「リスクコミュニケーション」という言葉を耳にする機会が増えた。 リスクコミュニケーションとは健康への影響が心配される事柄について、社会で適切に管理していくために、企業や行政、専門家、市民が情報を共有し、相互に意見交換して合意形成していくことをさす。 政府や東京電力は、環境中に放出された有害性物質(放射性物質)について緊急時には速やかに暴露量の見積もりと回避手段を伝え、ひとまずの緊急時を過ぎれば有害性(可能性を含む)情報を丁寧に伝えた上で、国民が望む選択を共有していかなければならなかった。 ところが、情報収集の遅れから緊急情報の発信と避難誘導が遅れ、その後もマスメディアや専門家からの「安全だ」という判断を押し付けるような情報発信が相次いだことから、国民との間でコミュニケーションの前提となる信頼関係が大
NHKの朝の情報番組で「あさイチ」ってのをやっていて、これがなかなか良いんだよね。 キャスターやレポーターのみなさんの個性ある表現がすごく自然な感じで、本当に親しみが持てるんだなあ。どこにでもいる、ちょっと変わったところもあるけど、誰もが思うような疑問や不安を素直に表現できる、まじめで誠実な人たちって感じ。 テレビってのは人に見せるために作っているものなので、どうしたってある種の「芝居がかった」面がある。ただ、劇場で芝居を見ている時、役者の非日常的な演技が、いつしか違和感のないリアリティに変わるのと同じように、テレビに出ているタレントやアナウンサーはホントはいつもかなり非日常的に振る舞っているんだけど、その非日常感を、見ているぼくらはあまり感じなくなってるって事はあるのね。 ところが、あさイチのキャスターやレポーターは、そういうところがほとんどなくて、自然な日常の普通の人らしい感じで
SMC夏期集中ワークショップ2012 2012.8.10-8.12 at早稲田大学 「では、どう伝えればよかったのか」リスクコミュニケーションの肝を考える ■■■■■オリエンテーション 政府、マスメディアのリスクコミュニケーションは必ずしもうまくいかなかった :緊急情報発信と避難誘導の遅れ :情報収集の乱れ、安全よりの報道 :政府、東電の発表報道 リスクコミュニケーション:理論はあるが、うまく機能しなかった オルタナティブメディアの活用と科学者の情報発信→アジェンダ構築とリスクコミュニケーションの変化 リスクコミュニケーション研究の3つの視点 :リスク源、リスク認知、リスク評価、リスク管理という一連のコントロールプロセス、全体をとらえる :行政、マスコミ、個人(集団)の間で行われるコミュニケーションのプロセス :個人がリスクに対処する場合の心理的な情報処理過程 東京大学 早野教授 :震災
「原発事故について、正しい情報を身につけて欲しい」。毎日新聞元科学環境部部長の斗ヶ沢秀俊さんのツイートが話題である。科学的に不確かな記事であれば自分の会社の記事にでも辛辣に斬り込み、データを地道に伝え続ける科学記者としての姿勢に共感を持つ人も多い。斗ヶ沢さんに、「リスクとの付き合い方」を聞いた。(聞き手=ノンフィクション・ライター神田憲行) * * * 斗ヶ沢 原発反対派のなかには、原発反対と言いたいがために、福島の影響が重大だと言わなければならないと思い込んでいる人がいる。しかし「脱原発」と「放射線影響の評価」は分けて論じられなければいけません。 ――しかしメディアは「危ない」というニュースは大きく取り上げ、「安全だ」というニュースの扱いは小さいですよ。 斗ヶ沢 記者の中の少なくない部分で、「危険性を強調することが進歩的である、市民的である」という誤解があります。それは決して悪いことばか
一般社団法人 サイエンス・メディア・センターのウェブサイトです。サイエンス・メディア・センターでは、夏期ワークショップを実施します。今年はリスクコミュニケーションについて集中的に考える3日間です。昨年の震災以来、科学情報を「誠実に伝えたい」、でも「うまく伝わらない」という悩みを切実に感じた方のご参加をお待ちしています。6月20日より募集を開始いたします。 内容:現段階で不確実性や確率論を含む科学情報を提供する際、リスクコミュニケーション(双方向の意見交換を意味する)を実施する際の懸念を、参加者の経験から抽出し、可視化する。 この講習で学べること:リスクコミュニケーションの場面において、誰に何をどう伝えるべきかという問題のベースとなる、判断基準や評価軸を、講義とワークショップ(参加者の知見の持ち寄りと課題抽出・整理・検討)により身につけることができます。また、このワークショップそのものが参加
MITからマウスで低線量被曝のマウスを用いた研究論文が出され、それと同時に広報からプレスリリースが発表されました。 自然放射線の400倍というレベルでマウスを5週間飼ってもDNAへの過剰な影響は認められなかったというもの。(追記:外部被曝の実験です) 同様の研究はこれまでにもありますが、今回の研究は DNAへの影響の最新の評価法を多数用いているという科学的なものに加え、 ・米国の環境放射能の8倍という退避基準は疑問 続きを読む
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く